2014年10月5日 12:46
この夏、突如として動画サイトをにぎわせた、千葉の公道を3輪バイクで疾走する一般男性「千葉ットマン」。国内だけでなく海外メディアにまで配信された話題の人物に、今さらながら接触した。1本筋の通った、おとこ気を感じさせるロングインタビューを、5回に分けて公開する(2回以降、会員向け)。
★千葉ットマン誕生秘話
9月某日、千葉市某所。一見、普通の民家にしか見えない千葉ットマンのアジト前には、隠すそぶりもなく黒々と輝く「千葉ットポット」が。バットマンが乗る「バットポット」を再現した3輪バイクだ。
ほどなく、車体の内外に電飾を輝かせた白色のバンが近づいてきた。バンのボディには「神楽綜合警備」の文字。助手席にはぐったりとうなだれるストーム・トルーパー。そして運転席には、そう、千葉ットマンの姿が…。直撃だ!
―千葉日報のウェブ担当です。
「今更―っ?!っていう感じですが、待っていました。なぜ、千葉(のメディア)来ないの?と」
―お仕事が終わったばかりで大変恐縮ですが、まずは走っているところを撮影させていただけますか。
「いいですよ」
アジト周辺をゆっくり2周走るよう指示を受ける千葉ットマン。以後、千葉ットマンの格好のまま、アジト前で立ち話が続く。
―千葉ットマン活動を始めたきっかけは?
「最初はこっちなんですけどね(助手席のストーム・トルーパー人形を指す。映画「スター・ウォーズ・シリーズ」に登場する、銀河帝国軍の機動歩兵)。自分もあの格好をして、(人形を)助手席に乗せて…」
―ストーム・トルーパーが2体いる感じになりますね。
「それが、東日本大震災の次の日でした」
―それはどんな意味があったんですか?
「いや、元々やろうという気持ちはあったんですけど、行動には移していなかったんです。でも震災があって、みんな下を向いているんで…」
―少しでも明るいことをやろうかと。
「そうです」
―震災翌日はストーム・トルーパーで始めて、しばらくしてバットマンに?
「ほとんど(時期は)変わらなかったですけどね。ちょうど千葉ットポットを作っている最中に震災があったんで」
―千葉ットポットの製作期間はどのくらいかかりましたか?
「4~5カ月です」
―自宅で作ったんですか?
「いや、職場です。日曜とかに」
―寛容な職場ですね。同僚の方から「何を始めたんだ」とか言われませんでした?
「『すごいな』って驚いていたけど、その前から職場でもコスプレして遊んでいたので。バットマンだけじゃなくストーム・トルーパーだったり、ダース・ベイダーだったり、プレデターとか。でもダース・ベイダーは運転できないですね。肩が決まっちゃってるんで」
―ストーム・トルーパーは運転大丈夫ですか?
「こっちは全然大丈夫。視界も慣れれば良好です」
―気になるのがこの白いバン。先程、この車で仕事から帰ってきましたが…。
「これはクロネコヤマトと同じバンです。初めてのマイカーがこれ。コスプレに着替えられる車がないかなと、キャンピングカーか、こういうのかを探していました」
―(車体の)この「神楽綜合警備」という文字は?
「アニメの中に登場する警備会社ですね。これはステッカーを貼っただけです」
―それと、この照明関係は?
「電飾は、もともとクリスマスの時につけたんですが、自宅の方も光らせるんで」
―車もバイクもご自宅も、そういう楽しい感じにされるのがお好きなんですね?
「そうですね」