アニメ・信長協奏曲 2014.09.25

(教師)しかしここで本能寺の変が起こる。
その首謀者は明智光秀。
まあこれは日本史の基本であるからみんなも知ってるとは思うが。
それにしても先ほどから教科書を真剣な顔でおでこの上に載せているお前!こっち向け!
(サブロー)あっ。
(教師)答えてみなさい!
(サブロー)あっ?
(教師)本能寺の変を引き起こした人物は誰か!
(サブロー)えーっと確か…。
あ…あいださん。
よっと。
日本の過去の出来事なんて俺の人生にはな〜んの関わり合いもな…。
いぃー!うわー!
(叫び声)痛てて…。
(馬の鳴き声)えっ?おお〜!?馬。
(男性)どうどう…。
(男性)見るからに怪しげなやつ。
お主何者じゃ!?サブロー…。
お主その顔!?あ〜そうだ!俺に似てるんだ。
どうりで見覚えある顔だと思った。
(男性のせき)その格好は?時代劇の撮影とかですか?カメラとかは?何?この見覚えのない景色。

(男性)殿ー!もう城の連中に気付かれたか。

(男性)殿ー!ここはどこ?私はだ…。
(男性)おい!んっ?
(男性)そなたそのりりしい面を生かしてわしの身代わりになれ。
うん?
(男性)そなたもここらの者ならわしのことは存じておろう。
織田家の嫡男信長じゃ。
あ〜はいはい。
信長ぐらい知ってますよ。
(信長のせき)
(信長)わしは生来体が弱い。
この乱世ではとても身が持たぬ。
家中の皆にはすまぬとは思うがとにかく今は静かな地で安息したい。

(男性)殿ー!
(信長)タダでとは言わぬ。
この脇差しをやろう。
お〜!刀。
では後は頼んだぞ。
はっ!フ〜!カッチョイイ〜。
(男性)殿ー!
(男性)若ー!
(男性)殿いかがなされたのです?
(男性)若…。
わあ。
ご無事で何よりじゃ…。
ああ…。
いったいここはどこなの!?
ここは戦国時代の尾張
そう彼はタイムスリップしてしまったのです

(平手)若…。
いったいどうなされたのじゃ。
われらに無断で城を出るなど品行方正で名高いあなたさまの振る舞いとは思えませぬ。
(平手)それにあの奇妙なお召し物は何でございます?身なりを乱しては若君さまとしての威厳を示せませぬ。
今後二度とあのような…。
あー!!
(平手)若!お待ちくだされ!動きにくい。
(平手)あっ…。
若!
平手政秀
織田家筆頭家老にして信長の教育係
池田恒興
信長の乳兄弟にして一番の側近
うんっ。
あ〜うるさかった。
何で俺が説教されなきゃならんのだ。

(少年)おらおら〜。
負けるぞ。

(少年)何やってんだよ。
うん?・
(少年たちの声)
(恒興)あっ。
よっしゃー!アハハ…。
おお!恒興だっけ?お前も一緒にやろうよ!早く。
(信行)気でも触れたか兄上は。
信長の実の弟織田信行
(家臣)城内でもそのように噂されておりまする。
体の具合が良くなった途端頭の具合が悪くなったと。
(信行)ふむどうやらわしにも運が回ってきたようじゃ。
(信行)フッ。
(平手)若!うんっ。
ちっ見つかったか。
(平手)本当にどうなされたのじゃ。
お体が弱いこと以外は非の打ちどころのない真面目で聡明なあなたさまが…。
(恒興)殿!わがままも大概になされませ!
(平手)そうじゃ。
若。
近ごろの若は聞き分けがなさ過ぎまする。
このじいめの悲しみを酌んでくださるなら元の利発な若君にお戻りくだされ。
やめた!
(平手)若!信長なんかやってられるか。
(恒興)あっああ…!元の時代に帰る。
(平手)若!また訳の分からぬことを。
追え!今の若は何をしでかすか分からん!はっ!やっぱり元の時代に戻るには…。
高い所から落ちるのがいいんだろうな。
とうっ。
うわっ!どいて〜!くっ…。
うっ…。
殿!ちっそう簡単に帰れないか。
あなたという方はいったい何を考えておられるのか!う〜!うるさいうるさい!
(恒興)話をお聞きくだされ!もう説教はたくさんだ!
(帰蝶)重い…。
うん?ああっ!あっどうもすいません。
うおっ。
めちゃめちゃカワイイじゃないですか!誰?殿!ご自分の奥方さまに向かって誰とはあまりにむごいお言葉ではございませぬか!奥さん?
(侍女)なっ…。
信長の妻帰蝶
(帰蝶)もうよいのです。
殿は私のことがお嫌いなのじゃ。
だから今もこうして踏み殺そうと。
あっいや今のは不慮の事故…。
しょせんは政略結婚。
殿は私に関心などないのです。
えっ?夫に愛されぬ妻など女としてこれほどの不幸があろうか。
夫婦仲がよくないのかな。
よし分かった。
デートしよう。
でえと?フフッ…。
(恒興)あっ殿!どこへ行かれるのです!?フフフ。
気持ちいいね〜。
(帰蝶)私尾張に嫁入りしてから一度も城の外に出たことはございませんでした。
そうなの?外は…。
気持ちようございますね。
それはよかった。
殿何だか今日はいつもとご様子が違いますね。
そう?お顔の色もよろしいですしまるで別人のようでございます。

