東レパン・パシフィック・オープンテニス2014 2014.09.21

≫皆さん、こんにちは。
東レPPOテニスも、いよいよ最終日。
決勝を迎えるわけなんですが、今日の天気もそうですが、いつも以上にテニス熱が日本は熱い〜。
錦織選手頑張った〜。
≫本当にすばらしいテニス見せてくれましたよね。
≫勢いに乗って、テニス界も変わってきた気がします。
≫ちょっと盛り上がってますよね。
≫その中で今回勝ち上がってきたのは世界一に輝いた2人なんですね。
イバノビッチに関して、愛さんどうでしょう?≫彼女はとにかくボールをとらえるのが速いですので、ライジング打法、そして速い展開、とにかくアグレッシブな、攻撃的なプレーヤーです。
フォアハンドが強打でできますので、相当な攻撃力ですね。
≫ウォズニアッキという選手の世界一の守り。
≫彼女のすばらしさは、フットワーク、そして、精神的なところの強さですよね。
バックハンドがすばらしいショットなんですけれども、今、とにかく調子がいい、全米オープンでも準優勝しました。
この勢いが今も続いていますから、今日の試合もすごく楽しみですね。
≫とにかく2人ともメンタルが強いから、さあ、どんな決勝になるか。
テニブー、来るよ選手たち。
≫強打とフットワークで攻めまくるか、イバノビッチ。
一方、粘りのディフェンス、スタミナが持ち味、ウォズニアッキともにかつての世界ナンバーワンランキング経験者。
輝きを取り戻している2人が優勝を目指し対決です。
≫美しきアスリートたちが数々の栄光と歴史を刻んできた東レPPOテニス。
今年も世界の強豪による熱き頂上決戦が。
まずは、驚異的なメンタルの強さ、そして鉄壁の守備で4年ぶりの決勝進出、ウォズニアッキ。
対するは、2008年ウインブルドン覇者、破壊力抜群のフォアハンドで相手を翻弄するイバノビッチ。
果たして、世界最高峰の舞台で新女王となるのは?≫強い秋晴れの日差しがコートに照りつけます。
テニスをするにも、見るにも格好の日和になりました。
まさにチャンピオンシップサンデーの東京・有明コロシアムです。
東レPPOテニストーナメント、今年で31回目という歴史を重ねて、決勝戦。
手前、キャロライン・ウォズニアッキ、デンマーク。
そして向こう側、セルビアのアナ・イバノビッチ。
キャロライン・ウォズニアッキのサービスでファーストセット、ファーストゲーム、ファーストサーブです。
≫仕掛けていきましたね、ウォズニアッキ、バックのダウンザライン、今日はこれがどれだけできるかにかかると思うんです。
≫ウォズニアッキは今年はついこの前のUSオープン、グランドスラムで準優勝。
セカンドサーブになると松岡さん、あれがありますよね。
≫昨日のムグルザ戦もあったと思います。
ただ、経験ということに関して言うと世界一になってますからね、イバノビッチは。
しかし強烈でした。
≫ウォズニアッキは昨日の準々決勝の試合は若手20歳のスペインのムグルザの強打に苦しみましたが、守り、耐え抜いて昨日の準決勝を勝ち上がって今日の決勝へ進んでまいりました。
一方のイバノビッチ、今年はグランドスラムトーナメントでは1月の全豪オープンでベスト8、シングルスのランキングは10位です。
東レの決勝進出は7年ぶりです。
イバノビッチはシード選手ですから2回戦からの登場ですけれどもいずれもセットを落としていません。
ケルバーとの昨日の準決勝も杉山さん、ちょっとブレークポイントとか幾度は握られましたけどね。
≫ただ、本当に最後も自分のテニスをしっかりとして、攻撃して、強打が光りましたよね、フォアハンドの。
≫この強いストロークはオープニングゲームでも立ち上がりも十分に見せてくれています、イバノビッチ。
≫ほぼオンラインに近いアングル。
≫中に入るスピードが速いですね、イバノビッチの。
≫対戦成績はご覧のようにイバノビッチの方が4勝2敗とリードしています。
一番近い対決、今年、イバノビッチが勝っています。
いずれも過去6回の対戦は2セットで終わっていますが、果たして今日はどうでしょう。
きわどくサイドラインはアウトのコールがありまして、今、ウォズニアッキがチャレンジします。
ラインズマンのジャッジに対して1セットにつき3回まで異議を申し立てることができます。
コンピュータグラフィックの判定によりまして、これがファイナルジャッジ、わずかな画像のところではアウトということで、異議が正しい場合はカウントされませんが、異議が今のように申し立てと違いますと、チャレンジのケースは、3回から1度ずつ減っていきます。
ファーストゲームを落としました、ウォズニアッキ。
