NHKニュース7 2014.09.23

こんばんは、ニュース7です。
イスラム過激派組織イスラム国の壊滅を掲げるアメリカが、大きな動きを見せました。
イラクに続いて、シリアでも空爆を開始。
一方、イスラム国は、攻撃を続けるアメリカやフランスなど、有志連合に加わる国々の市民を殺害するよう、イスラム教徒に対して呼びかけ、各国は警戒を強めています。
中東地域を管轄するアメリカ中央軍は、22日から23日にかけて、シリア国内で、イスラム国の拠点に対して、アメリカと友好国の軍が、戦闘機や、巡航ミサイルのトマホークなどを使って、攻撃を行ったと発表しました。
アメリカ軍は先月以降、イラク国内でイスラム国に対して、190回以上に上る空爆を実施してきましたが、隣国シリアで行ったのは、今回が初めてです。
では、ワシントンの禰津記者に聞きます。
アメリカがシリアでの空爆に踏み切った背景には何があるのでしょうか。
イスラム国に対する、アメリカの強い危機感があると思います。
アメリカがイラクで空爆に踏み切ってから1か月半。
しかし、イスラム国の勢力は、衰えるどころか、拡大し続けているのが現状です。
今回の空爆は4か所で行われましたが、このうち1つは、イスラム国の首都ともいわれるシリア北部のラッカの周辺です。
最新鋭のステルス戦闘機が投入されたとも伝えられ、イスラム国の司令部など、軍事的な中枢機能を狙って攻撃したと見られています。
また、攻撃の最大の特徴は、アメリカ単独ではなく、サウジアラビアやUAEなど、中東で鍵となる国々と連携し、かつてない共同作戦を行ったことです。
シリア周辺のイスラム教の国々が、アメリカの作戦を支持していると、国際社会にアピールするねらいもあったものと見られます。
禰津記者には、また後ほど聞きます。
国際社会が警戒を強めるイスラム国。
その勢力は拡大を続け、脅威は高まる一方です。
シリアとイラクで勢力を拡大させているイスラム国。
22日、インターネット上に声明を発表し、イスラム教徒に対し、イラクで空爆を続けるアメリカやフランスをはじめ、対イスラム国の有志連合に加わる国々の市民を殺害するよう呼びかけました。
さらにイスラム国は、新たな映像も公開しました。
黒い覆面をかぶった戦闘員が、隊列を組んで行進する様子や、射撃訓練を行う様子などが映されています。
拘束した人質を殺害する映像を含む、さまざまな動画をインターネットに投稿してきたイスラム国。
中東の軍事問題を研究する専門家は、その広報戦略の巧みさを指摘します。
再び禰津記者に聞きます。
シリアにまで空爆を拡大したことで、イスラム国の脅威は減るのでしょうか。
必ずしも、そうとはいえません。
というのもシリアには、イラクと異なり、アメリカ軍の空爆と連携して行動する地上部隊がいないからです。
イスラム国を壊滅させるためには、地上でもイスラム国を攻撃し、陣地を奪還する地上部隊が必要です。
アメリカは、シリアのアサド政権と対立しているため、穏健派の反政府勢力に武器を供与し、訓練することで、地上部隊として育成する方針ですが、相当、時間がかかると見られています。
このため、軍事作戦は、長期化するのではないかという懸念が、早くも出ています。
アメリカのオバマ大統領は、これから4時間後に、各国の首脳たちが集結する、ニューヨークの国連総会に向かいます。
24日には、みずからが議長となって、イスラム国の対応を巡る首脳級会合を開催する予定です。
オバマ大統領としては、国連総会の機会を利用して、イスラム国への軍事作戦を続ける、国際的な機運を高めるのがねらいで、各国からどこまで協力を引き出せるかが、焦点となりそうです。
ワシントンの禰津記者でした。
こうした中、ニューヨークでの国連総会に出席するため、安倍総理大臣が現地入り。
国際社会が直面する課題の克服に、どう貢献するか、首脳外交をスタートさせます。
日本時間の昨夜11時前に、ニューヨークに到着した安倍総理大臣。
コロンビア大学でのあいさつでは、父、安倍晋太郎元外務大臣を紹介しながら、人的交流が日米同盟の支柱だと語りました。
そして、コロンビア大学の日米交流事業に8万ドルの支援を行うとともに、日本への留学生を受け入れる考えを示しました。
ニューヨークでの一連の日程で、安倍総理大臣は、国連総会での一般討論演説や、各国トップとの会談に臨みます。
ニューヨークには、政治部の原記者がいます。
原さん、アメリカのシリア空爆など、イスラム国の問題がクローズアップされています。
日本としてはどのように対応するのでしょうか。
