(最終回)若者たち2014 #11 2014.09.24

(暁)ホントにここ売られちまうのか?
(多香子)実は…。
兄に頼んで土地の権利証を返してもらおうと思ったの。
ここに来てみんながこの家を大事にしてるのもよく分かったし。
(多香子)でも兄に会ったらもう買い手がついたって。
誰だよ?こんな土地売れねえっつったの。
(陽)どうするんだよ?
(陽)アサ兄!
(ひかり)陽!
(梓)取りあえず会って話を聞いてみよう。
(旭)この土地は売る。
(陽)ちょっと待ってくれよ。
何考えてんだよ!
(旦)そうだよ。
俺たちはどうなるんだよ?
(旭)いいんだよ。
よくねえだろ。
勝手に決めんじゃねえよ。
(旭)うっせえんだよ!俺が売るっつったら売るんだ!血迷ったか?この家はお前だけのもんじゃねえんだ。
俺たちにもその権利はある。
俺は絶対認めねえよ。
(旭)どこ行くんだ!?仕事だよ!
(梓)ホントに売るつもりなの?
(梓)あの家あなたが一番大事にしてたものなんじゃないの?死んだ親父との約束があるんだ。
(梓)そう。
(新城)そっか。
あの土地をな。
(旭)新城さんはどう思う?
(新城)新たな一歩を踏み出すために売るんだろ?あいつら見てみろよ。
(新城)お前の家の近くに住んでたとき俺には夢があった。
地域に密着して痛みだけじゃなく患者の心も救えるような医者になりたい。
そう思ってた。
それが今じゃ大学病院で医療以外の仕事に追われる毎日だよ。
夢は幻想でしかない。
そう言い聞かせて自分をごまかして生きてきた。
でもお前たちと関わっていくうちに真っすぐに生きようとしてたあのころの自分を思い出したんだ。
一からやり直すことにしたよ。
大学病院を辞める。
(旭)えっ?
(新城)地元の友達が開業したんだ。
病院手伝ってくれって誘われたんだ。
えっ?じゃあ愛知に戻るの?
(男性)ありがとうございます。
(新城)夢を見るのが若者の特権なら夢をかなえるのが中年の特権だよ。
そっか。
新城さん旅立つんだな。
(新城)お前も今がそのときだと思ってんだろ?谷川俊太郎の『未来へ』っていう歌に出てくる最後の言葉知ってるか?「誰も君に未来を贈ることはできない」「何故なら君が未来だから」俺からの最後のエールだよ。
(旭)うん。
ありがとう。
(旦)これからどうなるんだろ?
(陽)家を売ってもらっちゃ困る。
(陽)劇団を続けるためにも。
(旦)劇団っていったって実質一人だろ。
あれから来てないし。
(陽)たとえ一人でも続けるよ。
俺には芝居しかないんだ。
・・
(音楽)
(旦)誰?・・
(音楽)・「こんな私のために幾多の若き同志たちが志半ばにして倒れていきました」
(香澄)「こんな私のためにその夢かなうことなく幾多の若き同志たちが死んでいきました」
(香澄)「私はあなたが好きです。
大好きです」「なぜこんなに好きなのか自分でも分からないくらいあなたが好きです」
(香澄)高校辞めてきた。
(陽・旦)はっ!?
(香澄)バレたからじゃないよ。
ミッションスクールだし自分から辞めたの。
(旦)どうして?やりたいことを見つけたから。
(香澄)親には大学入ることを条件にOKしてもらった。
