日本人にとっての「朝日新聞」【門田隆将】
WiLL 10月3日(金)18時36分配信
いったい朝日新聞とは、日本人にとって何なんだろう。九月十一日の朝日新聞の謝罪会見を見ながら、そう考えた人は多かったのではないだろうか。
なぜなら、木村伊量社長が謝罪する原因になった記事は、いずれも日本人の「名誉と信用」を著しく「毀損するもの」だからだ。
従軍慰安婦報道と福島第一原発の「吉田調書」報道──二つに共通するのは、朝日新聞が「日本人を貶める」という目的のもとに編集作業をおこなっているのではないか、と思わざるを得ない点にある。
いま朝日新聞に怒濤のごとく押し寄せている国民の怒りは、そこに原因があることを当の朝日の社員は、おそらくわかっていないだろう。今回、顕在化した朝日批判は、朝日の「体質そのもの」を問うものであり、同時に、これまでいかに朝日が「日本人を貶めてきたか」ということに対するものでもある。
私は、朝日が自らおこなった従軍慰安婦報道に対する検証記事(八月五日、六日付)は、とんでもないものだったと思う。それは、自分が犯した大罪を隠して、他紙も報道した「吉田清治による済州島慰安婦狩り」報道の撤回に過ぎなかったからだ。
現在、日本が世界から受けている「性奴隷を弄んだ日本人」という批判は、この吉田清治報道だけにあるのではない。いや、むしろ朝日がおこなった金学順さんをはじめとする「従軍慰安婦=強制連行の被害者」という虚偽報道の方に主な原因がある。
「キーセンに売られた」という金学順さんの証言を無視して、「女子挺身隊の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた」という事実に基づかない強制連行を書き、その数が「八万とも二十万ともいわれる」とまで報道し、ついには、国連人権委員会からの謝罪・賠償への勧告につながった。
彼女たちは薄幸な女性たちではあったが、〈慰安婦大募集 月収三百圓保証〉という当時の朝鮮の新聞広告にある通り、兵隊の約三十倍の収入によって、春を鬻ぐ商売についていた人々である。彼女たちの身の上に同情することと、日本人が彼女たちを「拉致・監禁・強姦した」という虚偽とは、絶対に混同してはならないことなのである。
最終更新:10月3日(金)18時36分
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