次回は何ですか?次回は東京を代表する観光地浅草の科学です。
浅草人気の秘密は懐かしさにあった?浅草発祥日本独自の洋食の謎にも迫ります。
お楽しみに。
(山口)さあ今回の『グッと!地球便』は愛知県とアメリカをつないでみたいと思います。
行ってみましょう。
海の向こうの大切な人に大切なものを届けます
今回の配達先はアメリカ合衆国の東海岸デラウェア州
ニューヨークの南に位置するデルマーバ半島は夏ともなれば多くの人で賑う東海岸のリゾート地
ここに有機農法で日本野菜を栽培する日本人がいます
しかし次第に生活が苦しくなり新たな糧としてゼロから日本野菜の栽培を始めたのです
今や新聞にも取り上げられ人気となった彼の日本野菜。
しかしその成功とは裏腹にこの15年間日本の母とは会っていません。
母は今年89歳
(母)それだけ思うんだね。
老いた母を残し一日も休まず働いてきたこの15年。
そこには決して明かすことのなかったある想いが…
あっこんにちは。
どうもはじめまして。
『グッと!地球便』の山口です。
(妹)はじめまして。
よろしくお願い致します。
どうもお世話になります。
よろしいですか?すいません。
お世話になります。
今日はよろしくお願いします。
清信さんがアメリカで日本野菜農場を営んでらっしゃるという事ですけれども行かれたのは何年ぐらいになるんですか?もう40年ぐらい…。
40年ぐらい前に?はい。
それはその行かれた理由っていうのは?まあ本人が養鶏の仕事をやりたいという事でその方の仕事へ出ました。
どうですか?最初お母さんアメリカに行くって聞いた時っていうのは。
そうだねぇお父さんもまあ私も…。
そういう風な関係だったもんだね。
う〜ん。
そっから今一番最近と言いますかお会いしたのはいつになるんですか?それが私はわからんだね。
家族全員で集まったっていう。
ああそうですか。
それが15年前。
じゃあご兄弟皆さんそれぞれの家族で集まって。
全員で。
わかりました。
今どうですかどういうとこ見てみたいですか?みさをさん。
(妹)う〜んまあどのくらいの大きさで農場やっとるかだね。
ほんでまあどのくらい歳をとったかだよね。
ハハハ…。
まあ遠くに行っちゃったのでね無事におってくれりゃいいと思う。
見てみましょうかね。
お願い致します。
よしじゃあいってみましょう。
清信さんアメリカです。
グッと!
広大な畑が広がるデラウェアはアメリカ合衆国の中で最も早く生まれた州
首都ワシントンDCやニューヨークからも近いためそれら大都市への出荷を目的として古くからトウモロコシやスイカなどが栽培されてきました
そんな土地で日本野菜を栽培している清信さんの農場を訪ねました
(スタッフ)鈴木さんですか?
(清信さん)はいそうです。
(スタッフ)『グッと!地球便』です。
日本の家族に頼まれましてやってまいりました。
(妹)おじいさんそっくりじゃ〜。
(スタッフ)よろしくお願いします。
こちらこそ。
(スタッフ)すごい大きさですね。
東京ドーム5つ分という広大な鈴木ファーム
中南米から出稼ぎに来た8人の従業員と共にししとうやナス小松菜に大根など30種類以上の日本野菜を栽培しています
彼が作るのは農薬や化学肥料を使わずに栽培するオーガニック野菜
やっぱりあれだね。
だから最初のうちはずっと使ってたんだけど体に悪いよね。
ものすごく悪いよ。
ワシントンポストなどアメリカの新聞でたびたび取り上げられてきた清信さんの日本野菜はニュージャージー州の大手スーパーで専用のコーナーが設けられるほど人気を博しています
清信さんは毎朝7時には畑に出て野菜の栽培や収穫はもちろん箱詰めから出荷に至るまで全ての作業に携わっています
中でも大変なのが草刈り。
除草剤を使わないため手作業で毎日刈り獲らなければなりません
さらに中南米のお国柄か従業員は目を離すとすぐにサボろうとするので清信さんが手本となるよう先頭に立って働かなければなりません
ハハハ…。
経理や在庫管理など他の仕事もあるため清信さんは現場の作業をある程度従業員に任せています。
しかし…
(スタッフ)何とおっしゃったんですか?今ねもう1回ここへ機械入れろって。
もうちょっとあんまり…。
もう一度手本を見せるため清信さんがトラクターに乗ります。
整地や種まきは慎重にやらないと収穫高に直接ひびく作業なのです
しかし当の従業員はしばらくすると持ち場を離れて行ってしまいました
おかしいな誰もいなくなったなと思うとみんなランチ行ってる。
ランチタイムはきっちり休む。
