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【国際】

「9条」ノーベル賞本命? オスロの団体所長「紛争続く今こそ」

 【ロンドン=石川保典】10日に発表されるノーベル平和賞で、受賞者の事前予想家として知られるノルウェーの国際平和研究所(オスロ)のハルプビケン所長は3日、「憲法9条を保持してきた日本国民」を予想の第1位に挙げた。

 所長は本紙に「安倍政権による解釈変更をめぐる論争で注目されたが、そうでなくてもこの憲法は平和賞の価値がある」と話す。

 さらに、中国をめぐるアジアでの緊張増大やウクライナ危機を指摘し「冷戦終結後も紛争のやまない現状を見れば、9条は平和の促進という賞の原点にふさわしい」と、1位にした理由を述べた。

 「9条にノーベル賞を」という市民運動は神奈川県座間市の主婦が始め、これまでに約41万人が署名。候補として正式に受理された。今年の候補には、過去最高の278個人・団体が推薦されている。所長が発表している予想で過去10年間に的中したのは2007年のゴア元米副大統領だけ。ただ、受賞の前年などに予想していたものも含めると、3人が的中している。

 

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