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2014/10/06

2014J1リーグ第27節ベガルタ仙台vsFC東京@ユアスタ20141005

9月のシーズン中はおとなしかった台風が、10月になったとたんにやってきちゃいました。

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台風から逃げるように、今年最後の東北は仙台です。陸奥国分寺。

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薬師堂です。

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たぶん今年最後の野球観戦は、イーグルスvsバファローズ。惜しくも直前に優勝を逃したバファローズでしたけど、やっぱり勢いが違います。6-0の快勝。

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この対戦は、銀次と糸井の首位打者争いでもあります。不出場の首位糸井に対し、銀次はフル出場。そしてまさかの5打席敬遠。コボスタは勝負しろ(♯`∧´)コールで包まれました。

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ルーキー内田の記念すべきプロ初スタメン初安打に立ち会うことができました。

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日本代表の発表があり、ついに宏介が選ばれました。東京からはJリーグ最多の4人。宏介のほかにはモリゲ、よっち、権田。

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仙台旅のメインは、アウェイ仙台戦です。ベガッ太さんに弄ってもらいましたー。「お前デブだな」って感じでお腹をつつかれました( ´ ▽ ` )ノ。

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本日のYou'll Never Walk Alone♪

仙台すずめ踊りベガルタ仙台コール

ベガルタサポさんの新チャントでしょうか?。

赤嶺のゴールで悔しいひさしぶりの敗戦です。連続無敗記録は14で止まりました。

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東京は不動のレギュラーです。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは右から羽生、秀人、ヨネ。トップ下は河野。2トップはエドゥーとよっち。

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仙台は手倉森体制時代を再現するような布陣です。シフトはスクエアな4-4-2。GKは関。CBは戻ってきた大海が、不在の角田に代わって今日は次郎と組みます。SBは右に菅井左に直樹。ボランチは富田と梁。メイヤは右に吉彰。左に野沢。2トップは赤嶺とウィルソン。

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布陣は手倉森さんの時と同じでも、サッカーの内容は変わっています。残留争いの渦中でもありますから、結果に対するこだわりが強かったんだと思います。まず守備。仙台といえばフォアチェックを代名詞としていましたけど、今日の仙台はまったくかつての片鱗すらありません。仙台はリトリートを選択しました。4+4+2の3ラインを引きます。仙台の狙いはサイドです。2トップがCBと秀人を内から外に追い、サイドにボールを運ばせます。SBに入るとメイヤがチェックします。これは高い位置のターンオーバーを狙うというより、東京にサイドで基点を作らせない、いわば蓋をする意図だと思います。

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スタートの仙台はメイヤのチェックに連動してSBも上がってました。これが裏目に出ます。東京は基本パターンで臨みます。おそらく今の仙台が個の力の特色が少ないオーソドックスなチームゆえだと思います。東京の攻撃は左サイド深くによっちを走らせることから始まります。チェックに連動してSBが上がることで、東京得意のカウンターを機能させる要因を、仙台は自ら作りました。前半15分くらいまで、菅井の背後をよっちが襲います。

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仙台は対応します。SBをステイさせます。これでよっちの左サイドアタックが機能しなくなります。思えば仙台がアジャストするまでが、今日の東京の唯一のチャンスでした。結果的にこの時間帯をものにできなかったことが大きく響きます。

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仙台の攻撃はカウンター基調のシンプルでダイナミックなサイドアタック特色でした。林、角田、大海、次郎、富田、菅井と鉄壁な守備陣で後を安定させ、関口、吉彰、パク・ジュソン。菅井が繰り出すパワフルな縦突破の切れ味が最高潮だった2011年は、カウンター仙台のひとつの完成形だったと思います。以降下降線をたどるのは、編成面ではジュソン離脱後の左SBを埋められなかったことに加えて、関口と当時は怪我で離脱していた技巧派の梁の両立に迷ったことが影響しています。それにも増して、ピークを越えたベテラン陣の相次ぐ故障。それどもなおJ1を維持しているのは、仙台に底力がついた証拠だと思います。渡辺さんのチャレンジは、世代交代ともうひとつ、2012年以降目標とし続けた攻撃スタイルの革新でしょう。渡辺さんのアプローチは、手倉森体制を基盤としてメソッドだけ変えるマイナーチェンジです。コンサバティブではありますけど、エキセントリックで失敗するリスクを負える体力は仙台にはないでしょうから、現実的で妥当なアプローチだと思います。