(家臣たち)殿ー!殿ー!うん?あっ。

(家臣たち)殿ー!殿ー!殿ー!殿ー!
(家臣たち)殿!殿ー!若はいったい何を考えておられるのじゃ。
分かりませぬ。
それがしはもう殿のことが分からなくなりもうした。
(平手)うん…?ふっ!あっ…。
捕った!ハハハ魚。
殿すごい!フフフ…。
ヘヘヘ…。
あっ殿?うん?おお〜恒ちゃん?殿…。
あなたには…。
死んでもらわねばならぬ。
えっ何で?
(恒興)はあー!うわっ!殿は頭がどうかされておる!わあー!失敬な!ここ数日の殿の目に余る奇行の数々。
とても正気の沙汰とは思えませぬ!わしとて殿を殺すのは忍びない。
しかし!うつけな主君などわれらはいらぬ!ああー!
(帰蝶)殿!ごちゃごちゃとうるさいな。
お前自分が何しようとしてるのか分かってんのか?信長を殺したら今まで習ってきた歴史が変わっちゃうんだぞ!
(恒興)あっ!だからこんなとこで殺されちゃいけないんだ。
信長は天下をとる男だぞ!信長は天下をとる男だぞ!天下…。
あっ…。
そう天下だ。
お許しくだされ!恒興は浅はかにござりました。
病弱うつけは仮の姿。
心中でまさかそのような大望を抱いておられたとは!たいもう?うん?
(恒興)不肖恒興!一生信長さまについてゆきまする!はあ。
そうですか。
(恒興)はっ!
(平手)ではそちが自ら若のお命を狙ったとそう申すのか?
(恒興)申し訳ござりませぬ!されどこの恒興改心し生涯殿についてゆく所存!殿には天下をとるという大望がござりまする。
天下を…。
若がそう申されたのか?はっ!ハァ…。
そちの改心は信じよう。
だが背後に信行さまがいたのは問題じゃ。
(帰蝶)殿かわゆい花が咲いておりまする。
そうよかったね。
はい。
帰蝶は殿とでえとするのが何よりの楽しみにござります。
まあデートって普通は2人でするもんなんだよ。
ね〜恒ちゃん。
2人きりにするなど危険過ぎまする。
俺こんなとこで女の子襲ったりしないよ。
何の話にござりまする。
殿のお命を狙う者がいつ襲ってくるか分からぬと申しているのです。
恒ちゃんが言うと説得力あるね。
でも俺捜してるんだよマイバッグ。
まいば…?タイムスリップしてきたときここら辺に落ちたんだよな俺。
奇妙な…。
(サブロー・恒興)うん?おー!マイバッグ!ハハハ。
ありがとうね帰蝶。
いえ。
いやーよかった見つかって。
あっ。
これは誰にございます?それは誰でしょうね。
(帰蝶)こんなあられもない姿で紙の中に閉じ込められて…。
妖術というものにございますね?いや…それ写真。
にしても…。
何故殿がこのようなものをお持ちなのでございます?夫婦の危機だ。
いる?いりませぬ。
あ〜帰蝶にはこれあげます。
この辺虫多そうだから。
おっ。
あったあった。
それはいったい?日本史の教科書。
これには天下とりへの道が記されている。
なるほど。
その書物で兵法の勉強をなさるのですな!話し掛けないでくれたまへ。
俺は今生まれて初めて教科書と真面目に向き合っているのだ。
(猫の鳴き声)まあ。
ウフフ。
どこへ行くのじゃ?どうせなかなか元の時代に帰れそうにないしだったら取りあえず信長の人生に従って動かないと…。
お〜。
歴史変えちゃまずいもんな。
駄目だ大まかな出来事が大まかにしか書いてない。
あれ?帰蝶は?あっ…。
帰蝶ー!
(恒興)奥方さまー!帰蝶ー!
(恒興)奥方さまー!帰蝶ー!
(恒興)奥方さまー!帰蝶ー!
(恒興)殿!えっ?まさか奥方さまが狙われるとは…。
帰蝶さらわれたってこと?恐らく。
殿なりませぬ!何で!?早く捜さなきゃ!危険過ぎまする!今は城に戻り他の者に捜させるのが賢明にございます!んな悠長な!
(恒興)しかし殿。
敵はどこにひそんでいるのか…。
(家臣)うまくいったようにござります。
(信行)そのようじゃな。
奥方がさらわれたのは不用心にこのような場所へ連れ出しておった兄上の過失じゃ。
(家臣)このことを知れば奥方さまの父斉藤道三殿が黙ってはおりますまい。
(信行・家臣)はっ。
恒ちゃん言うとおりにする。
取りあえず城に戻ろう。
(恒興)はっ。
(信行)行ったか?
(家臣)はい。
ではわしらも行くぞ。
(家臣)はっ。
(恒興)やはり信行さまか…。
やはりって?それがしが殿を襲ったときの後ろ盾も信行さまにござりました。
何者?信行って。
なっ弟君ではござらぬか。
そうなんだ。
はっ!殿!?そこの馬止まりなさーい!あっ。
兄上…。
止まれー!
(信行)分かれるぞ!
(家臣)はっ!恒ちゃん!はっ!止まれ信行ー!止まれって…言ってんだろうがー!帰蝶はどこだ!?知らぬ。
知らないわけないだろ。
帰蝶をどこにやった!?知らぬと申しておろうが。

