アンは、そっと、ささやいた。
空襲の中、命がけで続けた翻訳がついに完成。
そして、戦争が終わってそれぞれの人生が動き出します。
「花子とアン一週間」はこのあとすぐ。
11時25分ごろからは「とっておきチェック」関東屈指の清流を、さかのぼる旅。
そして、北海道に生息する幻の魚に迫ります。
自分の学校やから自分がつくるです。
33分ごろからは「どーも、NHKです。
」NHKと民間放送局のえりすぐりのドキュメンタリー番組が集結!「ザ・ベストテレビ」についてお送りします。
ひきつづき「あなたの街のNHK」自転車の街を応援しようという宇都宮放送局に行ってきました。
生字幕放送でお伝えします≫こんにちは。
≫皆さんとNHKをつなぐ「とっておきサンデー」。
森山春香です。
≫棚橋麻衣です。
≫東京・渋谷の今日の空すがすがしいですね。
きれいに晴れています。
≫今朝はちょっと寒かったですね。
≫今、まさに季節の変わり目ですからね。
皆さんもどうぞ体調崩さないようにお気をつけください。
それでは、きょう最初のコーナー「花子とアン一週間」です。
≫長かった戦争がやっと終わりましたね。
≫そんな中、花子は翻訳を無事に終えましたね。
完成させました。
≫60代の女性の方からこんな声が届いています。
もうすぐ終わるのが大変、寂しいです。
朝、運転中の車を止めてまでしてドラマを見ていました。
家族の心が温かくて、ほっとして強くてたくましくて次もどうなるのかと気になるドラマでした。
≫それでは「花子とアン」15日からのダイジェストをご覧ください。
♪「これからはじまる」♪「あなたの物語」♪「ずっと長く道は続くよ」♪「虹色の雨降り注げば」♪「空は高鳴る」♪「眩しい笑顔の奥に」♪「悲しい音がする」♪「寄りそって今があって」♪「こんなにも愛おしい」
(心の声)「曲がり角を曲がった先に何があるのかは分からないの。
でも、それはきっと…。
きっと一番よいものに違いないと思うの」。
(空襲警報)
(爆撃音)♪〜
(爆撃音)空襲の町を逃げながら花子は祈りました。
生きた証しとしてこの本だけは訳したい。
(旭)あっ…直子!もも!
(直子)お父さん!
(もも)旭さん!
(英治)美里!花子さん!
(美里)お父様!英治さん。
みんな無事でよかった。
(もも)お姉やんの大切な部屋が…。
燃え広がらなくてよかったわ。
かよ…。
かよ!かよ姉やん!無事だったのね。
よかった…。
私の店…焼けてしまったの。
あの辺は全部燃えて何にも残ってない。
♪〜あなた!
(富士子)お父様。
よかった…。
無事だったか。
空襲がひどいと聞いて心配して戻ってきた。
お帰りなさい。
生と死が紙一重の中で花子は翻訳を続けました。
「What’syourname?」
(玉音放送)「朕
(ちん)は帝国政府をして米英支蘇
(べいえいしそ)四国に対し其
(そ)の共同宣言を…」。
(泣き声)どういう事なの?日本は負けた。
そして、あの本の翻訳も終わりに近づいていました。
「神は天にあり世は全てよし」とアンはそっとささやいた。
ついに「ANNEofGREENGABLES」の翻訳が完成しました。
一方、蓮子は出征した純平の帰りを今か今かと待ちわびていました。
(戸をたたく音)は〜い。
ごきげんよう。
それは純平が戦死したという知らせでした。
何かの間違いです。
♪〜一晩にして蓮子の黒髪は真っ白になりました。
純平の死を知った花子。
蓮子に会うのは7年前に決別して以来の事でした。
(戸をたたく音)ごめんください。
蓮様。
蓮様…。
あなたが純平を戦地へ送ったのよ。
あなた…ラジオで日本中の子どもたちに語りかけてたじゃない。
「お国のために命をささげなさい」と。
純平を返してちょうだい!蓮様…。