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さて仙台の攻撃の変化。仙台はポゼッションスタイルにチャレンジしています。前回対戦時は渡辺さんが就任まもなくスタイル革新にチャレンジする余裕は無かったと思います。さらにポゼッションを機能させる人材もいません。きっかけは野沢の加入なんだと思います。仙台の攻撃は左に偏ります。前半はそれがいっそう顕著でした。たぶんプランだと思います。攻撃のリズムができるまでは、攻守のバランスを保てるパターンに絞ったのでしょう。仙台は必ず野沢に預けます。野沢は縦を意識できます。野沢がボールを持てるので、ウィルソン、赤嶺、さらには直樹が東京守備陣のスペースを狙う動きをとる時間が作れます。加えて野沢のパスは正確かつ速い。

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アタッキングサードの中央もしくは左サイドで第二基点を作り、次は野沢自身がパス&ゴーを繰り返します。その間にボランチが縦配置に移り、扇の要に富田、攻撃の舵取りを梁が担います。野沢が加わることでようやく仙台長年の懸案、攻撃スタイルの革新に光が射してきたのかもしれません。技巧派が梁一枚では足りなかったということでしょう。

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それでも東京の守備は堅固です。アタッキングサードでパスを回されても最終局面でウィルソンと赤嶺を自由にしません。東京は中央をCBと秀人で固め、仙台のパス回しを自然に外へ追いやります。野沢が攻撃ルートをマルチに確保しようとしますけど、結局フィニッシュはクロスのみ。今日の仙台のクロスは威力にかけました。とくに主戦場となった直樹のクロスに精度がありませんでした。

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東京は攻撃を工夫します。東京の常套ではありますけど、エドゥーとよっちを走らせ仙台をプッシュし、空いたバイタルエリアを河野に使わせます。これは合理的です。仙台のリスクテイクは二つ。SBの攻撃参加とボランチの縦配置です。つまり仙台が攻撃モードに入ったタイミングがチャンス。その意味でも仙台はボールを奪われない攻撃が問われ、それをこなしたことが最大の勝因でしょう。

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東京は攻撃の基点を作れず、アタッキングサードでスピードアップできません。ときおりよっちが単独走を見せますけどシュートレンジに入る前に潰されます。渡辺さんが変えなかったこと。それは仙台の気持ちの支えでしょう。アグレッシブでコンタクトを辞さない局面の守備姿勢。残念ながら魂を継承する新世代がまだ根付きませんけど、少なくとも今日はトラッドなメンバーですから、渡辺さんの変えないメッセージがこもっていたと思います。とくによっちと終始バトルしていた菅井に。

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互いの、スタイリッシュな東京とガテン系の仙台と、スタイルこそ違えど安定した守備が目立ちました。前半はスコアレスのまま終了。

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おそらくミステルも渡辺さんも前半のチームに違和感は無かったのでしょう。後半もとくに顕著な作戦変更はありませんでした。ただ、少しだけ渡辺さんのほうがポジティブだったような気がします。勝ち点3への意識がより高かったのがミステルだったとも言えると思います。ところがこの時点でのミステルの選択はコンサバティブでした。様子を見るため動かなかったことは、結果的に試合を膠着させる主因になった気がします。いつもは細かく適切なシフト変更で状況を変える試みをするのですけど、今日はついに変更しませんでした。

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渡辺さんのほうは動く必要が無かったと思います。そのあたり、心理的な有利不利が、クリンチ状態の試合展開の水面下で起こっていたような気がします。そしてその、心理を表層化するゴールが生まれます。