(恒興)殿ー!奥方さまの居所が分かりましてござりまする!先ほどの男が口を割りましてござりまする!信行。
お前のやり方は悪趣味だぞ。
俺が狙いなら直接勝負しに来いよ。
あっ…。
ふん。
(恒興)あの小屋に奥方さまと信行さまに雇われた者どもがおるはずにござりまする。
殿ここはまずそれがしが…。
君たちは完全に包囲されている!おとなしく出てきなさーい!えいじれったい。
殿!うん?
(せき)
(帰蝶)あっ殿!帰蝶。
(帰蝶)殿帰蝶はとても恐ろしゅうございました。
ごめんね。
(恒興)あの者たちはなぜあんな隅でおびえておるのでござります?ああ…。
ここから噴き出る霧に触れれば死ぬぞと申したら近寄ってこぬようになった。
まさしく虫よけ。
(恒興)あっ!何を…。
(男性たち)おた…お助けを!死にまするか?死にまするか!?たぶん平気。
(恒興)たぶん…。
たぶんって殿!たぶん平気。
(恒興)殿!
信長への逆心がバレてしまった弟信行には寺での謹慎処分が言い渡されこの兄弟ゲンカは取りあえず落着したのですが…
(信行)ハァ…。
(男性)ほう。
そりゃ信行さまも寺へ逃げ込むわな。
(男性)ああ。
ホントじゃホントじゃ。
信長さまのあのうつけぶりは怖いわ。
(男性)ああまったくじゃ。
(男性たち)ハハハハ…。
(伝二郎)何じゃ何じゃ?面白そうな話じゃな。
信長さま今度は女装して信行さまに抱きついたらしい。
ほう。
(男性)ありゃ本物のうつけじゃ。
それは誠にうつけじゃのう。
あれ?信長って天下とったっけ?
現代に暮らしていた高校生のサブローはひょんなことから戦国時代にタイムスリップしてしまい…
(サブロー)うわー!
(サブロー)おお〜!?馬。
(信長)どうどう…。
(信長)お主その顔!?
(サブロー)あ〜そうだ!俺に似てるんだ。
(信長)そなたそのりりしい面を生かしてわしの身代わりになれ。
何と織田信長として生きることになったのです
あれ?
戦国の世にタイムスリップしてしばらくするとサブローは織田家の家督を継ぐことに
しかし…
うつけ者と評判のサブローに懸念を抱く者数知れず
尾張国内では次々に反乱が起こっていました
大河ドラマ?
(馬の鳴き声)えっ?ちょ…えっ?
(恒興)殿!殿に続け〜!
(家臣たち)お〜!
サブロー自ら先陣を切り各地の乱を鎮めるべくそれなりに努力したのですが…
(平手)殿?殿?
(平手)恒興。
殿のお姿が見えぬが。
(恒興)あ…その…。
奥方さまを連れ…。
(平手)またでえととやらか?
(恒興)はい。
そのでえとです。
まったくあのお方は当主となられたというのにまだそのようなことを。
それだからいつまでたっても殿に反発する者がおるのじゃ。

