(田中山根)よいしょ〜。
(山根)はい今回のテーマはですね…課題研究の進め方にはいくつかポイントがありましてそのポイントっていうのが理科の研究に限らず大学に入ってからの研究や社会に出てからの仕事にも共通してる事が非常に多いんで知っといて損がない。
だって俺らもお笑いやってるけど結局はお笑いでどう受けるかの研究を日々してるのと一緒だよね。
まあね確かに田中さんはお笑い博士っていわれてるからね。
そうね。
課題研究をしようと思ってもさ何から手を付けたらいいかが分かんないのね。
課題研究する手順その1は…研究テーマっていってもいろいろあるじゃない。
じゃあ課題研究やるとしたらどんなテーマでやりたいですか?私は最近アリを飼育してるんですよ。
(山根田中)アリ?はい。
飼育してるんですけど必ずアリたちが密集するエリアがあるんですね。
それがいつも不思議だなって思っててそれについて研究できたらなって…。
こんなかわいい女子大生が何をやってんのよっていう話よ。
山根は?地球全体がどうやったらよくなるかとか…。
え?地球全体が?そう。
みんながちゃんと御飯食べれて楽しく暮らせて…みたいなのにはどうしたらいいかっていう事を研究したいの。
え?実は今回私が高校生の研究に密着してきました。
おっ!とっても参考になりましたね。
私も大学でよく課題研究するんですけど誰も進め方について教えてくれないんですよね。
確かにね。
確かにね。
だからすごい悩んでいてあっこうすればいいんだというふうに学ぶ事はすごくありました。
こんにちは。
今回訪ねたのは千葉県立東葛飾高校。
2人は生物部の3年生だ。
お二人は何の研究をされてるんですか?地衣類というものの研究をしています。
(岡野)地衣類?地衣類っていうのはいろいろな所にいるんですがそれがとても面白いんです。
地衣類は身近な所で見つけられるという。
例えば道路脇のコンクリートにも。
(岡野)え?これの…。
これ?
(石井)はい。
オレンジ色の所です。
(岡野)これ何ていう名前なんですか?
(岡野)あ〜何か聞いた事あるけど…。
こういう所にいるんだ。
菌類は藻類に安定したすみかと水を与える。
そして藻類が光合成で作り出した栄養分をもらって生きている。
この木ですか?はい。
(岡野)えっこれですか?私これ小さい頃ペンキがパッて付いたものだと思ってたんですよ。
僕も研究するまではずっとペンキだと思ってました。
2人が地衣類に興味を持ったきっかけは生物の授業だった。
ナイフで採取するんだ。
しかし最初は校内にいる地衣類を見つける事すらできなかった。
そこでまず本やインターネットで基礎的な知識を身につけた。
今では行くさきざきで地衣類を簡単に見つけられるようになったそうだ。
笑いながら…。
うれしいんだろうな。
しかしただ地衣類を見つけるだけでは研究とは言えない。
ある日石井君は奇妙なものを発見した。
(岡野)かけらじゃないんですか?
(石井)かけらじゃないんです。
(岡野)あっ本当だ。
動いてる。
地衣類にくっついていたミノムシのような虫。
インターネットで調べると似たような虫が見つかった。
しかし「未同定」。
つまりまだ名前が付いていないようだ。
更にほかの種類の地衣類でも同じ虫を見つけた。
研究テーマが決まった。
地衣類の近くにどんな生き物たちが生息しているのかを調べてみる事にした。
一方三田君は地衣類には種類が違っていても見た目がそっくりなものがある事に気付いた。
文献を調べていくと化学薬品を使って区別する方法がある事が分かった。
三田君はこれまで採取した地衣類を分析して同定。
つまり種類を特定する事を研究テーマに選んだ。
う〜ん。
だから地衣類を研究しようっていう事じゃなく地衣類の何を研究するかっていうのをテーマを絞っていかないといけない訳ね。
ネタとかもさ研究していくにつれて絞った方がいいっていう感じになったじゃない。
俺らも最初の方のネタとかさ初詣に行くとかさカレーの材料買いに行くみたいなネタやってたら全然受けなかった。
受けない。
だいぶ進んで野球をやってバットのスイングを教えよう。
そういうコントにしようぐらいになると見てる人もそこをポイントにまず見ていけばいいんだなって…。
あんなに絞ると受けるんだね。
絞るとボカ〜ン!揺れたんだよね。
お〜何やってんの一人で。