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後半30分。東京陣左サイドで、河野のプレッシングをかいくぐった直樹がターン。再度アタックに転じます。直樹はマークする羽生が寄せる前に、前方下がってきた梁にパス。この時ライン際には野沢がいて、徳永はそちらを見ています。秀人とカズはゴール前をケア。つまり梁がどフリーです。ここがポイントになりました。難なくターンした梁は危機を察知して寄せるヨネを右足の持ち出しでかわし、ルックアップ。秀人が寄せてきます。ペナルティエリア内はウィルソンがやや下がり目でフリー。赤嶺はモリゲが見ています。カズは立っているだけ。宏介は大外吉彰を注意しています。中央をよっちの背後から菅井が上がっています。梁の選択は菅井でした。菅井はワントラップ。菅井にモリゲが寄せます。赤嶺はカズがケア。ウィルソンは依然フリー。菅井はウィルソンとのタベーラを意識してパス&ゴー。パスを受けたウィルソンがフリーの状況を逃すはずがありません。右足で止めて、そのまま右足でシュート。これは権田が弾きますけど、いち早くつめたのは赤嶺でした。仙台1-0東京。

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これを受けミステルがようやく動きます。二枚同時交代です。羽生に代えて梶山、河野に代えて千真を投入します。同時にシフトを4-3-3に移行します。梶山は右WH。千真は右WG。トップにエドゥーがはり、よっちが左に回ります。

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秀人と梶山の両立が目下一番の注目なのですけど、今日はマネージャーを真ん中にし、コンダクターの負担を軽減する配置を試しました。梶山の攻撃特性がより発揮されることが期待できます。3トップへの移行は、最終ラインの守備のクリッピングポイントを分散させる意図でしょう。とくに右サイド。左はよっちが菅井に手を焼いていましたので、直樹もターゲットに加えたのでしょう。これは直樹の攻撃参加を抑止する狙いもあると思います。

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この作戦の有効性を確認することは残念ながらできませんでした。直後に今日最大の事件が起きます。交代に前後して、エドゥーが相次いで警告を受け、退場します。とても痛い事件でした。数的不利が奏功する場合は、手数をかけた攻撃からシンプルモードに遷移することでチームにコンセンサスを生む場合です。東京はもとより手数をかけることを望みませんから、数的不利はまんま不利です。ましてようやく機能し始めたエドゥーの離脱は、ただただ痛いだけでした。次節サスペンション。さらに2試合のサスペンションプラスまでリーチ。これから新たな前線の組み合わせを試すゆとりはありませんから、気をつけて欲しいです。

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ところが数的不利になって、ミステルの闘争心に火がついたのかもしれません。普段コンサバティブな選択が多いミステルが大きなリスクテイクを見せます。前線の枚数を削りません。2トップを維持して4-3-2にシフト変更します。ミステルはホントに勝ちたかったのでしょう。

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さらにミステルが心のギアをシフトアップし、アグレッシブになります。最終ラインを削って攻撃の枚数を増やします。カズに代えて翔哉を投入、3-4-2と数的不利とは言え見た記憶がないシフトです。ただ局面打開にドリブラーが必要な気がしてたので、リスクテイクとは言え合理的だったと思います。

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最終盤、持ち駒でも優位に立った渡辺さんがようやく動きます。ウィルソンに代えてヤナギを投入。ウィルソンのコンディションを考慮したのみ。

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さらに渡辺さんは試合をたたみにかかります。吉彰に代えて村上、野沢に代えて武藤を投入します。村上は守備の安定化、武藤は前線に矢を一本置き東京の脅威とする意図でしょう。

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結局仙台の安定感を崩しきれず、このまま試合終了。仙台1-0東京。

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終わってみれば仙台の堅実さに打ち勝つことができませんでした。愚直かつ着実にプランをやりきることが仙台を仙台たらしめてきたわけですから、リセットとリビルド。渡辺さんのチャレンジに注目したいです。

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東京は、地味ながらも確実な仙台の東京封じに屈しました。好調のうちは見えにくいですけど、課題はそんななかにも存在します。東京の攻撃は、ようするによっちとエドゥーの縦ルートを消すことで機能を失います。分かりきったことですけどスキルとコンディションで上回れば勝てる。でもいつもそういうわけにはいきません。できることなら攻撃のオプションが欲しいところです。

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無敗記録が止まったことは悔しいですけど、気持ちをリフレッシュする良い機会だと思います。ACL圏まで勝ち点7。残り7試合。ギリギリですけどまだチャンスはあります。ラストスパートまで粘り強く戦って欲しいです。

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