おはようございます。
案内役の六代桂文枝でございます。
案内役も今日が最後となりました。
今日までありがとうございます。
さてこういう川柳がありました。
「親孝行したい時には親はなし」。
親孝行はしなければいけませんね。
こういう川柳がありましたよ。
「親孝行したくないのに親がいる」。
親孝行して下さい。
さて今日の出演でございますけども柳貴家小雪さん。
そして落語は桂文枝私でございますが「ぼやき酒屋」です。
どうぞ。
(拍手)大神楽曲芸の柳貴家小雪でございます。
見るだけでおめでたい大神楽でございます。
いろいろな道具がございますが今日は皆様何事も丸く収まりますように鞠を使った鞠尽くしでおつきあい頂きます。
まず最初の曲芸こちら「花籠鞠」から参ります。
紅白の鞠を使います。
鞠籠の上で遊んでまいります。
1階から2階へ。
2階から3階へと上がってまいります。
廊下を渡りまして籠の中へと入ってまいります。
右と左から入れ違いの鞠。
それでは1つの鞠が籠の中を何度も抜けます。
影清の牢破り。
(拍手)ありがとうございます。
(拍手)続きましては皆様おなじみの曲芸持ってまいりました。
末広がりは傘の曲芸。
こちらはまずは立て分けからまいります。
ちょっと変わった所で立ててまいります。
(拍手)これを転じて額試し。
(拍手)それでは鞠を回してまいります。
今日はせっかくでございますのでお客様にも曲芸に参加をして頂こうと思います。
こちらを使いまして私とキャッチボールをお願い致します。
皆さんそう言うとパッと目をそらすのはやめて下さい。
もうすごい選びにくいので協力して下さい。
よろしくお願いします。
今日はせっかくですのでちょっと一番後ろに座っているお客様にお願いしようと思います。
それではこちらの列の1234番目にいらっしゃいます眼鏡を掛けたお客様。
よろしいでしょうか?皆さん大きな拍手をお送り下さい。
よろしくお願いします。
(拍手)それではお客様その位置からお願い致します。
私の傘の上目がけて投げて頂きます。
大丈夫でございます。
一番大変なのは私でございますのでお客様頑張ってこちらに投げて頂きます。
うまくいきましたら皆さん大きな拍手をよろしくお願いします。
それではお客様息を合わせて頑張ってまいりましょう。
よろしくお願いします。
どうぞ!よいしょあっ!お客様もうちょっと真面目に…すいません。
届くようにお願いしますね。
届くように頑張って。
皆さんうまくいきましたら大きな拍手でございます。
よろしくお願いします。
どうぞ!ありがとうございます。
(拍手)2回目大成功でございました。
ありがとうございます。
それではお客様にご協力を頂きましてナイスキャッチできたところでいろいろな回し分けをしてきます。
傘つぼめて回します。
(拍手)ジャンプ致します。
(拍手)続いて鞠の運動会。
次第に速くなっていきます。
(拍手)これが乱回し。
(拍手)止まれ〜ストップ。
(観客)お〜!
(拍手)傘の曲芸でございました。
ありがとうございます。
(拍手)それではあっという間でございますが私の高座最後の曲芸です。
最後は白いお鞠と2本の撥を使います。
一つ鞠の曲芸です。
鞠と撥のあしらいから。
(拍手)この鞠撥の上に載せていきます。
(拍手)
(拍手)これが腰掛の鞠。
それではこの撥を顎に立てます。
もう一本を額に立てます。
手を使わずに前の撥から後ろの撥へこの鞠通わせます。
はい。
(拍手)小雪の大神楽でございました。
どうもありがとうございます。
(拍手)私もともとは自分の子どもに本を読んでるお母さんになってあげようと思ってNHKの試験受けたぐらいですから自分の子どもがいたらいいなって初めは思いましたよ。
自分で子どもも産んで自分の子どもにお人形劇とか…と思ってたんですけどやっぱりこれもね何て言う…ご縁ですかね。
何かねそう思ってたのに何かそういうふうにならなかったですね。
結婚もならなかったですね。
ましてや雷私嫌いなんですけどはっきり言って。
雷が鳴ったりするとね「あっ誰かいたらいいな」と思うんですけどその時に誰かいるべき者が雷が鳴ってる時帰ってこなかったらもっとムッとする…。
それは嫌だなと思うんですよ。
でもそれはともかくとして誰かいたらいいな。
だからそれは探してますよずっと。