安倍総理大臣は日本時間の今夜遅く、早速、イランのロウハニ大統領との首脳会談に臨みます。
会談では、イランの核開発問題に加えまして、イスラム国への対応も議題に上る見通しです。
原油の大半を中東地域に依存する日本にとっても、イスラム国の勢力拡大は、ひと事ではありません。
イスラム国の問題に国際社会が一致結束して対応できるか、イスラム教シーア派の大国イランは、その鍵を握っています。
日本は、イランと伝統的な友好関係を持つだけに、安倍総理大臣としましては、ロウハニ大統領と意見を交わし、イラクやシリア、それに周辺国の安定に向けて、財政支援を含めて、積極的な役割を果たす考えを伝えるとともに、協力を促すことにしています。
さらに安倍総理大臣は、フランスのオランド大統領や、オーストラリアのアボット首相とも首脳会談を行いまして、イスラム国への対応などで緊密に連携していくことを確認することにしています。
今回、安倍総理大臣は政権復帰後、2度目の国連総会になります。
どのような外交を展開するねらいがあるのでしょうか。
積極的平和主義を掲げ、平和国家として、国際社会が直面する課題に、積極的に貢献していく姿勢をアピールし、日本の存在感を示したい考えです。
国連総会での一般討論演説で安倍総理大臣は、イラクやシリアに加え、緊張が続くウクライナの安定や、エボラ出血熱の感染拡大の防止などに、貢献する姿勢を表明することにしています。
また、去年と同様、女性が輝く社会に向けて、紛争下で虐げられる女性の権利保護などに取り組む考えを強調し、日本の外交方針に対する支持を拡大したいとしています。
さらに安倍総理大臣は、カリブ海やアフリカの各国とも首脳会合を開き、来年が国連創設70周年に当たることを踏まえて、安全保障理事会の常任理事国入りを目指して、安保理改革で協力していくことを確認したい考えです。
続いてのテーマは、経済外交です。
日中関係が冷え込んだままの中、きのうから中国入りしているのが、経団連の榊原会長ら、日中経済協会の訪問団です。
きょうは、経済政策を担当する中国政府の幹部らと相次いで会談しました。
関係改善の糸口をつかめるのでしょうか。
日中経済協会の訪問団がきょう午前に会談したのは、国家発展改革委員会の朱之キン副主任。
中国の経済政策を担当する政府の幹部です。
会談では、日中で省エネや環境などの分野で、協力関係を強化していくことを確認しました。
訪問団はあす、経済全般を統括する、汪洋副首相と会談し、関係改善に向け、経済分野での連携について意見を交わすことにしています。
では北京で取材に当たっている、経済部の林記者に聞きます。
林さん、訪問団があす会談するのは、当初、要請していた首相ではなくて、汪洋副首相と行われるようですけれども、受け止めはどうでしょうか。
また日中の経済関係は今後、どうなるのでしょうか。
会談の相手が副首相になって、訪問団の一部からは、残念だとの声も聞かれました。
ただ、汪副首相は次世代のリーダーと目されていて、訪問団としては、将来を見据えた人脈作りとして、前向きに捉えています。
日本企業にとって、中国は生産拠点であるとともに、輸出先でもあり、長年つきあってきた重要なパートナーです。
一方、中国側も深刻化する大気汚染など、さまざまな課題を抱える中で、日本との協力関係は欠かせないという思いを持っていると思われます。
政治的には依然、冷え込んだままの日中関係ですが、経済面では、時間がかかっても、関係改善に向けた双方の努力は今後も続くものと見られます。
次です。
台風16号の影響による大雨に、十分な注意が必要です。
東シナ海を北寄りに進んでいる台風16号。
あすには西日本に近づくと予想されています。
昨夜、中国東部に上陸した台風16号。
一夜明けて。
いつもは旅行客でにぎわうこちらの観光地も、きょうは台風の影響で、ほとんど人が見られません。
上海の日本人学校は休校。
台風が上海に上陸するのは、1989年以来だということです。
台風16号は、次第に進路を東寄りに変えて、あすには西日本に近づくと予想されています。
なぜ大きく進路が変わるのでしょうか。
中国大陸の沿岸を進んできた台風16号。
これまでは、高気圧が日本全体を覆っていたため、動きは鈍く、北に進んできました。
この高気圧が、あすは東に移動します。
また、上空の偏西風の影響も受けるため、台風は日本に向かってくるのです。
今夜は九州を中心に、あすは西日本から東海にかけての広い範囲で、雷を伴って激しい雨が降り、九州北部を中心に、局地的には、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
