高橋美桜子
いじめ自殺事件において、どの被害者も悩み苦しみ抜いた上で自ら命を絶つことになった、痛ましい被害者であることは確かだと思いますが、今回はその中でも特に印象に残った、高橋美桜子さんについて紹介します。
2006年、愛知県でハーフの女子高校生、高橋美桜子さんが自殺するという事件が起こりました。このサイトが関連URLになります…http://yaplog.jp/mioko_friends/
彼女も「いじめ自殺事件」の被害者なのですが、他の被害者とは1つ違う点がありました。多くの場合、いじめを受けている最中に自殺というパターンですが、彼女の場合は過去(中学生)に受けており、転校したことでそれは収まったものの、その時のストレスを引きずってしまい、多重人格といった心の病を発症してしまったそうです(後遺症、PTSD)…。
いじめを受けていた時から数年間、彼女はその時の心の傷に悩まされ、闘病生活を送りましたが、高校2年の夏、「みんな愛してるよ。でも苦しいよ」の遺書を残して、マンションから飛び降りてしまいました…
美桜子さんの母親は、「娘が自殺したのは明らかにあの時のいじめが原因」と見なし、彼女の死後、加害者1人1人に話を聞いたそうです。それによってどういういじめがおこなわれていたか、(生前の彼女の話だけでなく)より把握することができたそうです(中には「何で怒っているんですか?」と聞き返してきたバカ者もいたそう…)。
そして加害者と当時、美桜子さんの通っていた中学(市邨中)を相手取り、損害賠償を求める裁判を起こしました。
と・こ・ろ・が、加害者連中はその公判にて、(美桜子さんの母が聴取した時とは打って変わり)「いじめはなかった」と主張したのです…
「厚顔無恥も甚だしいな…」と私は思います。けれどお母様はそんなバカ女どもの保身ぶりにもめげず、法廷で娘の無念を晴らすための闘いを続けました。
加害者だけでなく、学校(市邨中)も「いじめは確認できなかった」の方針だったと思います。こういう事件あった時、そういうコメントをするのは定番ですからね…
結果、請求額の全額ではないけど、8割くらい、900万円(くらい)の損害賠償を命じる判決が出ました…。「良かったね美桜子。学校がいじめがあったことを認めたよ」とお母様はその時、娘の遺影に語ったそうです…
「いじめ発生から数年経過して、因果関係が認められたのは極めてレアなケースではないか」とある方がコメントなさってましたが、私もそう思います。時間が経てば経ってしまうほど、被害者・加害者・そして周囲の人間の記憶は薄らいでしまうと思われるから…。
ま、加害者らは、いじめた被害者が心を病んでしまい、数年後に自殺してしまうとは予想だにしてなかったのではないでしょうか…。学校側もこんなことが起きて、そして訴えられるとは想定外だったことでしょう…。とはいっても、加害者も学校も美桜子さんを自殺に追いやった点では「罪人」なんですけどね…
ちなみに、「私立の学校だと先生の面倒見がいいから、いじめが起きにくい」という話を(私の親から)聞いたことあるのですが、それは根拠のないデマのようです…。むしろ、「いじめがあることがバレると、学校の名に傷がついて、翌年度からの生徒の募集に影響する」という考えから、隠ぺいする傾向があるそう…。この場合は加害者を措置するのではなく、被害者に退学を進めるなどして、もみ消すというパターン
だから、「私立校に行けばいじめ無いよね」というのは、安易な考えだそうです。でも少しよく考えて見れば別に「いじめしないテスト」を入学時におこなってるわけじゃないだろうから、私立校=いじめする奴がいない という保証はどこにもないんですよね…
ちなみに私は美桜子さんを深く傷つけ、自殺の原因を作った連中の顔写真を見たことがあります。あえてそのURLは載せません。けど「高橋美桜子 加害者」で検索すればすぐにヒットします…。「こいつらこのまま、WANTEDみたいに半永久的に晒され続けるのか…www」とクスっときちゃいましたね
1つ付け加えると、生前美桜子さんは、日記に「(加害者の名前を挙げ)ギタギタにしてやる。市邨中の奴に負けない」と書いていたそうです。(心の苦しみに耐えきれなくなった部分はあるのでしょうが)自殺するのではなく、その志を持ち続けて、そして生きてほしかったですね…。そういう部分ではもったいなさを感じます |
「いじめ」書庫の記事一覧
-
2014/9/10(水) 午前 0:10
-
2014/9/9(火) 午前 0:05
-
2014/6/20(金) 午前 0:57
-
2014/2/28(金) 午後 8:20
-
2014/2/27(木) 午前 11:53
コメント(0)