サキどり↑「中小企業 ニッコリ大作戦」 2014.09.21

向かったのは町の豆腐店。
売り上げ伸びてます?好調の秘密がこちら。
他にもこちらの金属加工会社は最短3日で試作品を作る特急サービスに注文が殺到!一方こちらのお茶メーカーはユニークな販売戦略で売り上げ急上昇。
中小企業が笑顔になる!その仕組みが今全国へ!
(2人)おはようございます。
今日のテーマは中小企業の支援。
実は全国にある企業のうちなんと99.7%が中小企業なんですよ。
そうすると中小企業が元気になると日本全体が元気になるって事ですね。
しかしこちらのデータをご覧下さい。
その中小企業の数年々減っているんです。
2012年にはついに385万社。
僅か3年で35万社も減ってしまったんです。
確か会社員の皆さんの7割が中小企業勤務という事ですからこの激減ぶり大問題ですよ。
そうなんです。
そしてこの中小企業が減ると私たちの社会全体にも大きな影響を与えるおそれがあるんです。
それが恐怖のドミノ倒しです。
中小企業が減少するとその地域の雇用も減ります。
すると更に仕事を求めて人が出ていって地域の人口も減少。
ダウン。
人口が減っていけばやがては地域消滅!?え〜!つまり中小企業が減ると…。
このように雇用人口そして地域全体を揺るがす事態になりかねないわけなんですね。
これは絶対避けたいです。
ですから中小企業をよいしょ。
支えていく事がとっても大切になってくるわけなんです。
こうした中小企業を支える動き全国で進んでいるんですが独自の取り組みで大きな成果を上げているところがあったんです。
富士山の麓…たんすや本棚などの家具を作るこちらの木工所を営んでいるのは…最近頭を痛めているのが売り上げの低迷。
安い量産家具に押されこの3年で3割もダウンしたといいます。
何とか売り上げを回復させたい。
2人が向かったのは富士市の産業支援センターです。
設立は6年前。
中小企業の困り事に無料で応えてくれる…若月さん親子は「価格の競争に巻き込まれない独自商品を作りたい」と訴えました。
話を聞いたのは相談所の代表小出宗昭さん。
小出さんは若月さんの技術力を生かせるようにと全く異なる戦略を提案しました。
若月さんたちの新商品開発物語。
続きは後ほど!さて小出さんは富士市生まれの元銀行マン。
市から委託を受けて相談所を始めました。
相談の数は…さまざまな中小企業のお悩みを解決するため幅広い分野の専門家をスカウト。
ITや宣伝販売などその道のプロがどんな相談にも応じます。
こういう事じゃないかと僕は理解してるんですけどね。
相談所のアドバイスで売り上げアップを果たしたという方を訪ねました。
どうもおはようございます。
こういう感じで…。
えっ?「茶ら男」!「茶ら男」ことお茶農家の山田典彦さん。
自ら「ゆるキャラ」となってお茶をPRしているんです。
きっかけは3年前。
お茶の売り上げが伸びず悩んでいた山田さん。
そこに小出さんから飛び出したのが自分がキャラクターになるという奇抜なアイデア。
更に専門アドバイザーが参加。
広告業界での経験豊富な…茶髪に麦わら帽子背負い籠というキャラクターが誕生しました。
これがインパクトの強いゆるキャラとして大評判。
売り上げ2割アップを実現したのです。
一方こちらはかつて業績不振で倒産の危機に直面したという金属加工メーカー。
当時話を聞いた小出さんが注目したのは発注から納品までの速さです。
ここで登場したのが…新たに金属部品の試作品を最短3日で作るというサービスを開始。
すると自動車メーカーなどから問い合わせが殺到。
今では会社の売り上げの9割以上を占めるまでになりました。
この相談所。
悩みを聞いた中小企業の実に7割が売り上げアップを果たしました。
委託元の市の担当者も手応えを感じています。
さてさて新しい商品開発の相談をした木工所の若月さん親子。
アドバイスを受けて新たな収納ケースを試作していました。
高級感のある桐の木を使って富裕層にアピールできる品を目指します。
(3人)おはようございます。
お世話になります。
2週間かけて試作品が完成。
再び相談所を訪ねました。
元大手百貨店勤務で高級品を扱った経験も多い浅井伸也さんからアドバイスをもらいます。
しっかりした作りに反応は上々。
…と思いきや厳しい指摘が!そこで新たに浅井さんが出したアドバイスは?しまったものを外から眺められる収納ケース。
2人はデザインを一から考え直す事にしました。
特殊な形のため正確に組み上がるよういつも以上に神経を使って作業を進めます。
最初の相談から1か月後。
若月さん親子は試作品を地元のギフトショップに持ち込みました。
直接客に見てもらい反応を確かめようと相談所が特別にセッティングしてくれました。
こちらがその試作品。
