趣味の園芸「野趣あふれるキキョウ、ホトトギス」 2014.09.21

「夏を楽しむトロピカルプランツ」テキストも是非参考にして下さい。
次回からは新シリーズ。
「秋からはゆっくりガーデニング」です。

(テーマ音楽)おはようございます。
三上真史です。
今日ご紹介するのは日本に昔から自生しているおなじみの花。
丈夫で育てやすい野草ならではの趣を感じさせてくれます。
古くから日本人に愛されてきた…どちらも秋の花としておなじみですが育つ環境がちょっと違うんです。
日光が大好きな…来年はもっとたくさんの花を咲かせる一手間をご紹介します。
明るい日陰を好む…庭への植えつけ方をお伝えします。
さし芽で株を若返らせましょう。
ペットボトルで簡単にできるさし芽の方法をご紹介します。
冬でも緑が楽しめる…今日の講師は…江戸の園芸文化から世界のワイルドフラワーまで植物に幅広く精通している辻さん。
秋の花を育てて楽しむ方法を伺います。
秋ですねぇ。
そうですね。
きれいですね。
涼しい風を感じますよね。
はい。
キキョウはですね万葉時代から和歌に歌われて非常に古くから観賞の対象になってきました。
そんな昔から愛されてたんですね。
はい。
江戸時代の中ぐらいになりますと品種が増えてきまして江戸時代の末ごろになるんですけれど1853年に序文が書かれて富山藩主の前田利保公の命令で編纂されました「本草通串証図」という本にはこのような現在では見られない園芸品種がたくさん載っております。
こちらキキョウという事ですか?はい。
今では見られない緑色の八重ですとか濃い黄色のキキョウというのがたくさん載っております。
ほんとにその時代からこのように絵にしたためるほど愛されていたという事ですね。
そしてこちらなんですが。
はい。
ホトトギスはですね意外と歴史が浅くて近世になってから観賞されるようになってきました。
江戸時代を過ぎてからタイワンホトトギス系の交配種が出回るようになりましてそれで一般化するようになったんですね。
ほんとにどちらも日本になじみ深い花ですが同じ場所に一緒に植える事ってできないですよね?そうですね。
キキョウは日当たりのいい所が好きでホトトギスは明るい日陰が向いているんですね。
逆なんですね。
住んでいる育てる場所に合った植物を選ぶ事が重要ですね。
はいそのとおりです。
今日はそれぞれ詳しく教えて下さい。
お願いします。
よろしくお願いします。
野に咲く花が秋の情緒を奏でるキキョウ。
まずは花のバリエーションを見てみましょう。
直径3cmほどの小さな花を咲かせる…北海道南部の山アポイ岳に自生する小型のキキョウから生まれたといわれています。
花色や形がさまざまな…株はコンパクトですが直径10cmほどの大きな花を咲かせます。
二重咲きも魅力的。
草丈が50cmほどに育つ…直径5cmほどの花が次々と咲き切り花としても楽しめます。
秋の花であるキキョウなんですがいつごろから咲き始めますか?「五月雨」などの早生系統ですと大体6月の中旬ぐらいから開花を始めます。
今って苗って手に入るもんなんですかね?今でも十分手に入るんですけれども最盛期は7〜8月ぐらいになります。
10月いっぱいまで開花期ではあるのですけれども少しでも長く花を楽しむために大事な事があります。
あっそれ是非知りたいです。
できれば長く楽しみたいですね。
ポイントは2つあります。
こちら花がらがいつまでもついていますと株の栄養がタネの方に行ってしまいますので株が十分充実しないんですね。
花がらを放っておくと種子になってそっちに栄養が行っちゃうんですね。
ちょうど今ねこっちにつぼみがいますからこちらに栄養をやる。
どの辺切ったらいいんですかね?こうやって大きい葉の上で切って下さい。
やはり葉はある程度残した方がいいわけですか?葉はなるべく残しておいて下さい。
これで充実するわけですね。
もう一つあるという事でしたけど。
もう一つはですね十分に日に当てる事です。
日当たりが好きなんですね。
1時間でも長く日に当ててあげたいんですね。