お願い…。
純平を…。
蓮様…。
あなたのせいで…。
あなたのせいで純平が!返して…返してちょうだい!蓮様…。
蓮子、よさないか!純平が死んだのは戦争のせいだ。
花子さん…きょうはお帰り下さい。
ごめんください!ああ梶原さん。
お待ちしてました。
どうぞ。
いや〜元気そうで何よりだよ。
ええ。
あっこちら小鳩書房で児童文学の編集をしている小泉君だ。
ごきげんよう。
村岡花子です。
(小泉)早速ですが先生の翻訳されたものを弊社で出版させて頂けませんか?ちょっとお待ち下さい。
よいしょ。
お待たせしました。
こちらの作品はどうでしょうか?ああ…ストー夫人ですか。
ええ。
それから…。
こちらは翻訳し終わったばかりのものなんです。
花子が命懸けで守り翻訳した物語は出版されるのでしょうか。
数日後いかがでしたか?「アンクル・トムズ・ケビン」は是非、出版させて頂きたいと思います。
でも…。
ルーシー・モード・モンゴメリという作家は日本では知名度もありませんし出しても厳しいだろうと社長の判断で…。
あれだけの空襲をくぐり抜けてきたんだ。
花子さんの思いを乗せてこのアンの物語が必ず日本中の少女たちの手に届く日が来るさ。
そうね、私、諦めないわ。
うん。
はい…。
ごきげんよう。
どうしたの?ああ…またラジオに出てくれないかって。
そう…。
もう戦争のニュースは読まなくていいんだ。
出てみれば?
(回想)あなたが純平を戦地へ送ったのよ。
大変じゃん。
吉平おじさんが倒れただ。
てっ…。
心臓が弱っててかなり危ねえ状態だってお医者さんが。
(汽笛の音)ただいま!おとう!大丈夫?はな!もも!かよ!よく帰ってきたじゃん。
おとう、起きてて平気なの?おお平気も平気。
このとおりピンピンしてらあ。
ハハッ、ちょっこしクラッとなっただけじゃんけ。
(もも)な〜んだ…よかった。
心配して飛んできたのに。
(リン)本当に人騒がせじゃんね。
(吉平)ああ、すまんすまん。
こんなぜいたくな食事本当に久しぶりさあ。
てっ!ラジオがある。
(吉平の笑い声)
(吉平)ほりゃあラジオくれえあるさ。
おかあが大好きな歌謡曲を聴かしてやらっかと思って。
(ふじ)本当はおとうが欲しくて買ってきただよ。
はながまたラジオに出るじゃねえかって。
(かよ)お姉やんまたラジオ局から頼まれてるだよ。
(吉平)てっ!
(リン)ほりゃあ、楽しみじゃんねえ。
へえ〜。
(吉平とふじの笑い声)
(吉平)いつ出るだ?何の話ょうするだ?
(戸をたたく音)
(吉平)ん?
(ふじ)は〜い。
どちらさんですか?てっ…。
あ…兄やん。
ああ〜。
こうやって、みんなそろってうちぃ集まるの何十年ぶりずら?
(吉太郎)ここは昔のまんまだな。
自分は正しいって信じてやってきた。
だけど…全てが間違ってたような気がして…。
(吉平)ほりゃあ違う。
慰めはいらんです。
国が負けたのに憲兵なんかしてたやつは生きてる資格もないって世間はみんな思ってます。
(吉平)俺は上の学校にも行かしてやれなんだこんず〜っと悔やんできた。
ふんだけんど、おまんは自分の人生を一っから自分の力で切り開えたじゃん。
必死で生きてさえいりゃあ人生に無駄なこんなんてこれっぽっちもねえだ。
おまんの選んだ道は間違うちゃいん。
世間が何と言おうとおまんは俺の誇りじゃん。
うん。
よ〜く帰ってきてくれたな。
(泣き声)吉太郎は甲府に帰りブドウ酒造りを手伝う事になりました。
お帰り。
ずっと待ってるだよ。
醍醐さん?突然押しかけまして…。
醍醐さん、どうしてここに?もう、これ以上吉太郎さんを待っていられません!これ以上待ってたらよぼよぼのおばあちゃんになってしまいます。
私も吉太郎さんと一緒にブドウ酒を造ります!てっ?