(帰蝶)ずいぶんにぎわっておりまするな。
うん。
関所とかいうのなくしてよかったでしょ?はい。
(平手)確かに。
領内の関所を廃止し国境が開放されたことで人が集まりこの尾張はより豊かになるやもしれん。
はい!しかしその裏を返せばつまり他国からの間者や刺客の類いもこの領内に以前より侵入しやすくなったということではないか。
それはまぁ…。
(平手)ハァ〜今まで以上に殿の身辺も警戒を強めねばならぬというのにでえとなどと…。
(恒興)しかし殿には大望がござりまする。
今の殿であれば何かを成し遂げてくださる。
そんな気がいたしまする。
そちはすっかり殿に理解があるのう。
(恒興)はっ!それがしは若い故頭が柔軟にござりまする。
でなければあの殿についてゆけませぬ。
どうせわしは頭の固い年寄りじゃ。
はい!何!?
(恒興)あっ…。
(男性)みんなこっちへ来てみろ!
(男性)何だ?何だ?
(男性)やりを持っておるぞ。
ケンカ?
(女性)店の前でやめておくれ!
(佐々)ケンカなど売っておらぬわ!
(犬千代)いいや。
あんたは俺にわざとぶつかってきた。
(佐々)わざとぶつかってきたのはお前の方だろうが!まあどちらが先にぶつかってきたのかなどそんなのどうでもよい。
(佐々)はぁ?
(犬千代)もはやこの場を収めるには…。
腕で決着をつけるしかあるまい!
(2人)うおぉ!ケンカはやめて!な…何だお前は!お殿様!?
(佐々)おと…えっ?
(伝二郎)《あっ信長?》それがし前田犬千代と申す者。
犬千代?
(犬千代)前々からずっと織田信長さまに憧れ必ずやお仕えしたいと願っておりました!犬…。
ワン!ん?ワン!採用!いい反応だ。
(犬千代)えっ?雇ってくださるのでございまするか?うん。
いい名前だよね犬千代。
この犬千代。
信長さまのために身命を賭して働きまする!でそちらのお兄さんは?そ…それがしは佐々成政と申す者。
それがしもいずれは信長さまにお仕えできたらいいなと…。
採用!えっ?殿ったらまたそのように簡単に…。
だって何か強そうだし。
(佐々)あ…ありがたきお言葉。
恐れ入りまする!
(おなかの鳴る音)あっおなかすいた。
帰ろう。
(男性)殿様に気に入られれば召し抱えてもらえるという噂は本当らしい。
(男性)わしらも掛け合えば雇ってもらえるかもしれんぞ。
(伝二郎)ああ…。
あれが織田信長。
(平手)聞きましたぞ殿。
また柄の悪い連中をお召し抱えになられたそうな。
元気いいから雇ったんだよ。
(平手)それでも不用意に人を召し抱えるのはおやめくだされ。
中にはよからぬたくらみのある者が…。
じい!そんなこと言うな。
みんないいやつだ!たぶん。
よく知らないけど。
(平手)そんないいかげんな。
細かいこと気にしてたら天下なんてとれないでしょうが!天下など…またそのような大口を。
だって天下をとることが信長の使命なんだもん。

(柴田)何をお考えですか平手殿。
かような者どもを大勢集め。
柴田勝家
織田家筆頭家老にして一番の猛将
(平手)集めたわけではない。
勝手に集まってきたのじゃ。
ではいかがなさるおつもりか。
われらが面接するしかなかろう。
古参のせめてもの務めじゃ。
(柴田)ハァ〜。
(柴田)次の者これえ!
(森)はっ!
(森)それがし森可成と申す者。
信長さまは近い将来必ずや立派な武将におなりあそばす器。
(森)ぜひとも信長さまにお仕えいたしたくはせ参じ申した。
(蘭丸)父上頑張ってください。
(長可)くぅ俺も仕官したい。
兄上はまだ子供ではありませぬか。
黙れ!蘭丸。
お前に言われとうない!あぅ〜。
(柴田)うむ。
採用だ。
殿のために励めよ。
(森)はっ!
(2人)やった〜!やったやった!
(平手)次の者これえ。
(伝二郎)どうも。
うむ。
名は?
(伝二郎)田原伝二郎って言いやす。
家の商いを手伝っておりやす。
(平手)商人の子か。
(伝二郎)はい。
ここのお殿様は身分に関わりなく召し抱えてくださるって聞いたもんで。
(平手)すまぬが。
そちを雇うことはできない。
ええ?そちは武士には向いておらん。
ただちにこの尾張を立ち去れ。
危ないかな?これ。
腐ってないよね?賞味期限は…。
長っ!
(恒興・帰蝶)うわっ!あ〜ん。
うん。
うん。
う〜ん。
うまっ!ん?あっいる?おいしいよ。
いえ…。
殿。
いったいそれは何にございまするか?えっ?ベビースター。
べびぃすたぁ?うん。
食べる?ああ…いえ。
何で?今食べないともう二度と食べられないかもしれないよ。