そういう人。
ものすごい黒柳さんっていう人は気の付く気配りのある女性らしい本当にすばらしい人だなと思いましてね。
…というのはね焼き肉こうやりながらね相手の皿のとこへパッと載せはるんですよ。
こうして。
僕はこう食べてて「いつお食べになんのかな」と。
そう…してる。
ほいで僕が自分が食べずにジ〜ッと見てたんですよ。
びっくりしましたね。
私がペロッと食べたんでしょ。
すごく速かったってねそれが。
そうこうしたりしながら…。
(笑い声)それを何かラジオか何かでおっしゃったでしょう?それを聞きましたよ人から。
でもそういうふうに面倒見てあげるのも嫌いじゃないですよ。
そうでしょ。
うん。
どんな家にお住まいなんですか?普通のマンションです。
もうじきそのマンションは建て替えです。
もうね30年たったんでね。
あれなんですってね地震が来た時に大変だといけないから全部壊して…。
自分で鍵開けて入るんですか?えっ!?自分のうちに?はい。
鍵開けないで何で入るんですか?いやいや…誰かが鍵開けて「黒柳さんどうぞ」とか。
私はそんな事…私1人で暮らしてるんですから。
何でも1人でやるんですか?お茶沸かすのは?そんなお茶なんてものは1人でやりますよ。
何だって。
私あんまり人にね…。
チンするのも?もちろんチンなんかは簡単ですからね。
何か煮込みものとかっていうとちょっとねほらずっと…何か怖いじゃないですかガスつけっ放しだと。
そういうのはしませんけどもう普通の事は全部自分でします。
もう一つぐらい聞いていいですか?いいですよもちろん。
テレビと共に61年。
そうですね今年もう61年になりましたね。
すごいですね。
びっくりしますね。
この「夢であいましょう」は生放送だったからだから生っていうかそういう時間どおりにっていうのは割とこだわるんですか?だって「若い季節」っていうのも生でしたしね。
出たものは全部生でしたから。
びっくりしたんですけど私の出てるものほとんどないんですよだから。
ほとんど生だったから昔のものが。
残ってないのNHKに。
びっくりしちゃった私。
こんなに残ってないなんて。
同録みたいなしてなかったんですね。
ないんですそういうするものが。
「じゃあ黒柳さんが最初に出た頃の」って探したらね全然なくて全部生だから。
あったらば驚きましたね。
NHKのニュースに私が出てるの。
それで「今日本の電話は何百万になりましたけどもっと電話を使いましょう」なんてね。
どうしてNHKがそんなね…宣伝をしたのか分かりませんがそれに出てました私。
しかし最近のテレビ僕も…どこも同じような番組をやってるでしょう。
そういう事についてはどう思われます?テレビ見てる子どもであるとかテレビ作りであるとか制作者側に対してもね。
やっぱりね昔NHKなんかは小さい子どもに見せるものはものすごくお金を使いましたよ。
やっぱり小さい子どものあんなに真っ白な本当に何の汚れもない目とか心に与えるものはいいものじゃなくちゃいけないじゃないですか。
そんなガサガサしたものとか血だらけとかそういうのじゃないのがいいでしょ。
だから昔はものすごくNHKは子どもにお金をかけて…。
ドラマでも?何でも。
いいものを作りました。
だからできる事なら小さい子どもをテレビの前にずっと置いとくのはあまりよくないと思いますけどどうしてもそうだったら絶対見せてもいいっていう。
子どもに見せるものは…。
いいものにしてほしい。
お金をかけたいいものにしてほしいですね。
それから難しくても子どもは見るんですから。
そりゃ何でも例えば何でもいいんですけど物理でも何でも見せてても構わないんですけどそれが興味のある子が見てるでしょうからね。
やっぱりね程度の高いものもあっていいと思います。
やっぱり…何て言うか程度の高いものって言うとね私が程度のいい人間みたいですけどやはりお金をかけてそして質のいいもの。
それからやはり美しいもの。
品のいいもの。
子どもに見せて大丈夫っていう番組を作って頂くのがいいなと思いますね。
それは絶対だと…。
やっぱり見てて面白いもんじゃないとね。
ありがとうございます。
今日これ見てて下さる方が面白くないと大変な事ですよ。
絶対面白いですよ。
本当に?はい。
いつもサインをね私にですね…ゲストの方に言葉を頂くんですよ。
