報道ステーション 2014.09.19

当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫こんばんは。
≫金曜日の「報道ステーション」です。
今日のゲストを早速ご紹介いたします。
哲学者の萱野稔人さんにお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
萱野さんは哲学と世の中をつなげる活動といいますか経済をはじめとして社会事象に関して積極的に発言していらっしゃるということです。
≫哲学が軸足であるんですけどいろんな社会の事象を見たいなと日ごろから思っていますからできるだけそういうことを発言もするようにしています。
≫後ほど冒頭のニュースについても伺いたいと思います。
まずスコットランドですね。
今日、ずっと朝から仕事をされていて金曜日結果は知ってるけれども住民投票、どういうプロセスだったんだろうと興味を持たれている方もいらっしゃると思うのでまずこれを見ていただきましょうか。
小川さん側、ブルーのイエスうなだれていますね。
赤を軸としたこちらのノーの方々は歓喜の表情に見えるわけです。
スコットランドの住民投票どういうプロセスでどういう結果が出たかご覧いただきます。
≫独立をかけた住民投票。
スコットランド中が沸いた。
≫結果は、出た。
≫独立の是非を問う住民投票の実施が決まったのは2012年10月のこと。
≫もうまもなく投票、終わりますが投票に来た男性に独立反対の男性が声をかけて反対するように説得しています。
この一票が変えるんだと説明しています。
≫2年にわたりスコットランドを二分した論争。
ついに終止符が打たれた。
≫午後10時を過ぎました。
住民投票が締め切られました。
今、一斉にパブのテレビがサッカーからニュースに切り替わりました。
≫300年続いた連合からの独立という選択を迫られた住民たち。
開票のニュースを見守る人たちの表情は明るかった。
≫一方、各地の集票センターには次々と投票箱が運び込まれていた。
今回の投票率は84.6%に上り数にして361万9915票だ。
開票開始から3時間半後最初の速報が伝えられた。
北部のクラックマナンシャー地区。
前評判では賛成派が勝つといわれていた地区だ。
≫予想に反して反対派が勝利した。
≫午前1時半を過ぎたところです。
最初の投票結果、出ました。
ノーが優勢です。
これを受けて賛成派が多く集まっていた、こちらのパブ徐々にテレビを見なくなっていっています。
≫この時点で帰りだす賛成派住民の姿もあった。
それでも賛成派優勢の速報が出ると…。
≫しかし、その後は反対派が過半数を取る地区が連続する。
≫開票から7時間後。
賛成派が望みをかけていたスコットランド最大の都市グラスゴーの結果が出た。
かつては製造業で栄えた労働者の街で反イギリス政府色の強い場所だ。
≫手堅く抑えたが賛成派の勢いはここまで。
このあと22分の間に立て続けに4地区で負け日本時間午後1時15分。
スコットランドの運命は決した。
≫今、速報が出ました。
イギリスメディア、BBCスカイニュースともに独立反対派の勝利が確実になったと伝えています。
≫スコットランドが出した結論は独立はしない、イギリスに残るというものだった。
≫住民投票の最終結果、賛成が44.7%、反対が55.3%票差は40万票。
賛成派が過半数を取ったのは32地区のうち4つにとどまった。
独立運動を主導したスコットランド自治政府のサモンド首相の会見。
≫今回の住民投票の直前キャメロン首相は独立を思いとどまらせるためスコットランド住民に大幅な自治権の拡大を約束した。
例えば、徴税権、医療サービスの予算決定権などだ。
それゆえに独立はしなくてもスコットランドの実質的勝利だとする見方もできる。
一方のキャメロン首相の会見。
実質の勝利宣言ではあったが権限移譲に多くの時間を割いた。
≫今回の住民投票はスコットランドの世論を二分した。
だが2年にわたり独立と向き合ったことによって得たものは大きいとする住民もいる。
≫また、投票年齢は16歳以上に引き下げられた。
若い世代は何を学んだのか。
≫今後のことも気になるので2か所中継です。