そういうわけだから高卒認定の勉強教えてよね。
えっ!?父と子と聖霊とみなに。
(旦)えっ?許してくれるの?
(旦)やっと笑ってくれた。
やっと笑ってくれたよ。
ハル兄。
(暁)土地の権利証返してもらえませんか?
(正一)無理な相談だな。
(暁)毎月の返済の額が増えても構いません。
お願いします。
(正一)まるで被害者面だな。
本はといえば君がまいた種だろ。
自業自得なんだよ。
(多香子)お兄ちゃん。
(正一)あの土地で得る資金の使い道もすでに決まってるんだよ。
(正一)どうしてもというなら実家の畑を売却するしかない。
(多香子)何でそうなるのよ!?
(正一)こっちはまとまった金が必要なんだよ。
少し穴があいてんだ。
(多香子)分かった。
じゃああの畑を…。
まとまったお金を払えればいいんですよね?怒らないで聞いてほしいんですけど屋代さんの3,000万ホントは使ってないんですよ。
(陽)調べたんだけど権利証を相手が持っててもそれだけじゃ土地の売買は成立しないんだって。
そこでね所有権移転登記…。
(旭)陽。
陽!言ったはずだ。
この土地は売る。
何でだよ?少しは俺たちのことも考えてくれよ!考えて決めたことだ。
俺たちが旅立つにはいいきっかけなんだよ。
何が旅立つだよ?ただ追い出されるだけじゃねえか。
(旦)そうだよ。
俺これから大学受験なんだよ。
お前は俺と一緒に住めばいい。
(旦)そういう話をしてるんじゃないんだよ!
(ひかり)あかりちゃん見るならさみんなで一緒にいた方がフォローできるんじゃない?もしかしてそのため?
(ひかり)私たちに育児手伝わせたら悪いとか思ってんの?
(旭)そうじゃねえよ。
(ひかり)だったら何?こんなふうに一人で勝手に決めて。
私たちにとっても…。
(旭)幸せになってもらいたいんだよ!お前たちには自分の幸せのために生きてもらいたいんだよ。
(旭)ずっと思ってたんだ。
「この家の借金のために俺たちが一緒に住んでていいのか?」って。
人は金のために生きてるんじゃない。
金に困ったらいつでもこの家を売れ。
俺は親父とそう約束したんだ。
この家を守ることがお前たちの足かせになっちゃいけないんだよ。
親父もおふくろもそんなことは望んじゃいない。
ひかり。
お前はこれまで本当によく頑張ってくれた。
看護師になることが夢だったとはいえ俺たちの生活費のために働くなんて普通ならあり得ないよな?つらかったと思う。
でもお前のおかげで俺たちは今日まで暮らしてこれた。
ホントにありがと。
何でそんなこと言うのよ?陽。
お前にもホントに感謝してる。
夢を追い掛けるお前の姿が俺の生きる糧となってた。
お前の舞台最高だったぞ。
あんな興奮は俺の人生じゃ味わえなかった。
ホントにありがとう。
旦。
お前の優しさに俺は何度救われたことか。
ホントは一番わがまま言いたい時期だっただろうに。
我慢させて悪かったな。
でも愚痴一つ言わずにお前が家事をやってくれたおかげで俺は安心して仕事に行けた。
ありがとう。
お前たちの幸せが俺の幸せなんだよ。
だからなこれからは自分のために生きてくれ。
ここから旅立つときが来たんだよ。

