マサカメTV「華麗なる!飛行機のヒミツ」 2014.09.20

仕事や旅行で大活躍する飛行機。
これからまだまだお世話になる事もありそうだ。
今や世界の空で飛び交う飛行機は…より多くの乗客を乗せるため850人が乗れる史上最大の旅客機も登場した。
2階建ての機内には豪華なラウンジやバー。
ベッドやシャワー室も完備。
ホテル並みの快適さだ。
でもこんなに豪華なフライト…普通はというと同じ席にじっと座りひたすら到着を待つ。
窓の外に見えるのは果てしなく続く雲雲。
(いびき)もったいないよ!今回は手始めに空の旅が100倍楽しくなる奇跡の光景からご紹介!用意はいいか?薄紅色の雲の中に浮かび上がる富士山。
早朝のフライトで見る事ができる美しい朝焼けだ。
山脈の向こう側でせき止められひしめき合う雲。
北海道日高山脈上空で目撃された絶景だ。
沈んだ夕日が雲の下から赤い光りを放つ幻想的な風景。
見る事ができるのは日没のほんの一瞬だけだ。
場所とタイミングを狙い澄ませば誰でもこうした驚異の絶景を楽しむ事ができるのだ。
そのまさかの目のつけどころを教えてくれるのは…気象予報士のかたわら30年にわたり空の写真を撮り続ける「空の冒険家」だ。
中でも雲が出やすいこの時期だからこそお勧めしたい風景があるという。
こんな風景なんです!何?雲の中に一体何が見えてるの?キャビンアテンダントの中では「見ると幸せになれる」なんてうわさもあるらしいぞ。
その不思議な風景を撮影すべく武田が乗り込んだのは午前7時10分の羽田発秋田行きの飛行機。
座ったのは太陽とは反対側の席。
その方が見やすいらしい。
(武田)なってますね!雲に映った飛行機の影に何が?みんなもスタジオで考えてみてくれ!
(拍手)さあ始まりました「マサカメTV!」。
飛行機TV!よろしくお願いします。
早速1問目の「朝と夕方飛行機から目撃できる不思議な現象。
その眺めとは」という問題です。
どんな風景なのでしょうか。
飛行機の影が雲に映った時に何が見られるのかこのボードに描き込んで頂きたいなと思います。
(ホラン)朝と夕方?飛行機はどうですか?先生結構乗ります?虻川さんは結構飛行機乗ります?へえ〜!
(笑い声)そこ疑うの?進んでるに決まってるじゃないですか。
私ね…飛行機の影が何かの手につかまれている。
(荒俣)怖っ。
ガシッとつかまれてるようなふうに見える。
虹の首輪をしてるんじゃないかと。
(一同)あ〜。
(鹿島)それもすてき。
幸せになれそうで。
これなら。
ありそうですね何かね。
でも私も幸せといったら虹かなと思って虹が架かると思ったんですよね。
さあこの不思議な現象はこの中にあったんでしょうか。
正解はこちらでございます。
(一同)丸く?何?丸い形をしているの?もう早く見せて!お分かりだろうか?飛行機の影の周りに現れた丸い形が。
よく見ると飛行機を包み込みながら虹色の輪が光っている。
こちらは別の日に撮影した写真。
この季節の飛行機からよく見える不思議な風景「ブロッケン現象」だ。
今回武田が乗った早朝羽田から北に向かう飛行機は太陽を右手にして進む。
そのため日がさす方とは反対の左側の席に座れば飛行機の影が見える。
この時飛行機のそばを通った太陽光が雲の水滴にさまざまな角度で反射。
この美しい虹色の輪が見えるのだ空の上そこには雲というスクリーンが映し出す光のショータイムが待っていた。
すご〜い!
(拍手)ホランさんと先生正解ですね。
言われたら何か雲を見てたらああいう七色の丸いものは見てたなと思いました。
でも私あれ…目のかすみとかね。
空のお楽しみ2つ目は…そう機内食。
9種類の小鉢が入った懐石料理まで。
もはや地上と変わらないごちそうが空の上で食べられるようになった。
しかしその影には考えられないほどの手間暇が隠れているのだという。
その秘密を探るべく機内食の工場を訪ねた。
ちょっとあそこ…飛行機持った方いないですか?何ですか?あの方は。
怪しすぎるでしょちょっと!タイムマシーン3号さ〜んお待ちしておりました〜。
案内してくれるのは機内食のメニュー開発に携わる綱島寛哲。
早速その内部に潜入!