(2人)て〜っ。
お義父様、お義母様。
私、お料理もお掃除もちっとも得意ではありませんがこれから必死に努力致します。
ですから…私をここに置いて下さい。
(吉太郎)あの…醍醐さん。
私、帰れと言われても帰りませんから。
(吉太郎)おらこの人と一緒んなりてえ。
てっ!吉太郎がやっとこさ結婚するだと!?てっ、リンさん。
年が明けみんなの後押しもあり花子は5年ぶりにラジオに出演する事になりました。
ご無沙汰しております。
ご無沙汰しております。
きょうは気分がいいだ。
(アナウンサー)本日は「ごきげんよう」でおなじみの村岡花子さんをお招きしました。
全国の皆さん、ごきげんよう。
カナダのすばらしい宣教師の先生方から…。
「ごきげんよう」のおばさんの声懐かしいな。
またラジオに出るなんて「みみずの女王」も懲りないわね。
あなたのために図書室を増築しなければと冗談で言われた事もありました。
翻訳という仕事に興味を持ったのも修和女学校で学んでいた時でした。
あなたやっぱり翻訳力だけは大したものだわ。
腹心の友が翻訳の道へと進む勇気をくれたのです。
私に最初に英語を教えてくれたのは父です。
俺のこんけ。
初めて故郷の甲府を出て東京へ向かう汽車の中で…。
朝は、グッドモーニング。
グッドモーニング…。
昼は、グッドアフタヌーン。
グッドアフタヌーン…。
そうじゃ。
あの、おとうがいなかったら私は英語に出会う事も翻訳の道へと進む事もありませんでした。
はな…。
外国の言葉を知るという事はそれだけ多くの心の窓を持つという事です。
さあ、心の窓を大きく開けて一歩を踏み出しましょう。
それぞれに、戦争のむごさや家族を失う悲しみを経験しましたが勇気を出して歩いていけばその先にはきっと一番よいものが待っていると私は信じています。
あんた。
あ…。
花子の声を聞きながら吉平は息を引き取りました。
≫久しぶりに甲府に家族全員が集まって本当におとう幸せでしたし大往生でしたね。
≫花子の声を聞きながら。
戦争が終わってラジオから流れる花子の声たくさんの人の心にしみたことでしょうね。
いよいよ、あすからは最終週です。
どんな結末を迎えるんでしょうか。
命がけで翻訳したんですよ。
こんなに面白い物語をなんで僕は今まで出版しなかったんだ。
赤毛のアンなんて絶対に嫌です。
赤毛のアンにお礼を言ったのよ。
カナダの作家と村岡花子君は映し鏡のように重なりあうんです。
日本中にアンの腹心の友が出来ますように。
≫脳科学者の茂木健一郎さん出ていらっしゃいましたよね。
≫そうなんです。
茂木さんは「赤毛のアン」の大ファンで、ドラマでは「赤毛のアン」の出版に大きな役割を果たす人物を演じるそうなんですよ。
その茂木さん25日の「スタジオパークからこんにちは」に出演します。
さらに、最終回の直前26日金曜日には吉高由里子さんが登場。
総合テレビ午後1時5分からの放送です。
≫これは最終週見逃せないですし寂しいですけど、終わったあとはいよいよ「マッサン」が始まりますね。
≫先日、こちら主人公のバトンタッチセレモニーが行われました。
「花子とアン」と吉高さんから「マッサン」の主人公を演じる玉山鉄二さんとシャーロット・ケイト・フォックスさんへ。
「マッサン」どんな物語なのか少しだけご覧ください。
♪〜連続テレビ小説「マッサン」お楽しみに!≫また大きな夢とか希望がもらえそうなドラマですね。
≫楽しみですよね。
今回は初の海外からのヒロインです。
そして実在の人物をモデルにした家族のストーリーが展開されていきます。
「マッサン」は29日、月曜日スタートです。
ドラマが始まる前に総合テレビ23日、火曜日午前8時15分からは「もうすぐ!連続テレビ小説マッサン」をお送りします。
≫皆さん「とっておきツアーズ」出発しますよ。
お集まりください。
≫添乗員さんですね。
≫はい、そうです。
旅が気持ちいい季節になりました。
きょうは、美しい清流や珍しい生き物に出会う旅にご案内したいと思います。
まずは、栃木県から茨城県へと流れる那珂川を旅しましょう。
全長150km。
