どうも!「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも!「生き抜くチカラ」今回で3回目ですね。
1回目は直下型地震の15秒間の揺れを生き抜く術を学びました。
ダンボール箱を使った家具を倒れなくする方法ね。
そうですね。
2回目は災害発生後3日間を生き抜く術を学びました。
サバイバルキャンプちょっと楽しそうだったけどね。
今回は3回目です。
「15秒」「3日」ときたら今回は10秒ですか?何で戻るんだよ。
戻りません。
10年後いや100年後いや「永遠を生き抜く術」です。
どういう事?火の鳥の血でも飲むの?違います。
手塚治虫かお前は。
そんなわけないでしょ。
講師の永田宏和さんは子どもの防災教育に力を入れて災害の教訓を永遠に生かそうというのです。
でも防災を小さい子どもに教えるのはちょっと難しいよね。
確かに難しいんですがそこで子どもたちが楽しく防災を学ぶ事ができる永田流テクニックを披露しちゃいます。
それでは未来塾。
始まります!今回の未来塾防災教育のスペシャリスト永田宏和さんがまず初めに塾生を案内したのは宮城県東松島市です。
ここで震災からの教訓を永遠に語り継ぐ事がいかに難しいかを学びます。
塾生の1人木村美早妃さん。
この街で生まれ育ちました。
津波の直撃を受けた母校の中学校は去年閉校が決まりました。
(木村)ここはテニスコートかな。
(塾生)何にも無くなってる。
大震災から3年半がたち学校があった事を示すのはこの石碑だけです。
(木村)上に写ってるのが校舎を正面から撮った写真ですね。
桜の木があって。
真ん中の写真は自分が居た頃の友達が写ってる写真。
中学校があったのは海岸から200mの場所。
砂浜で駅伝の練習もしていました。
地震が起きた時学校に居た生徒や教員は避難し助かりました。
しかし学校周辺だけでも500人以上の人が地震と津波で命を落としました。
この地域はこれまで何度も大津波に襲われています。
その教訓を生かそうと防災訓練をはじめさまざまな活動をしてきました。
でも結果的に教訓が広くは浸透していなかったと言わざるをえません。
中学校の同級生とか後輩とかあと習ってた書道の先生とかが結構亡くなったんだけど。
今自分たちがする。
またその人たちがまたする。
そうやってこうなんか…。
人に頼ってという事じゃないと思うし。
それはすごく重要な事だなと思うね。
続いて訪れたのは隣町石巻市です。
この日永田さんが開発した教材を使って防災教室が開かれるんです。
え〜とじゃあ今からですね私たちが1年半ぐらいかけて作った子ども向けの地震とか津波の事を学んでもらう防災教育の教材を今日子どもたちがやってる様子を見てもらおうと思います。
「とっさのひとこと」。
大災害で起きる事や日頃からの備えを子どもたちに考えてもらおうと永田さんがイラストレーターと組んで22個のエピソードを作りました。
子どもを引き付けるよう3コマ漫画スタイルです。
注目は最後のセリフ。
ミスプリントじゃなくてわざと空白です。
ポイントはここなんですよ。
最後の1コマが空いてると。
この子は何て言ってると思いますかと。
何でこういう事をしているかというと…そういうふうに状況を作り出して考えてもらう。
防災教室に参加するのは小学4年までの子どもたち。
学校が終わって学童保育で遊びたくてうずうずしています。
さて子どもたちちゃんと考えてくれるかな?
(目黒)地震になりました。
あ〜サイレンも鳴りました。
さあみんな避難しなくちゃいけません。
その時カズヤ君は何と言ったでしょう?何て言うでしょう?最初は避難直前の場面。
ここでいろんな場所を思い浮かべた男の子は何て答えるでしょうか。
高い所とか体育館とかに行けばいいと思います。
(目黒)そうだね。
みんなよく知ってるね。
「JAの石巻に避難すればいいんじゃないの?」。
(目黒)JA石巻。
そう農協高い所だからね。
「学校の3階に避難したほうがいいんじゃない」です。
みんな楽しそうに考えています。
ちょっと大喜利みたい。
お休みの時には一緒にお母さんお父さんとどこまで逃げたらいいか。
どこに避難したらいいか1回お休みの時にみんなで行ってみると一番いいと思います。
続いて災害発生直後の場面。
(目黒)カズヤ君とっても困ってます。
冷蔵庫にあったペットボトルに少しだけ水が残っているのを見た男の子。
さあ何て言った?ちょっと難問ですね。
「ペットボトル1本しかないなあ。
もしなくなっちゃったらどうしよう」。
「みんなで分けて飲もう」です。
(目黒)「みんなで分けて飲もう」。
貴重なお水なのでね。
「地震で水が出なくなったら前からダンボールの中に入っているペットボトルを用意しておく」です。
(拍手)子どもたちは日頃からの備えが大切だと気付きました。
「未来をつくる子どもたちの心に防災の種を植えたい」。
そう永田さんは考えています。
皆さん今日の授業というかこのプログラムをやっているのを見たり参加してみてどんな感想ですか?誰でもいいですけど。
私が小学校とか中学校の時はこういう教材も無かったですしこうやって考える事ってあんまり無かったんですけど…その事を漫画として意識して体験する事でやっぱり自分の身にもなれる。
「生き抜くチカラ」ゴールデンルール。
永田さんは防災事業だけでなく防災教育のためのイベントも各地で開いています。
永田さんが9年前に考案した…カエルのマスコットを使って防災を学びます。
これまで世界12か国で開催。
トータルで16万人が参加してきた世界的なイベントです。
永田さんは石巻で始めて開かれるカエルキャラバンの会場へ塾生を案内します。
「イザ!カエルキャラバン!」の受付を開始しま〜す!防災がテーマにもかかわらず子どもたちがわれ先にと積極的に参加します。
その秘密は…あとでね!会場では6種類のプログラムが用意されています。
「今から『地震の備え』について大切な事を4つ伝えるぞ。
みんなしっかり覚えておくんじゃぞ」。
この紙芝居では初めに災害の備えや対処のポイントを子どもに教えます。
「…ライトなど困った時に役立つグッズを用意しよう」。
「まず子ども部屋を見てみよう。
危ない所はあるかな?」。
2枚目でクイズが出されます。
この部屋には災害の備えができていない箇所が2か所あります。
テレビの前の皆さんも考えてくださいね。
そう!
