情報まるごと 2014.09.22

こんにちは。
情報まるごとです。
きょうのメニューです。
まずこちらですね、台風16号、今後の進路についてお伝えしていきます。
そしてその下、認知症です。
誰もがひと事ではありません。
認知症にどう向き合っていくのか、専門家に聞きます。
そして、こちら。
大リーグ・ヤンキースの田中将大投手、復活です。
右ひじのけがで離脱していましたが、2か月半ぶりの勝利です。
各地のニュース、話題です。
岩手、兵庫、広島、福岡です。
快走!104歳。
おわんかぶって。
そして福岡からは交通事故対策についてお伝えします。
車の運転者の方が歩行者信号を見ないようにということですね。
後ほどお伝えします。
では最初に台風です。
東シナ海を北上している台風16号。
あさって以降、九州に近づくおそれがあります。
沖縄県の先島諸島では、このあとしばらく風が強い状態が続く見込みで、気象庁は強風や高波に十分注意するよう呼びかけています。
気象庁の観測によりますと、台風16号は正午には先島諸島の北の東シナ海を1時間に20キロの速さで北に進んでいます。
中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心から半径460キロ以内では、風速15メートル以上の強い風が吹いています。
きのう台風16号が接近した台湾では、降り始めからの雨量が多い所で1000ミリを超え、河川の増水で道路が水につかるなどの被害が出ました。
現地のメディアによりますと、男性1人が水路に流されて死亡し、4人がけがをしました。
中国でも警戒を強めています。
台風はきょう午後にも、中国東部に上陸する可能性があり、浙江省では、あす午前までの24時間の雨量が多い所で300ミリと予想されています。
南部の福建省では、河川の氾濫を警戒して、川岸に土のうを積み上げるなどの対策が取られています。
台風はあすにかけて北上を続け、その後、次第に進路を東寄りに変えると予想され、あさって以降、九州に近づくおそれがあります。
先島諸島では、きょう夕方にかけて風の強い状態が続き、最大風速は15メートル、最大瞬間風速は25メートルと予想され、海上はしけが続く見込みです。
気象庁は強風や高波に十分注意するよう呼びかけています。
台風はこのあと、どう進むんでしょうか。
気象予報士の奈良岡さんの解説です。
台風16号は、東シナ海を北に時速20キロで進んでいると見られます。
このあと夕方にかけて、先島諸島では強風に注意が必要です。
また、沖縄周辺、あすにかけて高い波にも注意をしてください。
では、そのあとも進路見ていきますと、あすにかけては北上を続ける予想なんですが、水曜日になりますと、急に進路を東へと変えて、木曜日、金曜日には、西日本、そして東日本に近づいてくるおそれがあります。
この台風16号、進路を急に変えるというのが特徴です。
なぜ進路を急に変えるのかといいますと、今、南海上は高気圧の勢力が強くなっています。
このために台風が東へと進んでくることができずに、縁を回るようにして、高気圧の縁を回るように北上していました。
そしてこのあと、あさってになりますと、この上空の風の流れ、偏西風の流れに乗って、東へと進んでくる、一気に東へと進路を変えて、東へ進んでくる予想です。
西日本、東日本に近づいてくるおそれがあって、広い範囲で大雨となるおそれがあります。
この先の天気の見通しを見ていきたいんですけれども、九州はあすも雨ですが、西日本、水曜日と木曜日、広く雨が降りそうで、大雨となるおそれがあります。
広島でも大雨のおそれがあります。
そして東日本や北日本でも木曜日は広く雨でしょう。
東京は金曜日にかけて雨が降りそうですね。
那覇は台風が次第に離れる那覇は、水曜日以降は晴れ間の出る日が続きそうです。
水曜日以降、広い範囲で台風の影響を受けそうですから、今後も最新の台風の情報をご確認ください。
次は、この人です。
右ひじを痛めていた大リーグ・ヤンキースの田中将大投手、復活です。
およそ2か月半ぶりにメジャーに復帰し、6回途中1失点の好投で13勝目を挙げました。
田中は右ひじを痛めて以来、およそ2か月半ぶりの大リーグのマウンドです。
立ち上がりは苦しい投球。
連続ヒットで1塁3塁のピンチを招きます。
続くバッターは打ち取りますが、1点を先制されました。
田中は2回もランナーを3塁に背負いますが、ここで決め球の落ちるボール、スプリットを連投。
落とした!