まず決勝戦の第1セット最初のゲームイバノビッチが相手のサービスを破って1−0です。
松岡さん、最初のゲーム、ラリーを見ていましても、例えば、ウォズニアッキがちょっと仕掛けていこうかとかありましたけどね。
≫僕は今日イバノビッチを見る中で皆さんはバックハンドをしっかり見ておけば、彼女の調子の悪さって、わかると思うんです。
彼女がランキングが落ちたときに、もちろんフォアハンドのミスもありましたが、バックを守るときが多かったんです。
踏み込んで今しっかり打っていましたよね、それが合わせて入れよう、入れようという時期がすごく長くて、結局相手に攻撃されちゃう。
今のゲームはすばらしいバックハンドでしたね。
これが継続できれば、今日の流れは彼女です。
≫レシーブしてといいますか、ストロークしてそのまま詰めようという勢いでしたね?≫ボディーサーブで、ちょっと相手が詰まりましたけれどもべースラインの中に入って、早いタイミングでとらえました。
≫イバノビッチは7年前にヒンギスと決勝を争いましたが、この大会、簡単にストレートで敗れました。
勝てば初優勝。
松岡さん、おっしゃったバックが来ましたよ。
攻撃して思い切りいくって、なかなかできないじゃないですか。
≫いいタイミングですよね。
≫そして、いい角度でした。
≫愛さんはイバノビッチのフォアハンドはどうとらえてますか?思ったよりフラット系ですよね?≫まずタイミングが速いので、本当にあっという間に飛んでくるという印象と、あと結構フラットです。
あと重いですね、ボールも。
だから本当にレベルが高いですね。
どこからでもウィナーをとる力がありますよね。
≫その分、ちょっとしたことで今みたいなミスも出てくる。
≫今のはやはりボールにちゃんと入り込めてなかった、そのフットワークがよくなっているからこそ安定感が増していると思うんですね、今。
なので、そのフットワークも今日、1つのポイントですよね。
≫逆にブレークのチャンスが来ました。
≫今のがウォズニアッキのプレーですよね。
まずしっかりとバックに来るのを読んでましたよね。
そして、いい切り返しして、走らされているんですけれども、こういったところのショットの切り返しが上手ですよね、ウォズニアッキ。
≫ガッツポーズ、しかも声も入ってますが、本当に相手は世界ナンバーワンという感覚でプレーしていると思うんですよ、お互い。
だからこそ、この大事なポイント。
≫ボレーで仕留めました。
杉山さん、イバノビッチも、ウォズニアッキはとても粘り強いのでラリーで相手のペースにはなるべくさせないようにと言ってましたけどね。
≫だから、早い展開で、自分がどんどんポイントを取っていく。
やはり粘り強いですから、じっくりやられると嫌ですよね、イバノビッチにしても。
≫今度はショートクロス気味に狙ったんですけれども。
≫こんな表現、見せますか。
何かイバノビッチって、もちろん激しい表現をしてましたけど、これだけ勝ちたいとか、なかなか僕、見れていなかったんで≫ホントそうですよね。
以前、ナンバーワンになった頃はここまでは感情の起伏は見せなかったですよね。
しかも松岡さん、まだ2ゲーム目ですからね。
≫一番大事なゲームって雰囲気ですよ。
≫184cmあります長身を生かしたビッグサーブが入りまして、アドバンテージ。
≫1ポイントごとですもんね、チームに向かってガッツポーズして。
≫1ポイントごとに気合いを高め、サービスゲームをキープしました。
最後の、今のフォアハンドのストロークご覧いただきました。
今日はオンコートリポートは、慶應義塾大学テニス部総監督、坂井利彰さんです。
雰囲気、コートサイド、いかがですか?≫昨日と打って変わって非常に暑いです、日差しが強いですね。
また風が少々センターコートを舞っております。
≫練習など見た感じはどうでした、2人は?≫私の後ろにウォズニアッキ選手のコーチのお父様がいらっしゃるんですが、今日も昨日と同じ位置に座って、ゲンを担いで、昨日の疲れはないと戦略はしっかり立てたのでとおっしゃってました。
またイバノビッチのコーチのペトロビッチさんとお話をしましたら、彼女はアグレッシブなプレーヤーなので、どれだけ攻撃に徹することができるかということを言っておりました。
≫特に戦術面というのは杉山さん、特にウォズニアッキは重要視するでしょうね。
≫そうですね。
≫坂井君、今目の前で走ってると思うんですが、どんな動きしてるんですか、これ?≫ものすごい動いています、目つきがまたすごい闘志むき出しの顔で、すっごい足を動かしてます。
≫よくとりましたね、これね。