あ〜ちょっと絶対受ける顔芸の研究してんだけどさ全然答えが見つかんなくてさ…。
いやいやそんなさ全体的にざっくりやっちゃ駄目よ。
もっと目だけでポイントを絞ってさ笑かせる研究しないと。
目だけで?うん。
いくよ。
321ドン。
全然面白くないよ。
難しいよ。
じゃあお前できるの?できるよ。
321ほっ。
すげえ口動いてんだけど…。
(2人)はいジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガシャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャジャ〜ン。
研究テーマを決める時の大事なポイントっていうのは…2人を見ていて感じたのが…そういう気持ちをすごく大切にしていたんですよね。
だから本当に自分がやりたいテーマが見つかったんじゃないかなって思いました。
じゃあやっぱりテーマを決める前にその事について本当に興味が持てるかとかちゃんと調べとく事も大事って事よね。
調べていくうちにどんどん興味が湧いてきて「これ何でなんだろう」とかって思う事が出てくるって事か。
ただし自分がやりたいと思ったテーマが見つかっても残念ながら研究テーマにふさわしくないテーマもあるんです。
どういうの?例えばすっごいお金がかかるとかすごい時間がかかるとか。
ああ…。
インターネットや本などで情報を集めたり学校の先生に相談しながら…じゃあテーマは決まりました。
次は調査どういうふうにしたらいいか分かんない。
課題研究の手順その2は…それなんですよ。
記録ね。
(岡野)はい。
私は見た事ないです。
これをどうやって使うんですか?地衣類と生き物の関係を研究している石井君。
ツルグレン装置を使った調査に取りかかった。
装置の中に地衣類を置き…
(石井)これで電気をつけて…。
電気をつけて24時間ほど置いておくと熱や乾燥が苦手な生物が下に移動しビーカーに落ちるのだ。
石井君何かに気付いたようだ。
結構いっぱいいるんだね。
それはほかの木の種類とかほかの地衣類でもダニが多い…?はいダニが多いんです。
なぜ地衣類の近くにはダニが多いのだろう。
そこでダニの生態について調べ始めた。
疑問が疑問を呼ぶ。
研究は次第に深まっていく。
こちらは地衣類を分類しようとしている三田君。
採ってきた2つの地衣類。
見た目だけでは同じ種類かどうか判断がつかない。
そこで薬品で調べる。
一方の地衣類にある薬品を付けると色が変わった。
しかしもう一方の地衣類に同じ薬品を付けても色は変わらない。
(岡野)本当だ。
変化してないですね。
3種類の薬品を使って色の変化の違いを確かめながら種類を絞り込んでいく。
三田君はこれまでに採取してきた地衣類を薬品で確かめ一つ一つきちんと分類していく。
実験の結果をきちんと記録する事が大切なのだ。
地衣類だと思って持って帰ったのが地衣類じゃなかったりする訳でしょ。
あれ何だったの?本当にコケだったりする場合もあって…。
コケの場合もあんのか。
うん。
2人とも研究をする度に見つけた虫を写真で記録したり薬品で何色に変わったかを封筒に記録したりとか。
必ず記録する事を大切にしていたんですよね。
石井君が研究してたので調べたら調べるほど分からない事がどんどん出てくんじゃん。
ダニが何で地衣類に多いのか。
そしたら今度ダニの事も調べとかないと地衣類の事が分かってこないからどんどん研究がさ増えていくというか…。
進んでんだよね結局は。
うん。
深まっていきますよね。
深くなっていく。
調べれば調べるほど分かんない事が出てくるのは研究のだいご味ですよ。
うん。
うん。
実験中ちょっとした問題が起きた。
(岡野)どうしたんですか?三田君が…しかし3つの薬品のうち1つだけがウメノキゴケではない反応を示したのだ。
じゃあ違うの?ウメノキゴケの場合は黄色になるはずだという。
これはちょっと黄色には見えないですよね。
何でだろう。
すいません高石先生。
この真ん中の地衣類なんですけど黄色になるって図鑑には書いてあるんですけど…。
(高石)そうだね。
黄色っぽくは見えないね。
この試薬はまず正しく作ってあるの?濃度は。
一応作ってあります。
ほかのものに使った場合は正しく作用してるので。
実験のやり方を間違えたのか。
これは黄色じゃない。
それともこれはウメノキゴケではないのか。
