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株式会社インテリジェンス
掲載日:2014.10.6
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三年予測ートップリーダーと考えるエンジニアの未来ー

エバンジェリストの役割を、エンジニアの進路として確立したい

エバンジェリスト 西脇資哲

日本マイクロソフト エバンジェリスト(業務執行役員)。1969年生まれ。岐阜県出身。1996年、日本オラクルに入社。マーケティング、エバンジェリストなどで活躍。2009年、マイクロソフト(現・日本マイクロソフト)に入社。クライアント、クラウド、モバイルソリューションなど広い範囲にまたがるエバンジェリストとして活動中。


エバンジェリストという職業

西脇資哲が望んだこと、それはエンジニアのキャリアの選択肢として「エバンジェリスト」という役割を確立することだった。
今、西脇は日本マイクロソフトのエバンジェリストとして年間250件ものプレゼンテーションをこなす。同社のイベントに参加した人は、西脇のプレゼンテーションを目にしていることが多いはずだ。
「エバンジェリスト」とはどのような職業なのか。西脇は「お客さまやパートナーさまに必要とされる最新のテクノロジーを分かりやすく具体的に説明する仕事」(『エバンジェリスト養成講座 究極のプレゼンハック100』より)と説明する。ITの変化に伴いエバンジェリストの役割はますます重要になりつつある──西脇はそう考えている。技術が複雑、高度になり、技術が影響を及ぼす範囲も広がった。一人の人間では技術の隅々まで熟知できなくなった時代だからこそ、エバンジェリストという個人の視点と肉声により、技術で何ができるのかを「伝える」ことの重要性が高まっているのだ。
取材時点の西脇の肩書きは「社長室エバンジェリスト 業務執行役員」だ。間違いなく日本マイクロソフトの幹部の一人である。それにもかかわらず、西脇は部下を持たず、担当製品も持たないポジションにいる。担当製品、担当部署にとらわれず、Microsoftテクノロジーを広い視野で伝える役割に集中しているのだ。

日本マイクロソフト「私の仕事術」より

変幻自在なプレゼンテーションスタイル

プレゼンテーションのスタイルは、その場のニーズに対応して変わる。オーソドックスな説明スタイルを取る場合もあれば、積極的に笑いを取りに行く場合もある。
例えば2014年5月に開催された開発者向けイベント「de:code2014」では、日本マイクロソフトの樋口泰行社長と壇上で丁々発止のやりとりを繰り広げた。西脇が「L'Arc〜en〜Ciel」(ラルク アン シエル)のコンサートチケットを手に入れたにもかかわらず、この日のイベントを優先したと口にすると、樋口社長が「君、今日のマイクロソフトのイベントの予定を知らなかったの?」と突っ込む。それにもめげず「L'Arc〜en〜Ciel」という大文字、小文字、記号が混在する厄介な文字列を、Windows Phoneのキーボードを使って入力するデモンストレーションを披露する。堅苦しさを排除した雰囲気につられて、会場からは笑いと拍手が湧き起こる──。
ここでの樋口社長との掛け合いは、しっかりした台本があって練習を積んできたようにも見えたが、実は「完全なアドリブ」だそうだ。数え切れないほどの回数、2人で同じ壇上に登った経験から、こうした掛け合いが生まれたのだ。

エンジニアとして、エバンジェリストの役割に取り組む

岐阜県のIT企業でプログラマとして働いたことが、西脇のキャリアの出発点だった。その後日本オラクルに転職し、13年働いた。
エバンジェリストという役割に覚醒したのは、前職の日本オラクル時代のことだ。数千人を相手にしたプレゼンテーションが成功し、アンケートの結果に最高点の「5」が並んだ。それを見て、「このスキルをもっと磨こう」と決心した。
この時の成功要因を次のように分析した。1点目はエンジニアとしてプレゼンテーションのディテールにこだわったこと。2点目は現場で働く人々に「刺さる」内容、言葉を使ったこと。つまり、エンジニアとしての能力と経験は、エバンジェリストとしての能力にうまく結びつけることができると考えたのだ。
能力を磨くうちに、「エバンジェリスト」を自らの職業として位置づけることを考えるようになった。エンジニアの選択肢として「エバンジェリスト」という役割がありうるのではないかと考えるに至ったのだ。
「エンジニアはどこに行くんだろう?もちろん複数の回答があるんだろうが、一つの回答としてエバンジェリストというロール(役割)はどうかと考えた」。
エンジニアが、企業という組織の中で地位が高まったときの「身の振り方」は何通りかある。管理職となって組織のマネジメントに転じるのか、それとも専門性の高いエンジニアとして仕事を続けるのか、独立、起業を考えるのか。そうしたエンジニアの進路の選択肢の中に「エバンジェリスト」が加わってほしいと考えているのだ。
被災地の現場を見て、ITエンジニアとして役に立てることを考える
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