連続テレビ小説 花子とアン(153)「曲り角の先に」 2014.09.24

(花子)私は純平君や大勢の子どもたちを戦地へ駆り立てた。
お国のために命をささげなさいとラジオで語りかけて…。
(蓮子)お国のために命を取られるくらいなら一緒に連れて逃げればよかった。
この子を殺されるくらいなら…。
(泣き声)・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」涙なんかとっくにかれたと思っていたのにまだ残っていたのね…。
まさかはなちゃんが来てくれるなんて思ってもいなかったわ。
歩が死んだ時も蓮様そばにいてくれたじゃない。
あの時蓮様がいてくれなかったら私どうなっていた事か…。
純平君からも蓮様の事頼まれたの。
純平がこんな私の姿を見たら悲しむわね…。
そうよ蓮様。
でも…。
ねえ英治さん。
戦争で子どもを失った母親は大勢いるはず。
その人たちの悲しみを一番よく分かるのは蓮様だわ。
その人たちにラジオで語りかけるのはどうかと思うの。
(英治)花子さんすごくいい考えだと思うよ。
早速電話してみるわ。
本当ですか!ありがとうございます。
じゃあよろしくお願いします。
ええ。
失礼します。
蓮様の出演の事JOAKの黒沢さんが是非やりましょうって言って下さったわ。
そうか。
早速蓮様に話してみるわ。
(英治)うん。
そして蓮子がラジオに出演する日がやってまいりました。
(黒沢)蓮子さんお久しぶりです。
ごきげんよう。
今日はお世話になります。
GHQの検閲が入って何か所か削らなければなりませんが…。
この番組はきっと反響を呼びます。
ええ。
私もそう思います。
では本番は間もなくですから。
大丈夫かしら…。
大丈夫よ。
落ち着いて。
何だか恐ろしくなってきたわ。
ねえ蓮様。
スコット先生を覚えてる?ええ。
修和女学校の…。
ええ。
あの先生がカナダに帰国なさる時に本を渡して下さったの。
そこに出てくる主人公がこう言うの。
「自分の未来はまっすぐに延びた道のように思えた。
いつも先までずっと見通せるような気がした。
ところが今曲がり角に来たのよ。
曲がり角を曲がった先に何があるのかは分からないの。
でもきっと一番よいものに違いないと思うの」。
その主人公はなちゃんみたいね。
蓮様も勇気を出して曲がり角を曲がって。
きっと蓮様の思いは届くわ。
私が今日ここでお話ししたいのは平和の尊さでございます。
先の戦争で私は最愛の息子純平を失いました。
私にとって息子は何ものにも代え難い存在でございました。
「『お母様は僕がお守りします』。
幼い頃より息子はそう言って母である私をいつも守ってくれました。
本当に心の優しい子でした」。
子を失う事は心臓をもぎ取られるよりもつらい事なのだと私は身をもって知りました。
もしも女ばかりに政治を任されたならば戦争は決してしないでしょう。
かわいい息子を殺しに出す母親が一人だってありましょうか。
「もう二度とこのような悲痛な思いをする母親を生み出してはなりません。
もう二度と最愛の子を奪わせてはならないのです」。
戦争は人類を最大の不幸に導く唯一の現実です。
最愛の子を亡くされたお母様方あなた方は独りではありません。
同じ悲しみを抱く母が全国には大勢おります。
私たちはその悲しみをもって平和な国を造らねばならないと思うのです。
私は命が続く限り平和を訴え続けてまいります。
蓮様…すばらしかったわ。
はなちゃん。
送るわ。
もう一人で大丈夫よ。
ごきげんよう。
ごきげんよう。
「焼跡に芽吹く木のありかくのごとく吾子の命のかへらぬものか」。
貸して貸して!美里おねえちゃん!その本貸して!
(美里)いいわよ。
私は暗記するほど読んだから。
ありがとう!あっじゃあハルキ君はこっちね。
ありがとう!
(美里)どういたしまして。
一度本の整理をした方がよさそうね。
せっかく焼けずに残ったのにこれじゃなあ…。
ねえみんなにご本を貸してあげるのはどう?お兄ちゃまのご本や私や直子ちゃんが小さい頃に読んだご本を近所の子に貸してあげるの。
なるほど。
図書館か!やろうよ!日本で一番小さい子ども図書館。
そうね。
みんなに読んでもらえた方が本も喜ぶわね。
お母様。
図書館だ!図書館が出来る!
(子どもたち)万歳!万歳!
(拍手と子どもたちの歓声)村岡家の庭に建てられた小さな図書館は連日子どもたちでいっぱいです。
花子たちは歩文庫ライブラリーと名付けました。
美里おねえさんこれお願いします!はい。
館長は18歳になった美里です。
はいどうぞ。
副館長さんありがとう!英治は副館長として歩文庫を運営しています。
(子どもたち)おばさん!これありがとうございます!ありがとうございます!行こうぜ!ごきげんよう。
さようなら。
2014/09/24(水) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(153)「曲り角の先に」[解][字][デ]

長年の確執を越えて、再会を果たした花子(吉高由里子)と蓮子(仲間由紀恵)。蓮子は残った家族のためにも早く立ち直らなければと言うがそのきっかけをつかめないでいた…

詳細情報
番組内容
長年の確執を越えて、再会を果たした花子(吉高由里子)と蓮子(仲間由紀恵)。花子は蓮子に、生前の純平に「母のことを頼みます」と言われていたことを打ち明ける。蓮子は残った家族のためにも早く立ち直らなければと言うが、そのきっかけをつかめないでいた。家に戻り、書斎で考えていた花子は「戦争で子どもを失った母親は大勢いるはず」と思いつき、英治(鈴木亮平)に相談した上で、ある所へ電話をかける…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,黒木華,鈴木亮平,中島歩,木村彰吾,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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