4球連続でスプリットを投げ、切り抜けます。
回を重ねるごとに、ひじの心配はなくなったと田中。
予定していた70球を投げて、6回途中まで1失点の好投。
80日ぶりの勝利となる、13勝目を挙げました。
復帰戦を勝利で飾ったことについて仙台のファンは。
本当、ほっとしましたね。
続いては認知症についてです。
きのうは認知症への正しい理解と支援を呼びかける世界アルツハイマーデーでした。
東京都内では、講演会が開かれ、医療関係者が認知症の人の生きる意欲につながる食事の支援が必要だと訴えました。
きのう行われた講演会。
認知症の人が食事をとれるよう治療を行っている、歯科医師の菊谷武さんが講師に招かれました。
認知症になると、食べ物を認識できなくなったり、食事をしたことを忘れたりするほか、飲み込む力が低下するため、低栄養になったり、食べたものを詰まらせて、肺炎を起こしたりする危険性が指摘されています。
講演の中で菊谷さんは、認知症の人のかむ力や飲み込む力を見極め、食事がうまくいかない要因を把握することが大切だと指摘しました。
その上で、食べることへの意欲を引き出し、飲み込む力などの運動機能を維持することが必要だと訴えました。
では認知症の人がいる家族の支援を30年以上続けている医師の杉山孝博さんに伺います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今、VTRでありました食事で生きる意欲をということですが、どのようにご覧になりましたか?
食欲イコール生命力、生命力イコール食欲と私は言っていますけれども、やっぱり食べることは生きる力、それから考える力を高めると思うんですね。
だからやっぱり食べることは、非常に大事だと思っています。
では杉山さんに認知症とどう向き合っていくのか、伺っていきます。
まずこちらの数字です。
患者数、こちら、おととしの推計なんですが、462万人。
さらにこんな数字があります。
軽度の予備軍は、400万人。
ですから、この462万人と400万人を合わせると、大体862万人。
これ、高齢者の4人に1人の方が認知症患者か、あるいは予備群だという数字なんですね。
杉山さん、まずこの予備軍というのはどういう方たちってことなんですか?
はっきりした認知症の症状は出してないんですけど、物忘れが少しずつ進んできて、そして将来、やっぱり認知症になる確率が高い方を予備群と呼んでます。
全員が皆さん、すべて認知症になるわけじゃありませんけどもね、なる率が高いので、問題視しないとということで、予備軍となっていますね。
合わせると高齢者の4人に1人といわれると、すごく割合が多いんだなという印象なんですが、どんどん増えてきているんですか?
認知症の最大の要因というのは、加齢、年を取ることなんですね。
年を取ることによって、物忘れがひどくなったり、いろいろなことができなくなってきますのでね、そういう意味ではかなり高齢者の方がこういう認知症になってくるのも納得できるんじゃないかと思います。
高齢化社会においては、もうしかたがない部分があるということですね。
認知症は避けられないと思います。
その認知症の原因なんですけれども、さまざまな疾患が原因となります。
一番多いのがこちら、アルツハイマー病、およそ7割を占めるということですね。
そして脳血管性認知症、前頭側頭型認知症などとありますけれども、さまざまな病気が認知症につながるということなんですね。
そうですね。
認知症というのは、いろいろな症状を示す症候群、症状のまとまりなんですよね。
その症状を起こす病気っていうのはたくさんあるわけです。
挙げますと大体40ぐらいは挙げられると思いますけれども、代表的なのがまずアルツハイマー病、それからそれ以外の血管が詰まって起こる血管性認知症であったり、それから前頭側頭型、こんなところ、またほかにも治る認知症などもありますのでね、たくさんの病気が起こしてるんだってことをまず知っていただきたいと思います。
そして症状もさまざまです。
こちらです。
どんな症状なのかということで、まず記憶障害、そして季節、日付、場所が分からなくなる。
日常の道具が使えなくなるなどの症状があります。
こういった症状が出てくると、日常生活とかコミュニケーションというのは変わってきますよね?
