昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜 #07【いよいよ明日最終回!恋の結末は?】 2014.09.24

(紗和)
体が2つに引き裂かれそうでした
でも奥さんの顔を知ってしまった今振り返ればそこは地獄
しょせん私は悪女に成りきるほど強くないのです
(利佳子)泣いてもいいわよ。
私もあの人と別れてつらかったの。
2人で慰め合いましょう。
(紗和)すいません。
甘えて。
(利佳子)言わないわよそんなこと。
えっ?
(利佳子)目を腫らして帰ったらどんなに鈍感なご主人でもおかしいと思うでしょ?分かってますよそんなこと。
しっかりしなさいよ。
私みたいにバレたらどうするの?お宅の夫婦は遊びがないから即終了するわよ。
あなたは今の生活を全て失いご主人は人間不信に陥る。
どんなにつらくても墓場まで持ってかなきゃ。
利佳子さんはつらくないんですか?普通の恋なら失恋したかわいそうな自分に浸って大泣きできるわよね。
友達に愚痴ったりやけ食いしたり傷心旅行に行ったりして発散できるわ。
でも不倫の恋は別れた後でさえ人に知られるわけにはいかない。
彼と出会う前の味気ない日常に何事もなかったように戻るしかないの。
つらくないわけないわ。
でもそれが不倫でしょ?そうよ。
いつものことをいつものようにするの。
いつものことをいつものように。

(乃里子)裕一郎。
見て。
ねえ。

(乃里子)裕一郎。
(北野)うん?
(乃里子)ねえ。
早く。
(北野)何?
(乃里子)私の論文がプロフェッサーニューキに褒められてるの。
(北野)ニューキ?
(乃里子)うん。
ねっ?
(北野)「breakthroughinthestudy」か。
すごいな。
(乃里子)ご褒美。
(乃里子)私無理するのやめた。
普通の奥さんってつまんないもんね。
裕一郎と私は夫婦だけど一緒に研究してきた同志でしょ?
(乃里子)普通の人には割り込めないよね?
(北野)そうだな。
(乃里子)大事にしてよね。
特別な奥さんなんだから。
(乃里子)もっと。
(拍手)
(京子)こちらです。
どうぞ。
もう大評判ですよ。
「表紙のアートは誰が描いた?」って。
(田村)問い合わせもじゃんじゃん入ってきてますよ。
(滝川)いやぁ。
さすがです。
おかげでアクセス数めちゃくちゃ増えてますよ。
私情を排してあなたに頼んでよかった。
(滝川)あっ。
できてる?用意。
(京子)スタンバイOKです。
行こう。
行くよ。
さあ噂のアーティストとすご腕エディターとの歴史的瞬間だよ。
どうぞ。
(滝川)はい。
(スタッフ)預かります。
(滝川)どうしたんです?ちょっと。
笑って。
笑顔で。
ハァ…。
(陽菜)どうしたの?お姉ちゃん。
びちゃびちゃ。
やだ。
傘持ってないなら連絡すればいいのに。
(陽菜)お母さん。
携帯ないんだもんね。
あっ。
そっか。
ごめんごめん。
(真菜)自分でできる。
シャワー浴びたら?今日は真菜の好きなチキンカツとお芋のスープと陽菜の好きなお豆のサラダよ。
(陽菜)やった。
(真菜)私もうチキンカツ好きじゃない。
えっ?お芋のスープも好きじゃない。
どうかしたの?どうもしてないよ。
嫌いになっただけ。
真菜?・
(ドアの開く音)・
(俊介)ただいま。
おかえり。
(俊介)ハァ。
夕立で余計蒸し暑いな。
(俊介)あっ。
はむすけみはむただいま。
パパでちゅよ。
また何の変哲もない日常が戻ってきました
(俊介)新聞の回収袋入れといたよ。
ああ。
ありがとう。
もう月末か。
こうしているとあの人とのことは幻だったような気がします
平凡な主婦が昼寝の間に見た一瞬の夢
夢なんかじゃない
ただの夢ならこんなに苦しいはずがありません
コンビニ行ってくる。
(俊介)えっ?腹減ってんのに。
すぐ帰るから。
あっ。
紗和ちゃん。
(乃里子)おーい。
神様は簡単には許してくれないようです