飾り棚の部分を斜めにして蓋は透明に。
中身を見やすくする工夫です。
更に…。
(厚志)外せて今度はこっちのものを入れよう。
すごいなそれ。
これはまたこっちにしまっておける。
果たしてお客の評価は?これは下に入って…売り上げアップを目指す中小企業にぴったり寄り添う小出さん。
成功の鍵は他社にない強みを生かす事だといいます。
いや〜木工所の若月さんすごいですね。
短期間で素早く対応して。
ねえ。
でも変化したい変えたいそれでまたビジネスを広げたいという意欲感じるんですけれども。
さあ芸人さんになる前綾部さん工場で働いてました。
確か椅子作りですよね。
18から二十歳まで2年間ですけど僕椅子工場で勤務してたんですけどやっぱり椅子工場の中でみんなで考えるんですよ。
どういう椅子がいいかとかというふうに。
肘動くのとかどうだとかいろいろ出すんですけどほとんどもうあるなってなるんです結局。
斬新なアイデアってなかなか内側から出てこないですよね。
こういう外から客観的に見られたらぽんって出してもらえたりとかすばらしいですよねこれね。
さあここからは中小企業の経営にお詳しい山口義行さんにも加わって頂きます。
お願いいたします。
よろしくお願いします。
これまで山口さんこういう支援体制がなかった理由は?ある事はあったんですよ。
あったんですけど例えば金融機関なんか相談に行くとまず財務諸表をこう見てねお宅はここ問題ですよみたいな話になるじゃないですか。
ここの小出さんのやり方面白いのはね話をしながらこの人のどこがすごいかというのを見つけていくんですね。
この技術もったいないよねとかここもうちょっとひねればきっとこの人はもっとすごい会社になるかもしれないよとかきっかけはやっぱり…ある意味我々の世界でいう演出家だったりプロデューサーみたいな事ですよね。
ありますか?そういうの。
僕はここで言うのはあれかもしれないですけどそういうプロデューサーの人に「ほんとに熟女好きなんだったらそれもっと前面に出していった方がいいよ」って言われた事あったんですよ。
結構今では多分皆さんに熟女好きというのは浸透してると思うんですけどでもそういう事ですよね。
そうです。
特徴を捉えてそれを売りにすると。
この中小企業の話を僕の熟女好きと重ね合わせていいのかというところはあると思うんですけど。
この富士市の相談所が関わった中小企業アドバイスを受けてさまざまな新しいものを誕生させているんですね。
いくつかご紹介します。
いろいろあるんですけれども例えばこちらパッケージを工夫したお茶。
「魂」「叫ぶ」って書いてますよ。
ロックテイストなのかなと思ったんですけどロック・フェスティバルがあるから。
茶ら男ですね。
ほぼほぼギャンブルだと思うんですよ。
山田さんね。
あれとんでもない事になる可能性も秘めてましたよね。
今改めて見るとやっぱりすごいですよこれね。
そしてお隣は地元の伝統食あま〜いがんもどきを挟んだサンドイッチなんですね。
こちらワイン専用の紙袋。
ワインボトルがずれないようにこうして固定できる。
他にも。
こちら知ってますか?トイレットペーパーなんですが単なるトイレットペーパーではありません。
(綾部)書いてありますよね。
書き下ろしのホラー小説が印刷されているんですね。
大手書店で販売されて世界中で話題になりました。
ベストセラー並みに売れたんですよ。
(綾部)え〜!日本語と英語バージョンと両方あるんですよ。
それでずっと籠もっちゃう方とか。
出てこない。
何個も見ちゃってね。
そしてVTRでもご紹介しました時計やアクセサリーを収納するケース。
お客さんからの意見を受けてこうした仕切りを作ってみたそうですよ。
職人の人は基本的に「これはできないですよね」って言葉に一番火がついたり。
(山口)そうそう。
(綾部)「できない事はないよ」って。
その段階でできるかどうか分かんなくても「いやできない事はねぇよ」というこの精神はやっぱりね持ってるんですよね。
そこが日本の強みですよね。
この取り組み高く評価されまして国は今年度からこの富士市をモデルにした取り組みを全国47都道府県に開設もしたんです。
(綾部)富士市だけじゃないんですか。
広がってるんですね。
絶対あった方がいいですよ。
ただしそうなってくると特定のある企業だけ優遇してる形になりませんか?という見方も一部あるんじゃないですか?中小企業を支援するという事がその企業だけじゃなくてそれに雇用ができたり地域が元気になったりという波及効果がありますよね。
逆に言うと中小企業が今後沈んでしまうと全体が沈んでしまうという事なんで中小企業を支援していくってすごい大事なんです。
だからといって全部やるわけにいきませんからほんとにやる気のある企業をまずとにかく引っ張り出すという事によって全体引っ張り上げていくというそういう戦略だと思うんですね。