三田君は地衣類を研究している専門家にメールで相談し会う約束をした。
すごい!頑張ってるなあ。
迎えてくれたのは地衣類の構造や成分について研究している…早速問題の地衣類を見せた。
(三田)黄色というより少し鮮やかな緑色に変わったという感じで…。
黄色っていうのはどの程度を黄色って言えるのかなっていうのが…。
大村さんは実験をやってみせてくれた。
三田君と同じように地衣類に薬品を付ける。
そして薬品をろ紙で吸い取る。
ろ紙が黄色になっている。
地衣類の色の変化を見るのではなく薬品の色の変化を見る必要があったのだ。
勉強不足だったなという事…。
今教えて頂いてこれから頑張ってみたいと思います。
やってみたけどもうまくいかない。
どうしてうまくいかないのかなというのを…やってみたっていう事はよかったと思います。
ありがとうございました。
う〜ん。
だからどうしても行き詰まった時には研究者を頼るのも一つの方法な訳ね。
そうですね。
何でもかんでもすぐに聞いちゃえっていうのはあんまりよくないですけども調べた上でも分かんない事があったら勇気を出して専門家の先生に聞きに行くのも大事な事ですね。
壁にぶち当たっても簡単に…2人とも将来高校卒業してもこの研究を趣味として続けていきたいって言っていたんですよ。
それが本職になるかもしれないしねあの子らの。
さあここまで見てきましたけども課題研究には発表が付き物ですね。
まとめ方とかにもポイントってあんの?まとめ方はもう自由です個人の。
ああそう。
紙に書いてみんなに配ったり大きい紙に書いてそれを基に説明したりスクリーンに出して何か棒で…。
ポインターみたいなやつね。
そうそう。
あるある。
もう好きにやって下さい。
好きにやっていいんだ。
でも基本は…そのために…ネタもはっきり言うでしょ。
うん。
8月上旬。
…が開かれた。
石井君と三田君も研究の成果を発表した。
(三田)固着地衣樹枝状地衣というものなんですがほかにも不完全地衣などの分類が存在します。
地衣類についてテーマを絞り実験や観察を繰り返し結果をまとめ発表する。
ここの場所はどちらですか?これは手賀沼の近くの…。
今回の経験は2人にとって大きな励みになったようだ。
今のうちにもう少し…。
じゃあこれを後輩に伝えないといけないって事ですね。
でも面白い。
将来性のある…。
頑張って下さい。
(2人)ありがとうございます。
課題研究一生懸命やってる彼ら本当にかっこよかったな。
うん確かにね。
あれが本当にかっこいい人だよ。
だから渋谷でOKOK言ってるやつなんか全然かっこよくないわ。
あ〜そうか。
研究してる人たちがかっこよくてモテなきゃいけないよな。
だから俺も一生懸命お笑いの研究してる訳だからさもっとモテなきゃ駄目だよな。
まあモテてもいいんじゃない。
女の子にもっと言い寄られなきゃいけないよ俺も。
言い寄られないといけない…。
うんうん。
一緒に渋谷に繰り出してさ。
渋谷に繰り出すの?うん。
それでOKOKって言って…。
OKOKってお前言っちゃってんじゃん。
日常生活や授業で勉強した事の中から「なぜだろう?」と思う事を書き出してみよう。
伝えたい事を分かりやすくまとめよう。
自信を持って発表しよう。
2014/09/25(木) 14:00〜14:20
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 科学と人間生活「課題研究の進め方」[字]
私たちの暮らしと科学はどのようにかかわっているのだろうか?素朴な疑問から、人類と科学の長くて深い関わりを明らかにしていく。出演:アンガールズ・岡野真也
詳細情報
番組内容
授業や本で知識を吸収するだけではなく、自分でテーマを決めて研究してみることで、科学はもっと面白くなる。今回は、岡野真也が千葉県立東葛飾高等学校で、課題研究に密着する。2人の生徒が興味を持ったのは、地衣類。藻類と菌類が共生しているちょっと変わった生き物だ。それぞれテーマを絞り観察と実験を繰り返していくが、予想しない事態が発生。そこで、専門家のアドバイスも受けながら研究を深めていく。
出演者
【出演】岡野真也,【司会】アンガールズ
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:376(0x0178)