(乃里子)紗和ちゃん。
あっ。
昨日ごめんね。
急いでたから。
(乃里子)ううん。
いいの。
でもこないだも急に行っちゃったからどうしたのかなって思ってた。
ああ…。
ありがとう。
ちょっと気分悪くなって。
(乃里子)私が自分の話ばっかりしちゃったからかな。
そうかも。
(乃里子)ひどい。
でも聞いてもらったおかげで夫とはうまくいってるの。
そうなんだ?
(乃里子)うん。
利佳子さんの言うとおり詮索しないで甘えたらすんなりぎゅってしてくれた。
よかったじゃん。
ご主人に好きな人ができたなんてやっぱり気のせいだったんだよ。
(乃里子)ハァ。
それはないな。
私勘は外してないと思う。
絶対に好きな人はいたと思う。
勢いで深い仲になった相手かも。
まさか。
不器用なんだから簡単にそんな関係にならないよ。
アハッ。
紗和ちゃんおかしい。
まるでうちの主人のこと知ってるみたいに言うのね。
えっ。
何となく。
高校の生物の先生っていうから。
私高校の教師って言ったっけ?聞いたよ。
この間。
(乃里子)そっか。
(北野)夏休み中にお前とちゃんと話したいと思ってな。
(啓太)ちゃんと?あんたと?何を?
(北野)木下。
お前は大事なものを失ってる。
俺は担任としてお前をこのまま卒業させたくない。
(北野)お母さん出てったことまだ消化できてないのか?
(北野)先生考えてみたんだけどなお母さんもきっとお前のこと忘れたわけじゃないと思うんだ。
(啓太)んなわけねえだろ。
(啓太)若い男とべたべたして俺のことなんかはるかかなただよ。
(北野)いや。
(北野)新しい生き方選んだとしてもきっと後悔してるし苦しんでると思う。
(啓太)先生。
誰の話してんの?どういう意味だ?校長に聞けば?ハッ。
(滝川)よし。
いってきます。
待って。
(滝川)うん?携帯を返して。
真菜や陽菜と連絡取れなくてとっても不便なの。
用事があるなら固定電話を使えばいいじゃないか。
真菜たちにも家にかけさせなさい。
そんな…。
友達ともメールもできないじゃない。
わざわざメールするような緊急の用件なんてあるのか?お願いします。
携帯を返してください。
あっ。
それとクレジットカードなんだけど君の家族カード全部止めたから。
これからは生活費の範囲内でうまいことやりくりしてくれ。
足りなくなったら言ってちょうだい。
一生閉じ込めるつもり?君の夫はそんな陰険な人間じゃないよ。
陰険じゃない。
携帯もカードも取り上げて復讐するなんて。
気に入らなかったら出ていったっていいんだぞ。
私が子供たちを置いていけないの分かってるくせに。
どうした?いつも穏やかな君が怖い顔してるよ。
駄目駄目駄目。
笑って。
美人が台無しだよ。
いいか?君はいつもにこにこ笑ってりゃいいんだ。
それ以外にできることはないんだからさ。
どうして穏やかに笑っていられたか分かる?えっ?どうして私が毎日一生懸命黙って家事と子育てをしていられたか分かる?まともに話も聞かず子供のことは任せっ放しで口出しだけするあなたに文句も言わず「いってらっしゃい」って言えたか分かる?黙りなさい。
何かにつけて「俺が金を稼いでる」って偉そうに言って。