そうですね。
だんだん判断ができなくなって、今、自分が言ったこと、やったこと、忘れてしまいますのでね、まだやってないというふうになったりするわけですね。
ですから、生活障害が起こってくるわけです。
それに対して、家族は慣れないものですから、それに振り回されてしまうというのが認知症の最大の問題ですね。
胡のような、ここにある症状だけじゃなくって、はいかいとか夜間騒ぐとか、暴言、暴力とか、失禁とかこういった周辺症状といわれている症状も、認知症の非常に重要な、また介護の大変難しい症状だといえます。
家族にとっても非常に難しいところもあるんですが、こちら、介護で困っていることというので、杉山さんたちがアンケートした結果なんですけれども、多いのが、このあたりですね。
同じことを何度も聞かれる、37.3%、目が離せない36.8%とありますが、どんな声が聞かれますか?
そうですね、同じこと、何度もするわけです。
物がないと言ったり探し回ったり、家族に同じことを話しかけたり、そういうことをして、もう本当に家族は、いいかげんにしてよ!と言いたくなるわけですね。
また火の不始末やはいかいはもちろん目が離せないんですけれども、それ以外にも家の中でいろんなことをしたり、それから買い物行って買い忘れたりいろいろするときには、誰かが支えないといけないんですよね。
こういったことでもう何しろ目が離せない。
また認知症って非常に家族が苦労するのが興奮、怒りだしたり。
そういって抑え込むような場合。
静かにしてと言っても、ご本人はなかなか聞いてくれないんですよね。
こういう症状で、家族は非常に苦労されますね。
ですから、これをどうしたらいいかということで、私たち、いろいろ相談を受けるわけです。
お薬を使うこともするんですけども、ただお薬だけでは十分じゃありませんので、家族に対しては対応のしかたをお話をしたり、サービスを利用してもらって、少しでも介護負担が楽になるようにね、そういうアドバイスをしていくわけですね。
なるほど。
そのへんのポイントを今、下、行きましょうか、介護のポイントです。
正しい知識、そして介護サービスを利用、医療・福祉の専門職と会う、当事者と語るということですが、今ちょっとありましたけども、その認知症の方と接するとき、大事なことってどういうことなんでしょうか?
まず、認知症の症状の理解が難しいということがまず一番大きな介護の大変さを起こしてくるわけですね。
一番身近な人にひどく言って、よその人にはしっかり対応するとか、同じことを何回も繰り返すのは毎回忘れてるからなんですけどね、そういったことの理解をしっかりすることによって、対応のしかたがずいぶん変わってきます。
だからまず第一に正しい知識となりますね。
それから介護サービスをやっぱり割り切って使うこと。
やっぱり介護者の方が余裕が持てれば、穏やかな対応ができて、ご本人も必ず落ち着いてきます。
そういう意味では、割り切ってサービスを利用してほしいなと思いますね。
また一人だけだと、孤立してますとね、本当に家族は、もう混乱をして、どうしていいか分かんないという状況になってしまいます。
サービスや専門家と接しながら、…していく。
当事者の方と知り合うのが大事なことですね。
認知症の方の介護者ですね。
介護者の方と接しますと、その人の苦労とか、体験が聞かれて、気持ちよくお世話できるようになります。
共感ができるということですね。
介護する側が抱え込まないということが大事なんじゃないですかね。
そうですね。
抱え込まないである程度割り切って、接してもらいたいなと思いますね。
ではこちらです。
対策を見ていきます。
早期発見。
進行を遅らせる薬も。
さっきもちょっとお話ありましたけど。
こちらがやはり?
どのようにしたら早期発見というのが可能なんでしょうか?
いろいろあると思いますけど、一つは、自分はそろそろ物忘れがひどくなったなとか、身内の方が同じこと何回も言い始めたときには、まず認知症じゃないかと疑って医療機関にかかること。
ただ、それだけではなかなか難しいこともありまして、医療機関かかるというのは、ハードルが高いですから、その場合、チェックリストがありましてね、いろんな雑誌などにも載ってますけども、チェックを、こういうことが、日常生活、…の問題であるかというのをチェックして、点数が多ければやっぱり思い切っていこうと。
そして診断を早くしますと、アルツハイマー病ですと、今、治療薬というのはありますしね、それから手術によってよく治る、例えば…すいとう症とか慢性硬膜下血腫、あるいは脳腫瘍なども、早く治療しますと、劇的に改善します。
ところが時間がたってから、診断したら、元に戻らないですよね。
やっぱり早期発見というのは大事だと思ってほしいと思いますね。
なるほど。
その下です。
もう一つ、こちら、生活習慣の見直しということなんですが、野菜、魚、赤ワイン、有酸素運動、人づきあい、知的行動習慣などなどいろいろありますけれども。
こういったことで予防は可能なんですか?
