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 仏保健省は4日、西アフリカ・リベリアでエボラ出血熱に感染した女性が治癒し、パリ近郊の病院を退院したと発表した。この女性の治療で認められた薬のひとつに、日本の富山化学工業(東京)の製品が含まれていたという。

 女性は看護師で、国際医療NGO「国境なき医師団」の活動中だった9月中旬に感染が確認され、帰国、入院していた。エボラ出血熱の治療薬は確立しておらず、AFP通信などによると仏当局は、未承認の薬3種類の投与を認めていたとされる。

 その一つが、富山化学のインフルエンザ治療薬「アビガン」で、エボラ出血熱に効く可能性があるとされる。同社側は、他の薬と併用する形でアビガンが使われているとの連絡を受けたと発表していた。(パリ=青田秀樹)

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