私のことは顔だけのつまらない女だとバカにして外で遊んできたあなたの洋服にうれしそうにアイロンかけられたか分かる?黙れ。
不倫してたからよ。
外で優しくしてくれる人がいたからよ。
謝れ!お前今度のことで俺に一度でも謝ったことがあるのか?この家にいたかったら土下座をして「置いてください」と言え。
謝りません。
何だと?お前あんな男と浮気をしておいて開き直るつもりか?あの人だけじゃないわ。
出会い系で知り合った他の男とも会ってたわよ。
何…。
あなたに比べると能力もお金もない男ばっかりだった。
くずみたいなのもいたわ。
でもどんなにくだらない男でもあなたみたいに私を見下しはしなかった。
バカか?お前バカか!やりたいがために下手に出ていただけなのが分かんないのか!それでもよかったの。
たとえ一瞬体を求められるだけでも来る日も来る日も生返事だけの15年間より100倍よかったの!出ていけ。
妻にとって恋は魔物です
深く傷ついて何もかも失わなければそれには気付かないのです
(慶子)紗和さんにね…。
(俊介)うん。
(慶子)浮気のこと話したわ。
(俊介)何で?
(慶子)だって嫁を信頼して家族になんなきゃできるもんもできないでしょ?そのためにはお父さんの恥も洗いざらい言った方がいいかと思って。
浮気って親父の?何だ。
他に誰がいるのよ?
(俊介)いや。
誰もいないけど。
(慶子)ちょっと。
手振ってるわよ。
(俊介)いいのいいの。
(慶子)いいって?
(俊介)ちょっと。
何?君。
(美鈴)課長。
誰ですか?奥さまじゃないですよね?
(俊介)「奥さん」って。
おふくろだよ。
(美鈴)何だ。
奥さまだったら挨拶しようと思ってたのに。
(俊介)ちょっと…。
(美鈴)えっ?ちょっとホント勘弁してよ。
(美鈴)遊びだったんですか?私のこと。
いや。
だからそう言われても…。
何かしたわけじゃないし。
(美鈴)エッチしてないからって潔白だって言えると思ってるんですか?初めまして。
お母さま。
笹本課長にはいつもお世話になっております。
これからもしっかりお支えします。
では。
あっ。
ご苦労さま。
会議の件分かったから。
ああ。
あのう。
部下だから。
ハァー。
まさか俊介。
あんたあの子と?違うよ。
(慶子)許さないわよ。
会社の女となんて。
お父さんと同じじゃない。
(俊介)やめてよ。
もう何でもないって。
(慶子)じゃあこっち見なさい。
お母さん見なさい。
ホントに今の子と何にもないのね?ない…よ。
何て子なの。
いらっしゃいませ…。
忙しそうね。
(慶子)許さないわよ!お母さん浮気だけは絶対許さないんだから!お金貸してくれない?えっ?
(校長)身に覚えは?
(北野)いえ。
女性とは会ったことありますがそのような関係ではありません。
(慶子)くっ。
(俊介)痛い痛い…。
ちょっと。
(校長)スキャンダルは教師にとって命取りだ。
謝って帰るしかないですよね。
ご主人に迎えに来てもらいましょう。
(校長)《先方の女性にどんな迷惑が掛かるか分からないぞ》待って。
最後のチャンスかもしれない。
最後のチャンス?主人と別れて自分で生きていく。
何言ってるんですか?利佳子さんいつも家庭は壊しちゃ駄目って言ってたじゃないですか。