一番、認知症の最大要因は加齢、年を取ることですので、それを完全に予防するのは難しいですよね。
生活のしかたによっては、変化を少しでも遅くすることはできるわけです。
脳の動脈硬化が進みますと、脳の機能が落ちます。
その予防としては野菜、魚、あるいは運動というふうになってきますね。
ですから生活習慣をできるだけ見直して、少しでも認知症にならないような生活をふだんから、特に若いうちから心がけていただくのが大事なことです。
それから人との会話、あるいは自分自身も頭を刺激することも、大事なことじゃないかなと思いますね。
誰もが認知症、ひと事ではないという時代を生きていくために大事なことってどんなことでしょうか。
認知症を十分理解して、例えもし自分がなっても、あるいは身内がなっても安心してその人らしい生活ができるような社会を作っていく、そういったことだと思うんですよね。
予防はもちろん頑張っていただきたいと思いますが、完全に治せる病気でもありませんのでね、そのときに家族や、負担が軽くなって、ご本人も穏やかな生活ができるような地域ができれば、私は認知症、そんなに強いものじゃないんじゃないかと思います。
認知症について、医師の杉山孝博さんに伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
次はこちらです。
関西や四国を中心に3000人以上の犠牲者を出し、過去、日本を襲った中でも最強の台風といわれる室戸台風から、ことしで80年になります。
大阪湾沿岸が40メートルを超える高潮に襲われ、大きな被害を受けただけでなく、最大風速30メートル以上の猛烈な風で、木造の校舎や家屋が倒壊し、内陸の京都や滋賀でも多くの人が亡くなりました。
強力な台風が日本を襲う可能性が高まっていると指摘される中、この災害を改めて地域に残された記録や最新の研究から見つめ直す動きが広がり、新たな脅威が明らかになってきています。
暴風から身を守ろうと、先生にしがみつく子どもたち。
高潮に飲まれて亡くなった子どもたちをまつる、118体の地蔵。
今に残る室戸台風の記録です。
神戸市の上西勇さん87歳。
阪神・淡路大震災をきっかけに、災害の恐ろしさを伝えようと、地域に残る災害の記録を調べています。
台風からちょうど2年して、これが出来上がりまして。
記録を探して、関西各地を歩く上西さん。
訪ねた記録は2府2県の40か所になりました。
内陸2キロにわたって浸水した大阪・堺市。
この記念碑の周辺では、400人以上が犠牲になりました。
上西さんは地域によって異なる被害の姿を伝えようと、当時の様子を聞き取りました。
上西さんは、調査結果を冊子にまとめて地域や学校に配り、今後の備えにつなげてもらおうとしています。
過去最強の室戸台風が、今の日本を襲うとどうなるのか。
最新の研究で、新たな危険も明らかになってきました。
都市を襲う水害を研究している、関西大学の石垣泰輔教授です。
最強クラスの台風のリスクは今、高まっていると指摘します。
石垣教授は、室戸台風クラスの高潮が大阪の中心部を襲う、最悪のケースをシミュレーションしました。
その結果です。
画面の下にある川から水があふれ、街に広がります。
ピンクは2メートル以上、オレンジは1メートル以上の浸水です。
30分足らずで、大阪駅周辺が完全に浸水。
水は高い所で2メートル以上に達します。
僅か1時間で、大阪の中心部が水没しました。
水は地下にも入りこみます。
1日40万人以上が利用する、日本最大の地下街です。
地下は浸水が始まれば、激しい水の勢いで階段を上るのが難しくなります。
地下街には出入り口の9割、100か所以上から水が入りこみ、10分で水の高さが1メートル以上に。
水の量は南海トラフの巨大地震の津波に比べて、30%も多く入り込むと推計されています。
石垣教授はこの結果を地下街の防災担当者に伝え、対策に生かされることになりました。
出入り口に用意されている止水板。
津波とは来る方向が異なるため、シミュレーション結果を参考に、早く水が入る場所を優先的に閉めることにしました。
地上への階段が通れないことも想定。
より多くの避難ルートを確保するため、地下でつながるビルとの連携を強化することになりました。
過去の記録と最新の研究で明らかになった、最強台風の脅威。
そのとき、何ができるのか。
80年前の記憶を今につなげる想像力が求められています。