那須連山の水を集めて流れる関東屈指の清流、那珂川です。
川遊び、そして流れが穏やかな中流はカヌーの名所になっています。
≫ゆったりして気持ちよさそうですね。
≫この那珂川のそばで生まれ育ち川でよく遊んだという女優の白石美帆さんが河口から源流へと清流をさかのぼります。
≫天然のアユが遡上する那珂川。
ささ舟というささの葉のように細長い形をした舟に乗っての伝統のアユ漁です。
≫口、パクパクしてます。
≫那珂川の天然アユは料亭などに出荷されています。
≫非常に我々にとっては大事なやつでね。
育ての親と同じなんですよ。
≫そして、この川で代々受け継がれていることがあります。
≫なんでしょうね?≫江戸時代から続く泳ぎ方です。
年に一度の遠泳大会。
≫ちょっと変わった泳ぎ方ですね。
≫水戸藩で確立されて武士のたしなみとして重視された泳ぎの形が180も受け継がれているそうです。
上流に進んで那珂川の支流では温泉が楽しめます。
栃木県、塩原温泉郷。
明治時代の文豪・夏目漱石や尾崎紅葉が愛し多くの作品の舞台にもなりました。
≫きっといいお湯なんでしょうね。
≫お湯をいただいたあとは散策を。
塩原温泉郷には12のつり橋があります。
こちら、秋になると紅葉に包まれてその名も、紅の吊橋です。
最も長いつり橋は、こちら。
長さは320mもあります。
ここには、あることで全国から人が集まってきます。
≫なんの聖地でしょうね。
≫詳しくは番組でご覧ください。
さらに白石さんは源流部を目指します。
そして深い森の中長い間、人目に触れなかった幻の滝を目にします。
≫幻の滝ってどんな滝でしょうね。
≫栃木県出身の私でも知らなかったです。
そのほかにもまだまだ知らない那珂川の魅力が満載ですよ。
「発見!体感!湯煙たなびく清流那珂川紀行」はBSプレミアムで25日木曜日、夜9時からです。
幻の滝のあとは幻の魚を見に行きましょう、こちら。
≫その魚の漢字ですか?魚偏に鬼…アナウンサーですけど知りません。
すいませんこれは読めないですね…。
≫こちらは、サケの仲間でこの漢字にふさわしく川に落ちてしまったヘビやネズミも食べちゃうという日本最大の淡水魚なんです。
北海道の北部に広がる湿原。
淡水魚の王者、イトウです。
全長1mはあるでしょうか。
でも、ここまでになるにはさまざまな試練が。
こちらは生まれて6か月のヤマメ。
イトウはこの大きさになるまで1年以上もかかってしまいます。
餌をすばしっこく動き回るヤマメに取られてしまうのです。
しかし1歳になったイトウには武器がありました。
それは、大きな口。
ヤマメの口では捕らえられないオタマジャクシをひと飲みです。
≫ぱくっと本当に一口で飲み込みました。
≫繁殖の時期になるとオスは体が赤くなります。
メスをめぐる壮絶な戦いには子孫を残すためのおきてがありました。
さらにイトウの驚くべき狩りの技。
大きな体を生かした緻密な頭脳プレーで小魚を一網打尽にします。
幻の魚、イトウの知られざる姿に迫ります。
≫ものすごく迫力のある魚でこの漢字がぴったりというような魚でしたね。
≫「ワイルドライフ北海道の湿原巨大魚イトウ王者への道を突き進め」はBSプレミアムであす夜8時からです。
≫棚橋さん次は私がご案内しましょう。
≫森山さんも持っているんですか?≫そうなんです。
今度は北海道から一気に南へ。
南の島の浜辺をご紹介していきます。
≫鹿児島県種子島。
1年を通して温暖なこの島には南国の生き物がたくさん生息しています。
ソテツの幹をよじ登るのは天然記念物のムラサキオカヤドカリ。
海で生まれたあと陸に上がって暮らす珍しいヤドカリです。
満月のころ、浜辺にムラサキオカヤドカリのメスがいました。
産卵のためです。
泳げない親にとっては命がけ。
波打ち際のぎりぎりを狙います。
≫これは必死の産卵ですね。
≫同じころ、別の浜辺ではアカウミガメの産卵が始まっていました。
夏の種子島で命の営みを見つめる「さわやか自然百景」は総合テレビ28日、日曜日午前7時45分からです。
≫あんなに小さいヤドカリが懸命に生きる姿って感動しますね。