ロンドンも結びますがまずはスコットランドのエディンバラ、横地明子記者です横地さんそちらの様子からまず伝えていただけますか?≫今、私はここエディンバラで一番の繁華街に来ています。
右手にはおみやげ物屋さんそして衣料品店などがありまして対する反対側、エディンバラ城も見えるんです。
そして、この通りの柱にはイエスといって昨日の投票の名残が残っています。
この通り、昨日まで高校生たちがビラを配ったりして自分たちの訴えを一生懸命訴えていた場所なんですね。
今日は打って変わって一般の外国人の観光客の人たちが多く行き交っています。
今回の投票ですが反対派が賛成派を上回りました。
私も投票直前の集会などに取材に行ったんですけれども賛成派は華やかなパフォーマンスの割にはまとまりがなく、具体的な例えば通貨をどうするのかといった疑問に対しても明確な答えが出せないままで不安に拍車をかけた可能性がありました。
≫横地さん、そういう中でこちらで言われているんですけどこれだけイエスとノーで分かれちゃうと、今後、しこりあるいはもっというとスコットランドの中で分断が始まって悪影響が出るんじゃないかという見方も出ているんですがその辺り、取材実感としてそちらではどうですか?≫取材をしていると、こちらではあまり確執というのは残らないのではないかという感触を持っています。
というのは、夫婦や友人グループ同士で意見が違うというのはよくあったんですけど投票結果が出た瞬間に少しお互いが首をすくめて苦笑いをして握手をするシーンも私は目撃しました。
根源的には同じスコットランド人であるという同郷の友人のようなそんな感覚がこの国、この街全体を覆っているのではないかと感じました。
≫そうですか。
わかりました。
ありがとうございました。
萱野さん、その辺り1点についてはどうですか。
今の、意外に確執がないって。
≫選挙の戦いが終われば我々は仲間なんだとともに戦ってともにいろんなことを学んだ仲間だとなれるのは成熟しているなという感じはしますね。
≫もしそうだとするとそうですね一方のロンドン。
イギリスは今後、独立騒動のあといろんな影響が出てくるという見方もありますので及川大地記者、ロンドンです。
お願いします。
≫ここ、ロンドンは国家分断の危機がひとまず去ったということでロンドン市民の間ではホッとしたという声がたくさん聞かれました。
カタルーニャなどほかの独立運動が過激化する恐れというのもひとまず取り払われましたのでロンドンも含めてヨーロッパのほかの市場も軒並み上昇している状態です。
一方、ポンドですが反対派の勝利に向けて値を上げていたんですが日本時間の午後1時をピークに下がり始めました。
ちょうどこのころイギリスのキャメロン首相がスコットランドだけでなくウェールズや北アイルランドにも権限を移譲するという話をした時間なんですね。
このキャメロン首相の発言演説が影響してポンドが売られた可能性があります。
こちら、イギリスではこの国は、かなり暮らしにくい国だという声がよく聞かれます。
福祉は次々に切り捨てられています。
そして、医療の質は徐々に低下しているという声が聞かれます。
更に、大学も有料なんですね。
これに対してスコットランドは手厚い福祉そして教育費が無料ということがあります。
今後、イングランド、ウェールズ北アイルランドからスコットランドと同様の要求をされる恐れがあります。
そうなると、全体的なかさ上げにつながりますので当然イギリスの財政を圧迫することにつながってきます。
そして、これ以上権限移譲が行われれば将来的には連邦制になるのではないかという話もあり連合王国というイギリスの国の在り方自体が変わっていく可能性があります。
≫わかりました。
及川さんありがとうございました。
萱野さん、ちょっと伺いたいのは日本も人ごとといえないイギリスの財政のひっ迫あれだけ緊縮財政をやってきてちょっと流れが大きくこの騒動で変わりつつあるとしますとねこれは今度の信任低下イギリスの国債の価値の低下、この辺の恐れはあるんじゃないですか?≫今回、独立派の主張が北海油田の回収をすればもっと税収が充実することができるんだと。
これがものすごく大きなスローガンになって心に響いたわけですよね。
