全米テニス:錦織、悔しい準優勝…チリッチに完敗

毎日新聞 2014年09月09日 10時40分(最終更新 09月09日 12時45分)

テニスの全米オープン男子シングルス決勝で、マリン・チリッチと対戦する錦織圭=AP
テニスの全米オープン男子シングルス決勝で、マリン・チリッチと対戦する錦織圭=AP

 【ニューヨーク田中義郎】テニスの4大大会最終戦、全米オープン最終日は8日(日本時間9日)、当地のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターのセンターコートで男子シングルスの決勝が行われ、錦織圭(24)=日清食品=はグランドスラム初優勝の悲願はならなかった。男女を通じて4大大会のシングルスで日本勢初の決勝に進み、世界ランキングを自己最高の8位に伸ばした錦織だったが、世界ランキング12位のマリン・チリッチ(25)=クロアチア=が198センチの長身から繰り出す力強いサーブとストロークに押され、3−6、3−6、3−6でストレート負けした。4大大会の準優勝はアジア勢としては初めて。

 右足親指の故障から復帰した錦織は今大会で、18歳で初出場した2008年以来、6年ぶりにベスト16に進出。準々決勝では世界ランキング4位のスタニスラス・ワウリンカ(29)=スイス=に4時間15分のフルセットで競り勝ち、1918年の熊谷一弥以来の4強入り。準決勝では世界ランキング1位で過去に4大大会を7度制したノバク・ジョコビッチ(27)=セルビア=を降す快進撃を見せた。惜しくも、あと一歩及ばなかったが、世界の頂点が近いことを実感させた。

 ◇「でも次がある」…錦織圭

 厳しい敗戦だったが、初めて決勝に来ることができた。チャンスだったので(4大大会優勝を)逃したのは悔しい。でも次がある。また優勝を目指してやりたい。楽しい2週間だった。

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