御嶽山噴火、死者51人に
2014年10月5日0時3分 スポーツ報知
戦後最悪の火山災害となった御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火で、長野県警と消防、陸上自衛隊の捜索隊は4日午後、山頂付近で新たに心肺停止状態の1人を発見した。この日見つかったのは計4人で、全員の死亡を確認した。3日までに死亡が確認された47人と合わせた死者は計51人となった。
4人のうち1人は、長野県が行方不明としていた16人に含まれる愛知県豊田市の小学5年長山照利さん(11)と判明。残る3人も不明者に含まれている可能性があり、長野県警は身元確認を急いでいる。
長山さんは頂上山荘の北側、3人は南側で見つかった。
台風18号の接近により御嶽山周辺では5日朝から雨、6日は雨量が増える上に暴風を伴う予報となっており、5日以降の捜索活動にも影響しそうだ。5日夕までの24時間に予想される雨量は50~60ミリ、6日夕までの24時間は100~200ミリ。
大量に降り積もった火山灰は、わずかな雨でも土石流につながる恐れがあり注意が必要となる。
気象庁によると、御嶽山は4日も火山活動が続いた。噴煙は火口から数百メートルの高さに上がり、火山性地震も続いた。
4日の捜索隊は約930人の態勢で、ヘリコプターや徒歩で山頂へ向かった。捜索範囲を拡大して、金属探知機なども用いて火山灰に埋まっている人がいないか捜した。