全体を引っ張り上げなければならないほど今中小企業どうなんですか?景気は…。
厳しいですね。
例えば円安がすごく進みました。
すると外国から輸入するものが上がっちゃって。
圧倒的に中小企業は内需型ですので多くの中小企業から見るとやっぱりコストの増加ってすごくて。
更に消費税が今上がったりしましてこれを全面的に価格に転嫁できないで苦しんでる中小企業非常に多いんですよ。
だからここは本気で何か手を打っていかないともう全体が崩れていく可能性あるなと思いますね。
だからこそこういうアドバイスを受けて新たなビジネス展開という事で。
さあ中小企業更なる成長を目指す時次の目標になるのが海外進出なんですね。
中小企業にとって海外進出。
これはちょっとハードルが高いんじゃないですか?そう思いますよね。
しかし知恵と工夫で上手に行った企業を取材しました。
ここにさまざまな制度を上手に使ってお得に海外進出した企業があります。
こんにちは。
ようこそいらっしゃいませ。
社長の西野芳達さん。
従業員およそ100人の会社を一代で築き上げました。
主な事業は金属プレス加工。
プリンターや電子レンジなどに使う部品を作っています。
14.8。
14.8。
おやさすがはグローバル企業。
ベトナムから技術を学びに来た実習生の方が熱心に指導を受けていますね!そう。
この会社が進出した先はベトナム。
西野さんが海外に目を向け始めたのは10年ほど前。
取引先の大手メーカーが工場を中国に移転したのがきっかけでした。
突然の売り上げダウン。
危機感が高まりました。
会社に余裕はありません。
少ない負担で確実に海外進出を果たすうまい手はないか探し始めました。
相談したのが…西野さんの希望をもとに砂田さんが提案した進出先はベトナム!政治が安定していて経済発展による市場の拡大が期待できるからです。
砂田さんの勧めで西野さんは県主催の「ベトナム投資環境視察ミッション」に参加。
現地の工業団地や日系企業を10か所以上案内してもらい生の情報をゲット!不安は解消しベトナム進出を決めました。
早速工場建設!?でも工場用地の選定や契約の手続きは困難の連続です。
ここも支援制度で強力な助っ人を紹介してもらいました。
元商社マンの…ベトナムでのビジネス経験が長く人脈が豊富です。
どうも。
ようこそいらっしゃいました。
しかも支援制度によってコンサルタント料の半額を県が負担してくれます。
うん頼もしい!西野さんは中村さんと共に再びベトナムへ。
良い工業団地の条件や信頼できる業者などビジネスに必要な情報をみっちり教えてもらいました。
しかし最も重要で最大の課題が人材の確保。
でも西野さんはこの難問をうまく乗り越えているんです。
こちらはベトナムに進出した工場。
勤勉で優秀な人材が豊富にそろっているようです。
そこには取って置きの支援制度が生かされています。
国の…開発途上国の若者に日本で働きながら技術を習得してもらうこの制度。
西野さんはベトナム進出を決めた年から実習生の受け入れを始めました。
意欲の高い若者たちに3年間技術をみっちり指導。
そして彼らが帰国するタイミングでベトナム工場を稼働したのです。
実習生の多くが「これからも一緒に働きたい」と言ってくれました。
週に1度ベトナム工場と本社をつないでの業務報告です。
相手は4年前帰国した実習生たち。
今では将来の幹部候補として活躍しています。
(西野)まだですか。
今も日本の工場ではベトナム人研修生3人を受け入れています。
今回は更に手厚い研修制度を活用。
渡航費や生活費の2/3を国に補助してもらってるんだとか。
他にも西野さんが使ってきた支援制度は10種類以上!お見事です!なるほど。
すごいですね。
やっぱり海外進出っていったらすごい大手企業っていうふうな景気がいいところっていうイメージを持ってたんですけど中小企業で。
僕が働いてた工場とかじゃ考えられないですけどね。
(山口)実は西野さんはものすごい低コストで低リスクで国や地域の制度を使う事によって情報と人という中小企業が苦手なところをきちっと補っていったという戦略で非常に賢い戦略なんですけど。
何種類ぐらいこういう支援制度というのはあるんですか?いっぱいあると思うんですけど例えばもう向こうにマーケットがありますよという時にはジェトロというのが中心になって。
経済産業省系ですよね。
向こうの技術を教えてやったりとかいう事だとジャイカという外務省系の組織があります。
それの関連する制度がいっぱいそれぞれまた並んでるので。
これ終わってほんと茨城の工場長に電話した方がいいですね。
「工場長何か半端じゃなく制度いっぱいあるみたいですよ」って。
でも技術移転。
