「日々」を聴くと亡くなったおばあちゃんを思い出すといただきました。
2時になりました。
この時間はスコットランドの住民投票についてお伝えします。
スコットランドのイギリスからの独立の賛否を巡る住民投票で、イギリスの公共放送BBCは、反対が賛成を上回ることが確実になったと伝えました。
これによってスコットランドは独立せずイギリスにとどまることになりました。
BBCによりますと日本時間の午後1時50分現在で、スコットランド南部のグラスゴー、北東部のアバディーンや中部のレンフルーシャーなどで開票が終わり、独立反対が173万7464票で、得票率55.40%、賛成が139万8540票で、得票率44.60%で、反対が賛成を上回り、賛成が、反対が賛成に33万票余りの差をつけています。
開票はまだ続いていますが、BBCは残り100万票余りで、この差を逆転するのは難しいと判断し反対が賛成を上回ることが確実になったと伝えました。
これによってスコットランドは独立せずイギリスにとどまることになりました。
賛成派は最大都市グラスゴーや地盤とされているダンディーなどで反対を上回りましたが支持がスコットランド全体には広がりませんでした。
それでは先ほど開票結果が発表されたスコットランドの中心都市、エディンバラから中継です。
世界が注目したスコットランドの住民投票、有権者の判断は、イギリスにとどまることでした。
ここエディンバラも、独立反対でした。
32の自治体のうち独立賛成派が、反対を上回ったのは、4つの自治体でした。
この中には人口が最も多いグラスゴーが含まれるなど、独立賛成派は失業や格差の拡大などを背景に、イギリス政府の政策に不満を持つ人たちに主に都市部で支持を拡大してきました。
しかし、独立運動を主導してきたスコットランド民族党が、本来は強いはずの地域で独立反対のほうが多くなるなど、そのほかの地域では支持を伸ばせませんでした。
ここエディンバラのメディアセンターからほど近いスコットランド議会のまわりには、独立支持者の人たちが集まっていましたが少しずつ人数が減り始めています。
中には座り込んで落ち込んだ様子の人もいました。
開票作業はまだ続きますが今回予想以上に接戦となったことについて、独立運動を主導してきたスコットランド民族党の幹部は、変化を求める民意が示されたことは明らかだと述べています。
またこうした声に対してイギリス政府も対応を迫られることになります。
それでは国際部税所デスクに聞きます。
スコットランド独立せず、イギリスにとどまるという結果になりました。
独立派が及ばなかった敗因から教えてください。
今の中継でもありましたが、エディンバラですとか大都市部で、やはり票が伸びていませんでした。
また本来、独立を求める声が強いとみられていた地域で支持が伸び悩みました。
その一方で、独立反対派というのは、本来、独立賛成派が強い地域でも善戦しました。
例えば商業都市グラスゴー近郊近くにあるインバークライドというところでは、僅か86票差で競り勝つことになりました。
最近になって世論調査の結果では、賛成派から反対派に立場を変えた人もいるのではないかという分析もありました。
開票結果を通して有権者はどのような判断をしたのでしょうか。
最も大きな要因は、経済だったと思います。
独立したとしても、そのあとの経済運営、財政運営への不安が払拭できなかったということです。
独立派はスコットランドの沖合に90%あるといわれる北海油田の税収などそれがあることで国の運営はできると主張しました。
そして公正な社会を作ると主張しました。
ただイギリスは、北海油田はやがて枯渇する可能性もある、また、現在スコットランドは、イギリス政府から配分されている地方予算がなくなること、こういったことを勘案して、見通しはそんなに楽観視できないとしていたんです。
金融機関ですとか経済界の中には、こうした見通しを嫌って、先行きの不透明感を嫌って独立が決まった場合には、イングランドのほうに拠点を移すと表明するところも出ていました。
また、キャンペーンの運営のしかたも、例えば賛成派が優勢だと伝えられたあとにイギリス政府のキャメロン首相が2度にわたってスコットランドに入りました。
そして、心から、お願いですから独立をとどまるようにとみずからのことばで訴えました。
そして、独立が否決された暁には、スコットランドに自治をさらに拡大すると約束しました。
こうしたことも最後まで、態度を決めていない有権者の判断に一定の影響を与えたのではないかとみられます。
とはいえ、スコットランド、今回二分した形になった住民投票ですが独立派にとっての強烈な意志表示になったとも思います。
今後はどういった影響がでると見られますか。
独立というのは否決されましたが、今回の住民投票をきっかけに、スコットランドに長年くすぶっていた不安が表面化している形なんです。
イギリス政府は、こうした不満を放置することはできないと思います。
スコットランドの市民の声に真摯に耳を傾け、自治の拡大であるとか、政治の中心、経済の中心がロンドンの中心に集まっているのではないかという不安、不満を解消する姿勢を見せていかないといけないと思います。
またスコットランドの市民の間でも、今回、賛成、反対に分かれて激しい論争が繰り広げられました。
こうした中で、はからずも生じてしまったあつれきというものをどうやって修復していくのかということも、スコットランドに突きつけられた課題だと思います。
国際部の税所デスクに聞きました。
お伝えしていますようにスコットランドのイギリスからの独立の賛否を巡る住民投票で、イギリスの公共放送BBCは、反対が賛成を上回ることが確実になったと伝えました。
これによって、スコットランドは独立せず、イギリスにとどまることになりました。
住民投票は開票作業が進められていて、BBCによりますと、新たにエディンバラなどで作業が終了し、32の自治体のうち29で開票作業が終わりました。
日本時間のきょう午後2時現在、独立賛成が139万8540票で得票率にして44.60%、独立反対が173万7464票で、得票率にして55.40%と、独立反対がリードしています。
まだ開票が終わっていないのは、32の自治体のうち残り3となっています。
それでは為替と株の値動きです。
2014/09/19(金) 14:00〜14:10
NHK総合1・神戸
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