過去の災害の記憶を今の防災に生かそうということで、各地に広がっていますよね。
気がかりな台風16号です。
先ほど解説にあったように、台風の影響で水曜日以降、大雨のおそれがあるということでした。
気象情報、奈良岡さんです。
それでは今の沖縄県の石垣島の様子から見てみましょう。
今、雨は降っていませんが、風が強く吹いています。
木が大きく揺れているのが分かりますね。
夕方にかけて風が強く吹く予想です。
また、あすにかけても海はしけそうです。
高波にも十分な注意が必要です。
では改めて、台風16号の情報から見ていきましょう。
台風16号は東シナ海を時速20キロで北へ進んでいると見られます。
きょうこのあと、夕方にかけて、先島諸島では強風に注意をしてください。
そしてあすにかけて、沖縄周辺、高い波に注意をしてください。
このあとの進路予想は、あすにかけても北に進む見込みで、水曜日になりますと、進路を東へと変える見込みです。
木曜日から金曜日にかけて、西日本、そして東日本に近づいてくるおそれがあります。
広い範囲で大雨になるおそれがありますので、今後も最新の情報にご注意ください。
そして雲の様子、見ていきましょう。
台風16号に伴う渦を巻いた雲があって、この台風周辺の湿った空気が流れ込む沖縄や九州、このあと、そしてあすにかけても雨が降りやすく、雷を伴う所もありそうです。
一方で、そのほかの地域は目立った雲はなく、晴れている所が多くなっています。
局地的なにわか雨はありそうですが、北日本、東日本では大きな崩れはなさそうです。
あすまでは広い範囲で秋晴れとなりそうです。
ただ、あさって以降は雨の降る所が多くなりそうです。
あすの秋晴れを有効に使ってください。
ではあすの予想天気図を見ていきましょう。
あすはこの高気圧に広く覆われますので、広い範囲で秋晴れが期待できそうです。
ただ、あさって以降はこの台風の影響を受ける所が多くなりそうです。
あさって以降、天気が崩れそうですから、あすの晴れているうちに、側溝の掃除をするなど、雨への備えをしておくようにしてください。
では全国のあすの天気です。
次は福岡から、歩行者用の信号機をドライバーから見えにくくするという、全国でも初めての交差点の安全対策についてです。
佐々木さん。
車が細い脇道から大通りに出る際、大通りを渡る歩行者用の信号で判断してしまい、一時停止をせず、事故を起こすケースが相次いでいることから、警察は歩行者用の信号をドライバーから見えなくして事故を防ごうという全国初の試みを福岡市で始めました。
今回、導入された信号機。
正面からは見えますが、斜めからは見えません。
福岡市中央区ささおかにある交差点です。
こちらでは坂道の上から下りて、交差点に入ってくる車と歩行者や自転車との事故が相次いでいます。
問題の交差点。
一時停止を守らない車が多いため、事故が多発しています。
交差点を上から見た図です。
車用の信号機のない交差点では、車は一時停止しなければなりません。
しかし、歩行者用の信号機の表示が青だと、大通りの車は赤で止まっていると判断して、そのまま進んで歩行者や自転車をはねてしまいます。
こうした事故を防ごうと導入されたのがこの信号機。
実際に車に乗ってみても。
信号の表示は見えず、一時停止を促します。
きょうは信号機の設置にあわせ、警察官がドライバーに交通安全を呼びかけました。
警察はこの交差点を含む5か所の交差点にこうした信号機を設置したということで、全国初の取り組みだということです。
警察は、効果を検証したうえで、同じような交差点でも導入を進めていく方針です。
次は広島からです。
先月の土砂災害から1か月余りたちましたが、復興への動きも出てきています。
高嶋さん。
土砂災害で被害を受けた広島市安佐南区の畑では、地元で生産に力を入れているたまねぎの栽培が再開されています。
広島市によりますと、先月の土砂災害で、これまでに田んぼや畑合わせて28ヘクタール余りが、土砂で埋まったり浸水したりする被害が確認され、農作物の被害額は、およそ5800万円に上っています。
安佐南区八木4丁目の農家、関城喩さんのおよそ20アールの畑は半分ほどが土砂に覆われました。
関城さんは、親戚や友人に手伝ってもらって流木を取り除いたうえで、細かい土砂は、畑の土に混ぜ込んで肥料を加えて耕し、被災からおよそ1週間で復旧にこぎ着けました。