それもまたお国柄。
遅れること20分。
清信さんもようやくランチに参加
従業員はグァテマラやホンジュラスなど中南米の出身。
家族を養うため1人祖国を離れ出稼ぎにきているそうです
今のそのなんですか…。
7人兄弟の長男として生まれた清信さん。
生活は厳しかったそうです
よく歌歌ってました。
農業高校を卒業後当時稼げるといわれていた雛の鑑別師となった清信さん。
しかし徐々に仕事が減ったため新天地を求めて40年前にアメリカへ渡りました
祖国を離れて働く苦労は清信さん自身が身に染みて知っているのです
やっぱりそれでこちらも何とか…。
こうして毎日従業員を自宅まで送っているそうです
従業員を送り届けその足で向かったのは奥さんの経営するレストラン
サンキュー。
サンキュー。
従業員を送り届けその足で清信さんはメリーランド州のレストランへ
サンキュー。
サンキュー。
持って来たよ小松菜も。
(久美子さん)あっちょっと待って!
ここは奥さんが5年前から経営している日本料理店
清信さんが育てた野菜を使って奥さんが作るメニューは地元のお客さんにも人気だそうです
今奥さんが作っているのは清信さんの夕食。
獲れたてのカブとキュウリとししとうを使ったその名も鈴木ファームトリオ。
これも人気メニューの1つです
まあそうですね。
清信さんがホッと一息つける時間です
近所に住んでいる息子のジェフリーさんもお店にやって来ました
(ジェフリーさん)どんなお父さんですか…。
今は独立して家を出ているためこうして週に1度はお店で会うそうです
難しいですね。
(スタッフ)どうですか?
午後8時。
お店に奥さんを残し1人で帰宅
37年前に購入した5LDKの自宅。
現在は奥さんと2人暮らしです
2人の子供達はすでに独立。
夫婦ともども仕事を持っているため家族で一緒に過ごす時間もめっきり減ったといいます
午後10時
清信さんが車でどこかへ出かけます
1時間かけてやってきたのは再び鈴木ファーム
実はこの日はニュージャージー州への出荷の日。
野菜を傷めないよう夏場は気温の低い夜中に出荷するそうです
出荷用の車の到着に備え伝票を作成する清信さん
出荷用の車が到着しました
ニュージャージー州までは4時間の道のり。
かつては清信さん自身でトラックを運転して出荷していたそうです
(スタッフ)それ…。
まだ彼の場合寝てるからいいんだけど僕の場合は昼仕事しといてから行ったですからねよく。
40年前自宅の近くで始めた野菜作り。
少しずつ土地を借り作る野菜を増やして農場を大きくしてきました
しかしある事件がきっかけで日本の母と会えなくなる事態になってしまうのです
少しずつ土地を借り作る野菜を増やして農場を大きくしてきた清信さん
しかしある事件がきっかけで日本の母と会えなくなる事態になってしまうのです
15年前何の予告もなく突然農場から追い出された清信さん
その時1億円近い莫大な借金をして新たに今の土地を買ったのです。
52歳にしてゼロからの再出発でした
もっとも…。
そう。
でもやっぱりここで何ですか…。
日本人の意地にかけても事業を成功させる。
その思いだけで母にも会わず踏ん張り続けた15年間でした
自分が今こんな調子だからちょっと何も出来ないけどね。
(スタッフ)あと3年と。
そうですね。
70歳だから。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
相当なご苦労がねやっぱりあって。
でもよくやってきたなぁと思ってね。
日本よりようけ働いてますね。
ねえ。
あの15年前にああいう大変なことがあったっていう風におっしゃってましたけども。
そのプライドと意地とね?そしてもうやる気と。
なんとかしてっていうね。
そうね初めて見ました。
ねえ?ねえ?びっくりしました。
こんなに苦労してると…。
そうですか。
やっぱりご兄弟でどんな感じで連絡受けたりとか。
電話がかかるたんびにね…。
みんな兄弟がとうに世話にならんように体にだけは気をつけてくれ」それだけは電話かけてくるたんびに言いますね。
どういうお兄さんでした?子どもの時とか。
あの兄貴らしく引っ張ってくところがねあったんですね。
ねえ〜。
だからやっぱり兄弟6人…7人いますけどでもやっぱり兄貴に頼ってたんでしょうね。
今こうやって見るとすごいから。
ねえ?わかりました。
この後お届けものをさせて頂いてるとこを引き続きご覧頂きたいと思います。
はいじゃあ行ってみましょう。
清信さんです。
アメリカグッと!