≫逆を突かれていましたもんね。
中央に戻ろうとしてですからね。
≫このフットワークですよね。
≫これで4年前には世界ランキングナンバーワンまで上り詰めました。
≫でも実際、今みたいなギリギリで届くというものが後から効いてくるんですよ、大事なときに、普通に決めらると足が速いから、余計愛さん、プレッシャーになりますよね。
≫なりますよね、昨日のムグルザ選手もそうでしたよね。
やはりもっともっと厳しいところというふうに狙いたくなるとそれがアウトになったりしますからね。
≫見事にコートをとらえれました。
キャロライン・ウォズニアッキ。
≫東レPPOテニス2014。
シングルス優勝・準優勝者には日本で開催される最大の大会であることの誇りを込めて日本の伝統工芸である漆塗りで仕上げられた蒔絵のオリジナルトロフィーが贈られます。
また、副賞としてシングルス優勝者には、オフィシャルタイマーのセイコーホールディングスより高級感ある白蝶貝ダイヤルに、上品に輝くダイヤモンドをぜいたくに取り入れたレディスウォッチ、セイコーエクセリーヌが贈呈されます。
秋晴れの有明コロシアム。
会場がすり鉢状ですので、日差しも非常に強くなっている中でのお客さんです。
第1セットは3−2とイバノビッチがサービスブレーク1つ分リードしまして第6ゲームに入りました。
積極的にネットダッシュです。
≫今日はバックハンドのタイミングが最初から合ってますね、思い切りがいいですし振り抜きがすばらしいです。
フォアハンドが乱れることはほとんどないんですけど、やはり修造さんが先ほど言われたように緊張してくると、少し当たりが薄くなりますからね。
≫ポイントはイバノビッチ。
≫いいサーブが入りまして簡単に40−0のゲームポイントになりました。
絶好の秋晴れです。
まさにテニス日和の有明コロシアム。
すばらしいお天気のもとでゲーム内容もしっかりわたり合っている2人の決勝です。
流れるようなポイントの取り方、イージーキープ、ゲームカウント4−2になりました。
ここは松岡さん、自然にボールに入り込んでいった感じですね?≫椎野さんが今、流れたと言いましたが、それが彼女のよさなんですよ。
そこがちょっとでも何かメンタル的に負担になってくると流れなくなる、そうすると彼女のテニスは一気に下がってしまうんですね。
≫そういう流れを何とか封じるウォズニアッキのね。
≫おっと、ギリギリ、オンラインでしょうか。
すごいリターンエースが来ました、第7ゲーム。
≫修造さん、愛さん、ものすごい音の、イバノビッチ選手の打つときのボールをつぶす音がものすごいです。
≫これもラインでしたね。
≫こうなるとウォズニアッキとしては、この流れを止めたいわけです。
同じペースでやったら絶対流れは止められませんからスライスとか、ゆったりしたボールとか、いきなり速くしたり、彼女いろいろやってくると思いますよ。
≫いや〜、倒れ込む気持ちもわかります、イバノビッチ。
いや〜、ボレーあり、そして外へ出され。
杉山さん、このラリーは3〜4ポイント分ぐらい凝縮されてるようなね。
≫すばらしい打ち合いでしたね。
≫今のは永久保存版ポイントですね、ホントに。
≫まさにラリー・オブ・ザ・デイと言っていいぐらい…。
とりました、さらにテンションが上がります。
≫東レPPOテニス2014、大会オフィシャルカーであるスバルのレボーグが大会運営をサポートしています。
また、会場内では大会協賛社をはじめ、様々なブースで来場者の皆様をおもてなししております。
ファイナルサンデーの有明コロシアム、ファイナルにふさわしい激しい打ち合いが続いています。
第1セットはイバノビッチが5−2とリードいたしましてこのゲームをサービスキープすればセットをとるという第8ゲームに入りました。
この東レPPOテニストーナメント、決勝は2007年に1回経験がありますが、そのときはストレートでヒンギスに敗れました。
初優勝を目指すイバノビッチ。
今日は、したがって今のように、杉山さん、ドライブボレーで取るポイントが目立ちますよね?≫そうなんですよね、まずこのバックハンドなんですよね。
普段ですとクロスに1本返しそうなんですけれどもダウンザライン、自分から展開してそこをちょっと読んでいないと思うんですね、ウォズニアッキ選手が≫シングルスのランキングは今10位ですけれども、トップ10プレーヤーに5年ぶりに返り咲きました。
また気合いを高めた。
≫数ゲームの2ポイントは完璧ですよ、もう。
これは本当に世界ナンバーワンの人だってひしひしと感じますね。
≫ランキングが一時は65位まで下がりました。