(階段を下りる足音)
(暁)何湿っぽい話してんだよ?
(陽)サト兄。
(暁)売る方向で勝手に進めてんじゃねえよ?この土地は誰にも渡さねえんだよ。
さっき屋代さんとこの長男から電話があった。
土地の契約1週間待ってくれるそうだ。
お前屋代さんの3,000万持ってるって言ったそうだな?
(ひかり)えっ?
(陽)えっ?
(旦)えっ?ちょっと待って。
どういうこと?お前らには言ってなかったけどあるんだよ。
例の3,000万。
(陽・旦)はっ?
(暁)もともと屋代の母ちゃんからもらった3,000万はある人の手術代に充てるつもりだったんだよ。
でも手術受ける前に死んじまって。
だからその3,000万を使う当てがなくなったんだよ。
でもその後やけになって全部使ったって。
表向きはな。
本当はある場所に隠したんだよ。
(旦・陽)はっ?もう何だよ。
(旭)どこに隠したんだよ?あっ?
(旭)その3,000万はどこに隠したかって聞いてんだ!それは言えねえな。
(旭)だったら今すぐ持ってこい。
分かったよ。
(暁)心配性だね。
持ち逃げなんてしねえよ。
(旦)この家売らずに済みそうだね。
ねっ?
(陽)ああ。
どうしたの?
(ひかり)いや。
アサ兄はお金の話を知ってたってことだよね?
(陽)うん。
ならどうして私たちにあんな話したんだろ?
(掘る音)
(暁)この辺だったような気がしたんだけど。
(旭)お前…。
あの家での一番の思い出って何だ?
(暁)うん?何だよ?急に。
(旭)俺は親父が亡くなった日のことだ。
知らせを受けてお前にその話をしたらそんなの嘘だって言いながらお前が殴りかかってきて俺もそんなの信じてねえって言いながらお前に殴り返して…。
2人で泣きながら殴り合ったんだよな。
(暁)もう忘れたよ。
(旭)楽しい思い出もいっぱいあるはずなのに一番記憶に残ってんのはそれなんだよ。
ないんだろ?3,000万。
(旭)もしあるんだったらお前はもっと早く出してたはずだ。
(暁)何だよ。
掘って損した。
けど心配すんな。
狙いどおり期日は延ばせた。
1週間もあれば用意できる。
(旭)暁。
ホントにもういいんだ。
(暁)いいわけねえだろ!
(暁)あの家壊されんだぞ。
お前そんなの耐えられんのか?親父が建てた大事な一軒家だって散々言ってたじゃねえかよ。
もういいんだよ。
お前が責任感じることねえんだよ。
屋代さんがお前のことを恨んでないって知ったときからずっとお前のことを何とかしてやりたかった。
権利証を渡したのだって勢いでも何でもねえ。
本当に売れればいい。
そう思ってた。
お前を解放してやりたかった。
何だよそれ?誰がそんなこと頼んだ?善人ぶってんじゃねえぞ!あの家はお前にとって何よりも大切なもんじゃねえかよ!それをお前そんなことで。
そんなことで手放すんじゃねえよ。
(暁)なあ?なあ?バカなことで金を使った俺が憎いんだろ?だったらそう言えよ。
俺を責めりゃいいじゃねえかよ。
なあ?殴れよ。
殴れ。
殴れよ。
殴れよ。
殴れよ。
ほら。
お前のせいであの家を手放さなきゃいけねえんだってよ。
殴れよ!頼むから。
頼むから殴ってくれよ!
(旭)暁。
暁!
(暁)殴ってくれよ!
(旭)暁!聞け!聞け!
(旭)お前のせいじゃねえ。
お前はもうじゅうぶん罪を償った。
(旭)確かにあの家は親父が残してくれた大事な一軒家だ。
でも親父が残してくれたもんはそれだけじゃねえだろ。
俺やお前やみんなの心ん中にちゃんとそれがあるじゃねえか。
(旭)いいんだよ。
これでいいんだよ。
(旭)いいんだよ。
これでいいんだよ。