(綱島)全て野菜今ちょうどカットしております。
ん?何かに気付いたぞ?
(関)うわほんとだ!
(山本)あれ何やってんの?あんな事やって時間かからないですか?ここで…分かるかな?物差しじゃないですか?サイズ合わせのために。
物差しが。
測りながら切っている。
それでは正解!見て下さいあちら!定規!定規を使って一個一個測りながら切っているという事なんですけども。
(虻川)手で切ってんだ…。
こんな手間をかけるのには理由がある。
狭い機内で食べる機内食には…正確を期すためほとんどの作業は機械を使わず目と手で慎重に確認しながら行われる。
こうして路線や搭乗クラスにより異なる機内食を1日3,500食分も生産するのだ。
更に!この機内食にはとんでもない大敵がいるのだという。
実は飛行機の中は地上と比べて極端な乾燥状態にある。
そもそも高度1万mの外気は水蒸気がかなり少ない。
飛行機はこの乾燥した空気を機内に取り込み空調に使用する。
その結果機内の湿度は20%以下にまで低下してしまう。
これがどれくらいの乾きかというと…。
乾燥から…。
(せきこみ)乾燥から機内食を守れ!というわけで工場ではあの手この手の対策が。
エコノミークラスのご飯はシチュー類と組み合わせて乾燥を防いだり…ではこのステーキ用の肉はどうする?
(綱島)こちらもですね…え〜?実は…だがこの時乾燥した機内で温めなおすと肉は硬くてパサパサになってしまう。
そのあるものとは?これ何ですか?米油?油という事ですか。
うわ〜入れた入れた入れた!
(関)こんなに豪快に!
(山本)たっぷりなみなみ!肉を浸した油の温度を上げゆっくり加熱してゆく。
肉を包み込む油が膜を作り内部のうまみと水分をがっちり閉じ込める。
この状態で低温加熱し肉が軟らかいまま火を通す。
そのうえで焼き色をつけ更にうまみと水分を閉じ込め見た目にも香ばしく仕上げる。
これはフランス料理の「コンフィ」と呼ばれる調理法で肉をジューシーで風味豊かにする効果がある。
こうした工夫で空の上でもおいしい肉が食べられるようになったのだ。
ん〜トレビアン!肉とくれば次は魚。
こちらの乾燥対策はどうなってるの?そのマサカメな方法を使って焼かれた太刀魚がこちら。
実は24時間前に焼かれたものを再加熱したのだがパサつくどころかふっくらツヤツヤ!その工夫も…一体どんな工夫なんだ?分かるかな?私は魚を普通に家でやる時にもパサパサになっちゃうので非常にこの答えは知りたいんですけれども…。
軟らかいっていったらよく小麦をまぶすとか言いません?うまみを逃がさないように。
ムニエルみたいに…。
ふっくらだから…
(笑い声)ちょっとビックリしましたね。
だからそういうための…まだ分からないじゃない。
VTR見るまで。
一体何をしているっていうんだ?ここで大ヒント!
(関)何だっけなあ?違うんだよ関東と関西のうなぎは。
(山本)何?きた?という事は一回蒸してんだ。
よ〜し!なるほど!関東のうなぎのかば焼は焼く前に蒸す事でふっくらした口当たりになる事はよく知られている。
蒸すという事を…総料理長が言うのは茶わん蒸しとだし巻き卵の違い。
どちらも卵にだし汁を入れたものを加熱しているが仕上がりはかなり違う。
その違いは「蒸す」という工程にある。
ちなみに焼く前に蒸すという方法家庭でも…空の胃袋を支える職人たちの努力と工夫を乗せ機内食は今日も世界の空を飛ぶのだ!へえ〜すごいひと手間。
蒸すんですねえ。
いかがでしたか?一回蒸すというね…。
焼き魚って言っちゃうと焼いて終わりなイメージがありますからね。
よくでも茶わん蒸しで思いついたなと思う。
どうですか虻川さん一回家で試して…。
いやできるでしょう!蒸すぐらい。
蒸す〜?蒸すとなるといろいろ大変ですか?何か器具とかがさ〜。
あれがないとやっぱりパサパサしてしまうんでしょうしね。
(マサカメくん)マサカメールマサカメール!