足の故障などに苦しんだ時期もありそして若手の台頭に悩まされた時期もありましたイバノビッチ。
セットポイントがきました、決勝戦第1セット。
≫ここ、第5ゲーム取り切ったところから第6、7ゲーム、今第8ゲーム目ですが、ずっとポイント落としてないんですよ。
≫完璧です。
≫0−40から40−0から取っています。
≫たたみかけるように6−2、≫杉山愛さんにタッチペンを使ってゲームの流れを説明してもらいましょう。
手前がイバノビッチです。
≫今日のイバノビッチはバックハンドのここら辺で打つダウンザライン、ここの展開が早いんですね。
なのでここ、クロス来るかなと思ってるんですけどダウンザラインが速いので常に後手後手にウォズニアッキが回るということになってしまったんですけれども、今のゲーム、何本かとれたのが、ここら辺からウォズニアッキが先に右サイドだったり、ダウンザラインだったり、その展開をしていくことによってこの展開をしていくことによって、このオープンコートができます。
イバノビッチ選手はバックハンドが苦手なので走りながらのバックハンドというのはやはりウォズニアッキ選手はバックハンドからきダウンザラインの展開、そしてここからのウォズニアッキを振り回す、こういった展開があるんじゃないかと思います。
≫秋晴れ、このコロシアムの中はやや強い日差しになっています、有明コロシアム。
決勝戦の第1セットは向こう側のイバノビッチが6−2で取りました。
そしてセカンドセットに入りましては2−1。
ウォズニアッキがリードして、イバノビッチのサービスゲームに入っています。
イバノビッチは現在、ランキングが10位。
今年4大大会では、全豪オープンではベスト8までいったんですが、春以降がちょっと4大大会では目立った成績が出せませんでした。
ただ、今年はツアーの優勝は3回あります。
ランキングのトップ10にも、約5年ぶりに戻ってきました、現在第10位。
サービスフォールトの判定にイバノビッチがチャレンジをしました。
1セットにつき3度、ラインジャッジの判定に異議を申し立てることができます。
ジャッジどおりでしたので、イバノビッチはチャレンジのチャンスが1つ減りました。
≫少しプレーに、雑と言っては失礼かもしれませんけれどもイバノビッチが何か狂ってきている、流れが自然じゃないんですよ。
≫ただ、ファーストセットがあれだけ完璧だったので、気持ちの持ち方もちょっと難しいですよね、イバノビッチ。
≫よく反応しました、フォアのボレー。
予測ができていたんでしょうか。
これでよく届きました、ウォズニアッキも。
≫ウォズニアッキの形かなと思いましたけどね、よく反応しましたね。
≫昨日の準決勝もケルバー戦、ああいうポイントあったじゃないですか。
手足が長いからなんですか?よくとる。
≫ウォズニアッキもあれ返す?みたいな表情で…。
≫ちょっと表情がそんな感じでしたね。
≫流れに乗っています。
弾むようにフォアのめり込むショット。
≫このステップが軽やかですよね。
≫あれでちょっとジャンプしたらエアKでしたね。
≫いやホントに、リズミカルで見ていて気持ちがいいです。
≫これ、全米オープンのウォズニアッキ、決勝までいった、この有明というセンターコートは似てますから。
≫そうですね、似てますよね、スピードも似てますし。
≫今ラケットの、杉山さん、ちょっと芯を外れたようですね?≫その前のショット、ダウンザライン仕掛けていい形だったと思いますけど、うまくループがね、タイミングが合わなかったですね。
ちょっと前に入り切らなかったですね。
≫さすがですね、同じようなショットでしたけども。
≫ただ緩急がありました。
これはうまくラケットが合いませんでしてイバノビッチのアドバンテージ。
逆クロス、これはさすがにイバノビッチも届きません。
ゲームポイントを握られながら、ウォズニアッキもよく対抗しています。
ウォズニアッキが松岡さん、こういうクリーンエースでポイントをとるのはなかなか今日は少ないですけどね。
サービスインの判定に、ウォズニアッキがチャレンジします。
≫自信がありましたね、今の顔は。
≫これはいい詰めを見せてウォズニアッキが今度はブレークのチャンス。
≫椎野さんが言われたとおりこのゲームは本当に攻撃していますね、ウォズニアッキが。
上からフォア高いところから打てる。
普通だったら、もっと打てばいいじゃないと思う、彼女にとっては、相当勇気持ってやってると思うんです、このゲーム。
≫わずかにアウト。
わずかにストローク、イバノビッチがアウトしましてサービスゲームをイバノビッチ、落としました。