≫胸打たれますよね。
本当に今回北から南、日本各地の川や海、自然を満喫できそうですよね。
≫以上「とっておきチェック」でした。
NHK、民間放送局の壁を越ええりすぐりのドキュメンタリー番組を放送する「ザ・ベストテレビ」大空小学校は誰がつくりますか。
自分の学校やから自分がつくるんです。
関西テレビ放送からは1年間、地元の学校に通い子どもたちに密着した番組。
静岡放送からは地域のじん肺患者を診察し続ける医師の半生とその思いを描く番組。
NHKからは戦争の証言と記憶を描く番組。
スタジオでは制作者が自ら出演。
制作した番組の意図や思いについて語ります。
放送されるのは、すべて国内のコンクールの受賞作品です。
きょうは、NHKと民放の名作ドキュメンタリーをお届けする番組「ザ・ベストテレビ」についてお伝えします。
ここからは、どーも君と一緒にお伝えします。
国内6つのコンクールで賞を受賞したドキュメンタリーをNHK、民間放送局の垣根を越えて放送する「ザ・ベストテレビ2014」28日、29日の2日間にわたってBSプレミアムで放送されます。
「ザ・ベストテレビ」について番組司会の三宅民夫アナウンサーとお伝えします。
どーも、皆さん、こんにちは。
民放の制作した番組をNHKで放送するというのは珍しい取り組みですね。
とにかく放送されるのはさまざまなコンクールで最優秀とされた極めつきの番組ばかりなんですね。
そういう優れた作品をまとめて見て頂くことで今という時代とかテレビの役割とかいろいろ考えていただけるかと思いまして「ザ・ベストテレビ」7年前から放送しております。
紹介する番組が受賞したコンクールはこちらです。
以上の6つですね。
それぞれに歴史そして、特徴がある賞なんです。
コンクールごとに、毎年たいへん個性的な優れた番組が受賞しています。
この「ザ・ベストテレビ」放送される番組の制作者の方からどのように受け止められているのか取材しました。
本番5秒前です!「ザ・ベストテレビ2014」の収録現場です。
この日、出演したのは関西テレビ放送の真鍋俊永さんです。
去年、制作した番組が文化庁芸術祭大賞を受賞しました。
その番組が、こちら。
大阪市の大空小学校の1年間に密着した「みんなの学校」です。
この小学校には特別な支援が必要な子どもたちも多く通っていますがみんなが同じ教室で学んでいます。
学校にずっといることが我慢できない4年生のセイシロウくん。
俺は、外にでないぞ。
ある日、セイシロウくんと同級生がもめていました。
みんな遊び、大嫌いなんです。
みんなで遊ぶのが嫌いなんか?セイのことを、いじめたろと思ってた、これが1。
セイのことをお友達になりたいと思ってたこれが2、どっちですか?こっち!友達になりたかった。
先生は、セイシロウくんと同級生お互いの気持ちをつなげようとします。
日々、成長していく小学校の子どもたち。
子どもたちの変化を1年間かけて追っています。
そして、スタジオでは制作者が大事にしたことを聞いていきます。
「みんなの学校」では写っている方にモザイクなどの映像加工がされていないことが話題になりました。
真鍋さんがドキュメンタリーを作るのは、実は今回が初めて。
23年前、カメラマンとして関西テレビに入社し現在は記者として活躍しています。
その間、ドキュメンタリーを作る夢を育み続けとうとう作品を完成。
しかし多くの地域で放送されたのは短いバージョン。
文化庁芸術祭大賞に輝いた75分版は「ザ・ベストテレビ」が初めての全国放送となります。
番組制作者が自ら番組について語るのは印象的ですね。
テレビの番組というのは制作者の汗と涙の結晶なんです。
そういう制作者たちに取材の苦労とかですね苦労して撮ったのに時間がないから編集しなくてはならない、そのつらさ。
ふだん、言えないことを話してもううことで、番組の魅力がより深く伝わるのではないかと思っています。
地域の放送局の方も取り組みを評価されていましたね。
さっきも出ていましたけど地方の民間放送局の場合大きな賞をとってもなかなか全国放送の機会がないことも多い。
