「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
千葉市の中心駅千葉駅。
駅前の大通りを歩く一人の女性がいます。
綾瀬エミさん30歳。
彼女はある事情によって大好きな職場で1年以上働くことができないでいました。
綾瀬さんが勤めていたのは日本各地に店舗を展開する大手カフェチェーン。
2003年に店ができたときからオープニングスタッフとして働き始め時間帯によっては責任者を任されていました。
これは綾瀬さんと会社がかわしていたアルバイトとして3ヵ月おきに契約を更新。
一時店を離れた時期を除いてしかし2012年3月会社は突然契約を変更すると言ってきたのです。
これが新たな契約書。
そこには入社日から通算4年以上は働けないと書かれていました。
それにより綾瀬さんたち100人近いアルバイトの雇用が打ち切られたのです。
当時労働契約法の改正が大きな話題になっていました。
アルバイトでも5年を超えて働けば正社員と同じような無期限の雇用に切り替えできるよう国が義務づけたのです。
しかし新しいルールができたことで5年を前に契約を打ち切る雇い止めの危険性が指摘されていました。
法律の改正前に自分は雇い止めに遭ったのではないかと綾瀬さんは思い至ったのです。
助けを求めたのが若者のための労働組合顧問弁護士が労働問題などの相談に乗ってくれます。
そして綾瀬さんと組合は職場への復帰を求め会社との交渉に臨んだのです。
しかし1年に及ぶ交渉を重ねましたが解雇が撤回されることはありませんでした。
番組は会社に取材を申し込みました。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
大手カフェチェーンの人事担当者に契約を変更した理由を尋ねたところ…。
今回のケースについて労働法の専門家はどう見ているのでしょうか。
綾瀬さんは今も職場への復帰を求めています。
綾瀬さんは会社を相手取り裁判を起こすことにしたのです。
立ち上がった働く若者たち。
その闘いを追った。
24歳の女性が訴えたIT企業。
その驚きの実態。
今年話題となったすき家閉店問題。
火をつけたのがこの男性。
人呼んで交渉請負人。
最低賃金以下で働かされている若者たち。
初めての企業との交渉へ。
今日はですね働く若者たちの相談に乗っている団体があるということでここは下北沢にやってきました。
住宅街ですけどもここですかね。
NPO法人POSSEと書いてあります。
ちょっと行ってみましょう。
こんにちは。
どうもこんにちは。
よろしくお願いします。
どうもよろしくお願いします。
こちらマンションの1室なんですね。
はい。
いいですかじゃあ?はいどうぞ。
こういう感じで。
そうですね。
こういった形でやってます。
これは今まさにその依頼人の方から電話を受けたところですね。
そうですね。
主にどういった相談が多いですか?私たちにくるのはやはりだんだんこういう依頼の件数は増えていってるんですかね。
えっそんなに…。
はぁ〜みんなやっぱりそういう助けがほしいというか聞いてもらいたいという思いがあるわけですね。
そうですね。
働く若者たちはこのあとどうやって会社と交渉していくのだろうか
今年8月7日ある記者会見が開かれました。
主役はこの女性。
働いていたIT企業を訴えたのです。
訴えを起こしたのはガイアのカメラはこの会見の数か月前から木村さんの闘いを追っていました。
今年…。
木村さんは会社を休職し実家で療養生活を送っていました。
今仕事を休んでからどれくらいなんですか?木村さんは2013年に大学を卒業。
新卒でサービス業の会社に入りましたが長時間労働を強いられ3ヵ月で退社。
そして次こそはと選んだのが彼女が訴えることになったIT企業でした。
コンピュータープログラムのシステムを設計したりソフトウェアを開発する会社です。
木村さんのような第二新卒やフリーターなどを積極的に採用していて厚生労働省から若者応援企業として認定されていました。
そこで渡されたのがこの100ページを超えるマニュアルでした。
第1節ルールは会社側にある。
そして木村さんを最も驚かせたのが…。
労働とは苦役のことで本来奴隷が行う仕事ですっていうのが奴隷って言葉に結構びっくりしましたよね。
だからこそ勤労っていうのは働くことを通して心身を磨き自分を成長させることなので研修では会社の理念の他ITの専門知識を教えられました。
そして最初の3か月間は試用期間として月給は18万円。
こうしてしかし待ち受けていたのは驚くべき労働環境でした。
でも前職で長時間労働にも必死に食らいついていった木村さん。
しかし働き始めて2週間後。
帰宅後倒れる。
あまりの過酷さに体が悲鳴を上げたのです。
それでも2か月間は働き続けましたが今年1月29日適応障害と診断されドクターストップがかかりました。
休職を余儀なくされた木村さん。
駆け込んだのがPOSSEでした。
先ほど江口さんが訪れた若者の労働相談を受けつけているNPO法人です。
そのとき対応した佐藤学さんは木村さんの異様な様子に驚いたといいます。