ウォズニアッキ、3−1とリードを奪いました。
第1セットを落としたウォズニアッキがセカンドセットのサービスに入ります、第5ゲーム。
杉山さん、ウォズニアッキがじわりじわりという感じでブレークしましたからね。
≫さすがですよね。
本当に攻撃的に自分から展開してましたからね、この前のゲームでは。
≫いいアングルです。
≫これですよね。
≫センターからなんですが、松岡さん、あの角度ですよね?≫しかも、上から打てるんですよね彼女は。
これ本当に勇気を持ってプレーしてると思います。
このように今、少しイバノビッチが集中力が欠けています。
ミスも多くなってきてます。
ですからつなげるってい選択もあるんですよ、相手のミスを待つっていうね。
でも、ウォズニアッキはそっちを選んでいない。
これはすごく大事なことだと僕は思います。
≫松岡さんが感じた同じような気配を、ウォズニアッキも感じてるからこそっていうのもあるんでしょうかね。
≫どちらかというと、イバノビッチのショットは開き直ってる感覚ですね。
先ほどサーブブレークされて、イライラしてる状況です。
≫ここはフォアのストロークで応酬しました。
気合が入ってブレークポイント、ブレークバックのチャンス。
フォアハンドのウィナーが19本という、際立っているイバノビッチの数字です。
≫激しいクロスのショットを決めました。
イバノビッチ、ブレークバックしまして3−2になりました。
≫スコアボード、ご覧のように大2セット、イバノビッチ6−2、第2セットは3−2です。
第1セットは向こう側のウォズニアッキが取っています。
第2セットに入ってイバノビッチ6−2と取ってブレークの応酬があまりまして、3−2。
≫ちょっとトスが不安定になっていますよね。
≫今のが4本目というダブルフォールト。
≫これは珍しいミスですよね。
≫まずこういうミスは、準決勝までなかったと思うんです。
それだけ今日のイバノビッチの攻撃力というんですかね、いつもと違うんですよね、狂わされちゃってるんですよね。
≫落ち着いて打てないということもありますよね。
いいショットを打たなきゃという気持ちになりますからね。
≫ウォズニアッキもかなりバックハンドに力を込めて切り返しました、30−30。
≫コースを変えてストレートに行こうとしたところですが、またまたブレークのポイント。
ちょっと今の杉山さん、ファーストサーブもオフバランスだった感じがありますよね。
≫追い込まれました、深いショットを返してきましたウォズニアッキがサービスゲーム、またブレークいたしまして4−2になりました。
ご覧のように白い○がサービスキープ。
そしてピンクの○がサービスを相手を破ったということで、なかなか対照的な展開です。
第1セットを手前のイバノビッチが6−2で取りました。
セカンドセットに入ってからはサービスキープで続いた後、サービスのブレークがお互いありまして、ウォズニアッキが4−2とリード。
第7ゲームに入っています。
流れも、松岡さん、セカンドセットに入ってキープが3ゲーム、その後ブレークゲームが3つですね。
≫お互い、調子がよかったり悪かったりお互いに波がある。
ですからラリーも、ファーストセットと比べると長くないんですよ。
ちょっとエースかミスかっていう、そういう展開ですね。
≫したがって、不安定になりかけた流れ、これは杉山さん、ウォズニアッキがキープすれば1セットオールにできる可能性があるんですけど。
≫ここのキープは大きいですよね。
≫ただそうはさせじと2ポイントイバノビッチがリード。
≫この前のイバノビッチのサービスゲーム、ちょっと不安げな表情を浮かべてトスも乱れていたりしましたけど、切り換えてきましたね、リターンゲームでは。
≫このバックがアウトして、ちょっと表情も、踏ん張りどころと一瞬見えましたがイバノビッチが0−40のブレークのポイント。
1本返しましたが、もう2本、イバノビッチにチャンスが残っています。
≫返せませんでした。
イバノビッチがブレークいたしまして≫この大会での日本選手の戦いぶりも振り返りましょう、まず奈良くるみ選手。
スペインの世界ランク19位スアレスナバロ、ベテランで難敵でしたけれどもね。
≫タフな相手でしたけれども、奈良選手もすごくいいところを見せてくれましたよね。
第1セットは圧倒されたんですが、2セット目、取り返しましてね。
≫奈良選手らしい、自分からの展開攻撃的なテニスを見せてくれました。
≫世界ランキング30番台に上がってきただけのことは見せてくれました。
そして、クルム伊達公子選手、かつての世界ランク1位、松岡さんアザレンカという好カードでした。
