『ヤバい予測学』 [☆☆]
・過去に起きたことを描写するだけで、なぜ起きたのかという洞察のない「記述的分析」に関しては、新たな解説書はもう必要ないだろう。
・「データサイエンスはポルノのようなものだ」と言った。ポルノを定義するのは難しくても、見ればポルノだとわかる。
・現代は大規模なコモディティ化が進んでおり、どの企業も同じようなものを売り、同じように振る舞う。
・1人の記者が巧妙に口火を切れば、評論家が筋書きどおりに議論を炎上させ、報道がさらに炎を煽る。
・データは、同じ重さの黄金以上の価値がある。当然だ。データには質量がないのだから。
・抗生物質を使いすぎると超耐性の病原菌が出現するように、詐欺探知の努力は図らずも、より強力な敵を生む。
・電車の中で高齢者や妊婦に席を譲るときは、「妊娠や高齢という繊細な個人データを推測しようとしている」のか、それとも助けが必要な人に手を差し伸べているだけか。
・推測が悪いと決めつけるのは、思考を禁止するようなものだ。予測は、何かを見出そうとしているにすぎない。
・「不安なブログ」を見抜く精度は28~32%と低く感じるが、肝心なのは、毎日のエントリーのうち「不安な投稿」が占める相対的な割合を数値化できることだ。たとえば、不安な投稿の数が前日の2倍に増えたとしたら、1日のエントリーについて不安を見抜く精度が30%にすぎなくても、全体的に増えた割合はわかる。
・基本的に、人が「これから何をするか」は、その人が「これまでに何をしたか」にもとづいて予測する。
・予約サイト「オービッツ」では、アップル・マックのユーザーはウィンドウズのユーザーより最大30%高い宿泊費を払う。オービッツは利用者のOSによって表示するホテルを変えている。
・バナー広告を見た人は関連のある検索をする確率が61%高くなる。検索結果に併せて表示される文字広告をクリックする確率は2.49倍になる。広告は潜在意識に働きかける。
・信用度が低い人ほど自動車事故が多い。自分の財布を管理できる人は、生活の他の場面でも同じくらいの責任をもって管理でき、車の運転にも責任をもつことが研究からわかっている。
・脳卒中の患者が1日2、3時間音楽を聴くと、言語記憶や集中力の持続時間が改善する。音楽を聴くと、集中力や意味処理、運動機能、感情処理に関連する右脳と左脳の領域が活性化される。
・コンゴでは虐殺が起きる直前に、プリペイド式テレホンカードの売り上げが急増する。プリペイドカードは米ドル建てなので、「差し迫った混乱を察知した」人々がインフレに備えてため込む。
・芸術は現実を映す鏡ではなく、現実をかたちづくるハンマーだ。
・過去の試験の答えを丸暗記した生徒は、何も学習していないのと同じで、新しい問題が並んだ今年の試験はうまくいかないだろう。
・帰納法──個々の詳細な事実から一般的な法則を推論する。
・演繹法──一般的な法則から特定の事柄を(あるいは、原因から結果を)推論する。
・帰納法はひとつの芸術だ。世の中がどのように動くかという詳細な事実(実際に起きたことを記録したデータ)を自由に使って、一般的な結論を導き出し、まだ起きていない状況にも当てはまるであろうパターンを突き止める。世の中の法則や原則についてリバースエンジニアリングを行い、狂気の中に筋道を見つけようとする。
・何が正しくて何が間違っているのかという話ではない。哲学のダンスは楽しい暇つぶしになる。
・このセグメントは、「買いそうな顧客」でも「買いそうにない顧客」でもなく、「マーケティングの働きかけの影響を受けやすい顧客」だ。
・携帯電話会社にとって、顧客離反はドミノ現象を引き起こしかねない。友人や家族と同じキャリアを使いたいという人が少なくないからだ。
・選挙運動のカギを握るのは、神話上の生き物である浮動票ではなく、確かに存在するもっと狭義の有権者だ。すなわち、「電話や戸別訪問、チラシ、テレビ広告によって影響を与えられるであろう有権者」だ。

・「データサイエンスはポルノのようなものだ」と言った。ポルノを定義するのは難しくても、見ればポルノだとわかる。