(恒興)何ともしょっぱい。
それでいてえも言われぬ風味が口いっぱいに!
(帰蝶)白いご飯が欲しくなりますねえ。
グルメリポーターみたいだね。
(帰蝶・恒興)ぐる…め?あっじい。
面接どうだった?元気のいい人いっぱいいた?はぁ。
お疲れさまでした。
ささっこれでも食べて疲れを癒やして。
いただきまする。
うっ!ん?いかがされましたか?平手さま。
(平手)歯が…。
歯?年寄りにはちと硬過ぎまする。
ごめん。
(帰蝶・恒興)ああ…。
(伝二郎)老いぼれてもさすがは織田家の筆頭家老。
(忍び)平手に見抜かれたか。
ああすぐにバレた。
で駿府の様子はどうだった?
(忍び)上洛の準備は着々と進んでいる。
あとはその頃合いだけだ。
義元公はお前からの知らせを心待ちにしておられる。
うーん。

(伝二郎)邪魔だなぁ。
あのじいさん。
(丹羽)何と。
今回召し抱えた者たちを見たいとおっしゃったのは殿のはず。
それがおいでになられないとは。
(丹羽)今日もでえととやらでござりまするか。
ふぅ…。
お元気になられて何よりですがあまり度が過ぎますと下の者に示しがつきませぬ。
織田家の知恵袋丹波長秀
(柴田)殿にも何かお考えあるに違いない。
平手殿そうでござろう?わしにも殿のお考えは分からん。
(柴田)えっ?じゃが殿は断じてうつけなどではない。
ただ…。
わしらに理解できないだけなのじゃ。
それをうつけうつけとさげすまれ。
わしはそれが悔しいのじゃ。
冷えた!エネルギーチャージ!
(帰蝶・恒興)はぁ…。
殿は色々と不思議な物を持っておいででございまするな。
これじいにあげようと思って。
硬いの駄目でもこれなら飲めるだろうし。
殿はお優しいですね。
じい〜!じい〜!あっあれ?じいは?平手殿はいましがたお帰りになられましたが。
そうなんだ。
ん?これじいの扇子だよね?お忘れになられたようですな。
下の者に届けさせましょうか。
いや俺が行ってくる。
渡したい物あるし。
いってきまーす。

(柴田)殿!う〜ん。
じいの屋敷ってこっちでよかったんだよね。
おっ!
(雷鳴)はっ!・
(馬の鳴き声)じい!じい!じい!じい!殿…。
はっ大変だ。
救急車!殿…。
どこぞの間者が殿のお命を狙っておりまする。
す…すぐに城にお戻りくださ…。
じい!しゃべんないで!血が止まんないよ!何…。
じいの小言もこれが最後。
分かったよ。
だからもうしゃべんないで。
殿…。
好きなように生きなされ。
そしてあなたさまにしか見えぬもの皆に見せてやってくだされ。
殿…。
じい…じい…。
天下をとりなされ。
誰にも…。
うつけなどと呼ばれぬように。
天下を…。

その後サブローは平手の死を諫死として発表しました
諫死とは家臣が自らの死をもって主人の行いをいさめることです
(信長のせき)
(沢彦)平手殿が諫死なされたとの知らせにござります。
何もじいが腹を切らずとも…。
(沢彦)いつまでたっても奔放な振る舞いが収まらぬ信長殿に胸を痛めておられたそうで。

(小姓)殿じゃ。
(小姓)ああこんな雨の日に。
(恒興)あれは平手さまの…。
平手さまが腹を切っても殿のうつけは直らぬ。
ああ。
(恒興)さっさと仕事に戻らぬか!はい!殿…。
(伝二郎)ほう。
生まれは百姓なのか。
(針売り)ああ。
でも俺には商いの方が向いてると思ってな。
針売りを始めた。
(伝二郎)名は?あんた名は何と言うんだ?
(針売り)おおっ。
木下藤吉郎だ。
藤吉郎…。
いい名だ!
(針売り)ハッ。
それほどでもないわ。
いや。
気に入った。
俺がもらいたいくらいだ。
私は間違っていたのか?
(針売り)針。
針はいらんか〜。
丈夫で長持ち。
藤吉郎の針はいらんか〜。
針はいらんか〜。
丈夫で長持ち。
藤吉郎の針だよ。
針はいらんか〜。