これは、イギリス政府はスコットランドのことをないがしろにして財政をどんどんさせていると自分たちにはこれだけの財産があるんだからこれを使って自分たちで自己決定をしてそれをもっと充実させたいんだと自分たちのお金は自分たちで決めて使いたいんだという主張がもともとあったんですね。
この主張はイギリスだけではなくヨーロッパ中に今広がっている考えなんですね。
いろんな形で出ていますそれは。
例えばベルギーであればフランドル地方が独立したいという動きもあるしイタリアでも比較的裕福な北部が南部に福祉予算を回したくないから独立したいんだとかあとはEUからやっぱり独立したいというEUかい離派という人たち。
これは自分たちのお金は自分たちの決定のもとで使いたいんだ。
そちらのほうがもしかしたら裕福になれるかもしれない中央政府だとかヨーロッパの欧州議会だとかああいったところに決定権を取られたくないという空気がものすごくあってそれが場合によっては排外主義、なんで移民に我々はお金を使わなければならないんだ、財政はこんなにひっ迫しているのになぜ、我々は自分の財布を痛めて彼らを助けなければいけないのかそういう意識にもつながっていくんです。
いろんな形で出ています。
という点でいけば、日本も決してひとごとではない。
日本も財政がどんどんひっ迫しています。
そんな中で、この厳しい財政の中で、なんであの人たちに使わなくちゃいけないんだ。
なぜ、外国人のために自分たちが腹を痛めなきゃいけないんだという声がどんどん聞かれていますよね。
これはひとごとだとは私は到底思えません。
≫つくづくこれは複雑だと思うのはグローバリズムが進行しつつある今後もそうだという流れは変わらないのに、一方でローカリズムであるとかナショナリズムであるとか同時進行という形でまるで車の運転でいうとヒールアンドトゥみたいなアクセルとブレーキが同時のような形で動いているような感じがあるんですよね。
≫一方では経済はどんどんグローバル化してきて我々のコントロールが効く範囲はどんどん縮小しているという感覚がある。
先進国は経済成長がかなり頭打ちですからパイも広がらない。
パイが広がっていれば少しは寛容になれたのにパイが広がらない。
それでこのパイを誰に使うべきかということで厳しい問いがどんどん現れているんです。
そこで2つの拮抗する流れが衝突して場合によっては排外的な動きもできる。
≫財源が限られているパイが限られているからこういう動きがあるということはこのスコットランドの動きは今後、いろんなところにも波及するということを含んでおかないといけないですね。
次のニュースまいりましょう。
≫続いて、北朝鮮が約束していた拉致被害者に関する再調査についてです。
当初は今月の第2週にも最初の調査報告が出てくるとされてきたんですが北朝鮮が、まだ初期段階でそれを超えた説明はできないと日本政府に伝えてきたことがわかりました。
今日、このように拉致被害者のご家族にも説明がなされたわけですが北朝鮮の先延ばし、どういった狙いがあるのでしょうか。
≫北朝鮮との間で夏の終わりから秋の初めに行うことで一致していた拉致被害者についての最初の調査報告。
官房長官は昨日北朝鮮から通告がありその時期を事実上撤回してきたことを明かした。
≫5月末の合意からわずか3か月ほどで変わってきた北朝鮮の再調査。
夕方、拉致被害者家族らにも北朝鮮の先延ばしが説明された。
≫再調査をめぐっては8月末アントニオ猪木議員に面会したカン・ソクジュ国際担当書記がしっかり調査しているので新しい情報があると発言。
今月上旬、日朝交渉責任者のソン・イルホ大使もいつでも結果を報告できる状況にあると述べていた。
それがなぜ…。
横田めぐみさんの拉致を突き止めたジャーナリストの石高氏。
≫更に、交渉ルートが限られていることも北朝鮮を強気にさせているという。
≫今後、政府はなるべく早く調査結果を出すよう北朝鮮に求めるとしているが北朝鮮に応じさせる具体的な手立ては見えてこない。
≫始まりから日本としては北朝鮮の経済的な困窮があるからその辺りでというような交渉の前提があったように思いますがそれに関して、北朝鮮に大変詳しい共同通信の磐村さんに聞いてみるとやっぱり、中国の中央政府とそれから北朝鮮の中央とは前のように全然うまくいっていない。
やり取りもないだろうと。
しかしながら、一方で北朝鮮は中国の地方の中央省庁とは相変わらず貿易を続けている点。