(ひかり)アサ兄はきっとサト兄を救いたかったんじゃないかな?確かにこのままお金に縛られてたら結婚なんてできないもんな。
それが土地を売る本当の理由か。
(ひかり)もちろん私たちに旅立ってもらいたいっていう気持ちも本心だと思うよ。
まあいいきっかけなのかな。
(旭)おい。
昔みたいにあそこのピッチャーのところまで勝負すっか。
(暁)フフッ。
(旭)何だよ逃げんのかよ?えっ?
(旭)やるんや。
いくぞ。
ゴー。
(旭・暁)うおー!うりゃー!おおー!
(旭)ラーメンでも食ってくか?
(暁)もう少しここにいる。
(旭)そっか。
(暁)俺があの家で一番覚えてんのは親父が死んでお前と殴り合った後のことだ。
お前が俺の肩つかんで泣きながらこう言ったんだ。
「俺が親父の代わりになる。
だから心配すんな」その言葉が俺には一番心強かった。

(梓)ちょっと。
少しは手伝ってよ。
(旭)うーん。
やっぱり別れっていうのは笑顔じゃねえとな。
(梓)ねえ。
人の話聞いてる?あしたには引き払わなきゃいけないんだよ。
よし。
決めた。
やるぞ。
うん。
(一同)お疲れさまでした。
(新城)ありがとうございました。
(内海)新城先生。
色々とお世話になりました。
(新城)うん。
後は任せた。
いい医者になれよ。
(内海)はい。
(内海)ありがとうございました。

(バイブレーターの音)
(バイブレーターの音)
(旭)「今晩宴会やるから佐藤家に全員集合!」
(暁)全員集合って何人呼ぶつもりなんだよ?
(多香子)私も行っていい?
(暁)来たけりゃどうぞ。
(多香子)何?その言い方。
家族に私を紹介しようとかそういう気持ちはないわけ?
(暁)何であらたまってそんなことしなきゃいけねえんだよ?
(多香子)はい。
休憩終了。
労働は生きてる証し。
さあやるよ。
(多香子)ちょっと!何!一緒になるか?
(多香子)今何て言った?土に生きるんだよ。
俺もお前も。

(香澄)・「霧の立ち込める夜彼は私を見詰め」・「そっとつぶやくせりふBeMine」
(旭)お前ら遅えよ。
お前どうせその辺でいちゃついてたんだろ?
(暁)バレた?
(多香子)いやいや…。
そんなわけないでしょ。
多香子さん。
首にキスマーク。
(多香子・暁)えっ!?えっ!?
(新城)お邪魔します。
(旭)新城さん遅いよ。
(新城)お土産。
(旭)ありがと。
新城さん。
早く。
上がって上がって上がって。
新城さんこっちこっちこっち。
新城さんねこの席ね。
はい。
懐かしいな。
(旭)ほら。
ひかり。
お前お酌しろよ。

(演奏)そっか。
あのころ俺がここでギター弾いてそこで親父さんがこの歌歌ってたんだな。
あんとき旭中学生か。
(旭)ああ。
そうだね。
・「君の行く道は果てしなく遠い」・「だのになぜ歯をくいしばり」・「君は行くのかそんなにしてまで」アサ兄の相手が梓さんでよかった。
どうしたの?急に。
(ひかり)だってさアサ兄って一言で言えば時代遅れの人間でしょ。
だから理解してくれる人と出会えて幸せだなって。
私ねこの歌初めて教えてもらったとき旭さんのこと歌ってるって思ったの。
(梓)一生懸命とかひたむきっていう言葉がカッコ悪いって思われちゃう今かもしれないけどもがいてもがいて答えが出なくてもそれでも前を向き続けるあの人見てると「ああ」「人ってこうあるべきなんじゃないかな」って。
それってやっぱり…。
(ひかり・梓)理屈じゃねえんだよ。
(一同)よっ!ヒュー!新城!新城!イェイ!
(香澄)これからみんなどうすんの?
(陽)アサ兄はアパートで家族と暮らしてサト兄は多香子さんの家だろ。
姉ちゃんは看護師寮で俺は友達んとこ。
親がマンション経営してて一部屋貸してくれるっていうからさ。
(旦)俺もハル兄と一緒に。
(陽)何なんだよ?その話は。
(旦)この前言ってくれたじゃん。
「アサ兄は新婚だから俺んとこ来い」って。
(陽)はっ?そうだっけ?
(旦)そう。
(陽)まあ考えといてやるよ。
(旦)痛っ!?いや。
もう荷物運んでるし。
(陽)はっ?何言ってんだ?お前。
(香澄)ホント仲いいね。
(陽)まあ女の好みまで一緒なのが玉にきずだけどな。
(暁)まあ。
(多香子)うん?新城さん。
ギター弾けんだね。
(暁)うん。
(多香子)いい家族だよね。
(暁)そうか?色々めんどくせえけどな。
(多香子)それがいいんだよ。
ああいう家族をつくろうね?ああ。