(チャイム)ご主人じゃないですか?きっとここだと思って。
はい。
(慶子)あら。
またいらっしゃってたの?ホントに仲がいいのね。
すみません。
今日は家出してきたんです。
家出?冗談ですよお母さん。
利佳子さん。
ちょっとご主人とケンカしちゃっただけです。
ああそう。
ケンカぐらいするわよね。
一緒に食べましょう。
あっ。
ケーキですか?驚いてないでお茶入れてちょうだいよ。
えーっ。
だってお母さんケーキなんか買ってきたことないから。
そんな人をケチみたいに言わないでよ。
今日はあなたとおしゃべりしたくて来たのよ。
おしゃべり…。
でどうしてケンカしたの?ええ。
お母さん。
夫婦のことに立ち入るのは。
もしかして浮気?やっぱり。
ああー。
もうどうして男っていうのはどいつもこいつも。
「どいつもこいつも」ですか?恥ずかしながら嫁には話したんだけどね私の亡くなった主人も浮気してたのよ。
私はね耐えて添い遂げましたけどね。
ちょっとお母さん。
いきなりそんな話は。
いいじゃないの。
こちらも同じことで悩んでおられるんだから。
紗和さん。
あなたも俊介の浮気で悩む日が来るかもしれないわよ。
えっ?俊介さん浮気してるんですか?いえいえいえいえ。
もしもの話よ。
例え話。
そうなったら私あなたの味方するわ。
相手の女ときっぱり別れさせますからね。
理解あるお母さまで紗和ちゃんがうらやましいわ。
でしょう?ただ私我慢のし過ぎはよくないと思うんです。
離婚しない。
そのためだけに一緒にいるのは偽りですから。
子供はどうするんですか?もちろん一番に考えなきゃいけないわ。
でも形だけ夫婦のふりをしている両親のそばにはいたくないんじゃないかしら。
ちょっと待って。
あなた本気で別れるつもりなの?それだけはよした方がいいわよ。
そうですよ。
これからどうするんですか?あんなぜいたくな暮らししてた人がそれを失って生きていけると思うの?絶対に無理だって思ってたわよ。
でも今日主人に殴られたとき私はこんな人に殴られてへらへらしてる女じゃないって思ったの。
殴られたの?今まで勝手に自分を見限ってたけどその気になれば働くことだってできると思う。
甘いよ。
働くってどういうことだか分かってんの?私なんて毎日働いて月に8万しかもらえないのよ?それでバイオリン習ってる子供を育てられると思うの?ちょっちょっ。
紗和さん。
熱くなり過ぎ。
いいんです!この人私を引きずり込んで散々振り回してきたんですから。
どういうこと?お母さん黙っててください。
えっ…。
家に戻んなさいよ。
真菜ちゃんと陽菜ちゃんに悲しい思いさせたら許さないから。
ずっと牢獄にいろっていうの?携帯もカードも取り上げられて外出できない家にしがみつけっていうの?まあ。
浮気とDVの上にそんなひどいことまでするご主人…。
違う。
逃げて別れるんじゃなくてちゃんとご主人と話し合って分かってもらうしかないって言ってんの。
甘いのは紗和ちゃんよ。
何事もなかったように元の生活に戻る方が逃げなのよ?子供は成長するの。
カワイイままじゃない。
父親と母親の心を見抜く力を持つの。
だから決断した方がいいって…。
私に子供がいないから分からないって言いたいの?そんなこと言ってない。
そうよ。
言ってないわよ。
子供はこれからよ。
今そんな話してません。
何なの?その口の利き方は。
さっきから聞いて…。
(俊介)あっ。
ごめんなさい。
あれ?あれ?どうしたの?おかえり。
(俊介)ただいま。
(慶子)ちょっとおしゃべりをね。
(俊介)いや。
おしゃべりじゃないよね今の。
女だけだと時にはあれぐらいやりますよ。
(俊介)「やりますよ」ってそれにしても。
ああ。
楽しかった。
じゃあ私はこれで。
お邪魔しました。
(俊介)ああ。
(俊介)ああ。
そっか。
女同士って楽しいんだな。
何が「楽しいんだな」よ。
ホント調子いいわねあんた。
えっ?
(慶子)紗和さん。
さっき言ったのは例え話じゃないから。
私これ食べたら帰るわ。
いただきます。
(慶子)いただきます。
あんなに誰かに好き放題言ったことはありません
確かに不倫は私を強くしました
あの人は変わらずに過ごしているのでしょうか?
それとも…