「ザ・ベストテレビ」はですね貴重な場だと思ってくださっている訳ですけどドキュメンタリーを作ろうとする制作者にとって「ザ・ベストテレビ」はひとつの目標になっています。
私も刺激を受けるんですよ。
頑張らないといけないですね。
NHKの人間も。
ことしのザ・ベストテレビどんな作品が放送されるのか。
いくつかご紹介していきましょう。
福島第一原発事故により全村避難地域となった福島県飯舘村。
全村避難になりました。
避難した先で住民たちは、それぞれの思いを胸に生きています。
除染作業を進め村に戻りたいとする村長。
ふるさとは、無くなっていいはずはない。
一方で、もうふるさとには戻れないのではないかと危惧する人々。
飯舘の人々が思い描く、これから。
希望を見つけようとする人々を見つめました。
昭和38年、福岡県の三井三池炭鉱で起きた戦後最大の爆発事故。
女性たちは、今も事故の現実と向かい合っています。
事故の後遺症で記憶障害になった夫を支え続ける女性。
たった2組の夫婦で炭鉱側を相手取り裁判を起こした女性。
そこから、あたしが逃げてはいけないと…炭鉱事故から、半世紀。
それぞれの「三池」を抱きしめ続ける女性たちの物語です。
浜松市天竜区佐久間町にかつてあった久根銅山。
多くの作業員がじん肺被害に見舞われました。
(せきこむ音)苦しいよ…。
医師の海老原勇さんは50年近く、じん肺患者を診続けてきました。
良くなってきてるか?今なお、消えることはないじん肺の問題に迫ります。
太平洋戦争で最前線に出撃しつづけた戦闘機零戦。
しかし戦況の悪化とともに特攻のための道具となっていきます。
特攻に向かう搭乗員たち。
口数少なかったですよ。
零戦を通じ、人々は何を見て何を感じたのか。
搭乗員たちや家族を取材し証言と再現ドラマで描きます。
今しか残せない戦争の記憶を伝える作品です。
本当に多様な題材を扱ったドキュメンタリーが並びましたね。
年ごとに特徴があるんですよね。
ことしは?過去を振り返って今、それから将来を問うという番組が多かったと思います。
やはり東日本大震災があって足元から見つめ直そうという空気が出てきているんですかね。
優れたドキュメンタリーの数々で今、という時代をそして、私たちのこれからを考えて頂けたらと思っております。
「ザ・ベストテレビ2014」放送は、BSプレミアムで28日の日曜29日の月曜、正午からです。
またNHKでは、コンクールで最優秀の評価を得たラジオ作品を紹介する番組「ザ・ベストラジオ2014」を放送します。
ラジオ第一でご覧の日時です。
合わせてお楽しみください。
きょうは「ザ・ベストテレビ2014」について三宅民夫アナウンサーとお伝えしました。
≫続いて「あなたの街のNHK」です。
今、棚橋さん自転車に乗って気持ちよさそうでしたね。
≫今回は宇都宮放送局に行ってきました。
どうして自転車なのか。
こちらをご覧ください。
栃木県宇都宮市にやってきました!宇都宮といえば、ぎょうざ!なんですが栃木県これだけじゃないんです。
今、熱いのがこちら!自転車なんです。
栃木県では、毎年、国内最大の自転車レースの大会が開かれています。
20年以上前から国内外の自転車レースを誘致するなど自転車による街おこしを行ってきました。
その栃木県では、こんな自慢も…また宇都宮市では、市民にも観光客にもサイクリングを楽しんでもらおうとスポーツ自転車を借りることができる施設も整備しています。
自転車の街をPRするために地元の商店街も一体になって盛り上げています。
そこで宇都宮放送局ではこうした動きをさらに盛り上げようとさまざまな取り組みを行っています。
まもなく放送の宇都宮局制作のドラマ「ライドライドライド」地元の信用金庫の若手職員が自転車チームのマネージャーに。
那須のたくさんの人たちに本気の走りを見せたいんだ。
一歩づつでも前に進めって僕にいったじゃないか。
仲間とともにレースに挑む姿を栃木県の豊かな自然とともに描くドラマです。
そして栃木県内向けの夕方のニュース情報番組ではこんな企画も…「きらりとち旅」。