(旭)お前まで帰ることねえのに。
(梓)いいからいいから。
じゃあまたあしたね。
(旭)ああ。
気を付けてな。
(梓)うん。
(旭)うん?これからも一緒にもがいてこうね。
うん。
おう。
うん?
(ひかり)私たち出会ってなかったらどうなってたのかな?
(ひかり)新城さんはきっと何にも変わらない。
けど私は違う。
新城さんに会わなかったら今の私はなかった。

(ひかり)どんなに苦しく閉ざされた日々であってもあなたが私の青春でした。
私は今あなたを離れていくのは他の何のためでもない。
ただあなたと会うためなのです。
『されどわれらが日々−』か。
何度も読み返して覚えたの。
新城さんからもらった本だから。
いつかどこかであなたと会っても私はもう振り向かない。
ありがとう。
さようなら。
さようなら。

(ひかり)あれ?
(一同)ついたついた…。
おおー。
(ひかり)ただいま。
あれ?
(一同)おかえり。
(ひかり)どうしたの?
(暁)このバカが電気今日いっぱいで止めてたんだよ。
(旭)さっき謝ったじゃねえかよ。
でも仏壇にろうそくあってよかっただろ。
(暁)まあな。
(陽)はい。
姉ちゃん。
(ひかり)ああ。
ありがと。
あれ?梓さんは?
(旭)ああ。
後はきょうだい水入らずでってよ。
(ひかり)そんな気使わなくていいのに。
(一同)ついた。
おおー。
(ひかり)あっ。
奇麗だね。
(陽)ねっ。
(ひかり)・「きよしこの夜」・
(ハミング)
(旭)今日でこの家ともお別れか。
(暁)何しんみりしてんだよ?
(旭)そりゃそうだろ。
この家で育ったんだからよ。
ほら。
この柱の傷見てみろ。
(一同)うん?どれ?
(旭)これは俺と暁が殴り合ったときにできたもんだ。
(暁)そうだっけ?
(旭)こっちだこっち。
この壁の染み。
これはひかりが看護学校の入学式のときに遅刻しそうになってコーヒーこぼした跡だよ。
(ひかり)そうだっけ?
(旭)ほら。
天井のへこみ。
これ陽な。
(陽)えっ?俺?
(暁)陽がネズミーランドがあるとかいってフォークでほじってたんだ。
あそこの落書き。
あれが旦だ。
(暁)ああ。
2歳のときだっけ?
(ひかり)かわいかったね。
(陽)カワイイ。
この家の歴史は俺たちの歴史でもあるってわけだ。
(旦)でもご近所さんは迷惑だったと思うよ。
(ひかり)ねえ。
壁薄いのにアサ兄声おっきいんだもん。
(陽)毎朝誰かしらに説教しないと気が済まないもんね。
どんだけ苦情の電話がきたことか。
(暁)まあ要するにこの家の歴史はめんどくせえ長男の歴史でもあったってことだな。
(旭)お前ら!黙って聞いてれば!親父が死んで誰がお前らを養ってきたと思ってんだ!
(陽)よっ!出た!いつもの。
いつも出さなきゃ分かんねえから…。
分かんねえから言うんじゃねえか。
15のときからどんだけ…。
どんだけ…。
(暁)15のときからどんだけ俺が苦労してきたことか。
親父が死んでお前ら食わすために高校中退して道路会社で地道にひたすら働いて。
ご苦労さん。
(陽)ひかりが看護学校を卒業できたのも陽が大学に入れたのも俺がそうやって汗水垂らしてひたすら働いてきたからじゃねえか。
井の頭通りと五日市街道の交差点あるよな?あそこの舗装工事したのはこの俺だ。
言ってみりゃこの国の礎を築いてんだよ。
俺が道を切り開くことでお前たちは迷わず前へ進めるんじゃないか。