(滝川)利佳子が家を飛び出しました。

(滝川)ここに来るかもしれません。
来たら追い返してくださいね。
(加藤)もう彼女とは会わないって言ったはずです。

(滝川)ですよね。
画伯もやっと脚光浴びてきたのにあんなのに関わってる場合じゃありませんもんね。
(滝川)利佳子はもともとは私が街でスカウトした読者モデルでした。
若いころから妙に男を惑わせる魅力がありましてね。
行き交う男たちが皆必ず彼女を振り返りました。
私はあいつが欲しくなりました。
最初は年上のおっさんにまったく興味を示しませんでした。
このとおりイケメンでも何でもありませんしね。
でも私にはいやらしい話仕事上の権力と実家の財力という武器があった。
そいつを餌にしたら案外簡単でしたよ。
歯応えなかったな。
うん。
そういう意味では普通の女です。
ええ。
どこにでもいる。
(加藤)そこしか見てないからじゃないんですか?えっ?
(加藤)いえ。
(滝川)ちょっと。
言いたいことがあるならはっきりおっしゃってくださいよ。
これでもあなたの才能を世に送り出した理解者ですよ?
(加藤)あんたにとって彼女何ですか?何をいまさら。
妻でしょう。

(加藤)違うな。
人形だよ。

(加藤)あんたは妻という人形が欲しかった。
美しくて従順で人にうらやましがられる人形。
普段は棚でほこりをかぶってるが客が来たときだけ奇麗にする人形。
(滝川)ふーん。
よほど利佳子にほれてたんですねぇ。
本気だったんだ。
でも差し上げませんよ。
まだ元手全然回収してないし。
(加藤)そんなことは望んでません。
置く場所もない。
ただ…。
(滝川)うん?ただ何ですか?僕は彼女が人形じゃないことを知ってます。

(加藤)首にしてください。
しないよ。
ずっと俺の下で働いてもらう。
あんたがどんなに売れてもだ。
ふん。
ハハハ…。

(ドアの開閉音)ただいま。
(陽菜)おかえり。
遅いよ。
ごめんね。
連絡できなくて。
今ご飯作るからね。
(真菜)もう食べた。
偉いじゃない。
自分で作ったのね。
もうお母さん帰ってこないと思ったから。
そんなわけないでしょう?果物切ろうか?無理しないで。
男の人のとこ行けば?
(陽菜)誰?男の人って。
あっ。
誰だろうね?陽菜。
今日の絵日記は?
(陽菜)まだ。
眠くならないうちにお部屋で書いてきて。
(陽菜)はい。
終わったらラ・フランスにバニラアイス載せてあげるから。
(陽菜)はい。

(ドアの開閉音)どうしたの?真菜。
最近おかしいわよ。
おかしいのはお母さんでしょ。
何度も遅くなるしこないだは公衆電話のとこで泣いてたし。
見てたの?あれはおばあちゃんに…。
嘘つかないでよ。
男の人と別れたんでしょ?何も知らないと思ってたの?私全部分かってたよ。
お母さんが男の人と会ってたの。
だってそういう日はお化粧も服も違ってた。
おかずも多かった。
それにお父さんに優しかった。
真菜。
触らないで。
黙ってようと思ってたのに。
私さえ誰にも言わなければ。
みんなが幸せになるなら我慢しようと思ってたのに。
お母さんなんて大嫌い。
もう顔も見たくない!
(コップの割れる音)これを?
(智也)とにかく渡したからな。
(智也)すいません。
(北野)「連絡しないと言っていたのにすみません」「実は車上荒らしをした生徒が君と僕が一緒に森林公園に行ったところを見ていたそうです」
(北野)「迷惑が掛かることはないように気を付けますが念のために知らせました。
お元気で」・
(ツクツクボウシの鳴き声)
(北野)「追伸。
ツクツクボウシの声は僕には『おいしいツクツク』と聞こえます。
北野裕一郎」
あの人らしいきちょうめんな文字が並んでいました
何の愛想もない手紙だったけど最後にツクツクボウシのことが書いてあった
それだけで会えなくても幸せだと思いました