あすの夕方までに降る雨の量は、いずれも多い所で、九州北部で180ミリ、九州南部と四国で120ミリなどと予想され、あさってにかけてはさらに増えるおそれがあります。
気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、急な川の増水に十分注意するとともに、落雷や竜巻などの突風にも注意するよう呼びかけています。
差別的な言動や行為で、特定の人種や民族などをおとしめる、いわゆるヘイトスピーチ。
NHKの調査で、少なくとも15の都道府県で確認されていることが分かりました。
およそ4割の自治体が、なんらかの規制が必要だと答えましたが、国で慎重に検討されるべきといった意見も出されました。
去年、東京都内で行われたデモの様子です。
在日韓国・朝鮮人に対し、差別的な言動も見られました。
憎悪表現などとも訳されるヘイトスピーチ。
政府は、人種や国籍などの、特定の属性を有する集団をおとしめたり、差別や暴力行為をあおったりする言動や表現行為などと説明しています。
NHKは今月、全国の都道府県など、90の自治体に調査を行い、政府の説明に当てはまる行為が、去年からことしにかけてあったか聞きました。
その結果、25の自治体があると答え、少なくとも15の都道府県で、ヘイトスピーチが確認されていることが分かりました。
デモのほかにも、福岡県では、博多駅の周辺に、中国人や韓国人などを排斥するような内容のビラが貼られていた事例が。
徳島県などでは、遍路の巡礼者の休憩所などで、外国人を差別する内容の貼り紙が見つかった事例が挙げられました。
ヘイトスピーチを巡っては、国連の委員会が先月、在日韓国・朝鮮人などに対する差別的な言動について、法律で規制するよう、日本政府に勧告しています。
また、東京都の舛添知事は、安倍総理大臣との会談で、なんらかの形の規制が必要だという考えを示し、安倍総理大臣が規制を検討する考えを示しました。
これを受けて、自民党は作業チームを設置し、法律で規制する必要があるかどうかも含めて議論していくことを確認しています。
アンケートでは、その規制の必要性についても聞きました。
必要が41%、分からないが53%でした。
分からないと答えた自治体からは、国で慎重に検討されるべきとか、表現の自由との兼ね合いが難しいといった意見が出されました。
国や自治体は、どのように対応すべきなのか。
専門家は。
中国の少数民族、ウイグル族の権利擁護を訴えていた研究者が、国家の分裂を図った罪に問われていた裁判で、中国の裁判所は、無期懲役の判決を言い渡しました。
この研究者は、ウイグル族のイリハム・トフティ氏です。
ことし1月、海外勢力と結託し、ウイグルの独立を唱えるなど、国家の安全と社会の安定に重大な危害を与えたとして、北京の自宅で警察に拘束され、国家の分裂を図った罪で起訴されました。
そしてきょう、新疆ウイグル自治区の中心都市、ウルムチで開かれた裁判で、裁判所は、イリハム氏に対して、無期懲役と、すべての財産没収の判決を言い渡しました。
イリハム氏は、起訴内容を一貫して否認していて、法廷から連れ出される際、不服だと叫んだということです。
弁護士は、間違いなく上訴するだろうと話しています。
イリハム氏は、長年にわたり、ウイグル族の権利擁護を訴えて、中国政府の民族政策を批判してきましたが、ウイグルの独立には、一貫して反対の立場を取っていました。
アメリカ政府などは、イリハム氏が、中国政府の政策に異議を唱えただけで、拘束された疑いがあるとして、釈放を求めていただけに、今回の判決に対する批判の声が、国際社会から高まるものと見られます。
では、大相撲秋場所です。
ただ一人、9連勝の横綱・白鵬は、大砂嵐と対戦しました。
白鵬は、今場所ここまで危ない場面がありません。
大砂嵐とは先場所、1分を超える熱戦となりました。
白鵬、すぐに左のまわし。
すくい投げ。
白鵬、10連勝。
しかし一瞬、ひやっとしました。
白鵬は、大砂嵐の力強い投げにぐらつきましたが、踏みとどまって、素早く回り込みました。
白鵬、きょうのような相撲もあるから、引き締めたいと、残り5日間を見据えました。
中入り後の勝敗です。
鏡桜は4連勝、時天空は負け越しです。
隠岐の海は1年ぶりの勝ち越し、新入幕の逸ノ城は、好調の嘉風を破り、9勝目です。
優勝争いにも加わっている逸ノ城。
表情はほとんど変わりません。
2横綱、2大関を破っている嘉風。
左押っつけ、左に入る。