(ひかり)アサ兄。
ありがとう。

(暁)言いたいことがあんなら言えよ。
今日だけはご近所さんも許してくれんだろ。

(旭)ありがとう!
(一同)フフフ。
(旭)ありがとう。
(旭)ありがとう。
俺たちは周りから見ればゆがんだ家族なのかもしれない。
でき婚の俺がいて前科者がいて。
(暁)おい。
不倫するやつがいて。
ニートがいて。
(陽)何だよ。
ニート…。
ストーカーがいて。
(旦)ストーカーは言い過ぎだよ。
それでもお前たちは俺の誇りだ。
(旭)あしたからそれぞれの道を行く。
けど一人じゃない。
一緒に笑って一緒に泣いてこの家で積み重ねた時間は嘘はつかない。
どこに行っても俺たちは家族だ。
切っても切れねえ家族なんだよ。
それは理屈じゃねえんだよ。
理屈じゃねえんだよ。
(旭)ああーくそ!ああー。
今夜は泣かねえって決めてたのによ。
くそ。
泣き過ぎなんだよ。
バカ。
(旭)うるせえ!バカ。
(一同)ハハハ。
泣きたいときに泣いて何が悪いんだよ?それが人間ってもんじゃねえか。

(陽)泣き過ぎだよ。
(一同)ハハハ。

(旭)行くか。
行こうか。

(旭)それじゃ。
またな。
(陽)またね。
じゃあね。
(旭)じゃあな!
(一同)じゃあね!
(陽)じゃあね。
(旦)バイバイ。
2014/09/24(水) 22:00〜22:54
関西テレビ1
[終]若者たち2014 #11[字]

「旅立つ」
佐藤家の土地の売却先が決まった。屋代家の長男との約束だった。抵抗する弟妹たちだったが、旭にはある考えがあり…。遂に感動の最終話!兄弟達は…。

詳細情報
番組内容
 多香子(長澤まさみ)から、佐藤家の土地に買い手が付いたと聞かされた旭(妻夫木聡)は、土地を手放す決心をする。その決断に暁(瑛太)らは猛反発するが、旭は自分が売ると言ったら売るんだ、と譲らない。
 その後、梓(蒼井優)とともに病院に行った旭は、そこで会った新城(吉岡秀隆)に土地の話をする。新たな一歩を踏み出すために売るんだろう、と新城は旭の心情を察する。
 同じ頃、劇団の稽古場に向かって歩いていた
番組内容2
陽(柄本佑)と旦(野村周平)は、自分たちの将来の不安を口にする。そんななか、稽古場の扉を開けると、そこに香澄(橋本愛)がいた。
 暁は多香子とともに、多香子の兄・正一(小林高鹿)に会いに行き、土地の権利書の返却を頼むが断られる。証券マンの正一は、土地を売った金の使い道はすでに決まっているため、その代わりになる金がなければ無理だと言う。暁は、自分が多香子の母から奪った3000万円が手つかずだ
番組内容3
と切り出した。
 そんな夜、旭は、ひかり(満島ひかり)、陽、旦に、土地を売ることは自分たちが旅立つきっかけになる、と話していた。そこへ、暁が帰ってきて3000万円のことを明かした。旭が、金があるなら今すぐに持ってこい、と言うと、暁はシャベルを持って家を出ていく。そのあとを旭が付いて来て…。
出演者
佐藤旭: 妻夫木聡 
佐藤暁: 瑛太 
佐藤ひかり: 満島ひかり 
佐藤陽: 柄本佑 
佐藤旦: 野村周平 

澤辺梓: 蒼井優 
屋代多香子: 長澤まさみ 
永原香澄: 橋本愛 

新城正臣: 吉岡秀隆
スタッフ
【原案】
山内久 
森川時久 

【脚本】
武藤将吾 

【音楽】
荻野清子 

【主題歌】
「若者たち」森山直太朗(ユニバーサルミュージック) 

【プロデュース】
石井浩二 

【演出】
杉田成道 
中江功 
並木道子 

【制作】
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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