(ツクツクボウシの鳴き声)・
(ツクツクボウシの鳴き声)・
(乃里子)どうしたの?裕一郎。
(北野)いや。
ことしはツクツクボウシが早いなと思って。
(乃里子)ああ。
アブラゼミの個体が減ってるからよね。
(北野)うん。
(乃里子)今日は夏期講習ないの?
(北野)ああ。
(乃里子)じゃあ映画見に行こうよ。
久しぶりにデートしよう。
(北野)ああ。

(呼び出し音)・
(滝川のアナウンス)滝川です。
ご用件をお話しください。
私です。
真菜と陽菜をよろしくお願いします。
《離婚届は机に置いていきます》《冷蔵庫に当面の食事は用意してあります》《事務的なことはあらためて話し合わせてください》うっ!?
(峰子)今日はいい顔してるじゃない。
えっ?
(峰子)最近何かあったでしょ?何か元気なかったよ。
何にもないですよ。
もう毎日暑くて。
(峰子)まあね。
いらっしゃいませ。
いらっしゃい…。
どうしたの?いや。
早く終わったから一緒に帰ろうかなと思って。
もうすぐ終わりだろ?そうだけど。
主人です。
峰子さん。
(俊介)ああ。
峰子さん。
面白かったね。
この女優愛人役にぴったりだったね。
(北野)ああ。
(乃里子)今夜何食べる?
(アナウンス)次は六浦パークタウン前。
(北野)ああ。
(乃里子)何聞いても「ああ」ばっかりなんだから。
(アナウンス)スーパー夕照。
スーパー夕照。
ご利用の方はこちらで…。
(乃里子)買い物して帰ろう。
(チャイム)お待たせ。
(俊介)うん。
ママも大変だな。
毎日こんなとこでパートして。
こんなとこって。
私結構楽しんでるから。
(俊介)そっか。
(せきばらい)
(俊介)家そろそろ本気で探さなきゃな。
どうしたの?変だよ。
急に迎えに来たり突然家探そうなんて。
(俊介)そうか?
(俊介)実は昨日のおふくろが見た部下のことなんだけど…。
まるっきり何もないわけじゃないんだ。
いや。
誓って不倫とかそういういかがわしい関係じゃない。
向こうに言い寄られてんだ。
パパが?
(乃里子)どうしたの?裕一郎。
早く。
(運転手)降りられないんですか?
(俊介)困ってんだよ。
部下だから邪険にもできなくてさ。
いいじゃん。
モテないより。
(乃里子)何してるの?スーパー行くよ。
他のとこ行かないか?
(乃里子)何?何かあるの?誰かいるの?しかしママが嫉妬深くなくてよかったよ。
えっ?
(俊介)山本覚えてる?うん。
(俊介)あいつの嫁さんさすごい焼きもち焼きでさ。
誰かいるの?いや。
違う。
(乃里子)だったら行くよ。
ねえ?ツクツクボウシの声ってどう聞こえる?
(俊介)えっ?「ツクツクボウシ」じゃないの?私さ子供のころから「ツクツク」が後に聞こえるんだよね。
(俊介)うん?どういうこと?
(俊介)どうした?忘れ物した。
ごめん。
ちょっと取り行っていい?
(俊介)うん。