そうする事で…?光合成が盛んになって株がより充実して来年以降もっと大きな芽が出てきてたくさん花が咲くようになります。
花がら摘みをしっかり行って日にもしっかり当てればキキョウはしっかりと育つわけですね。
日陰の庭だけど秋の雰囲気を楽しみたい。
そんな方にお薦めなのが花色豊富なホトトギス。
日陰を華やかに彩ります。
日本各地の明るい林に自生する…紫色の斑点と反り返った花びらが特徴です。
交配種…斑点のない薄桃色の花びらがかわいらしい品種です。
同じく…青みがかった花びら全体に刻まれた斑点が特徴です。
ではホトトギスを育てるポイントを教えて下さい。
こちらもポイントは2つあります。
よく明るい日陰って聞くんですが具体的にどういう日陰ですか?周りが閉ざされてるような暗い所ではなくて遮光率でいうと40〜50%ぐらい。
大体半分ぐらいって事ですね。
落葉樹の下のチラチラ明るい光が入るような所をイメージして下さい。
ただ一年中そういう所ですと間延びしてしまったり葉が薄くなって夏に葉が傷みやすくなりますので春の間は十分に日が当たるような所を選んで下さい。
そのためにも落葉樹の下はちょうど好都合なわけです。
2つポイントがあるという事でした。
もう一つは何でしょうか?もう一つは…山ですとかあるいは谷の所の斜面ですとか崖に生えます。
もともとそういう湿っぽい所に生えるものですから乾燥には非常に弱くて葉が傷みやすくなってしまうんですね。
でもベランダなどで育てているとコンクリートに直接置いて照り返しで乾燥しがちですよね。
そういう時は…人工芝などを使って湿度を保って下さい。
下に敷くわけですか?はい。
普通の水やりの時に一緒に周りに灌水をして水を含ませるようにして空中の湿度を高く保つように工夫してみて下さい。
ここに水を湿らせておけば湿度が保てるわけですね。
今ちょうどたくさんの品種が出回っているホトトギスですが庭に植えつける場合って手に入れたらすぐに植えつけちゃっていいんですか?これはキキョウでも同じ事が言えるんですけれども休眠期に入っている2〜3月の間に行うのがベストです。
ホトトギスは宿根草ですので休眠期の間は地上部が枯れて根だけになっています。
この時期に植えつけをしますと傷む事もありませんし霜による被害も受ける事がありません。
今の時期植えつけるのは避けた方がいいんですかね?そうですね。
関東以西の霜の降りない地域でしたら10月上旬まででしたらなんとかなります。
まだ間に合うわけですね。
はい。
では植えつけ方教えて下さい。
お願いします。
さあホトトギスの植えつけという事で先ほどおっしゃっていたように落葉樹の下ですね。
こういった落葉樹の下ですと春は十分に日が当たって夏以降は明るい日陰になりますので理想的ですね。
こちらに何株ぐらい植えていきますか?ホトトギスは株間30cm間隔ぐらいで植えていきたいと思いますのでこれでしたら5〜9株ぐらい植えられます。
初めに土壌改良。
ホトトギスがよく育つ土をつくります。
まずはパーライトからまいていこうと思います。
パーライトこちらはどんな役割があるんでしょうか?ちょっと水はけがやや心配がありますのでまずこれで改善していきます。
さあ続いては?こちらはどんな役割でしょうか?土壌に有機物質を含める目的もあるんですけれど…あと土壌中に細菌類が殖えますのでそういった意味でも病害虫とかの軽減に役立ちます。
こちらは?非常に細かい顕微鏡で見ないと分からないような細かい穴がたくさんあるんですね。
あとはこれ自体がいろんな微生物の住みかになりますので土質の改善につながります。
よし。
深さ30cmまで土を掘り起こしながら3つの改良材をよくすき込みます。
ポイントは地面よりもやや高めに土を盛る事。
こうする事で水はけを良くします。
実際に植えつけていきましょう。
はいお願いします。
お〜根が張ってますね。
こうやって張ってからちょっと崩してあげて。
花咲いてるんですが根ってほぐして大丈夫なんですか?カチコチになっちゃってると根が十分に張れず株が広がっていけませんので今回の花は犠牲にしてもあとの成長の事を考えるという事ですね。