(女性)ちょいと。
1本もらおうかね。
エヘヘッ。
どうも。

現代に暮らしていた高校生のサブローはひょんなことから戦国時代にタイムスリップしてしまい…
(サブロー)うわー!
(信長)そなたそのりりしい面を生かしてわしの身代わりになれ。
(平手)殿のお姿が見えぬが。
またでえととやらか?まったくあのお方は。
(サブロー)採用!
(伝二郎)邪魔だなぁ。
あのじいさん。
(平手)天下をとりなされ。
天下を…。
何と織田信長として生きることになったのです

(足音)
(信長)うん?あっ。
(サブロー)じい…もっと早く来たかったんだけど。
(恒興)しかし殿はよいのでござりまするか?殿のせいで平手さまが自害なされたことにしてしまって。
(恒興)ますます評判が…。
(サブロー)どこの誰かも分からない相手に殺されたなんて武士としてこんな不名誉なことはない。
(サブロー)でしょ?はい…。
(平手)《天下をとりなされ》天下とるよ。
じい。
帰蝶〜。
何してんの?
(帰蝶)父と母に文を書いておりまする。
ふ〜ん。
えっ実家どこなの?美濃に決まっておるではござりませぬか。
えっ?美濃?あっそれ昔の地名?あ…昔?あっ。
あー!今の岐阜県あたりね。
尾張は愛知県だから…。
ふ〜んお隣さんですか〜。
この時代隣の国とは互いの領地を奪い合う敵同士
しかし信長と帰蝶の政略結婚のおかげで尾張と美濃は和睦の関係にあったのですが…
(道三)不愉快じゃ。
(義竜)帰蝶の文には何と?
(道三)いつものごとく殿を殿と褒めちぎっておるわ。
娘をたぶらかしおって。
信長め…。
(義竜)しかし妙にござりますな。
世間ではもっぱらうつけうつけと…。
(道三)わしは信長に会うぞ。
すでに会見を申し入れてある。
織田信秀が死にその重臣平手政秀が死にこれからの織田そして尾張はどうなっていくのか…。
織田信長この目で見定めもし無用の人物ならばこの手でつぶす。
この人こそ帰蝶の父であり美濃のマムシと恐れられる斉藤道三
えっ!?お父さんのあだ名蛇なの?蛇ではなくマムシです。
マムシといわれるほど恐れられている人なのです。
お…あ…どうしよう。
会見の申し入れ受けちゃった。
えっ?それは誠でござりまするか?殿悪いことは申しませぬ。
どうか父に会うのはおやめください!危険にございます!おお…まあ大丈夫だよ。
たぶん。
それよりほらせっかくお父さんに会うんだから何か伝えたいこととかないの?言付けるよ。
伝えたい…こと。
別に…。
そして会見当日
織田家の隊列が物々しく進んでいく中…
(犬千代)なあなあ何?それ。
なあそれ何?何持ってる?なあ!
(佐々)殿が会見の場でお召しになるお着物じゃ。
殿の?俺が持ってやろうか?
(佐々)はあ!?遠慮するな重かろう。
俺が持つ。
(佐々)やめろ!俺が持ってやるって言うに!
(佐々)いいって!
(恒興)あの2人またケンカなどして。
じゃんけんでもすれば。
(恒興)はっ?俺が持つ!
(犬千代)俺のだ!
(佐々・犬千代)あっ!
(犬千代・佐々)あっ…。
あら〜。
(恒興)どっどうするのだ!殿の正装着はあれしか持ってきてないのだぞ!この場ではらを切っておわびを!しなくていいから。
(佐々)えっ?俺城戻って代わりの服取ってくるよ!
(恒興)ちょっ…殿!
(道三)婿がしゅうとを待たすとはいったいいかなる了見か。
(恒興)申し訳ござりませぬ!事と次第によってはこの場でたたっ斬ってくれる。
うつけめが。