復旧した畑では、地元で去年から栽培が始まり、八木の冬どり玉ねぎとしてブランド化を目指しているたまねぎを植え、今では葉が30センチほどに成長しています。
ー次は東北です。
シニア界のウサイン・ボルト。
104歳の陸上選手が登場です。
舟倉さん。
岩手県の北上市で開かれています、アジアマスターズ陸上競技選手権大会、参加者の中で最高齢の104歳の日本人男性が、100メートル走に出場して、完走しました。
大会には、アジアを中心とした24の国と地域から、35歳以上のアスリートおよそ3000人が参加しています。
最高齢はきょう104歳の誕生日を迎えた京都市の宮崎秀吉さんです。
宮崎さんは100歳以上を対象とした100メートル走の世界記録保持者。
シニア界のウサイン・ボルトとも呼ばれています。
100メートル走は台湾の97歳の選手と走りました。
宮崎さん、しっかりと腕を振ってゴールを目指します。
100メートルを完走。
記録は34秒61。
自身の世界記録の更新はなりませんでした。
ゴールしたあとも、涼しい顔をなさっていましたね。
仙台からでした。
続いては大河ドラマ、軍師官兵衛の舞台、姫路からのリポートです。
主人公の黒田官兵衛がつけていたかぶとは、このように赤いおわんをかぶせて、個性的な形をしています。
このおわんの形のかぶと、姫路の観光PRにも一役買っているということなんですけれども、興味を持ったのは、人間だけではないようです。
官兵衛で沸く姫路市。
黒田官兵衛大河ドラマ館、本日も好評開催中でございます。
町の至る所に官兵衛の赤いおわんが並びます。
この官兵衛ブームにあやかろうと、地元の動物園では、ある試みを始めました。
動物におわんをかぶせ、訪れた人を楽しませているのです。
仕掛け人は飼育員のリーダー、河野光彦さんです。
きっかけとなったのは、この動物。
中南米に生息するボリビアリスザルです。
好奇心旺盛で、ふだんから餌用の缶で遊んでいます。
そのため、官兵衛のおわんもかぶるのではないかと、渡してみました。
ところが人間の思うようにはいきません。
それでも根気よく見ていると。
おわんを頭に持っていきます。
かぶりました。
リスザルで成功した河野さん。
次に試したのはこの動物、ホッキョクグマです。
遊びが大好きなホッキョクグマならかぶるかもしれない。
期待は膨らみますが、そのためには大きなおわんが必要です。
そこで現れた助っ人がこの人。
姫路市に住む竹原利彦さんです。
10年前から趣味でかぶとを手作りしている竹原さん。
動物園の熱意を知り、植木鉢用のプラスチックで大きなかぶとを作りました。
1週間で仕上げました。
この特注のかぶとをいよいよホッキョクグマへ。
早速、興味を持った様子です。
ところが、1分足らずで壊してしまいました。
どうせ早いことやられるんかなと思ったら、長いこともってる。
いや、丈夫やったと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
おわんで無邪気に遊ぶ動物たち。
郷土の歴史に沸く人々を楽しませています。
この動物園では、今後、オナガザルという別のサルにも、赤いおわんを渡す予定です。
リスザルと同じぐらい好奇心旺盛なサルなので、かぶってくれるのではないかと期待しているということです。
今週は台風の際に警戒しなければならないポイントをお伝えしていきます。
まずは強い風についてです。
台風は1年間に平均で26発生します。
夏から秋にかけて、日本に近づくことが多く、上陸する場合もあります。
台風では、強い風に警戒してください。
中心の赤い円は暴風域。
風速25メートル以上の風が吹いています。
その周辺の黄色い円は、風速15メートル以上の強風域です。
この風はどれぐらいの強さなのでしょうか。
実際に体験してみました。
強風域に相当する風速20メートルです。
風で飛ばされたものにぶつかり、けがをするおそれがあります。
屋外に出るのは大変危険です。
風速30メートル。
暴風域の強さの風です。
建物によっては、屋根が飛ばされたり、倒壊したりすることもあります。
台風の接近が予想される場合には、自転車など飛ばされそうな物は、家の中に片づけたり、固定したりします。
風が強まる前に、作業を済ませましょう。
台風への対策は、NHKのインターネットサイト、そなえる防災にも掲載されています。
ぜひ参考にしてください。