あとを考えれば…。
そんなに…強くほぐすというよりも軽く?そういう事です。
この辺りは普通の草花の植えつけと同じですので難しく考えないで下さい。
高さを調節して…。
さあ植えつけ完了でしょうか?はいそうですね。
日陰が優しく明るくなりましたね。
何年も同じように植えっぱなしで大丈夫なもんですか?3年に1度を目安に株分けして植え直してあげて下さい。
そうすれば毎年たくさん花が楽しめるわけですね。
はいそのとおりです。
キキョウもホトトギスもタネまきや株分けによってふやしたり株を更新できます。
今回は家庭で簡単にできるさし芽の方法を教えて頂きましょう。
さし芽は単純に株をふやすという事だけではないんですね。
さし芽をする事によって株を若返らせる事もう一つは土壌中にある病害菌と絶縁するというのもあります。
ほんとにリフレッシュできるわけですね。
いつごろさし芽ってしたらいいんですか?ですので今では時期を過ぎてしまっているんですね。
もう今遅いわけですね。
今回はやり方だけお教えしますので是非来年の適期に皆さん挑戦してみて下さい。
やり方知りたいです。
どんなもの準備したらいいんでしょう?皆さんのご家庭に少なからずあるであろうこのペットボトルを使います。
ペットボトル。
キリなどでペットボトルの…半分よりも少し下で切ったらさし芽容器の完成です。
まず苗床をつくります。
このペットボトルの下の部分に…そうしましたらさし穂を準備します。
あまり下の方ですと堅くて根が出ません。
上の方ですと柔らかすぎて腐ってしまいます。
上から7〜8cmぐらい。
これカッターですよね?ハサミじゃ駄目なんですか?ハサミでもいいんですけども切り口が潰れてしまって発根率が悪くなってしまいますからこのようにカッターのような鋭い刃物で切って下さい。
しっかりとそこは切れなきゃいけないわけですね。
切る時はこのように火であぶってやいばを消毒して下さい。
これは菌が入らないように?そうですね。
菌ですとかあとウイルスが入らないようにするための消毒です。
このようにして消毒しましたら実際に切っていきます。
これで切りました。
切りましたら次にさし穂を調節していきます。
まず下葉を落としてゆきます。
葉を落とすわけですね。
これは普通にハサミで切って下さって結構です。
大きすぎる葉はこのように半分に切っていって下さい。
できましたら切り口に発根促進剤をつけます。
できましたら一番下の節まで土に埋めて下さい。
一番下の節からは根が出ます。
しっかりと土の中にさしましょう。
ホトトギスの場合もさし穂は花のついた茎ではなく若い茎を使って下さい。
最後に水をたっぷりとやります。
出来上がりです。
ふたにするわけですか?密閉する事によってさし穂がしおれにくくなります。
それによってさし木の成功率が上がるわけです。
枯れさせない効果があるわけですか。
あまりにも暑くて気温の高い日はこのように上のふたを外してちょっと風を通して下さい。
ぴったりとここが活用できるわけですね。
新芽が成長し始めたり表面に根が見えたら鉢に植え替えて下さい。
秋の風情をあなたの庭に。
日当たりが良ければキキョウを。
日陰ならホトトギスを植えて野の趣を楽しんでみませんか?今やりたい園芸作業をご紹介する「しゅみえんダイアリー」。
今回は…担当講師は玉さんこと…芝生のある庭っていいですよね。
9月は西洋シバのタネまきの適期。
憧れの芝生のある生活にチャレンジしてみませんか?それではですね一緒にタネまきをしてみましょう。
まずはシバを育てるための…まく所の土をよく耕して深さ20〜30cmは最低耕して土壌改良をして常に人が歩いても固まりにくい土をつくっておく事。
区画にヤシ殻や腐葉土などを混ぜた土壌改良材をまきます。
次は…1m^2あたり一握り。
ショベルで庭土と混ぜ合わせよく耕します。
土は平らにならしておきましょう。
それでは…タネの量は…縦方向にまいたら次は横。
2方向からまくと均一にまけますよ。
偏らないようにまけばいいんですよね。
玉さんこんな感じですか?
