「親朝日」勢力による慰安婦問題継続の“工作活動” 藤岡信勝氏が指摘 (2/2ページ)

2014.10.06


藤岡氏は、朝日新聞や親朝日陣営に反論した【拡大】

 取材対象が言ってもいないことを付け加えたのなら、植村スクープは完全な捏造といわれても仕方ない。このことは、9月末放送のテレビ朝日『朝まで生テレビ!』でも珍しく合意された。

 《朝日は8月5日の検証記事で、金さんがキーセンに売られたと明らかにしたのは『91年8月14日に北海道新聞や韓国メディアの取材に応じた際』とし、女子挺身隊については『当時慰安婦と挺身隊の混同がみられ、植村氏も誤用した』と説明。『意図的な事実のねじ曲げはない』とした》

 第2は、吉田証言を虚偽として取り消しても、「慰安婦問題は厳然として存在」しているのかという問題である。一部メディアなどは、慰安婦問題を「継続」することに躍起になっている。今、最大の争点はここにあるといってよい。

 継続派は集団錯誤に陥っている。吉田氏の創作した「奴隷狩り」のイメージが、慰安婦問題のすべての原点なのである。それ以前に、慰安婦の強制連行などを問題にした人はいない。吉田氏の嘘は1982年から、現代史家の秦郁彦氏による韓国・済州島の現地調査で虚偽がバレる92年までの10年間、誰も疑うことなく、ノーマークで闊歩(かっぽ)した。

 この10年の刷り込み効果なしに、慰安婦問題は存在しなかった。吉田証言が否定された今、慰安婦問題はすべてが消滅する。これをこそ、「直視」すべきである。

 

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