(鹿島)「機内食は乾燥以外にもある対策も行っている」。
それではここでもう一問!味が感じにくくなる飛行機の中他よりもおいしく感じられる飲み物があるという。
それは一体何?スープおいしいですね。
絶対飲めちゃう。
オレンジジュース飲むとすっごいおいしいですよ。
どう違います?地上で飲む時と。
味覚が鈍くなって…。
正解はこちら。
パーン!
(一同)あっ!司会者が当てちゃうってやつですね。
何だよ〜!これはやってしまいました!あ影響を与えないのか。
(2人)へえ〜!絶対飲んでみよう。
確かめてみよう。
続いては飛行機の機体に関するマサカメ。
お伝えするのは…。
どうも!マサカメリポーターのなすなかにしです。
どうも!さあ「飛行機」でございますよ。
ありがとうございます。
今日は飛行機のエンジンとかけまして…。
いけますか?大丈夫ですか?「マサカメTV!」のなすなかにしと解きます。
その心は?なくてはならない存在でございます。
なるほど我々が飛び立たないのはここにあるわけですね。
なるほどなるほど!ふだん至近距離ではあまり見る事がないジェット旅客機の機体。
パイロット歴18年の船越機長からその秘密を教えてもらおう。
向かったのは…こちらです。
うわ〜!
(那須)でかい!
(中西)すげ〜!全長およそ55mのジェット旅客機。
この1機でおよそ200人が乗れる。
実はこの格納庫予約をすれば一般の人でも見学する事ができる。
半年先まで予約でぎっしりの超人気スポットなのだ。
これちょっとすごいですね。
むちゃくちゃ迫力あるよちょっと見てこれ。
(中西)こんなにでかいんや。
間近で見ると機体の外側にはエンジン以外にもさまざまな部品が取り付けられている事に気付く。
船越さん…
(那須)細かい何か毛のような。
翼の先にね。
(船越)あれはですねスタティック・ディスチャージャーっていいます。
(那須中西)スタティック・ディスチャージャー?空気との摩擦で生じた…実はですね…へえ〜!この気持ち届くかなあ。
(笑い声)他にも飛行速度を測る「ピトー管」外気温を測定するための「タットプローブ」など安全な航行に役立つありがたい装置を見学する事ができる。
更に那須が…管みたいなんあるじゃないですか?
(那須)ずっとこう続いてるの。
それではここで…整備中の旅客機に付けられたパイプ。
実はこれ年間10%以上の値上がりを続けているジェット燃料を節約するためある事をしている。
一体何をしているんだ?エアコン代わりの涼しい空気とか。
春日さん。
水じゃない?それでは正解。
(那須)エアコンドっていうんですか?
(船越)コンドはコンディションの略ですね。
コンディションエアを…要するにエアコンの冷たい空気を地面から機内に送ってる。
そのための管です。
これでは乗り込んだ乗客が暑い思いをする事になる。
そこで…ジェット燃料を使用するよりエアコンの電気を使う方がはるかに費用が抑えられるという。
なるほど。
そのためだ。
そらそうや。
このように値上がりを続けるジェット燃料の削減は航空業界の大問題。
このまま原油の高騰が続けば私たちの航空運賃にも響いてくる。
そこで必要なのが…。
というわけであの手この手のダイエット作戦が!例えば大きいものでは荷物を積むコンテナ。
(ホラン)すごい削減。
小さいものではこんなものまで!パッと見たらガラスに見えるもんね。
機体の軽量化はお財布だけでなく地球環境にも優しいという事で燃料節約に力を入れる企業が増えているのだ!更に!近年はその燃料節約に新たな切り札が登場したという。
その現場を確認するべく向かったのは滑走路の脇。
あそこにテークオフ待ちの飛行機が並んでいるんですけどもその一番後ろの飛行機がそうなんですね。
(那須)どこが節約しているんですか?一応機長がこいでるというボケ用意してるんですけど。
そんなアナログ…。
それは違いますね?キャビンアテンダントも含めてみんなでこいでれば節約になりますけど。
乗っからなくていいです!な〜んて冗談言ってる間に燃料を節約している飛行機が動きだしたぞ!
(安井)よ〜く見て下さい。
よ〜く。
(那須)えっ?何で何で?節約真っただ中?今節約真っただ中ですか?
(安井)真っただ中ですね。
どうですか?分かりますか?安井さんごめんなさい何言うてるんですか?離陸する飛行機の機体に隠されたまさかの目のつけどころ分かるかな?
(一同)え〜?
