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 5日午後4時50分ごろ、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットであったF1日本グランプリ(第15戦)の決勝で、ジュール・ビアンキ選手(25)=仏、マルシャ・フェラーリ所属=のレース車が、別のレース車を撤去中の作業車に衝突した。ビアンキ選手は頭を負傷して病院に運ばれ、意識不明の重体。

 レースを統括するFIA(国際自動車連盟)によると、ビアンキ選手はレース終盤に、国際レーシングコースの上り左カーブでスピンし、先にタイヤバリアーでクラッシュした別のレース車を撤去していた作業車の後部にぶつかった。事故当時、大幅な減速を促すダブル・イエローフラッグが出ていて、雨で路面はぬれていた。

 ビアンキ選手は日本GPまでの14戦で、ポイント争いで16位だった。昨年デビューし、今回が34レース目だった。

 レースは11チーム22選手が出場した。台風18号の影響でスタート前から雨が降り、スピンなどでレース車がコース外にはみ出るケースが相次いだ。