これも何か結局はうまいように使われちゃうんじゃないか。
流出してしまうんじゃないか。
日本の今生きてるステージと例えば東南アジアとかそういうところのステージってちょっと違いまして我々からするともうちょっと古いよねというのが実は一番欲しいところだったりする。
だからほっといたらお蔵入りしちゃうような技術を外国にむしろ持っていく事で新しい貢献ができる。
例えば地下鉄で穴掘るじゃないですか。
そうするとこう掘るとどうしても水が出ますよね。
その水が出ないようにシートを張るんです。
そういう会社あったんですけどもう今あんまり地下鉄穴掘るという事自体日本ないのでほとんどお蔵入りだったんですけどふと振り返ってみると中国とかインドとか今一生懸命地下鉄とか造るわけです。
だから「このシート欲しいね」ってなってその技術がまた向こうで生かされていくんですけど。
という事は日本活躍する場いっぱいあるという事なんですよ。
そこにどんどんチャレンジしていく事で日本の企業に国内の雇用も増えていく。
でも普通はね海外進出だと空洞化とか。
外で仕事があるでしょ。
そこに企業で行きますよね。
当然仕事もらいますよね。
それに関連する国内部門の仕事というのは必ず増えていくんです。
これは中小企業庁が10年ぐらいかけて調査をして海外に展開していった企業の方が国内の雇用増やしてるって事が分かった。
だからいわゆる空洞化論というのはある一面は正しいけどよく調べてみるとそうじゃない面がいっぱいあるので海外への展開というのは上手にやっていく事で国内をむしろ元気にしていくと。
潤う部分があるという事ですね。
突き詰めて言うと今中小企業悩んでます。
何が一番大切になってくるんですかね?一歩自分が出てみる事だと思うんですね。
近くにこういうのあれば行ってみる。
それから海外の制度も一回使ってみる。
調べてみる。
一歩踏み出すとどんどん情報来ますので。
するとそれ以降対応していく中で新しい生きる道が生まれてくる。
大企業だけじゃなくて個性的な中小企業とかこの社長の生きざまが好きで俺はここにいるんだっていう。
そういう選択肢がいっぱいあった方がねやっぱり豊かなんだと思うんですね。
だから今地方に行きたい都会だけじゃなくてね要するに田園風景の中で暮らしたいなんていう人は実はいっぱいいるんだけど何がないかというと雇用がないんですよね。
やっぱりその受け手となるような中小企業がそこで元気に存在していないと国全体のバランスがやっぱり悪くなっていくわけで。
確かに多様な働き方をしている魅力的な中小企業があればそこの地域に行って働きたい。
…なりますよね。
これは是非ともね綾部さんどんどん進めてもらって。
僕は工場にいた人間なんでモチベーションがすごく大事だと思って。
だから僕この世界入って例えば賞レースってあるじゃないですか。
例えばコントで1番になったら1,000万円。
漫才で優勝したら1,000万円。
これも多分中小企業の中で何かそういうふうなグランプリがあったらいいと思うんですよ。
プレゼンターとして。
僕みたいな若造に表彰とか逆にクレーム来そうな気しますけど何かね。
片山さん日本を元気にするのが中小企業。
そしてその中小企業を元気にするべくいろんな支援策がいっぱいあるじゃないですか。
そしてその支援策に頼っていいんですね。
そしてそこでチャレンジして生き生き働く。
それがまた社会を豊かにしていくんだなって感じました。
そうです。
という事で選曲はAlGreenの名曲をClubNouveauバージョンでお届けです。
「LeanOnMe」。
2014/09/21(日) 08:25〜08:57
NHK総合1・神戸
サキどり↑「中小企業 ニッコリ大作戦」[字]

年々減少する中小企業の支援に各地の自治体が乗り出している。静岡県富士市では専門家集団が相談企業を徹底サポートし成果を上げている。中小企業の育成に何が必要か考える

詳細情報
番組内容
地域経済を支える中小企業は年々減少。各地の自治体が支援に乗り出す中、注目されるのが、静岡県富士市が設立した「f−biz」だ。財務、マーケティングなどの専門家集団が様々な相談にワンストップで対応、大きな成果を上げている。海外展開を目指す企業の参考になるのが行政の様々な施策をフル活用しベトナムに進出した千葉県の金属部品メーカー。中小企業の成長を後押ししていくために何が必要か、各地の取り組みから考える。
出演者
【ゲスト】綾部祐二,立教大学教授…山口義行,【キャスター】ジョン・カビラ,片山千恵子

ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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