ブラック企業被害対策弁護団とは違法な労働を強いる企業に対抗するため去年7月に結成された弁護士のチーム。
労働問題のエキスパートとして知られる佐々木亮弁護士を中心に200人以上の弁護士が参加しています。
弁護団を紹介された木村さんはすぐに相談を持ち込むことにしました。
訪れたのは佐々木弁護士のいる法律事務所。
そこには6人の弁護士が待っていてくれました。
木村さんのために集まったブラック企業被害対策弁護団のメンバーです。
代表の佐々木さんが中心となり話を聞いてくれます。
あっこれってもうはいよろしくお願いします。
木村さんの涙の訴えを受け佐々木さんたちは早速動き出しました。
まず注目したのがあの研修マニュアル。
「ルールは会社側にある」。
このような会社の理念を学ばせることに問題があるのでしょうか?実際耐えられないんだけど。
次に長時間労働の実態について調べていきます。
これは木村さんの勤務時間の一覧。
毎日仕事終わりに日報を作りメールで上司に送っていたため算出できました。
例えば12月は少なく見積もっても228時間以上働いていました。
しかし会社の給与明細を見てみると163時間しか働いていないことになっています。
もちろん残業代は支払われていません。
むちゃくちゃだよ。
そうですね。
更に研修期間だった11月の労働時間は270時間。
しかもこの月は賃金が一切払われていないのです。
どこが法律的に闘っていける…?なるほどね。
そしてこのあと木村さんの勤めているIT企業に対し佐々木弁護士たちが全面対決を挑んでいくのです。
IT企業での長時間労働で病気になった木村美雪さん。
休職5か月目に入っていました。
実はこのとき会社から退職してほしいというプレッシャーを受けていたのです。
これは会社から実際に送られてきた書類です。
1か月後の7月28日までに復職できなければ自然退職だというのです。
更に会社の社長から退職を迫るような電話があったといいます。
木村さんはその内容を録音していました。
大丈夫ではありません?大丈夫ではありません。
決断を迫られた木村さんはブラック企業被害対策弁護団に相談することにしました。
会社側は直接木村さんと会って話がしたいと言ってきています。
持ってくんだな。
会うのどうかなとは思ってるんですけど。
会社から自主退職を強制される可能性もあるため今は会わないほうがいいと弁護士たちはアドバイスをしました。
そして木村さんに弁護団がついたことを伝え残業代の請求などをするのです。
通知書は木村さんの働いているIT企業に届けられました。
いったいどんな回答を出してくるのか。
2週間後の7月11日佐々木弁護士のもとに木村さんが勤めているIT企業から回答書が届きました。
そこに書かれていたのは…。
木村さんの研修期間の賃金は支払わないと回答してきました。
更に残業代については…。
と回答してきたのです。
と書かれていました。
基本的にいわゆる更におよそ1か月後の休職期間が満了したとして自然退職にされたのです。
ついに木村さんと佐々木弁護士はIT企業に対し裁判を起こすことを決めました。
そして記者会見を開き社会にも訴えることにしたのです。
一人の女性が上げた声が働いていた企業にそして社会に届くのか?大きな挑戦の始まりです。
第一回の裁判は9月30日。
木村さんは再就職先を探しながら裁判を闘っていきます。
このあとはあの牛丼チェーンとの直接交渉に挑んだ男たちが登場。
非正規雇用労働者という言葉を最近よく耳にしますが具体的にはどういう立場の方々のことなのでしょうか?総務省の定義によると…。
といった方々のことだそうです。
つまり会社側と定年までの雇用契約を結んでいる正規雇用労働者以外のすべての雇用労働者が当てはまることになります。
そんな非正規雇用労働者の数を見てみると26年前には755万人だったのが…。
2013年には1,906万人と大幅に増えています。
こうした方々が職場でどんな問題に直面することが多いのかというといちばん多いのが賃金について。
賃金が低すぎる。
残業したり休日出勤をしてもその分の賃金が支払われないといった不満が多いそうです。
そしてセクハラやパワハラといった問題も多かったということです。
増加する非正規雇用労働者の方々の労働条件をどうやって改善していくことができるのでしょうか?今年話題となった牛丼チェーン「すき家」の閉店問題。
アルバイトが集まらないなどの理由でおよそ2,000ある店舗のうち原因は過酷な労働条件。
その象徴がワンオペと呼ばれる深夜の一人勤務。
10時間以上トイレに行けないケースもあったというのです。
すき家を率いるゼンショーグループの小川賢太郎会長は経営体制に問題があったことを認めました。
そしてワンオペを見直すと表明したのです。
実はこのすき家問題に火をつけたのはある労働組合でした。
非正規雇用者や会社に組合のない人たちの受け皿となっている労働組合です。
すき家の労働環境の改善に声を上げたアルバイトたちもこの労働組合に加入し会社と闘ったのです。
その闘いの武器となったのが団体交渉。
団体交渉とは労働組合と会社が直接対面し労働問題について交渉をすることです。
