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日本人医師が「イスラム国」による被害報告
10月2日 22時50分

日本人医師が「イスラム国」による被害報告
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イラクでイスラム過激派組織「イスラム国」が勢力を広げるなか、イスラム国の襲撃を受けて家を追われた人々の支援のため、現地を訪れた日本人医師が過酷な避難生活について報告しました。

イラクではイスラム過激派組織「イスラム国」が勢力を広げ、北部では住民への攻撃を続けていて、多くの人々が家を追われています。
こうしたなか、現地で必要とされる医療支援を調べるため、北部の都市ドホークに日本赤十字社から派遣されていた熊本赤十字病院の医師、鈴木隆雄さん(64)が帰国し、2日都内で報告会を開きました。
鈴木医師によりますと、イラク北部では少数派のヤジディ教徒が暮らす町が、ことし8月に入って「イスラム国」の攻撃を受けた際、住民たちは「イスラム国」の戦闘員の目を逃れ、衣類や車などの財産をほとんど持たず、険しい山道を越えてドホークなどに避難したということです。
ドホークに逃れた人々は、地元の自治政府が設置した臨時の避難所に身を寄せていますが、中には壁がない建設中のビルで避難生活を送っている人もいて、支援は行き届いていないということです。
また、避難所には医師が巡回し、半日で150人を超える人を診察していますが、避難している住民たちは、この先の生活の見通しが立たないことで、精神的に追い込まれ体調を崩している人もいるということです。
鈴木医師は「国連機関なども支援に当たっているが物資は足りず、医療態勢も整っていない。必要な支援を早く届けることが大切だ」と話していました。

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