ここやけに足跡みたいな形でポコッと潜っちゃってますね。
これだとタネが土の中に深く入っちゃってちゃんと発芽できなかったり出ても途中で弱くなっちゃったりしますね。
こういう耕したばかりの軟らかい土に入る時はこういった板を…板の切れっ端でいいんですけど敷いてそこに乗っていく。
板の上に乗ってタネをまけば足跡がつかず作業もしやすいですよ。
土をふるいにかけてタネを覆っていきます。
タネが見えなくなるぐらい。
最後にもう一度板の上に乗ってタネと土をしっかり密着させましょう。
水をたっぷりやってきます。
あんまり強くかけると軽い土が飛んでしまってタネが流れたり偏ってしまったりするので丁寧にたっぷりですね。
あとはみんな元気よく出てくる事を祈ってます。
1〜2週間ほどすると元気な芽が出てきますよ。
オーバーシーディングで冬も緑の芝生。
夏は元気に茂っていた日本シバ。
しかし寒さに弱く冬になると地上部は枯れてしまいます。
日本シバの上から西洋シバのタネをまく事をオーバーシーディングというんですよ。
まず最初にですね現在あるシバをできるだけ短く刈ります。
芝刈り機で日本シバを刈ります。
3cmくらいまで短くしておきましょう。
区画全体に西洋シバのタネをまきます。
タネがシバに引っ掛かる事があるのでほうきで軽くなでて…先ほどと同じように土でタネを覆います。
最後に水をたっぷりやりましょう。
これでオーバーシーディング完了です。
冬も庭全体に緑がきれいに茂るように是非チャレンジしてみて下さい。
今日はこれでお別れしま〜す。
さよなら!皆さんは花にニックネームを付けた事はありますか?今日はちょっと変わった名前で呼ばれていた花のお話です。
「毎年夏になるときれいなピンク色の花を咲かせる不思議な植物があります。
亡き姑はその花を『ハーミズ・ハナミズ』と呼んでいました。
理由は花が咲く時に葉はなく葉が出る時に花がないからとの事。
面白いネーミングと感心しながらそのきれいな花を切り花にしてリビングに飾り楽しんでいました。
そんなある日『趣味の園芸』のリコリスの記事を見て『あっこれだ!』と思わず叫んでしまいました。
なんとハーミズ・ハナミズはリコリスだったのです。
こんなすてきな名前があったなんて60歳にして初めて知りました。
これからも亡き姑をしのびつつ大切に育てていきます」。
ハーミズ・ハナミズとは葉を見ず花を見ずという事だったんですね。
面白いですね。
オリジナルのネーミングってより愛着が湧きますよね。
今日ご紹介した「キキョウ」「ホトトギス」そして「しゅみえんダイアリー」は「趣味の園芸」テキスト9月号に掲載されています。
今後の放送内容と併せて参考になさって下さい。
秋植え球根で植えっぱなしの庭を造ります。
毎年咲かせる管理方法を園芸研究家の杉井志織さんに伺います。
2014/09/21(日) 08:30〜08:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「野趣あふれるキキョウ、ホトトギス」[字]

日当たりを好むキキョウ、日陰の華となり咲くホトトギス。適所の栽培方法、美しく咲かせる管理方法を紹介。<コーナー>しゅみえんダイアリー・西洋シバのタネまき/花信

詳細情報
番組内容
山野草で秋の風情を楽しむ。秋の七草のひとつキキョウ、野鳥の胸元模様に似たホトトギス。日当たりを好むキキョウに対して、日陰の華となり咲くホトトギス。住まいのスペースや環境に応じて選びたい。両者とも丈夫で初心者でも育てられる。適材適所の栽培方法に加え、情緒ある株姿や美しく咲かせる管理方法を紹介。司会・三上真史(D−BOYS)<コーナー>しゅみえんダイアリー・西洋シバのタネまき/花信〜わたしのメモリアル
出演者
【講師】園芸研究家…辻幸治,園芸研究家…玉崎弘志,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,園部啓一

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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