ロシアとの関係もあるだろう。
こういうことを考えると日本が想像するほどお金に困窮しているにしてもギリギリだというんじゃないかというような≫こちら、ぎゅっと握り締められた一万円札の束ですがこの写真が撮影されたのが表参道のアップルストアの前だったんです。
今日、新しいiPhone6が発売されまして各地で毎度のように大行列ができたわけなんですが今回、こうした中国人の姿が見られたんです。
その目的はなんなんでしょうか。
≫そこには、中国で組み立てられたと記されている。
だが、この商品をまだ中国で買うことはできない。
そのせいか各地で奇妙な現象を巻き起こした。
今日発売になったアップル社の新型スマートフォンiPhone6。
いち早く手に入れようと多くの人が列をなした。
東京・銀座のアップルストア。
こうした光景は新しいiPhoneが発売になるたびに見受けられる恒例のものだが今回は少しその様子が違った。
≫iPhone6を求める列は午後になっても途切れません。
日本人だけではなくて海外、特に中国の人が多く並んでいます。
≫取材すると中国人による大量買付けと高値での転売の実態が見えてきた。
≫iPhone6は今日日本をはじめ10の国と地域で発売されたが中国での発売はまだ決まっていない。
取材を続けていると妙な場面に出くわした。
≫車と車の間で7〜8人の男性がお金のやり取りをしています。
そこで私たちもお話を聞いた留学生といっていた男性も中にいますね。
iPhoneを買い求めて並んでいた10人近くの男性が今、アップルショップの横でお金のやり取りをしています。
トランクの中にiPhone6がたくさん入っています。
≫そばに止められた車のトランクにはiPhoneが入った白い袋が多数見える。
彼らは何をしていたのか。
≫取材中、こうしたグループが複数見受けられ現金を渡している場面や後部座席いっぱいにiPhoneが積まれている車も。
組織的な転売行為なのか。
事情に詳しい中国人ブローカーが匿名を条件に取材に応じた。
≫あっさりと転売行為があることを認めた。
≫実はアップル直営のアップルストアでは外見は全く同じだが普通の携帯電話を扱う販売店で買えないiPhoneが買えるのだ。
SIMフリーと呼ばれるものでその場で電話回線の契約はせず海外を含めてどの携帯電話会社でも使えるものだ。
≫中国で人気の大手ネット通販サイトを見てみますとiPhone6を日本で代理購入しますという広告がずらっと並んでいます。
≫中国で転売されるiPhone6。
価格は日本円にして12万円あまりから15万6000円ほどとなっている。
中国で組み立てられたはずのiPhone6。
しかし、海外メディアによると中国当局から販売に必要な許可が下りずいまだ中国での発売時期は決まっていないという。
それが今回の事態をもたらしたのだろうか。
≫えらいことになってますね。
≫iPhone購入ツアーっていうのもあるようですよ。
旅行会社が企画したもので。
≫これは相当独自な目線で今日の出来事を見ていましたね。
≫いろんな要因でドルの独歩高と。
したがって、この円安がまた、がっと今日も進み日経平均の株価ががーっと上がりということですがそれにしても実体経済がそんなによくないという状況でこう上がっていくということに関してどう、お考えになりますか。
≫たった今、取引が終わりました。
今日の東京株式市場平均株価は大幅に値上がりしついにリーマン・ショック前の2007年の水準にまで戻りました。
≫昨日1万6000円台を回復した平均株価。
今日も取引開始直後から大幅に続伸。
およそ6年10か月ぶりの高値となった。
好調なニューヨーク市場。
ダウ平均株価は連日、最高値を更新。
東京市場もこの流れを引き継いだ。
また、ドル買い円売りの動きも止まらない。
今日の東京外国為替市場はおよそ6年ぶりに1ドル=109円台に突入。
ここ数日、1日1円以上も動く急速な円安が進んでいる。
昨日、今の円安水準はトータルではマイナスではないと語った経団連の榊原会長。
今日は…。
≫急速な円安・株高の流れが続く一方で政府は今日9月の月例経済報告で5か月ぶりに景気の基調判断を引き下げた。
消費増税に伴う駆け込み需要の反動減が長引いていることや台風などの天候不順円安による物価高の影響などもあり個人消費に足踏みが見られると判断したためだ。
