シリーズ世界遺産100「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国〜ドイツ〜」 2014.09.22

(テーマ音楽)私の庭を訪れたゲーテの言葉だ。
「ここはまるでおとぎの国のようです」。
私は…ドイツ北部のデッサウを治めていた。
私はオーストリアとの度重なる戦いで戦争のむなしさを感じていた。
そこで近隣諸国のすばらしい文化を知れば平和な国造りができると思い理想の庭園を造ったのだ。
では私の自慢の庭園を紹介する。
園内に流れる川を舟に乗ってのんびりと回ってみる事にしよう。
ほら木々の間から建物が見えてきただろう。
自然の額縁の中を見ているように感じないか?私は自然と調和するように建物を造る事を大切にした。
これはフランスの啓蒙思想家ルソーの「自然に帰れ」という教育思想から発想を得ている。
ここにはさまざまな橋が架けられている。
木で出来た質素なもの。
岩で造ったもの。
鉄で出来たイギリスの有名なアイアンブリッジもあり橋の歴史も学べるのだ。
身近なものを通して世界に興味を持ってもらいたかった。
この城のような建物はゴシックハウス。
イギリスのチューダー様式の建物を再現した。
ここで私はプライベートな時間を過ごした。
中のステンドグラスも自慢の一つだ。
そうそうゴシックハウスの裏側も見てもらいたい。
こちらから見るとイタリアベネチア風の教会に見えないか?イギリス風イタリア風の建物が一度に見る事ができる。
私の自慢はまだある。
シュタイン島だ。
イタリアに行った時火山に感動した私が造らせた。
年に一度噴火のイリュージョンも楽しめる。
そしてここが我が居城…華麗な内装は私の好みが存分に反映されている。
皆の目を引くのがヨーロッパ屈指といわれているイギリスの陶磁器のコレクションだ。
赤い絵柄が焼き付けられたつぼはほかではなかなか見られないものだ。
私が不在の時は誰でも中に入って見学できた。
こちらは…チャーミングなこの城は妻のルイーゼの名前にちなんで付けた。
当時のドイツでは珍しかったアフタヌーンティーを妻と楽しんだものだ。
おとぎ話のような夢気分味わえたかな?人間と自然の共存。
今の人たちにも忘れないでほしい。
2014/09/22(月) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国〜ドイツ〜」[字]

18世紀のテーマパーク ▽文化遺産 ▽川や池、火山島まで配した広大な庭園に、英国風やイタリア風の建物が調和する。半世紀をかけて築かれた理想の庭園を船で散策する。

詳細情報
番組内容
ドイツの「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国」は、2000年に文化遺産に登録された。18世紀に、領主レオポルト・フリードリヒ・フランツが、理想の庭園を目指し、半世紀をかけて築いた。川や池などを配した広大な庭園に、英国風やイタリア風の建物を見ることができる。風景と建築が一体になった調和を大切にした。また、17ものさまざまな橋を架け、火山島も再現した。船に乗って“18世紀のテーマパーク”を散策する。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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