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【高木桂一の『ここだけ』の話】
「赤旗」についにAKB48が登場 内山奈月さん「憲法は奥深いものだなぁ…」 狙いは無党派層取り込みか…
一方、同党が11月1~3日に東京都江東区の夢の島公園で開く「第40回赤旗まつり」の野外コンサートに、『舟唄』『雨の慕情』などのヒット曲で知られる大物演歌歌手、八代亜紀さんが出演することが決まっている。赤旗読者と党員を増やせ-と党勢拡大に躍起の共産党には、八代さんを“客寄せパンダ”にして無党派層を取り込む戦略があるようだ。
また、共産党は昨年6月、政界を引退した自民党の古賀誠元幹事長、今年5月にも同じく政界から身を引いた加藤紘一元幹事長を、それぞれインタビューの形で赤旗日曜版にデカデカと登場させ、憲法改正や集団的自衛権容認問題をめぐって安倍首相を厳しく批判する声を載せた。共産党にはずばり「保守派でさえ反対することを推し進める首相」というイメージを拡散させる戦略があることは、同党関係者も認めている。
それにしても「国民的アイドル」に「演歌の女王」「元自民党重鎮」…と、共産党がこのところ、無党派層を取り込むために切り出すカードは幅広い。
むろん天皇制も自衛隊も頑として認めようとしない革命政党だ。どうあがいても本質が変わらない限り、国民の間で支持が大きく広がることはない。共産党は共産党なのである。
(政治部編集委員 高木桂一)