(足音)
(恒興)あっ。
(道三)うん?どうも〜お待たせしました。
(義竜)お主そのふざけきった身なりは何だ!?評判悪いな制服…。
でもだいたいこの服で冠婚葬祭こなすんですよ。
数百年後の学生は。
何を訳の分からぬことを。
(道三)下がれ義竜。
(義竜)しかし父上!下がれ!
(道三)信長と2人きりにしてもらおう。
うん?
(義竜)はっ。
殿が…殺される。
(道三)驚いたかの?そりゃもうすごい意外っていうか…。
まさか帰蝶のお父さんがお巡りさんだったなんて。
うん意外であろうな。
しかしこれこそわしの真の姿ぞ。
この制服こそわしがわしであることの証しじゃ。
忘れもせぬ30年前の秋…。
(道三)わしは突如この戦国の世にタイムスリップしてきてしまった。
(道三)《油〜》
(道三)以来わしは必死に生きてきた。
(女性)《下さい》
(道三)《へい!》
(道三)いつか元の時代に帰れる。
それまでは生き続けなければならないと…。
この服を見るたびに自分を奮い立たせてきたのだ。
この気持ちお主にだけは分かるであろう。
はあ。
しかしこの服をこの戦国の世で着る機会があろうとは思わなんだな。
でもその服似合ってないですよね。
うん?あれ?気に障った?気付けばずいぶん年を取ったものだ。
30年は長かった。
わしはもうすっかり戦国の世に染まってしもうた。
この制服一式をお主に託す。
えっ?あっいや俺が目指してんのはお巡りさんじゃなくて天下人なんですけど…。
やるのではない。
ある人に届けてほしいのだ。
帰蝶?いや…。
もう一人のわしの娘に。
わしには元の時代に残してきた一人娘がいる。
わしはきっとこの戦国の世に死ぬだろう。
そんな気がする。
それもまたよしと今では思っている。
しかしお主はまだ若い。
この先いつか元の時代に帰れる日がくるやもしれん。
もしその時がきたらこれを娘に渡してほしい。
わしの形見として。
(義竜)いったいどういうことじゃ。
(道三)サブローか…。
《すいませんがこれ娘さんに渡せるか分からないです》《俺一応織田信長として天下目指してるんで》《フフフ》死ぬなよ。
(帰蝶)誠に?誠にこれを父が殿に?うん。
父が命ほど大切にしていた物を殿に渡すなど…。
よほど殿のことを気に入られたのでしょうな。
言うほど怖くなかったよ。
お父さん。
(あくび)よかった。
殿が無事に帰ってきてくれて。
聖徳寺の会見でサブローをいたく気に入った道三はその後サブローの後ろ盾となり協力を惜しみませんでした
そしてサブローはついに尾張で最大の勢力となりその居城を清洲へと移したのでした
(銃声)お〜。
(佐々・犬千代)お〜。
近ごろ殿はそればかり夢中になっておられまするなあ。
うん。
信長といえば鉄砲だろうってことで。
そうなのでございまするか?ちょっとよく分かんないけど教科書とかで見ると長篠で鉄砲がどうのこうの書いてあるし…。
きょうかしょ?うん。
武田さんちとの戦いらしいんだけど。
よく分かりませぬ。
まあまだ先の話だしね。
(銃声)その鉄砲とやら帰蝶は好きませぬ。
煙たいしうるさいし。
でもこれ帰蝶のお父さんからいっぱい送られてきたんだよ。
おい待たぬか!
(犬千代)何する!あの会見以来父上は殿に色々な物を送ってまいりまするなあ。
父上は元気にしておられるのでしょうか。
(帰蝶)妙な噂を聞いたのです。
父と兄義竜が戦になるやもしれぬと…。
確かに…そういう情報は届いてるね。
そうならず和解してくれればよいのですが…。
しかしそんな帰蝶の願いもむなしく…
(恒興)美濃長良川を挟み両軍が陣を敷いております。
(柴田)兵の数は?義竜軍およそ1万7,000。
道三殿は…3,000に満たぬもよう。
そこまで兵力に差があってはいくら道三殿といえど…。