(男性)ここね。
落ちてきたら危ないね。
ここもそうです。
もう1つあります。
おっ!おっ!突っ張り棒。
はい大正解!
(拍手)
(女性)「みんなが気付いたとおり本棚を留めていた突っ張り棒が斜めになっていたのですぐに外れてしまったんじゃ。
家具の転倒を防ぐ突っ張り棒のような道具は…」。
こうやって子どもたちはゲーム感覚で防災の教訓を学んでいくんです。
こちらは消火器の使い方を覚えるプログラム。
中身を水に変えているので気軽に使えます。
(はしゃぐ声)1つ1つのプログラムに子どもを引き付ける工夫があるんですがさらにイベント全体にもモチベーションを上げる仕組みがあるんです。
それがこちら。
プログラムに参加するともらえるポイント。
集めたポイントはイベントの最後にオモチャと交換できるんです。
もちろんポイントが多いほど好きなものが手に入ります。
ランチャー1号1ポイントから始めます。
よ〜いドン!「危機感をあおるだけでは子どもの防災意識を養う事はできない」と永田さんは考えます。
「参加しなければいけない」じゃなくて「どうしても参加したい」。
そんな防災イベントを模索してきました。
さらにさらに永田さんが大切にしているのがスタッフを地域の大人たちが務める事です。
今回のイベントも地元のNPOの職員を中心に街の人が協力し合って運営しています。
近所のおじさんやおばさんが子どもに教える事で防災意識が地域に溶け込むんですね。
皆さんお疲れさまでした。
(塾生たち)お疲れさまでした。
え〜じゃあまず感想を聞きましょうか。
子どもたちが防災にどれくらい興味持ってるんだろうって正直思ってたんですけどすごいやってるうちに勝手に身に付いてるし…。
今回参加して得られるものがいっぱいありました。
子どものうちから消火器などの経験をしておくっていうのは大人になって年代が上がっていくにつれて「あの時やったな」って思えるようになっているんじゃないかなと。
すごくいいプログラムだと思いました。
今日も小規模だったんですよ。
「イザ!カエルキャラバン!」の中では今日来てる子どもの数も相当少ないし。
それでもなんかお祭り感ってあるでしょ。
地域の中でいま一番求められている事は「みんなでつくる」って事なんですよ。
これは間違いないと思ってて。
要するにお祭りってそういうふうにしてできてきたわけですよね。
そういう場をつくっていく事が防災教育とか…「生き抜くチカラ」ゴールデンルール。
俺らもライブを見てもらったお客さんにポイント配ろうか。
ポイントたまるとどうなるの?次のポイントをためる権利をあげる。
要らないですよそんなポイント。
何の意味もない。
さあ3回にわたって防災教育を学んできた塾生に宿題が出されました。
なになに?なかなか難しいお題だね。
難しいですね。
でも塾生たちは頑張って最後は子どもたちの前で発表します。
果たしてうまくいくのか?次回も「生き抜くチカラ」お楽しみに!続いては「未来への芽」。
(宮澤)東北を応援する若者たちの活動報告です!僕たちの活動を紹介します。
僕たち美術部は2年前から仮設住宅の壁に絵を描くプロジェクトを始めました。
この日は双葉町から避難してきた方たちの仮設住宅を訪ねました。
本当に殺風景で。
じゃあぜひお願いしますっていう事で。
(熊倉)早速制作開始!
(熊倉)描くのは部員一人一人が考えたオリジナルキャラクターたち。
(熊倉)イメージしたのは明るく楽しい人の集う双葉町です。
(熊倉)ついに完成!これは何かな?
(熊倉)住民の皆さんまた遊びに来ますね!これからも住民の方々に喜ばれる壁画を描いていくぞ〜!
(一同)オ〜!来週もお楽しみに!2014/09/22(月) 23:00〜23:20
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾▽生き抜くチカラ永田宏和の防災教室 楽しく学んで未来を生き抜け[解][字]
震災の教訓を伝え続けることは難しい。防災教育のスペシャリスト永田宏和さんは、楽しく防災を学ばせる術を考えた。その術とは…応援団長サンドウィッチマン、語り川島海荷
詳細情報
番組内容
今回の未来塾、まず訪れるのは大津波で500人以上の犠牲者がでた宮城県東松島市の海沿いの地区。そこで生まれ育った塾生の話から、いかに震災の教訓を伝え続けるのが難しいかを学ぶ。続いて塾生たちは、永田さんが9年前から続けている子ども対象の防災教育イベントに飛び入り参加。子どもたちが、なぜ休みの日にわざわざ集まるのか、そのカラクリを体感する。【応援団長】サンドウィッチマン【語り】川島海荷(9nine)
出演者
【出演】NPO法人プラス・アーツ理事長…永田宏和,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
趣味/教育 – 幼児・小学生
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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