地元の自転車チームのメンバーと県内を巡り、自転車だからこそ発見できる地域の魅力を伝えるコーナです。
さらに地元の観光協会などと一緒に栃木県の自転車文化を広めるためのイベントも行うなどさまざまな角度から応援しているんです。
県内のみなさんに親しまれているのが、先ほどご紹介した「きらりとち旅」。
ことし、大学を卒業し4月から番組を担当する坂本奈都美キャスター。
自らの足でペダルをこぎ各地を回っています。
この企画では毎回、自転車で3時間ほどかかるコースを紹介。
実際に自転車で走りながらその途中にあるお店や名所などに立ち寄ります。
「自転車に乗ってその場所にいきたくなる」それが番組の狙いです。
この企画を楽しみにしているというご家族を訪ねました。
宇都宮市内に住む酒井さんご一家です。
父親の誠さんをはじめ家族5人全員、自転車愛好家です。
特に、誠さんは自転車歴30年以上。
最近では、自転車レースの大会にも出場しています。
3年前からは、毎年、家族全員で県内各地へサイクリングに行くようになりました。
家族がサイクリングに夢中になりはじめたときに始まったのが「きらりとち旅」でした。
番組は、毎回録画してそれをみながら、次はどこに行こうかと家族で相談します。
この日は、栃木市内を巡る旅。
番組で紹介されたメダカを売っているお店にいってみたい名物のやきそばを食べてみたいと盛り上がりました。
長男の舜さんは、静岡県にある学校に通っているため月に数回しか家に戻れません。
帰省したときは、父とよくサイクリングに出かけます。
きょうは、久しぶりに街中をサイクリング。
父と息子の貴重な時間です。
自転車が結ぶ人々の絆が深まりますように宇都宮局は応援しています。
≫きょうは栃木の話題がたくさんですね。
≫地元では自転車はもちろんなんですが最近話題に挙がるのが先ほどご紹介した宇都宮局製作のドラマ「ライドライドライド」なんです。
こちらBSプレミアムで24日水曜日の放送です。
どうぞご覧ください。
≫以上「あなたの街のNHK」でした。
≫続いて総合テレビ23日、火曜日、秋分の日にお送りするドキュメンタリーをご紹介しましょう。
数奇な運命をたどった被災犬、むっちゃん。
福島の原発20キロ圏内で生まれ東日本大震災で飼い主と離れ離れになってしまいました。
しかし、むっちゃんはボランティアの手で被災地から助け出され保護施設で1年過ごしたあと老人ホームへ引き取られました。
可愛いね。
まだね、あどけない顔して。
波乱の生涯を送った一匹の犬の物語。
総合テレビ、23日、火曜日午後1時5分からです。
≫それでは最後に今夜のおすすめ番組です。
総合テレビ8時からは大河ドラマ「軍師官兵衛」。
独断で宇都宮一族を滅ぼした長政。
秀吉の命令を果たし黒田家の危機をどうにかしのぎます。
一方、官兵衛は、秀吉の予想だにしない企みを知ることに。
さらに、大阪城で徳川家康と初めて対面。
そこで衝撃の事実を知らされます。
第38回「追い込まれる軍師」どうぞ、お楽しみに。
2014/09/21(日) 11:00〜11:54
NHK総合1・神戸
NHKとっておきサンデー[字]
花子とアン一週間:第25週「どんな朝でも美しい」▽どーも、NHKです:ザ・ベストテレビ2014▽あなたの街のNHK:宇都宮局▽とっておきチェック:巨大魚イトウ
詳細情報
番組内容
花子とアン一週間:第25週「どんな朝でも美しい」▽どーも、NHKです:ザ・ベストテレビ2014 国内コンクールで受賞の名作ドキュメンタリー番組を紹介!▽あなたの街のNHK:宇都宮放送局・自転車で盛り上げろ▽とっておきチェック:BSプレミアム・「巨大魚イトウ」と「那珂川紀行」の見どころ
出演者
【キャスター】森山春香,【リポーター】棚橋麻衣
ジャンル :
情報/ワイドショー – 番組紹介・お知らせ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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