(帰蝶)勝ち目はないのですか?家中の者の多くが父を見捨て兄を選んだということですね。
おかわいそうな父上…。
帰蝶。
お父さん助けるよ。
どうした?あっ殿。

(恒興)追えー!出陣だ!早く追え!
(犬千代)えっ?
(道三)30年…戦国の世で必死に生きてきた報いがこれか。
道三を討ち取れ!
(道三)息子に背かれ多くの家臣がその息子についた。
わしが築いた居場所はもうわしのものではない。
戦国の世とは孤独なものよのう。
殿きっと信長さまが援軍に…。
言ったであろう。
やつに援軍など頼んでおらぬ。
あやつをわしの戦に巻き込む気はない。
信長には生きてもらわねばならぬ。
みんな早く乗って!早く早く!しかし殿。
やはりいまさらこのような少人数で駆け付けたところで殿の身が危うくなるだけではござりませぬか。
しかも殿具足も着けてないし。
やっぱり…生きて元の時代に戻らないと。
今何と申した?
(家臣)はっ織田信長殿が軍勢川を渡りこちらへ向かっておられるようにござりまする!バカめ!この戦にはほとんど勝ち目がないことは分かっておろうが。
それなのにわざわざ危険を冒し頼みもせん援軍に来るなどあやつは誠のバカじゃ。
うつけめ…。
殿!お待ちくだされ!一人で先に行っては危険にござりまする!うわっ!
(家臣)織田信長さまとお見受けいたす!お止まりくだされー!誰?わがあるじ斉藤道三は…先刻…討ち死になされました。
これを…信長さまにお渡しするようにと。
(家臣)そして早急に尾張に戻れと。
絶対に死んではならぬと。
殿の遺言にござりまする。
どうかお聞き届けくだされ!分かった。
引き返すよ。
うっ!うう…。
いたぞー!ちゃんと…受け取ったよ!みんなー!早く引き返せー!
(恒興)早く乗れー!急げー!急げー!
(兵士)あの小勢だ!追え!
(兵士)信長の首取ったら大手柄だ!
(兵士)じゃがどれが信長だ?・
(銃声)
(兵士)うわっ!
(兵士たち)うわっ!殿早く舟に!
(兵士)逃がすな!
(犬千代・佐々)うわっ!
(恒興)殿!しゃがんで!
(兵士)放てー!結局何もできなかったや…。

(家臣)殿のご帰還じゃ!
(帰蝶)ご無事で何よりにございます。
ごめんね帰蝶。
お父さん助けられなかったよ。
(帰蝶)乱世を生きてきた父。
死ぬ覚悟はできていたはず。
父のために馬を駆けてくだされた殿のそのお優しさだけで…帰蝶は十分にございまする。
(泣き声)死なないように頑張るよ。
長井のおじさん…。
ヘヘ…。
2014/09/25(木) 02:28〜03:57
関西テレビ1
アニメ・信長協奏曲[字]

高校生サブローが戦国時代にタイムスリップし、瓜二つの「織田信長」と遭遇!聡明だが病弱な信長は、サブローに自らの身代わりを頼むが・・・?

詳細情報
番組内容
 月刊漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)で2009年から好評連載中の大人気漫画「信長協奏曲」(のぶながコンツェルト/石井あゆみ著)を映像化。まず「テレビアニメ」を放送、2014年10月から「連続ドラマ(実写)」、さらにその後、「劇場映画(実写)」と展開していく超大型プロジェクト。
 月刊漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)で好評連載中の大人気漫画「信長協奏曲」は、「マンガ大賞2012」、
番組内容2
「このマンガがすごい!2012」、「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」など、数多くの賞にノミネートされる人気作で、現在コミックス1〜10巻が発売中。
 勉強が苦手で歴史についても無知という、どこにでもいそうな高校生のサブローが、突然、戦国時代(1549年)にタイムスリップしてしまい、そこで出会った自分の顔とそっくりな本物の織田信長に、
番組内容3
「病弱な自分に代わって、織田信長として生きてほしい」と頼まれ、天下統一を目指すという物語。
出演者
サブロー:宮野真守 
織田信長:梶裕貴 
帰蝶:水樹奈々 
木下藤吉郎:中村悠一 
お市:悠木碧 
池田恒興:興津和幸 
柴田勝家:小山力也 
前田利家:浅沼晋太郎 
佐々成政:三宅健太 
丹羽長秀:高橋伸也 
沢彦:緒方賢一 
徳川家康:福山潤 
竹中半兵衛:櫻井孝宏 
浅井長政:木村良平 
森可成:杉崎亮 
森長可:吉野裕行 
森蘭丸:村瀬歩 
足利義昭:杉田智和

【ナレーション】
小栗旬
スタッフ
【音楽】
横山克(『荒川アンダーザブリッジ(アニメ)』シリーズ、ドラマ『福家警部補の挨拶』)

【プロデュース】
尾崎紀子(『四畳半神話大系』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』など)

【監督】
冨士川祐輔(映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」タイトルバックディレクター、『オデッサの階段』総合演出)
スタッフ2
【脚本】
高橋ナツコ(『もやしもん(アニメ・実写)』シリーズ、ドラマ『サザエさん』、『一休さん』)
ご案内
【公式サイト】
http://www.fujitv.co.jp/nobunaga−concerto−anime/ 
【ツイッター公式アカウント】
@nobuconofficial

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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サンプリングレート : 48kHz

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