(荒俣)分かりまへん。
早速ヒントいきます?はいいきましょう。
子供の頃に紙飛行機作りましたよね?よく飛ぶためにどんな形にしたかを思い出して頂ければ。
それでは早速作ってみよう!
(虻川)どうだったっけな〜。
(荒俣)そうそう折ったりね。
細くしたほら…。
私出来ました。
出来ましたか。
ホランさんの何かちょっときれいですね。
性格が出るっていうか。
虻川さんのは雑に…。
これ飛ばないでしょ絶対。
飛行機にも性格が出ますからね。
どういう特徴で折りましたか?やっぱり細くしてた記憶があったなと思って。
いきますよ。
(一同)あ〜。
全然飛ばない。
これがその基準になりますから。
いきます。
(笑い声)真下に…。
壁に当たってドンみたいな感じ。
(荒俣)先っぽをちょっと上げるかなあ。
揚力が…。
いきますよ。
(一同)お〜!安定がよかったら…。
確かによく飛んだけど果たしてこれが正解なのか?という事でなすなかにしも紙飛行機を作ってみた!出来ました!
(安井)ちょっと見せて下さい。
お!那須が作ったものは荒俣の紙飛行機と似ているところがあるぞ。
安井が注目したのはその翼の部分!
(安井)こちらどうですか?こっちは上に折り曲がってますね。
(安井)じゃあ先ほど節約をしている飛行機どういう形してたでしょうかね?という事は…え〜!そういう事ですか?もう一度先ほどの映像を見てみよう。
確かに上に曲がっているぞ!でも何でこれが節約につながるんだ?説明しよう!雲の中を飛ぶ飛行機の後ろに見える2つの渦。
これが翼の先に出来る翼端渦なのだ。
この翼端渦が大きくなると飛行機が浮き上がろうとする力を妨げ燃料を余計に使ってしまう。
しかし翼の先端を上に向ければ下向きに飛行機を押さえつける力が極めて小さくなる。
こうして飛行機は余計な燃料を使わず飛び続ける事ができるのだ。
中型のジェット旅客機で仮にバンクーバーから成田まで飛ぶとおよそ7万1,000の燃料が必要だがウィングレット付きの飛行機だとおよそ6万7,800。
3,200も燃料が節約できる事になる。
近年軽くて丈夫なカーボンなどの素材が導入され機体全体が軽くなったため翼にウィングレットを取り付ける事が可能になった。
燃料を節約する飛行機はまさに空気を読む達人だった!
(拍手)すごい先生。
やっぱりこれですね。
ちょっと曲げて上に上げる。
最後に春日さんマサカメくんの気持ち代表してひと言締めて下さい。
フッ!ふむふむ。
「僕はカメだから飛行機に乗った事がないんだ。
僕も乗りたいな」。
なるほどね確かにね。
じゃあ春日が乗せてやろう。
ウイーン…。
翼が折れてますね縦に。
ほら見てごらん。
ジャンボジェット旅カス機。
芸能界を超低空飛行。
バカ野郎!また来週。
カメがピタッと止まっちゃいました。
今日は京都にやって来たんですけども。
今日は男子禁制の場所に我々男子なのに行っちゃうわけです。
2014/09/20(土) 01:10〜01:45
NHK総合1・神戸
マサカメTV「華麗なる!飛行機のヒミツ」[字][再]

テーマは飛行機!機内だからこそ見られる絶景を楽しむ方法や、機内食作りに隠されたスゴ技。また、ジェット旅客機の驚きの燃料節約術が次々と明らかになる!

詳細情報
番組内容
今回は「飛行機」。機内から見える飛行機の影に虹色の光輪が掛かる不思議な現象を見る方法とは!? 砂漠並みに乾燥した機内でもおいしくジューシーな機内食を提供するため、焼き魚を焼く前に「蒸す」という驚きのスゴ技が明らかに。大量の燃料を使うジェット旅客機。その費用を節約するための驚きの工夫とは、翼の先を少し曲げるだけ。その理由とは!? 飛行機の知られざるマサカメ! これを見たら飛行機に乗るのが楽しくなる!
出演者
【ゲスト】荒俣宏,虻川美穂子,山瀬まみ,ホラン千秋,【司会】オードリー,鹿島綾乃,【リポーター】なすなかにし,タイムマシーン3号,【語り】中井和哉

ジャンル :
バラエティ – クイズ
情報/ワイドショー – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:32014(0x7D0E)