≫やはり伊達さんは今回日本で行われる、絶対狙いにいっていたと。
≫第1セット、いい動きを見せて取ったんですが、途中、股関節の痛みに試合途中から悩まされまして何度もトレーナーの治療を入れてね。
≫普通の選手だったら絶対に途中で棄権しますよ。
でも最後までやり抜くっていうのが伊達さんらしさ、よかったと思います。
≫43歳、足の痛みに耐えて本当に頑張り抜きました。
≫第2セットに入ってからは4−3、立ち上がりの3ゲームがサービスキープ。
その後ブレークの応酬ということでどうですか、杉山さん、流れがどちらへ向くのかがちょっと読みづらいですか?≫ちょっと難しいですよね。
今のゲーム、ウォズニアッキもバックハンドのミスがあったり、もちろんイバノビッチのスーパーショットもありましたけど、なかなかどちらが流れをつかめるのかなと思うとすうっといってしまったりするのでちょっと読みにくいですけれども、ただ、ウォズニアッキ選手がラリーの中でちょっとでも甘いボールがいってしまいますとイバノビッチがウィナー級のボールを打ってきますからね。
そういったところで、落ち着いてウォズニアッキ選手が普段どおりのストロークができていないのかなというのも今日はちょっと見られますよね。
≫そして今、イバノビッチ陣営の懸命の、松岡さん、チームの支えも際立っていますね?≫本当に気持ちの、ですからこのゲームをずっと見ていて全部イバノビッチさんが、いいか悪いかなんです、基本的には。
ですから気持ちでどう耐えていけるかというところだと思うんです。
≫女子テニスの世界のトップが今年も東京に集結しました。
東レPPOテニストーナメント、31回目の大会。
イバノビッチのサービスで決勝戦の第2セットは第8ゲームに入ります。
すばらしいバックのボレー。
≫今日は坂井さん、炎天下の中1時間17〜18分、選手たち、体力的にはどうですか?≫まだ疲れは見えないんですけれども、コート上に風が吹いてきまして、それがどんな影響を及ぼすか。
≫トスとかが、そういうのがあるんですね。
≫そうですね、松岡さんがおっしゃっているトスの乱れが風によって出てくる気がします。
≫大丈夫でしょうか?大丈夫のようですね。
何とか踏ん張りましたね。
≫コースを変えようとしてネット。
≫愛さん、これはどう思われるか、ウォズニアッキは必要以上に攻めていません?≫いつもよりも甘いボールが行ってしまうと攻撃されるので、相当いつもよりも攻撃的なプレーしてますよね。
≫ボールもフラットですしね。
≫こうしないと今日厳しいって思っているんだと思います。
≫わずかにライン際。
きわどいところでしたがアウトで30−30。
決まってもおかしくないショットの体勢でしたけどね。
≫ばっちりでしたけどね、タイミングはジャストでしたね。
≫このプレーのポイントはウォズニアッキ。
今度こそ主導権を、このセカンドセット、とれるかどうか。
≫ギリギリいっぱい、ベースラインには…。
≫今のはちょっとビックリしましたけれども、相当取りたかったという表現をしてますね。
≫これは、すごいアクションで気持ちを表しましたイバノビッチです。
そして、アドバンテージ。
ブレークポイントを握られただけに杉山さん、当然気持ちも入るでしょうけども。
≫本当にね、気合いを1ポイント、1ポイント入れていますけど、勝利への執念ですよね。
≫また雄叫び。
ブレークピンチはあったんですがイバノビッチはキープしました、4−4。
≫こういう人を熱いって言うんでしょうね。
≫いやいや、修造さんに言われたあれですよね。
≫いいのは、彼女は熱くなったときによりよくなっていっているんですね。
だからこそ、継続しているんでしょうね。
≫向こう側のイバノビッチが第1セットを取りました。
セカンドセットはお互い、4ゲームずつサービスキープが2ゲーム、サービスブレークも2ゲーム、お互い4ゲームを取りまして第9ゲームに入りました。
≫フォアのドライブボレー。
≫見応えありましたね。
≫ちょっとこのゲームからニューボールになりましたので、ペースが速くなるんですよ。
完全にイバノビッチの方が気持ち的にはニューボールは自分の武器にできるでしょう。
≫今はどっちの声ですかね?≫これは多分ウォズニアッキですね。
これは今までのフラストレーションがたまっていたなと。
≫杉山さん、5ゲーム目をどちらが取るかでね。
≫大きな差になりますからね。
≫大きな第9ゲームです。
≫メンタルの中でもガッツポーズをいつするかということも考えるんですよ。
普通に考えて、イバノビッチ、つくり過ぎです。
すんごい体力使うから。