さあトクする日本語です。
杉原満アナウンサーです。
こんにちは。
きょうはその台風ということばの由来について、いろいろと見ていこうと思うんですよね。
昔は台風の仕組みそのものはよく分かっていなかったと思うんですが、日本には嵐を表すことばは、いくつかありました。
いくつか見てみますと、例えば大風ということばがあります。
大風というのは、たいふうとも読めるのですが、これは一般に、強い風の意味のことばなんですね。
それからもう一つ、江戸時代になると、ぐふうということばが使われるようになります。
これ、ぐというのは中国南部で四方から吹くつむじ風のようなものを指したらしいんですが、日本ではもっぱら非常に強い風、激しい風という意味のことばになりました。
そしてもう一つ、枕草子、源氏物語などのころから使われている野分け、あるいは野分きということばがあるんですが、これは野を分けるように吹く風なのですが、特に春分から二百十日、あるいは二百二十日前後の猛烈な風という意味があるんですね。
今でも二百十日、二百二十日、台風が来る厄日とされていますから、このころに来る特別な嵐があるということは、やはり分かっていたわけですよね。
これ、いつぐらいのことをいうんですか?春分から100日?
ことしで言うと9月1日が二百十日ですね。
防災の日もこれに関連しているそうです。
それで野分けという名前が付けられていたと。
ただ、たいふうという名前が使われるのは、明治になってからです。
これも初めはかたかなでタイフーンと書く場合が多かったんです。
というのは、もともと英語のタイフーンをそのまま書いてたんですね。
これが明治40年ごろに、正式な気象用語として、この字を当てて、たいふうということになりました。
これ、英語に音を恐らく合わせて作った訳語なんですね。
この字には台風の意味はあるそうです。
これが明治、大正と使われていたのですが、戦後になってからこの字が当用漢字に入らなかったんですね。
そこで代わりにこの台の字を使うようになったわけです。
つまりこの台風という書き方自体、相当新しいもので、ことばも新しいものなんです。
じゃあこの英語の台風はどこから来ているか、これも諸説あるのですが、一つは中国の南部で使われている広東語で大きい風と書いて、タイファンと読むそうなんですね、ここから来てるのではないか。
そうすると、中国語がいったん英語に入ってそれが日本に入ってきたのかなと。
それからもう一つ、アラビア語で、トゥファンと呼ばれることばがあって、ぐるぐる回るとか、大洪水など、これも台風に関わることばですよね。
もう一つあります。
ギリシャ語にも、テュポンということばで、烈風、旋風という意味です。
これの元になるものもあって、ギリシャ神話にタイフォンという怪物があって、ゼウスと嵐の中で戦った怪物、つまり嵐の怪物なんですね。
これ、台風にとっても似てますよね。
こうして見ると、世界各地で、似たようなことばが使われてる。
不思議ですね。
だからどれが元になっているのかは分かりませんが、ある種、昔からの世界共通語的なところがあるのかなと。
人間にとってはそれだけ恐ろしい存在ということは知られていたのだろうなと思います。
台風もこれに連なることばということになると思いますね。
トクする日本語、杉原アナウンサーとお伝えしました。
それでは最後に、今の空の様子、見てみましょう。
きれいな花が咲いています、こちらは大分県竹田市の、くじゅう花公園の様子なんですが、100万本のコスモスが植えられているそうで、まだ2、3分咲きだそうですけれども、まだまだ楽しめそうですね。
そうですね。
ただ、ちょっと空、曇ってますか?
そうですね。
ちょっと雲の多いお天気となっていますね。
雨の降ることもありそうです。
あすの天気見ていきましょう。
2014/09/22(月) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]

▽風水害から命を守れ 室戸台風が伝える教訓 【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子

詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気

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