細川卓
2014年10月6日01時36分
御嶽山(おんたけさん)の降灰が流れ込む可能性のある養魚場で5日、緊急放流のためにイワナ約6千匹が運び出された。土石流対策のため国土交通省が砂防堰堤(えんてい)の新設を決めた鹿ノ瀬川から取水している「御岳淡水」(長野県木曽町)では、飼育しているヤマトイワナをトラック7台で運び、降灰の影響の少ない川に放流した。
ヤマトイワナは木曽イワナとも呼ばれ、10月末~11月初めにかけて産卵する。本来は2月の放流予定だったが、養殖池に火山灰が流れ込んだ際の悪影響を考え、季節外れの放流を決めた。木曽川漁協の梅戸洋組合長は「噴火と台風のダブルパンチ。みんなで協力して何とかこの正念場を乗り切りたい」と話した。(細川卓)
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朝日新聞社会部
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