(乃里子)紗和ちゃん。
(乃里子)紗和ちゃん。
呼んでるよ。
知り合いじゃないの?こんにちは。
びっくり。
ご主人?そう。
主人。
そちらも?
(乃里子)そう。
映画見てきたの。
夫婦で行くなんてすごい久しぶりだった。
あっ。
こちら紗和ちゃん。
ほら。
このスーパーで親しくなった友達。
(北野)あっ。
初めまして。
いつも奥さまにはお世話になってます。
あっ。
乃里子さんと北野先生。
(俊介)ああ。
(北野)どうも。
(俊介)どうも初めまして。
(俊介)あっ。
お近くですか?あっはい。
あのう。
4人でお茶しません?あっ。
そうだ。
紗和ちゃんちすぐそこよね?お邪魔していい?いや。
うちは散らかってるから。
迷惑だよ。
すいません。
いいじゃない。
次はうちに来てくれていいし。
そういう付き合いもいいですよね?ご主人。
ええ。
まあ。
こう見えて女房部屋は奇麗にしてあるんですよ。
ちょっと。
(俊介)なっ?うん?いつも開けっ放しじゃ物騒じゃない?絵を盗まれるわよ。
別にいいよ。
こっちも泥棒だ。
主人に私を盗んだって言われたの?だったらもう泥棒じゃない。
離婚届置いて出てきた。
主人にずっと「こいつは顔だけだ」「頭が悪い」って言われてきたけどあの人は正しいわね。
いつも賢いふりして生きてきたけどとうとうメッキが剥がれたわ。
私はバカよ。

(滝川)んっ!んーっ!んーっ!
(乃里子)ありがとう。
(俊介)はいはい。
どうぞ。
すいません。
(俊介)ここですよ。
はい。
どうぞ。
(乃里子)お邪魔します。
(俊介)はい。
ちょっと狭い。
狭いですけど。
(乃里子)えっ?そんなことない。
あっ。
すてきなおうち。
どうぞ。

誰も助けてくれる者はいません
私たちはしるべのない深い森に2人で足を踏み入れました
2014/09/24(水) 14:57〜15:53
関西テレビ1
昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜 #07[再][字]【いよいよ明日最終回!恋の結末は?】

北野と別れ涙にくれる紗和に利佳子は、不倫の恋は別れて涙で目を腫らすことすら許されないと諭す。そんな利佳子も、滝川から自由を奪われ、罵られて、ついに…

詳細情報
番組内容
 紗和(上戸彩)は北野(斎藤工)と別れた。乃里子(伊藤歩)が北野の妻だと知ったことが大きな理由だった。利佳子(吉瀬美智子)は、涙を浮かべながら事情を話す紗和に、目を腫らして帰ったら疑われるから泣いてはいけないと告げる。不倫の恋は、別れた後ですら人に知られるわけにはいかないというのだ。紗和は、それでもこらえ切れず、利佳子に抱きついて泣いた。
 加藤(北村一輝)は、『BONITO』編集部の滝川(木下
番組内容2
ほうか)を訪ねる。と、スタッフたちが拍手で加藤を出迎えた。加藤が描いたWEB版『BONITO』の絵が大変な評判を呼んでいるのだという。加藤は、画家紹介のページ用に、滝川と握手をして写真に納まる。そんな折、紗和の元に乃里子がやってくる。乃里子は、夫に好きな女性がいたことは間違いないが、もう気にするのは止めたという。その際紗和は、秘密の恋はどうなったのかと尋ねられた。紗和は、自分ひとりが盛り上がって
番組内容3
いただけで始まってもいない感じだと返すが…。
 一方、利佳子は、スマートフォンを返してほしいと滝川に頼む。しかし滝川はそれには応えず、クレジットカードを止めたことを告げ、気に入らなければ出て行ってもいいと言い出す。そんな滝川に対して利佳子は、自分がなぜ一生懸命、家事や子育てをしていられたかわかるかと問いかけ、加藤だけでなく、出会い系サイトで知り合った男たちと不倫をしていたことをぶちまけてしまう。
出演者
笹本紗和: 上戸彩 
滝川利佳子: 吉瀬美智子 
北野裕一郎: 斎藤工 
北野乃里子: 伊藤歩 
長谷川美鈴: 木南晴夏 
滝川徹: 木下ほうか 
萩原智也: 淵上泰史 
笹本俊介: 鈴木浩介 
笹本慶子: 高畑淳子 
加藤修: 北村一輝 

ほか
スタッフ
【脚本】
井上由美子

【プロデュース】
三竿玲子 
清水一幸

【演出】
西谷弘