ただ、それぐらい彼女は必要なんだと思いますね。
≫厳しいアングルのスマッシュを決めてゲームポイント。
≫安定感ありましたよね。
≫ただこういうゲームが進んでいくにつれて杉山さん、ウォズニアッキのプレーの精度も上がっていますよね。
≫先ほど、ぽんぽんと嫌なミスといいますか、凡ミスも続いたところがありましたけど、このゲームは本当に締まっていましたね。
≫ウォズニアッキがナイスキープです。
5−4になりました。
いいサーブがこのゲームは目立ちました。
さわやかな秋空のチャンピオンシップサンデーです。
東レPPOテニストーナメント決勝。
アナ・イバノビッチ、第1セットを取って第2セットの終盤です。
イバノビッチのサービスでセカンドセットの第10ゲームが始まりました。
ボレー、入りました。
あの至近距離で。
≫相当なスピードあったと思いますけどねいい面のつくり、していますね。
≫184cmの長身だけに角度があります。
ただウォズニアッキのリターンも、松岡さん、今、深かったんでしょうか?≫このゲームに関して、ウォズニアッキのボール、重いし深いし、でも、それに対してイバノビッチのストロークが激しいですね、これ、大事なゲーム。
≫ああ、珍しい。
≫珍しくショットが浮きまして、イバノビッチのゲームポイント。
≫40−15からの比較的イージーなサービスキープでした。
イバノビッチ、5−5です。
有明コロシアム、東レPPOテニストーナメントの決勝は、第2セットの終盤です。
第1セットを手前のイバノビッチが取っています。
セカンドセット、第11ゲームに入りました。
白い○がサービスのキープ、ピンクの○がサービスのブレークを表しています。
サービスブレークの数もお互いに2つずつ。
≫最初はキープから始まって、ブレークするとブレークが続いてという、よくあるんですよね、こういうのね女子の流れでは。
≫またキープの状態に戻って。
≫5−5ですから、あと2ゲーム取ればいいわけですよ。
ここで流れとかそういうことよりも仕掛けようかどうかをどうとらえるかでしょうね、選手が。
特別なことをしようとすると、またそれがミスにつながったり。
≫ウォズニアッキのボールもかなりネットには、杉山さん、沈み込んでいるんでしょうか?≫今のはウォズニアッキのボールが本当に難しいところに来ましたからあの処理は難しいですね。
≫コースを変えて本当にいいプレースメントです。
≫愛さんが言っていたバックハンドのストレート、こんないい大事なところで来ました。
≫得意のショットなので、これは自信持って打てるコースではありますけれどもやはりこれが本当にポイントにつながっていますよね。
≫気持ちが高まってきましたキャロライン・ウォズニアッキ。
≫インターバルのウォズニアッキですけれども、今の最後のポイントも、杉山さん、ウォズニアッキ、いい表情していましたね?≫セカンドセット、かなり攻撃的に自分からの展開が増えましたよね。
ファーストセットはあれだけイバノビッチがよかったので何もさせてもらえない状況だったかもしれませんが、さすがだなと思うのは、気持ちの切り替えですよね。
セカンドセット、流れが来そうで来ないというところもあったんですけど、耐えながらここまで来て今自分でいい形でポイントを取っていますから、この終盤、どういうふうな戦い方をするのか、注目ですよね。
≫ウォズニアッキも今、松岡さん、落とせばというプレッシャーのかかるサービスゲームだったと思うんですよ。
≫僕、彼女がいいなと思うのは世界一になってどちらかというと守りに徹してしまうというところがあって、彼女は世界一にもう一度返り咲くためには攻撃も必要だと一番わかっているはず。
この大事な決勝で、大事な場面で攻撃してる、その姿に僕は彼女のよさ、うれしさを感じますね。
≫東レPPOテニストーナメント、今年で31回という歴史の中での決勝戦。
アナ・イバノビッチのサービスで第1セット。
第12ゲームに入ります。
第1セットはイバノビッチが6−2で取っています。
≫ウォズニアッキのリターンを見たらわかるんですが、下がらないんですよね。
いつも以上にコートの内側に入って。
しばしば今日のゲームでも決め手としているショットで決めました。
フォアのウィナーが今ので24本ですか。
≫決定力がありますね、このフォアハンド。
≫厳しいサーブ、最初はまずよく拾ったんですが、ポイントはイバノビッチ。
≫冷静に考えればフォアハンドだけで1セット取ってしまっているわけですから。
≫24ポイントということはね。
スマッシュはやっぱりものをいいます。
≫読んでましたね、今のは。