この日も清信さんは朝から出荷の準備に追われていました
去年鈴木ファームの記事が掲載された新聞を頼りに飛び込みのお客さんがやってきました
今や清信さんの日本野菜は遠方からやってきてでも手に入れたいものになっているのです
そうですね。
7人兄弟の長男として生まれ厳しい生活を抜け出そうと40年前に海を渡った清信さん。
以来休むことなく働き続けここまで農場を大きくしてきました
15年間一度も会っていないお母さんから届けものです
休むことなく働き続け農場を大きくしてきた清信さんに15年間一度も会っていないお母さんから届けものです
これ芋ですか?アハハハ!学校から帰って「腹減った」って言って「芋があるから食え」。
ハハハハッ!もういっつもですよ。
届けものは焼きいも。
貧しかったあの時代毎日のように食べていた忘れがたい味です
たまには日本の家族のことも思い出してほしい。
そんな母の想いが込められていました
よく食べたね。
ほんとによく食べましたねうん。
でもいまだにさつま芋嫌いじゃないんですよね。
うん美味しいね…うん。
もう15年になりますかね。
99年に行って帰ったきりだから。
まあ私が帰ってくるまで待っててくれよって言うしかないですよ。
頑張ってくれよ頑張って待ってろよって言うしかないですね…うん。
まあ今はありがとうって言うしかないですね。
育ててくれてありがとう言って。
ありがとう芋美味しかったよ…。
ねえ〜そうですか。
ありがとうございます。
はい病気だけはね。
うん。
今度はお母さん待っといてくれっていう風に清信さんおっしゃってました。
会いに行くから…。
楽しみが出来ていいじゃないですかお母さんね。
そうですね。
ありがとうございました。
いつまでもお元気でお母さんもほんとに。
いいとこ見して頂きましてまあねえ。
私もホッとしました。
ありがとうございます。
(藤田)あ〜いいね〜。
(小林)いい所だな〜嬉野。
嬉野…私嬉野って読めなかったんだけど。
2014/09/21(日) 10:25〜10:55
読売テレビ1
グッと!地球便【15年間帰国せずアメリカで日本野菜を作り続ける息子へ】[字]
海外で頑張る日本人に家族の想いを届けます▽40年前に渡米し、日本野菜を作る息子へ▽50歳で土地を追われ、大借金を背負って再出発…日本人の意地で頑張る息子に届け物
詳細情報
出演者
山口智充
海外で頑張る日本人
番組内容
日本を飛び出し、海外で生きる多くの日本人。その国にしかない技術を求め、修業に出る者。大恋愛の末、海外に嫁ぐ者。会社を辞めて、異国で第2の人生を送る者…。そんな彼らには遠く日本で暮らす家族がいて、お互いの間には様々な想いがあります。この番組では、そんな“想い”を、「日本の家族から贈り物を届ける」という方法で繋いでいきます。海外で奮闘する日本人の姿…、そして遠く離れたからこそ分かる家族の絆を描きます。
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