これまでの消費増税後の景気は緩やかに回復するという政府のシナリオからずれが生じている。
≫年金は減り、消費税は上がり物価は上がり、円安傾向で更にと保険料も上がると。
こういう中でかねてより金融緩和の問題点を指摘されているのでぜひ、萱野さんに伺いたいんですけどある意味、金融緩和の賜物で株価や円安が動いてるんですけどこの問題点なんですが。
≫株価が上がるのも円安も金融緩和がもともと狙っていたことですよね。
ただ、そのマイナス面がここへきて出ている。
例えば株価はですねどんどん株価は上がるけど賃金は上がっていない。
今回の月例報告でもそうですけど個人消費は伸びていない。
個人消費が伸びていないということは購買力は上がっていないわけです。
物価も少しずつ上がっているけど実質、賃金は上がっていない。
物価が上がって給料が上がらなければ我々の購買力は下がったことになります。
円安に関しても実はそんなに実質の輸出が伸びていない。
なかなか買うほうは日本の国内の消費者にとっては輸入物価が上がるから買える量は前より減る。
実質賃金と実質購買力は下がったことになりますよね。
結局、株価が上がっても円安になって輸出企業が伸びるといわれても伸びなくて結局、個人の購買力は上がっていないんです。
むしろ下がっているような。
≫年金生活の方はいくばくかのお金を取り崩していかなきゃいけない不安の中で節制も当然しますよね。
財布の紐はかたくなる。
≫今、地方経済の打撃を一番与えているのは輸入物価の上昇です。
円安によって輸入するものが高くなってしまったと。
≫中小、零細、原材料高に苦しんでいますよね。
≫株価が上がっても、結局我々の暮らしがよくないというこれまで見たような風景がまた繰り返されているんです。
もともと金融緩和はお金をどんどん市場に流すことによって企業にお金を使ってほしい設備投資をどんどん積極的にやってそれが最終的には景気を浮揚させるシナリオだったんですけど結局、株式市場だとか為替市場とかそういったところにお金が流れているだけでなかなか我々の日常的な経済生活のところにはこないわけですよね。
≫企業の内部留保も上がっていますよね。
≫そうですね。
円安で例えば輸出企業の収支が改善したとしても給料に回されているわけではありませんから我々の生活は一向によくないと。
どんどん差が広がっていきますよね。
企業のほうはお金を留保していくけど給料は伸びないという形になっている。
これは金融緩和の落とし穴だと思うんですよ。
経済政策の目標は何かということを根本的に考えると株価を上げることなのかそれとも一部の輸出企業の業績を改善することなのか。
そうではなくて国民の豊かさを実現することですよね。
国民が豊かな生活をするためには最終的には購買力が上がらなければいけない。
でもそれと逆のことが今、進行しているわけです。
これ、そろそろ金融緩和あるいは円安、株高とかの裏の部分も我々見ていかなければ株が上がったからといって喜んでいるだけではいけなくなったそういう段階にきたんじゃないかと思いますね。
≫金利が上がることはとても怖い面がありますが反面で今みたいに預金の金利が全くつかないようなときよりも若干上がったときのほうがそれだけで1兆円以上の多少の預金をしている人の金利が上がることで少しは財布の紐が緩くなるとかそういうふうにして≫明日で発生から1か月となります。
8月20日のあの広島の北部の光景を思い出してください。
遺体の捜索が終わりました。
更にそこでまたより見えてきた現実があります。
途方に暮れている方々がいらっしゃいます。
≫まだまだこうやって家の中、手作業で土砂や流木を外にかき出すという作業が続いているんですね。
≫明日で1か月。
≫全くの手付かずとしか言いようのないところも残っている。
ここは八木4丁目の小田原さん夫婦の自宅。
出入りは窓から行っていた。
小田原さんの自宅は全壊という判定だ。
≫半年後に住む場所被災者の誰もが抱える悩みだ。
小田原さんは、マンションの購入を思案中だというのだが…。
≫住宅の損害に対して国や県など公的に支出される支援金などは全壊でも最高360万円となっている。
≫山の上のほうまで来ますとがれきもそのままですね。