相当後ろに下がる準備が始まっていました。
ここから、後ろにすぐ下がって。
背も高いですからね。
≫リターン、大きく浮きました。
イバノビッチは第12ゲームをキープしましてセカンドセットはタイブレークに向かいます。
熱心なテニスファンの緊張感はいよいよセカンドセット、タイブレーク。
ウォズニアッキのサービスで始まります。
松岡さん、この2人の11、12ゲームが≫この2〜3ゲームで本当にウォズニアッキ選手が、コートの後ろ、ベースラインより後ろに下がっていかないんですよ。
これをこのまま継続するのか、そこが僕は注目したいですね。
守りの形でも勝てる、でもあえて自分は攻めているという今の状況をどうするのか。
≫ウォズニアッキのサービスのポイントでイバノビッチがミニブレーク。
イバノビッチのサービスポイントが2本続きます、2−0。
≫今少しスピードを落としてスピンでいきましたね。
サーブもいろいろ考えながらやっていますよね。
≫12ポイント制のタイブレーク。
7つ先に取った方が制します。
≫攻撃してきますね、ウォズニアッキは。
下がらないですよ。
≫松岡さん、普通のサービスゲームと違ってタイブレークですから、なおさらそういう部分も出てきますかね?≫タイブレークは攻撃した方が勝つと言われていますが、これは本当に、どっちが正しいか言えないぐらい難しい選択だと思いますよ。
≫まして決勝戦のセカンドセット。
ミニブレークの数ではイーブンになりました。
いいショットで応酬します。
≫愛さん、これすごいですよね。
自分のテニス以上の攻撃力でやっているというのは。
≫でもホントに安定感ありますしやはり、これだけのことができますからね。
そしてアグレッシブにならなきゃいけないんだってことが本人が一番わかってますから。
ここがやはり、よくなってるっていう証拠ですよね。
≫しかしイバノビッチも鋭く速いショットを返してきました。
ここでイバノビッチのミニブレーク。
これもちょっとショットがぶれました。
イバノビッチのポイントで、ポイント4−2でチェンジエンドです。
ここは杉山さん、先ほどの12ゲームまでとまた一種別の緊張感ですね?≫やはりタイブレークに入りますからね。
坂井さん、両者の表情はどうですか?≫ちょっとウォズニアッキ選手の顔が不安な感じと、ちょっと疲労が顔に出てきてますよね。
≫秋の日差しの中での緊張感が高まってきます。
タイブレークはポイント4−2でイバノビッチがリード。
深いショットが続きました。
5−2と開きました。
第1セットを取っているイバノビッチ。
東レの初優勝を目指します。
一方のウォズニアッキは4年ぶりの優勝を目指しています。
ウォズニアッキのサービスのポイントが2本。
ラインサイド、際どくアウトして4−2。
イバノビッチに東レの大会、初優勝へのマッチポイントが来ました。
フォアのストレートを決めた。
イバノビッチ、初優勝。
気迫を前面に現し、第2セットはタイブレークを制しました。
アナ・イバノビッチ、東レPPOテニストーナメントで見事に初優勝。
大会史上17人目のチャンピオン誕生です。
≫優勝しましたアナ・イバノビッチ選手です。
≫表彰式です。
大会会長の東レ株式会社代表取締役社長、日覺昭廣から優勝のアナ・イバノビッチ選手にオリジナルトロフィーと優勝賞金19万6670ドルが贈られます。
杉山さん、改めて両選手にいい試合をありがとうと言いたい内容でしたね。
≫本当に質の高いテニスを見せてもらいました。
中でもイバノビッチの攻撃力ですよね、本当にすばらしかったと思います。
≫かつてナンバーワンランキング経験者同士、松岡さん、輝きをこの両選手、取り戻したという印象、どうでしょう。
≫本当にもともと世界一同士、そして東レを通して、もう一度2014/09/21(日) 14:00〜15:24
MBS毎日放送
東レパン・パシフィック・オープンテニス2014[字]

「決勝」▽今年の女王輝くのは誰だ?▽松岡修造 杉山愛
〜有明コロシアム

詳細情報
番組内容
東レ パン パシフィック テニス
シングルス決勝
開催場所:有明コロシアム
出演者
【解説】
松岡修造 杉山愛
【リポーター】
坂井利彰
【実況】
椎野茂(TBSアナウンサー)
【インタビュー】
秋沢淳子(TBSアナウンサー)

ジャンル :
スポーツ – その他の球技
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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