え〜!?書いて頂けます?何を書けばいい?私そういうの考えてなかったんで。
思いつきましたか?思いついたというよりも今の一番はやりの事で…。
はやり?これしかし女の方でね「徹」っていう字が入ってんのは難しいですよね。
子どもの時大変でしたよだから。
「ありのままで」っていう今はやってますよね。
・「ありのままで」あれはね非常に自由。
いいじゃないですか。
一つ今日ね聞き忘れた事あるんですよ。
僕そんなに本当に詳しくはないんですよ。
でもオペラとかね特にモーツァルトが好きなんですけど。
ええ!私も大好き。
「魔笛」。
ええ!あの夜の女王のアリアを今でもあの声を出されるっていう事聞いたんですけど。
「やれ」って言われれば。
・「ラッパパパパパパパパパパパパ〜パパパ」ちょっと今ね練習しないと駄目ですね。
いきなりだとね。
そんなようなもんですね。
でも全然…。
今の夜の女王は一応なかった事にして頂いていいですかね。
えっ?今の夜の女王はなかった事にして。
という事は?あれはねやっぱりちゃんと歌うのは…もっとねちゃんと歌えるんですから本当は。
分かりました。
だからあれはなかった事に。
なかった事に。
分かりました。
それは僕が約束守ります。
そうですか。
それNHKが決めるんでしょでも本当は。
そうなんですよ。
ねえ。
だから一応なかった事に。
はあ〜ハハハッハフハフハッ!でも声高いですよね。
最後にですね何か私にプレゼントを持ってきて頂いてるそうで。
忘れるとこでした。
プレゼントございます。
ハッハッハッハッ…!「もうやめる」言ったんじゃないんですか?遊んでんじゃ…。
これお持ちじゃない?何なんですか?お持ちじゃない?これは日本の技術の粋を集めたものです。
よろしいですか?こういうふうにあります。
こっちにもあります。
これとこれをこういうふうに曲げます。
これをこういうふうにねじりますね。
ここ触って頂きたいんですけど全然もともと2本だったものには思えないでしょ。
継ぎ目がないんじゃないですか。
ねっ。
本当に継ぎ目ない。
これお箸ですか?お箸です。
携帯マイ箸。
こんな小さくなるんですよ。
そうしたらそれたもとに入れといても。
いいですね。
マイ箸。
いや僕ね自慢じゃないんですけどね箸の持ち方だけは人に負けないものを持ってるんですよ。
ですから何でも僕はつまめるんですよこうして。
う〜んすごい。
すごい!本当に今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
いや〜これは大好きです。
ありがとうございます。
どうもありがとうございました。
呼んで頂いてありがとうございました。
(出囃子)
(出囃子)
(拍手)こういう川柳がありました。
「よい家内10年たったらおっかない」。
(笑い)何かどうもそれぐらいたつとおっかなくなって帰りにまっすぐ帰らずに居酒屋へ寄ったりする人が多いようですが。
「いらっしゃいませ」。
「あっどうも大将。
何か日中は暑なったね」。
「そうでございますね。
何致しましょう?」。
「そやなほないつものやつもらおうか」。
「何でございます?」。
「いつものやつ」。
「『いつものやつ』ってお客さんうちの店初めてやと思いますわ」。
(笑い)「そうそう初めて初めて。
この向こうにね友達が引っ越して新築祝を持っていって飲んだり食べたりしたんやけど何か飲み足らんな食べ足らんな思うて。
駅まで初めての道やろ歩いとったけど店がないのよ」。
「ええこの辺早いですからね」。
「ほなあんたとこの居酒屋のね赤ちょうちんが見えて。
何か夜道に赤ちょうちんを見るとうれしいね。
そそられるね。
赤ちょうちん…こういう川柳知ってる?『赤ちょうちんおいでおいでと揺れている』知ってる?」。
「いや知らないです」。
「知らないやろね。
今作ったんよ。
…で店ん中見たらあっ何かこぎれいにしてるしだ〜れもいないからここやったらゆっくり飲めるやろな思うてほいで入ってきたんよ」。
「ありがとうございます。
でも何かおっしゃって頂かないと」。
「そうやね麦焼酎のお湯割りもらおうかな」。
「はっかしこまりました。
麦焼酎のお湯割りは何かお入れになりますか?」。
「何やて?」。
「麦焼酎のお湯割りの中にね何をお入れになります?」。
