台風18号 東海などで非常に激しい雨10月6日 7時28分
大型で強い台風18号は近畿や東海、それに甲信などを暴風域に巻き込みながら北東へ進んでいて、東海などでは非常に激しい雨が降っています。台風はこのあと強い勢力を保ったまま静岡県にかなり接近し、上陸するおそれがあり、気象庁は暴風や土砂災害、高潮などに警戒を呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、大型で強い台風18号は午前7時には静岡県浜松市の南南西70キロの海上を1時間に45キロの速さで北東へ進んでいるとみられます。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径190キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
暴風域は
この時間、近畿と東海、それに甲信と伊豆諸島のそれぞれ一部が暴風域に入っています。▽伊豆諸島の三宅島の坪田では午前6時半ごろに36メートル、▽愛知県の豊橋市では午前6時40分ごろに32.2メートル、▽神戸市では午前6時すぎに31.6メートルの最大瞬間風速をそれぞれ観測しました。
奈良県などで猛烈な雨
東日本の広い範囲に台風の発達した雨雲が流れ込み、午前7時までの1時間には、▽静岡県の掛川市で58ミリ、▽浜松市と菊川市で53ミリの非常に激しい雨を観測したほか、▽愛知県豊橋市で42.5ミリの激しい雨を観測しました。また、午前4時までの1時間には、▽国土交通省が奈良県上北山村に設置した雨量計で107ミリ、▽三重県が紀北町海山区に設置した雨量計で83ミリの猛烈な雨を観測しました。
これまでの雨で三重県、山梨県、静岡県、神奈川県、京都府、東京都、それに伊豆諸島の三宅島と伊豆大島では土砂災害の危険性が非常に高くなり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。また、愛知県では川が増水して氾濫の危険性が非常に高くなっている地域があります。
台風はこのあと強い勢力を保ったまま静岡県にかなり接近し、上陸するおそれがあります。
猛烈な風
6日は広い範囲で猛烈な風が吹くおそれがあり、▽近畿と東海、伊豆諸島では最大風速が35メートル、最大瞬間風速が50メートル、▽四国と関東甲信では最大風速が30メートル、最大瞬間風速が45メートルに達する見込みです。また、▽中国地方と東北では最大風速が23メートルから27メートル、最大瞬間風速が35メートルから40メートルと予想されています。
猛烈なしけ
6日は太平洋沿岸の広い範囲で猛烈なしけが続き、波の高さは、▽伊豆諸島で11メートル、▽東海と関東で10メートル、▽近畿で9メートルと予想され、▽四国や東北の太平洋沿岸も大しけとなる見込みです。
雨の予想は
台風と前線の影響で、四国から東北にかけての各地で1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的には1時間に80ミリから100ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。7日の朝までに降る雨の量は、いずれも多いところで、▽東海と関東甲信で200ミリ、▽北陸と東北で150ミリと予想されています。
気象庁は、暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、川の増水、それに高潮に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。
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