・現代は大規模なコモディティ化が進んでおり、どの企業も同じようなものを売り、同じように振る舞う。
・1人の記者が巧妙に口火を切れば、評論家が筋書きどおりに議論を炎上させ、報道がさらに炎を煽る。
・データは、同じ重さの黄金以上の価値がある。当然だ。データには質量がないのだから。
・抗生物質を使いすぎると超耐性の病原菌が出現するように、詐欺探知の努力は図らずも、より強力な敵を生む。
・電車の中で高齢者や妊婦に席を譲るときは、「妊娠や高齢という繊細な個人データを推測しようとしている」のか、それとも助けが必要な人に手を差し伸べているだけか。
・推測が悪いと決めつけるのは、思考を禁止するようなものだ。予測は、何かを見出そうとしているにすぎない。
・「不安なブログ」を見抜く精度は28~32%と低く感じるが、肝心なのは、毎日のエントリーのうち「不安な投稿」が占める相対的な割合を数値化できることだ。たとえば、不安な投稿の数が前日の2倍に増えたとしたら、1日のエントリーについて不安を見抜く精度が30%にすぎなくても、全体的に増えた割合はわかる。
・基本的に、人が「これから何をするか」は、その人が「これまでに何をしたか」にもとづいて予測する。
・予約サイト「オービッツ」では、アップル・マックのユーザーはウィンドウズのユーザーより最大30%高い宿泊費を払う。オービッツは利用者のOSによって表示するホテルを変えている。
・バナー広告を見た人は関連のある検索をする確率が61%高くなる。検索結果に併せて表示される文字広告をクリックする確率は2.49倍になる。広告は潜在意識に働きかける。
・信用度が低い人ほど自動車事故が多い。自分の財布を管理できる人は、生活の他の場面でも同じくらいの責任をもって管理でき、車の運転にも責任をもつことが研究からわかっている。
・脳卒中の患者が1日2、3時間音楽を聴くと、言語記憶や集中力の持続時間が改善する。音楽を聴くと、集中力や意味処理、運動機能、感情処理に関連する右脳と左脳の領域が活性化される。
・コンゴでは虐殺が起きる直前に、プリペイド式テレホンカードの売り上げが急増する。プリペイドカードは米ドル建てなので、「差し迫った混乱を察知した」人々がインフレに備えてため込む。
・芸術は現実を映す鏡ではなく、現実をかたちづくるハンマーだ。
・過去の試験の答えを丸暗記した生徒は、何も学習していないのと同じで、新しい問題が並んだ今年の試験はうまくいかないだろう。
・帰納法──個々の詳細な事実から一般的な法則を推論する。
・演繹法──一般的な法則から特定の事柄を(あるいは、原因から結果を)推論する。
・帰納法はひとつの芸術だ。世の中がどのように動くかという詳細な事実(実際に起きたことを記録したデータ)を自由に使って、一般的な結論を導き出し、まだ起きていない状況にも当てはまるであろうパターンを突き止める。世の中の法則や原則についてリバースエンジニアリングを行い、狂気の中に筋道を見つけようとする。
・何が正しくて何が間違っているのかという話ではない。哲学のダンスは楽しい暇つぶしになる。
・このセグメントは、「買いそうな顧客」でも「買いそうにない顧客」でもなく、「マーケティングの働きかけの影響を受けやすい顧客」だ。
・携帯電話会社にとって、顧客離反はドミノ現象を引き起こしかねない。友人や家族と同じキャリアを使いたいという人が少なくないからだ。
・選挙運動のカギを握るのは、神話上の生き物である浮動票ではなく、確かに存在するもっと狭義の有権者だ。すなわち、「電話や戸別訪問、チラシ、テレビ広告によって影響を与えられるであろう有権者」だ。
ヤバい予測学 「何を買うか」から「いつ死ぬか」まであなたの行動はすべて読まれている
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2013/12/15
- メディア: Kindle版
タグ:エリック・シーゲル
2014-10-05 13:33
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