「現金でも入れといて」。
(笑い)「入らないです。
そういうものは入らない」。
「分かってるよ。
楽しく飲みたい。
愉快に飲みたい。
家帰ったら暗いから。
ねっ?せやから楽しく『現金でも入れといて』って言うたらそっちは『札ですか硬貨ですか』こういうふうに…。
ノリが悪いね。
市役所へ来てんのやないねんから。
もっと楽しく」。
「いえそういうのは…」。
「いや何も要らんねん。
梅干しとかああいうのが入るとボロボロになるやろ。
せやから何もなしで焼酎のお湯割りを麦でよろしくお願いします」。
「ええ分かりました。
何かお食べになるものは?」。
「何ができんねん?」。
「そこにメニューが」。
「ああメニューあるね。
おお…だし巻き卵とかね冷ややっこ。
何かここに書いてないけどこれがお薦めというのはないか?」。
「あっこれがお薦め…そうですなアナゴの天ぷらとかねそれからカツオのタタキもございますしね。
ハモの湯引きなんか」。
「ハモの…!ああ…季節やね。
いいねハモの湯引き。
ほな今言うた枝豆もらおうか」。
(笑い)「言ってないです」。
「せやから楽しく飲みたい。
ノリが悪いノリが。
『ええ〜っ!枝豆!あっ言うてませんよ』これがノリやがな。
分からんやろね。
このごろは意思の疎通を欠く時代や。
だ〜れも分からんね。
隣の人が何してるか分からん時代や。
いや隣の人だけやないよ。
家の中でも分からん。
嫁はんが何考えてるか分からん。
うちはね娘と嫁さんと猫のミーコ白い猫。
この間猫とわしが風邪ひいたんや。
男は弱いね。
猫も風邪ひいたら鼻水タラッと出すよ。
風邪ひいて嫁さんに『おいちょっと風邪ひいた』嫁さんが『大層やなもう。
熱あんのかいな?』って言うから測ったら37度2分や。
『37度2分あんねん』って言うたら『フンッ37度2分』37度2分をバカにしよるんや。
『私は38度でも台所に立ってんねんで!』女は強いね。
『38度でも台所立ってるか知らんけど37度2分でしんどいねん。
風邪薬くれ!』『ちょっと待っときいな!』風邪薬はいつの風邪薬か分からんような風邪薬。
薬箱の底の方からな『これでものんどきいな!』ポンと渡して…風邪薬の方が先風邪ひいてるような風邪薬」。
(笑い)「それのんだんやで。
そらええねん。
わしにはいつの風邪薬か分からんようなもん出しといて猫は病院へ連れていったんやで」。
(笑い)「おかしいと思わへんか?俺は腹立ってね…。
『こんなんおかしいやないか。
わしにはいつの風邪薬か分からんもんを渡しといて猫を病院へ連れていくとはどういうこっちゃねん!』って言うたら嫁はんの言うのには『あんた猫はしゃべられへんねんで。
ここが痛いここがしんどい言われへん。
人間が面倒見たらなどうすんのよ!』言うから『それもそうね』」。
(笑い)「夜中…夜中に何か体がほてっとするからおかしいな思うて熱測って38度3分や。
37度2分で『37度2分!?』ってバカにされたから38度3分出た時はうれしかったよ」。
(笑い)「『やった!』嫁はん起こして『おい嫁はん起きてくれ。
38度3分や』何やかんや言いながらも嫁はんやね眠たい目こすりながら『ちょっと待っときいな』台所へ暗がりの中行って眠たい目こすりながらアイス何ちゃらいうのをタオルでこう巻いてねここへピュッと載せてくれた。
ヒヤ〜ッとして。
朝迎えたら何やけったいな臭いがすんねん。
おかしいな思うてタオルをほどいてみたらこれがイカの冷凍パックやったんやで」。
(笑い)「わし考えたら一晩中イカを載せたままこうして…。
嫁はんに言うたよ。
『おいおかしいやないか!これイカの冷凍パックやないか!』『あっごめ〜ん。
人間の体温はうまいこと解凍できるわ〜!これからもお願い』『お願いあるかい!あの薬では治らん。
ほかの薬をくれ!』と言うたら『ほなこれでものんどきいな!』言われてのんで薬がね猫がもろうてきた薬やったんや。
けどわしそれで治ったんやで」。
(笑い)「…ハハッうんうん」。
「冷蔵庫の中にキャラメルあったんや。
それ食うたろう思ったら嫁さんが『やめとき!娘のやで。
怒られるで』『何言うてんねん。
娘のでも構へんやないか』ほいで食べたんや。
ほんなら大きなキャラメルネチャネチャして奥歯のとこへペチャッとひっついたんや。
