2つの星を結ぶ不思議な絶景がある。
年間500万人の観光客が訪れる大渓谷だ。
特別な景色ね。
素晴らしい絶景よ。
見る者を圧倒する奇跡の絶景。
それが今科学者達の注目を集めている。
宇宙科学の若き研究者臼井先生。
彼はなぜグランドキャニオンに注目するのか。
なんと火星にもグランドキャニオンそっくりの風景が存在するのだ。
地球が生み出した雄大なる絶景。
そこには火星での生命探査につながる大きなヒントが隠されていた。
ラスベガスからヘリコプターで1時間。
眼下に広がるのは全長446キロメートル東京から京都までの距離に匹敵する世界最大の渓谷グランドキャニオン。
元々平らな大地が隆起し今から数千万年前コロラド川の浸食が始まった。
途方もない歳月をかけこの巨大な渓谷を切り裂いてきたのが赤茶色のコロラド川だ。
(臼井先生)あ〜真下あそこ真っ赤な川ですね。
左側が。
その結果川の両岸には数十億年前の地層が姿を現す事になった。
悠久の歴史を秘めた断崖絶壁を間近で観察するためコロラド川をボートで下る。
雨が少なくなるこの時期は川下りに適している。
水面が鏡のように雄大な景色を映し出す。
流れは至って穏やかだ。
(臼井先生)あ〜また釣れる!また釣れてる釣れてる。
(臼井先生)きたきた。
そこにはニジマスや野鳥など様々な命が息づく。
川の両側には断崖絶壁がそびえ立つ。
その高さ300メートル以上。
川下りを始めるとすぐにわかる事がある。
絶壁の間を川が蛇行しているため行く先が見えないのだ。
進むごとに新たな風景が現れ飽きる事がない。
川下りを始めて20分ほど。
そこに待ち受けていた光景は…。
ちょうどこの川を遮るように壁が見えてきました。
目の前に高さ400メートルはあろうかという巨大な岩壁が現れた。
川の流れは右側の大岩を回り込みボートは円を描くように進んでゆく。
(臼井先生)なんでこんなに川が180度蛇行出来るのかわかんないですけど。
一体どんな地形になっているのか。
断崖の上から同じ場所を見てみる。
(臼井先生)おっ…。
すごい高さですね。
全然違う。
色も違うしスケールも違うし。
これはすごいです。
本当に。
ちょっと怖いですね。
ここにまだ立ってるのが。
岩の周囲をひと回りするように川が大きく蛇行している。
川が円形に蛇行しているからホースシューベンドと呼ばれるこの地形が生まれたの。
ホースシューとは馬のひづめに付ける蹄鉄の事。
その名のとおり上から見るとUの字を描く流れだ。
(シンディさん)元々この場所は馬のひづめのように川が蛇行していたの。
そのあと大地が隆起して川に沿って切り取られたからこの地形が生まれたのよ。
大自然の造形が数億年にわたる地球の歴史を教えてくれる場所がある。
ホースシューベンドから車で3時間。
向かった先はグランドキャニオンサウスリム。
川が刻んだ荒々しい地形が眼下に広がる。
すれ違うのがやっと。
道幅わずか1メートルほどの遊歩道の先に絶景を誇るポイントがある。
ここからグランドキャニオンの地層を見渡せるんだよ。
(スコットさん)様々な年代の地層が見えているんだ。
年代によって層の色や形が違うんだよ。
目の前にそそり立つ断崖。
あらわになった地層はまさに…。
高さおよそ1600メートルの地層には15億年もの歴史が積み重なっている。
なぜ宇宙を研究する科学者がこの場所を訪れるのか。
臼井先生が一枚の写真を取り出した。
(スコットさん)岩が赤いからアリゾナ州のどこか?地球じゃないの!?それじゃあ火星かな?赤いし。
グランドキャニオンの景色みたいだ。
探査機が捉えた火星の写真。
そこに写っていたのはグランドキャニオンそっくりの地形だ。
グランドキャニオンに似ている事で火星の何がわかるのだろう。
これ実は火星の写真なんですけれどもさっき見てわかるようにグランドキャニオンと同じような渓谷が出来てるのがわかると思います。
火星の表面を横切る…。
火星には日本列島がすっぽり収まるほど巨大な渓谷が存在する。
それは地球と火星の共通点を示す重要な発見だ。
火星の赤道付近には大きな谷があってこれ自身の出来方というのは地殻の隆起なんですけれどもこのグランドキャニオンに似たような谷の左右…あるいは両端の所に川が流れたような跡があって川が流れるという事はつまり液体の水があったという証拠になっています。
火星にもかつて水があった事を示す大渓谷の存在。
水があれば生命が存在する可能性が広がる。
サウスリムの地層からは海綿や貝など様々な海の生物の化石も見つかっている。
元々ここは海の底だったのだ。
グランドキャニオンそっくりの火星の断崖。
ここもかつては大量の水で覆われていたのかもしれない。
ならば生命の化石が見つかる可能性もある。
どんなのかな…よその惑星に一体どんな生命が出来るのか非常に興味があります。
グランドキャニオンはそんな科学者のイメージが膨らむ場所なのだ。
水は大地を削るだけではない。
意外な方法で自然の造形をもたらす。
奇妙な形の石柱が立ち並ぶ不思議な光景。
ここに川はない。
自然はどのようにしてこのような絶景を生み出したのか。
(石丸)《桐谷君は「猫好き」だ》
(桐谷)ネコ?ネコネコネコ!ニャニャニャニャニャニャ?ニャ!《しゃべれるのか!?》かわいいですよね?ああ…。