アルバイトたちはこのやり方ですき家の労働環境の改善を勝ち取ったのです。
東京・豊島区にあるビルの1室。
ここに首都圏青年ユニオンがあります。
若者たちの労働相談を受けつける組合として2000年に設立されました。
スタッフたちもほとんど20代。
そうした若者たちを顧問弁護士や専門家が支えています。
あのすき家問題では会社側と直接交渉にあたりました。
実は神部さん自身も不当な労働条件で働かされていたことがありました。
神部さんは会社を相手に改善を求め一人で闘いました。
しかし結局会社を去ることになったのです。
そんな神部さんのもとに新たな相談が舞い込んできました。
最低賃金を下回る給与で長年働いてきたというのです。
番組は相談者に取材を申し込みました。
待ち合わせ場所に小走りで現れたのは二見さんの職場の驚くべき実態とは…。
警備会社で夜勤のアルバイトをしている二見元気さん30歳。
給料の額に大きな疑問を抱いていました。
二見さんが夜勤のアルバイトをしているのは昼間の時間を勉強にあてるためです。
お願いします。
大学を卒業後…。
生活費などを稼ぐため…。
しかしその労働条件は驚くべきものでした。
二見さんの勤務時間は夕方5時から朝9時までの16時間。
そのうち深夜の0時から朝の5時までの5時間が休憩となっています。
しかし実際は一人で勤務しているため休憩はとれていないといいます。
これは東京都の最低賃金869円を大きく下回っています。
社会人となり働く意識が高まったという二見さん。
改めて自分の賃金を見直し今回のことに気づきました。
数日後二見さんは労働相談を受けつける首都圏青年ユニオンを訪ねました。
二見さんと同様に最低賃金を下回る給与で働いていた同僚2人も一緒でした。
3人に対応したのは実は二見さんたち3人はすでに会社と交渉を始めていました。
すると会社はあっさり夜勤1回分の賃金を9,500円から1万5,000円に上げてきました。
しかしその一方で最低賃金を下回っていた過去の分については差額を払う気はないと言ってきたのです。
更に…。
「これ以上要求をするなら契約を切る」と脅してきたというのです。
神部さんの力強い言葉に勇気づけられた二見さんたち。
組合に加入し会社と団体交渉することを決めました。
早速労働組合から団体交渉を申し込まれると会社は拒否することができないのです。
そしてこのあと会社と激しい交渉が始まります。
首都圏青年ユニオンの会議室で団体交渉が行われようとしていました。
他の同僚2人とともに最低賃金を下回っていた過去の給料を少しでも取り戻すため会社と交渉します。
そこへ会社の顧問弁護士と社長がやってきました。
この日は10人近い組合員も応援に来ていました。
相手は驚いています。
まずは社長に対し「これ以上の要求をすれば契約を切る」と発言したことを問いただします。
それに関しては…。
そしていよいよ最低賃金を下回っていた過去の分についての請求です。
最初から。
社長は二見さんたちが働き始めた時点から…。
1時間の団体交渉。
金額を組合に回答する期限も決めました。
それから10日後。
お願いします。
こんにちは。
会社から正式な回答が届く日です。
そこに書かれていた金額は…。
お〜。
二見さんたちの要求どおり会社は過去2年分の差額の金額を提示してきました。
勇気を出して団体交渉をした甲斐がありました。
弱い立場にいる労働者も声を上げれば労働環境を改善することができるのです。
労働条件の改善を求めて声を上げる若者たちが増えているということが今回わかりました。
雇用する側と働く側激しく対立することもしばしばあるようです。
しかし立場が違い対立することがあっても働きやすい職場をどうやってつくっていけるかそうした方向に向かって進んでいくことを期待したいと思います。
2014/09/23(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【もう泣き寝入りはしない!〜立ち上がった“働く若者たち”】[字]
大手カフェチェーンを30歳女性が涙の提訴!職場復帰を目指した闘い▽驚くべき実態!?IT企業を訴えた24歳女性▽年間1500件の労働相談…若者たちの駆け込み寺とは!?
詳細情報
番組内容
いま働き口が増えている一方、やっとの思いで就職した会社で不当な扱いを受けている人たちも多いという。「最低賃金割れ」「賃金未払い」「長時間労働」などに対して、労働条件の改善を目指し、若者たち自らが立ち上がり始めた。そして、こうした労働者を支援する弁護士団体や組合も多く現れ始めた。番組では、声を上げた若者たちに密着。そこから、本当に働きやすい職場とは、一体どうすれば作れるのかを探っていく。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
◆公式Twitter
https://twitter.com/gaia_no_yoake
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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