『これあかん。
ンガッ…』これ何や知らんけど裏返ってるもんがあんの。
これ何やねん思うたらこれが金のかぶせやがな。
着るもん取ってほいで歯医者へ行って『先生こんなん取れました。
もういっぺんちょっとかぶせといて下さい』言うたら『奥歯で虫歯が進行したから奥の方で虫歯が進行したからこういうふうになったんです。
ですからもう一度初めからやり直さなければいけません』通うたよ。
嫌やね歯医者…。
ギ〜ッて。
痛いの。
横に歯科衛生士みたいながついとんねんけどなほな歯医者は『痛かったら手上げて下さい』しゃべられへん。
ガ〜ッ…。
せやけどどこで手上げてええのか。
どこの痛さからどの痛点から上げてええのかが分からんがな。
『そら神経に障るいうようなその言葉どおりやね』ン〜ッてなったら『もうあかんわ。
は〜い』上げたら横におる歯科衛生士がその手を下ろしよった。
言うなっちゅうなアホが。
通うたよほんま何度も何度も通うてね。
型取んのも大変やん。
チューインガムのお化けみたいな。
『熱いですよ』『アガッ…』ほんでこうやったもんは『固まるまで少々お待ち下さい』先生ピュッと向こう行ってしもうて。
歯科衛生士さんが指でキュッと押さえ…。
押さえてくれるのはええけどそこん所へ舌が当たったらスケベなおっさんやな思われるからこう当たらないように舌をこっちの方へ…これが大変や。
歯科衛生士がこう押さえながら聞きよんねん。
『お仕事は何なんですか?』『アガガカカカ…カカカカカヤカラナ』分からへんがな…ほんなら『あっ固まりだしたからいいでしょう』先生が外してくれんねんけどこう思い切りやでガバ〜ッ!顎ごと外れたんかいな。
それからまた通って『やっと出来ました型が出来ました』すぐにはせえへん。
ちょっと紙みたいなの『カチカチカチカチして下さい』ほなまたグイ〜ンってはめてから今度はギシギシギシギシ…。
またグイ〜ン何べんも開けたり閉じたりしながら。
ほんならピンセットが歯にカ〜ンと当たって金のかぶせが喉の奥へコロコロと入った。
『ああ〜!先生入りました〜!』言うたら『あっ出たら持ってきて下さい』『出たら持ってきて下さい?』『作ったばっかりですからサイズは合いますから』『いやサイズは合いますからってこっから出たものを…』待ったよ新聞紙を広げて。
朝ね。
なかなか…。
3日目の朝かなキラッと光るもんがある。
『これだ!』って思って割り箸でつまんで新聞紙でくるむ。
歯医者へ持っていったら『せめて洗って持ってきて下さい』」。
(笑い)「とにかく急いで持ってこなければ思うて。
先生が消毒して『入れますよ』ってここまで持ってきた時『ちょっと待って下さい!いくら考えてもここから出たものをここへ入れてものをかむというのは…それはあんまりにも…』これやねんああっ…」。
「面白い方ですな」。
「面白い?そうありがとう」。
「お代わり。
この店気に入った」。
「ありがとうございます」。
「いやこの店何が気に入ったいうてもねわしが入ってきてからだ〜れも入ってこない。
出来た?静かに飲めるいうの。
ほいで音楽あんなん要らない。
有線とかあかんね。
やっぱり酒というのはしみじみ自分で歌でも歌いながら…。
知ってる?美空ひばりさんの『悲しい酒』ええねあれは。
歌ってもええ?」。
・「ひとり酒場で飲むならば」・「これぞ真の黒田武士」「ええな『黒田節』は」。
わあわあ言うております。
「ぼやき酒屋」でございました。
(拍手)2014/09/21(日) 05:15〜05:45
NHK総合1・神戸
桂文枝の演芸図鑑「柳貴家小雪、桂文枝、黒柳徹子」[字]
落語家・桂文枝のナビゲートで、とっておきの演芸と対談をお届けします。演芸は、柳貴家小雪の大神楽曲芸、桂文枝の落語「ぼやき酒屋」。対談のゲストは黒柳徹子。
詳細情報
番組内容
落語家・桂文枝のナビゲートで、とっておきの演芸と対談をお届けします。演芸は、柳貴家小雪の大神楽曲芸、桂文枝の落語「ぼやき酒屋」。対談のゲストは黒柳徹子。
出演者
【出演】柳貴家小雪,黒柳徹子,【ナビゲーター】桂文枝
ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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