この表情かわいい!これも!あと何枚あるのかな?1,000枚くらいです。
《えっ…》どれが一番かわいいですか?《どれってどれも同じじゃないか!》《はっ!》全部…かわいいよ。
ふふふふ。
じゃあ全部プリントしますね。
スマホの写真をカンタンプリント
かわいいですよね?かわいいです…。
(シャッター音)
(能年)なんか夢中になって画面しか見えなくなる感じが気持ちいいです。
あっまつ毛。
EOSM2
まつ毛がある。
(シャッター音)
(能年)あっ失礼します。
なんかかっこいい。
(シャッター音)ああ速い。
タッチ。
(シャッター音)
(シャッター音)すげー。
EOSM2
ぴゅーん。
(石丸)《桐谷君は「猫好き」だ》
(桐谷)ネコ?ネコネコネコ!ニャニャニャニャニャニャ?ニャ!《しゃべれるのか!?》かわいいですよね?ああ…。
この表情かわいい!これも!あと何枚あるのかな?1,000枚くらいです。
《えっ…》どれが一番かわいいですか?《どれってどれも同じじゃないか!》《はっ!》全部…かわいいよ。
ふふふふ。
じゃあ全部プリントしますね。
スマホの写真をカンタンプリント
かわいいですよね?かわいいです…。
サウスリムから車で5時間。
さらに砂漠のような荒野を馬の背に揺られ次の目的地へと向かう。
ブライスキャニオン国立公園。
奇妙な形の石柱が立ち並ぶ不思議な光景。
驚くのは石柱の大きさ。
大きいものは高さ40メートル以上。
赤や白独特のコントラストを持つ巨大な石柱。
レンジャーのラリーさんが意外な事を教えてくれた。
(ラリーさん)この不思議な形の石はフードゥーと呼ばれているんだ。
ここにあるのは1500本以上さ。
グランドキャニオンは川の浸食で生み出されたがここには川がないんだ。
ではどのようにしてこの景色は作り出されたのか。
そのヒントを冬の光景が教えてくれる。
雪に覆われる冬のブライスキャニオン。
朝と夜の温度差は平均16度。
激しい寒暖の差が絶景を生み出したのだ。
(ラリーさん)雪解け水や雨が岩の隙間に入って寒い夜に凍りその圧力で岩が削られてあの独特の形が出来上がるんだ。
ここでは…。
それがフードゥーを生み出すのさ。
岩盤の隙間にしみ込んだ水が凍ると体積が増えて隙間を押し広げる。
長い年月の間に隙間は広がり岩を刻んでゆくのだ。
素晴らしいわ。
雄大で日に映えて…。
また来ないと。
水と大地が生み出す大自然の造形。
それを見せてくれるのが太陽の光だ。
最後に向かったのは光が生み出す究極の絶景。
大地の裂け目にこの世のものとは思えない美しい模様を照らし出す。
(妻夫木)なぜわかったんですか?…影?
(シャッター音)
(シャッター音)
EOS70D
ブライスキャニオンからさらに250キロ。
おお〜。
荒野の果てに巨大な岩山が姿を現す。
その中央には巨大な亀裂が口を開ける。
その入り口へと足を踏み入れる。
そこには地球とは思えない別世界が広がっていた。
内部の岩肌には滑らかな流線型の模様が刻まれている。
ここに1日に1〜2時間だけ究極の絶景が現れるという。
すごい光が。
天井から差し込む2筋の光。
一年の中でも夏場は特に日が高く光線がひときわ美しい。
まさにこの時期だけに見られる神秘的な光景だ。
180万年かけて鉄砲水がこの地形を作り出した。
水がこの中で回転して岩を削ったんだ。
うねる波のような壁。
幾重にも重なる筋。
それは流れ込んできた鉄砲水によって作り出されたものだ。
この世のものとは思えない光景。
宇宙科学者臼井先生の目にはどう映ったのだろう。
我々研究者はどこにいるかって考えてると太陽の紫外線が当たらない地面の下とかこういう洞窟みたいなとこにいるんじゃないかっていうふうに考えていて…。
火星には地球より強い紫外線が降り注ぐ。
もし生物が存在するとしても地下や空洞にいる可能性が高い。
そんな事を想像させる光景なのだ。
無人探査機による調査が進み徐々に明らかになってきた火星の姿。
果たして生命は存在するのか。
その答えが明らかになる日も意外に近いかもしれない。
2014/09/21(日) 18:30〜18:56
ABCテレビ1
奇跡の地球物語 グランドキャニオン〜絶景に隠された火星生命体の可能性〜[字]
アメリカアリゾナ州に広がる大渓谷「グランドキャニオン」。地球が生み出した雄大な絶景に、火星での生命探査に繋がる大きなヒントが隠されていた!
詳細情報
◇番組内容
アメリカ合衆国アリゾナ州北部に広がる、全長446kmにもおよぶ大渓谷「グランドキャニオン」。見る者を圧倒する絶景が、今、科学者たちの注目を集めている。その理由が、火星にも存在するグランドキャニオンそっくりの大渓谷。さらに、ブライスキャニオン、アンテロープキャニオンと、火星生命体の可能性を探るべく、アメリカの大渓谷を探索する!
◇出演者
【ナレーター】山寺宏一
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/miracle-earth/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
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