ただ、重機が入って土砂をかき出していますのでここ、車が通れる道だけはできたんですね。
そして、仮設の電柱ですかね。
≫電力は回復していた。
だが一部の水道などは完全復旧までにもう少し時間がかかる見通しだ。
ここは安佐南区八木3丁目。
土砂災害による被害が大きかった地域の1つだ。
数軒の住宅を残しほかの建物は押し流されていた。
この建物が中谷敏明さんの自宅兼事務所だった。
被害の程度は床上浸水で半壊でもない。
≫家族とのここでの暮らしは20年になる。
現在の一番の悩みはこの自宅のある場所が市の調査などで危険性のある地域として指定されるかもしれないことだという。
≫行政の決定がなければ状況は変わらないままだ。
中谷さんは一日でも早く家族全員で暮らせる場所を探したいという。
1か月が経過しても避難所で過ごす人もいる。
広島市のまとめでは現在も44世帯81人が避難所に身を寄せているということだ。
≫こちらは1軒丸ごと流されてしまいました。
家の基礎部分、土台だけが残されています。
このように甚大な被害が出た安佐北区では住宅が、どのぐらい壊れたのか被害の程度を判断する実地調査が追いついていないというのが現状です。
≫安佐北区は、およそ800軒で被害の実地調査が必要だが担当者は3人しかいないということだ。
今日までに確認できたのは半数の400軒だけだ。
昨日、現場からは遺体が見つかり行方不明となっていた最後の一人大屋弘子さんだと確認された。
≫アメリカ人やイギリス人の人質を殺害する映像を相次いで公開しているイスラム国が新たな映像を公開しました。
≫イスラム国が公開した映像で男性は自らをイギリス人ジャーナリストジョン・キャントリーだと名乗った。
≫キャントリー氏は映像の中で英米の政府が人質解放のためにイスラム国と交渉をしないことを非難。
今後数回に分けてほかのヨーロッパ諸国の交渉の過程を暴露するとした。
≫そこにはアメリカが主導する対イスラム国の有志連合結成に動揺を与える狙いがあるとみられる。
≫速報です。
過去最大額の上場として注目されている中国のネット通販大手アリババグループがつい先ほどニューヨーク証券取引所に上場しました。
アリババ株は取引開始とともに買いが殺到。
売買が成立せずいまだに初値がついていません。
今回の上場でアリババが資金調達する額は250億ドル。
日本円で2兆7000億円を超えすべての業種を通じて史上最大額の上場となります。
アリババ株の3割以上を保有する筆頭株主のソフトバンク。
孫社長は祝福のためニューヨークを訪れました。
今回の上場でその含み益が5兆円を超える見通しです。
ソフトバンクは今後も世界規模での買収を≫九州では昨晩から雨が降り始め午前中には南部で激しく降ったところもありました。
現在も九州一帯に雨雲がかかっています。
この雨雲の正体は秋雨前線です。
そして日本の南には台風16号の発達した雲があります。
前線に向かって台風の湿った空気が流れ込み前線の活動がより活発になっているんです。
そして台風16号は現在フィリピンの北を北西に進んでいます。
このあと、東寄りに進路を変えて早ければ週明けにも列島に近づく見込みです。
進路は昨日より西寄りに変わりました。
その原因は、まだ南に残る太平洋高気圧が勢力を維持しているからなんです。
今後はこの太平洋高気圧の強弱によって台風の動きが変わってきそうです。
まず予報円の真ん中を通るコース。
そして大陸方面を大回りするコース。
更に沖縄方面の内回りコースが考えられます。
まだ進路は定まっていませんが特に真ん中を通るコースと内回りコースには注意が必要です。
というのも進路にあたる海水温がまだ高いからなんです。
台風が勢力を維持する27度以上の海域が九州付近まで広がっているんですね。
そのためある程度勢力を維持したまま列島に近づく可能性は十分あります。
≫スポーツまいりましょう。
青山さん、お願いします。
≫お伝えします。
4年に一度のアジア競技大会今回は韓国のインチョンです。
サッカーは始まっているんですが今日、開会式が行われました。
今、流れているのは8年前の映像です。
カタール・ドーハ大会の開会式こうやって、聖火ランナーが馬で駆け上がって聖火に点火したんですね。
そして4年前、中国の広州大会では子どもたちが耳をふさいでいますが爆竹で点火しました。