はたき込み。
逸ノ城の勝ち。
嘉風も破りました、逸ノ城。
遠藤は、はりま投げで敗れ、9敗目。
稀勢の里は連敗です。
鶴竜は1敗を守りました。
プロ野球は6試合です。
ソフトバンクは競り負けて、優勝へのマジックナンバー点灯はきょうも持ち越し。
広島は、エルドレッドに2試合連続のホームランが出て3連勝し、13年ぶりとなる、シーズンの勝率5割以上が確定しました。
サッカーJ1は9試合です。
東京都内で講演した菅官房長官。
内閣の重要課題、地方創生の実現に向けて、年内に具体的な戦略を取りまとめ、来年度から実行に移していく考えを示しました。
その上で菅官房長官は、地方創生のための全体の方向性を年内に取りまとめ、新年度からその方向性に基づいて実行に移していくと述べました。
知り合いで認知症の90歳の女性の印鑑を勝手に使って書類を偽造し、およそ150万円の預金をだまし取ったなどとして、東京の78歳の女や、64歳のホームヘルパーら3人が逮捕されました。
警視庁は、3人が女性の口座から合わせておよそ1000万円を不正に引き出したと見て調べています。
3人は容疑を否認しているということです。
きょう午前7時ごろ、岐阜県白川村で、78歳と76歳の夫婦が、彼岸の墓参りに行く途中、熊に襲われました。
熊は3頭で、夫婦はこのうちの1頭にひっかかれ、それぞれ顔に軽いけがをしました。
警察によりますと、熊は親子と見られ、夫婦を襲った熊の体長が1メートル50センチ、2頭は子熊で、いずれも逃げたということです。
現場は世界遺産の白川郷の合掌集落に近く、村は住民や観光客に注意を呼びかけています。
黙とう。
ことし7月、長崎県佐世保市で、高校1年生の女子生徒が殺害され、同級生が逮捕された事件を受け、地域で連携しながら子どもの命を守っていくための方法などを、市民が話し合う集会が開かれました。
不登校の問題に詳しい、神戸大学の広木克行名誉教授が講演。
会場からは、事件の前に女子生徒のことを児童相談所に通報した医師は、ほかの機関には話せなかったのかという質問が出され、どこまでが守秘義務か、医師だけでの判断は難しい。
判断をする組織なども必要だと答えていました。
将軍家に長良川で取れたあゆのすしを献上するとき、当時の尾張藩の使者が通った、御鮨街道を通る催しが、岐阜市などで開かれました。
参加した人たちは、すしを食べて休憩しながら、江戸時代の街道の眺めを楽しみました。
気象情報は岡村さんです。
こんばんは。
台風16号、このあと西日本に近づくと予想されていますね。
そうですね。
現在は東シナ海にありまして、時速20キロで北北東へ進んでいると見られます。
このあとの進路を見ていきますと、東寄りに進路を変えてきます。
あす、あさってと本州付近へと近づく予想になっているんですね。
特にこのあとは、どんなことに注意したらいいでしょうか。
特に大雨に注意が必要なんですが、西日本などでは、雨が長く降り続きそうなんですね。
雲の様子を見ますと、台風はまだ東シナ海にありますけれども、その東側に、まとまった雨雲が見られるんですね。
この雲がこのあと東へと進んできますので、西日本、東日本を中心に、あすは局地的には、非常に激しい大雨となるおそれがあります。
では、雨の予想を詳しく見ていきましょう。
こちら、今夜9時の予想ですが、九州などを中心に、西日本などで広く雨となりそうです。
そして日中にかけて雨の範囲、東へと進んできます。
太平洋側、紀伊半島付近や四国、九州などを中心に、活発な雨雲がかかって、九州などは1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨となりそうです。
さらに夜にかけては、東北地方などでも雨が降りだしそうです。
西日本、夜にかけても雨が続きそうですから、土砂災害などに厳重に警戒をしてください。
では、あすの予報を見ていきます。
2014/09/23(火) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽国連外交と日中経済は NY・北京から生中継 【キャスター】守本奈実,【サブキャスター】瀧川剛史,【気象キャスター】岡村真美子

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出演者
【キャスター】守本奈実,【サブキャスター】瀧川剛史,【気象キャスター】岡村真美子

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