それでは今大会の開会式の様子ご覧ください。
華々しく開会式が幕を開けました。
競技数はロンドンオリンピックの26を超える36競技。
アジア45の国と地域が参加します。
日本の登場です。
今回、712人の選手が参加し前回を上回る50個の金メダルを目指します。
主将、三宅選手ですね。
そして、聖火の点火です。
つきました。
1つになるアジアをテーマに行われた開会式。
16日間にわたる戦いが始まります。
日本の活躍に期待しましょう。
続いて先行して実施されているなでしこジャパンの試合です。
≫初戦は中国相手に引き分け。
グループステージ首位通過へ1点でも挙げたいなでしこジャパンはヨルダン相手にゴールラッシュ。
まずは開始5分、川澄。
12分、川澄のクロスに菅澤。
20分、そして32分と阪口が立て続けにゴール。
36分には相手のオウンゴールで5点目。
39分、菅澤がヘディングで押し込むと2分後にもこぼれ球を押し込み前半だけでハットトリックを達成。
更に1点を追加し前半を8対0で終える。
後半に入っても攻撃の手を緩めない、なでしこジャパン。
これで10本目。
後半26分にはコーナーキックから阪口が決めて2人目のハットトリック。
締めくくりは川澄。
大量12ゴールを奪ったなでしこジャパン。
グループB首位に立った。
≫続いて大相撲です。
こちらモンゴル出身の力士逸ノ城関。
高校時代に相撲留学で来日して今年の1月場所でデビューしたばかりなんですがこの巨漢を生かして新入幕にもかかわらずここまで全勝です。
≫モンゴル遊牧民初の幕内力士・逸ノ城。
立ち合い、旭秀鵬に頭をつけられ苦しい体勢。
得意の左上手を取らせてもらえない。
立ち合いから1分、防戦一方。
土俵際まで押し込まれる。
が、ここをしのぐ。
ひたすら我慢、逸ノ城。
ここでようやく左上手を取ると一気に攻勢に出る。
寄り切り。
これで無傷の6連勝だ。
≫いかがですか?古舘さん。
≫大銀杏も結えていない状態でこんなに強いのは異例ですけどね。
≫白鵬は相撲をやるために生まれてきた体形なのではないかと話していて周りの力士も注目しているようです。
≫上背がある中で青い締め込みは映えますね。
≫今後、注目したいですね。
続いてプロ野球まいりましょう。
今日、ソフトバンクが勝つか引き分けて2位オリックスが負けると優勝マジック7が点灯します。
ただ、オリックスは5試合多く残していますので今日、明日とソフトバンクが連敗してオリックスが連勝あるいは1勝1分けであればオリックスに逆に優勝マジック11が点灯するんです。
それでは今日の試合です。
≫首位ソフトバンクの先発、中田は4回西武のルーキー森に浴びた5号スリーラン。
チームの勝ち頭が5失点と崩れます。
追うソフトバンク打線は5回。
柳田の1か月半ぶりの14号で1点を返すと更に6回3点差に迫りなおもツーアウト満塁で、松田。
先発、牧田をパ・リーグ打率トップの打線がとらえきれません。
その裏。
西武、メヒアにリーグ単独トップとなる32号ホームランを打たれたソフトバンク。
足踏みの3連敗です。
≫連敗について首位ソフトバンク秋山監督は生みの苦しみというよりプレッシャーに負けていると話しました。
さあ、2位オリックスはどうだったんでしょうか。
≫2位、オリックスの先発近藤は1回。
タイムリースリーベースを浴び3連敗中のロッテに先制を許します。
その後、2点を奪われ迎えた6回、この試合初めてチャンスを作ると、3番、糸井。
反撃の一打は、17号ツーラン。
1点差に詰め寄ります。
しかし、作ったチャンスは一度のみ。
オリックス最下位を相手に痛い敗戦です。
≫試合後のオリックス森脇監督のコメントです。
選手は強い意気込みを持って臨んでくれたが私が生かせなかった。
全力で残りの試合を戦うしかない。
≫楽天先発、則本日本ハム、中田の因縁対決。
事の発端は4月。
当てる、当てる、キレる。
このデッドボールのあと両者の対戦成績は8打数4安打ホームラン1本と中田が優勢。
因縁対決、今夜は?≫ここまでチームトップの12勝を挙げている則本。
鋭く落ちるフォーク伸びのあるストレート。
5回まで1人のランナーも許しません。
しかし6回、ヒットを打たれ初めてのランナーを得点圏に背負った則本。
迎えるは西川。
フォークで空振り三振。
気迫のピッチングで得点を与えません。
0対0のまま迎えた8回。
楽天はランナー3塁で昨日決勝打を放っている藤田。
均衡を破るライト前へのタイムリー。
楽天が1点を勝ち越します。
9回、完封勝利まであとアウト1つ。
打席には4番、中田。
球団新記録となるシーズン7度目の完封勝利。
則本が13勝目をマークしました。
≫松坂大輔以来14年達成者のいない記録。
高卒1年目からの2年連続2桁勝利。
ダルビッシュ、達成できず。
田中将大、達成できず。
阪神、藤浪晋太郎達成まであと1勝!≫21世紀初の快挙達成を狙う藤浪。
1回、ランナーを2人背負って、森野。
打ち取った当たりでしたが上本の送球が乱れランナーが2人とも生還。
中日に先制点を許してしまいます。
しかし阪神はその裏1点差に迫りなおも満塁と、中日先発山井を攻めて6番、福留。
高めのシュートをとらえすかさず同点とします。
4対3の3回福留が今度は秋の夜空に高々と打ち上げるソロホームラン。
勢いづいた猛虎打線は5回までに毎回の8点を奪います。
大量援護を受けた藤浪は6回。
5点差ながら満塁のピンチ。
迎えるは3番、大島。
藤浪、2年連続2桁勝利達成です。
≫2位広島にアクシデント。
ルーキーながら打率2割9分9厘。
ホームラン9本の活躍でショートスタメンに定着した田中が守備練習中に頭部にボールを受け救急搬送。
思わぬ形で田中が登録抹消となった広島は田中と同じルーキー大瀬良が先発。
しかし梶谷にスリーランホームランを浴びるなどDeNA打線を相手に8失点。
8対1の6回4番、エルドレッド。
不振に苦しんだ主砲が55日ぶりとなる34号ソロホームラン。
更に9回、3点差としなおもチャンスで6番、ロサリオ。
序盤の失点が響いた広島反撃及ばず3連敗です。
≫リーグ3連覇へのカウントダウンに入った原巨人。
先発を託されたエース、内海はランナーは出すものの持ち前の打たせてとるピッチング。
リーグ一の得点力を誇るヤクルト打線を4回までゼロに封じます。
巨人は4回ワンアウト3塁1塁でスタメンマスクの8番、加藤健。
プロ16年目の33歳が今シーズン初打点となるタイムリー。
力投の内海に先制点をもたらします。
なおも3塁1塁のチャンスで内海。
鮮やかなセーフティースクイズが決まり2対0。
巨人バッテリーがバットでも存在感を示します。
更に5回、ランナーを2塁に置き4番、阿部。
主砲の豪快な一撃は特大の18号ツーラン。
ヤクルト先発、石川からリードを4点に広げます。
しかし9回、粘るヤクルトに3点差とされるとなおも2塁1塁のピンチで1番、山田。
最後はマシソンが締めた巨人。
優勝に突き進む3連勝です。
≫セ・リーグの順位です。
続いてパ・リーグ。
≫TPP交渉の打開に向け日本とアメリカの閣僚級協議が来週開かれることがわかりました。
甘利TPP担当大臣がワシントンを訪れフロマン通商代表と協議します。
日本が関税撤廃を避けたい農産品5品目のうち特に難航している牛肉や豚肉の取り扱いについて閣僚間で決着させる狙いです。
≫2つありましてね我々はそうとっていないんですがメディアによっては大筋合意をしたとまた貫いているところもあるんですがチーズ、乳製品のことを考えても大筋合意とはいえないと私は思っているんですけど。
2014/09/19(金) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]

住民投票の結果は…スコットランド独立問題▽iPhone6発売で“下取り合戦”が過熱▽土砂災害から明日で一月…広島被災住民は▽M8の巨人は…

詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
【コメンテーター】
恵村順一郎(朝日新聞論説委員)
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツ】
松岡修造、工藤公康、澤登正朗、中山雅史
◇おしらせ
☆番組HP

http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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