「チョイス」。
それは選択肢。
人生にはさまざまな分かれ道があります。
就職結婚住まい。
私たちは節目節目で選択をしています。
これは人生の一大事病気になったときも同じです。
実は病気を予防したり悪化を止める更には改善もできるお勧めのすてきな選択肢があるんです。
それこそが「チョイス」
例えばおしっこの悩み。
おしっこの悩みは実にさまざまです。
以前「チョイス」で紹介したのは何回もトイレに行ってしまう頻尿。
ほかにも尿漏れ残尿感など…。
中でも怖いのはおしっこが出なくなる事!
おしっこが出なくなり…
命の危険?一体何が起きているのでしょうか?実はぼうこう以外のある所に異常が起きるのです。
でもご安心!あるチョイスを選んだ方は…
快調です。
今日の「チョイス」おしっこでお悩みのあなた!必見で〜す!
さあ今日の「チョイス」は「続・おしっこの悩み」。
はい。
映画でも何でも続編できるっていうのは人気な事なの。
そんだけやっぱりね悩んでる人が多いしなかなか人に聞ける事じゃないの。
男性といえどもね。
確かにね。
女性なんかは特にそうやしね。
特にね。
何かちょっと恥ずかしいかなという気持ちになって相談できないっていうのありますね。
これが異常なのか正常なのかというのが分かんないのよね。
個人差あるものだったりするからなかなか…。
そうなんですよね。
おしっこの悩みで一番多いのは頻尿だったんですがその次もいろいろ…統計を見ますとこれ40歳以上の男女の統計なんですけど1位はもちろん頻尿ですよね。
でもその次は勢いがないとか残尿感がある尿失禁があるあるいはおしっこを我慢できないと。
こういう悩みをそれぞれ皆さんお持ちでいらっしゃる。
僕も何個か当てはまりますもん。
そうですか。
やっぱり言えないけどそれぞれ少しずつあるかもしれない。
…でおしっこの回数が多いこの頻尿というのは心臓病とか睡眠時無呼吸症候群のサインでもあるという事でこれは前回もお伝えしたんですけどもこの「出ない」とか「出にくい」という事も実はほっておくと命の危険にもつながるんですよね。
そうか。
頻尿でも大変な事だし逆に出ないっていうのもすごい大変な事なんですね。
何かちょっと毒というか何かがたまっていくという事ですもんね。
その命の危険な状態それを経験した男性のケースをご紹介します。
突然思わぬおしっこの症状に見舞われた…
それまで鴨下さんにはおしっこの悩みはほとんどありませんでした。
しかし3年前命の危険にさらされました
大学の同窓会がありましてそこで例によって飲んだり食ったりして騒いでたんですけどもそれが終わってうちへ帰ってきてバタンキュウで寝たんですけどもその後…出たいんだけども出なくて…パンパンっていうんですかね下っ腹だけが。
鴨下さんは何度もトイレに行きましたがおしっこは全く出ません。
おなかがパンパンになり苦しみが増していきました。
1時間後その様子を見ていた妻の光子さんは…
女房が顔役ですからね…そこへ…
夜家族が運転する車で病院に駆けつけ緊急検査を受けました
受けたのは超音波検査。
映し出された画像をよく見るとぼうこうの下にある尿道が塞がれていました。
原因は前立腺が大きくなってしまう前立腺肥大症でした
前立腺はぼうこうの下にある男性だけが持つ臓器。
通常の大きさはクルミの実くらいです。
この前立腺が大きくなり過ぎると尿道を圧迫して塞ぎ尿が出なくなってしまうんです。
ぼうこうが前立腺で塞がれてしまうと尿閉という状態になります
そのまま放置すると腎臓に尿が逆流。
腎不全を起こし命の危険につながる事もあるんです
自分で気付かないうちに前立腺肥大症が進んでいるとアルコールをたくさん飲むと血液が充血して前立腺がむくむんですよね。
そのためにああいう尿閉になってしまう事は結構よくあるんですよね。
そこで鴨下さんはすぐにある治療を受けました。
それは導尿。
閉じている尿道に直径5mmほどの軟らかい管カテーテルを入れぼうこうまで届かせます。
この管を使ってたまっているおしっこを全部出したんです。
これを3日間続けました
その後尿道を広げる薬を服用。
健康のためにウオーキングも始めました。
そしてなんとか元の生活を取り戻す事ができたんです
奥さんが顔なじみの方多くてよかったですね。
今尿閉というお話ありましたけどこのチョイスブロックで見るとこの縦軸上に行くほど前立腺肥大の症状が重くなりますね。
この横軸は加齢です。
鴨下さんの場合はある時尿閉が起きてしまってもうぼうこうがパンパンになったと。
放って置けば命の危険にもなるというところでカテーテルを入れておしっこを出しました。
導尿をしました。
そしてそのあとは薬でもって症状を改善して今は普通におしっこが出るようになったという事なんですね。
ではその辺りをスペシャルチョイスアドバイザーに伺ってみましょう。
どうぞ。
よろしくお願い致します。
日本大学教授の橋悟さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
橋さんは以前もお世話になりました。
年齢を取るとみんなやっぱりちょっとずつ前立腺っていうのは肥大してくるもんなんですか?そうですね。
多くの人はなりますね肥大症。
それが大きくなり過ぎるとああやって尿道塞いで閉尿って事が起こってしまう。
尿閉ですね。
最悪の場合には尿閉になる。
これ男性だけですか?男性特有の?そうですね。
そもそも前立腺っていうのは男性の生殖器なんですよね。
どういう事してるかっていうといわゆる精液の中にある精子に栄養を与えるようなそういう成分のある前立腺液というのを作っているものなんですね。
これがなぜお年とともに大きくなるかっていうのはあんまりまだよく分かってないんだけれどもただどうも男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが悪くなると大きくなる。
あるいは慢性的に炎症が起こっていると次第に大きくなるといわれています。
なるほど〜。
さあそれじゃあこちらにその前立腺肥大の症状というのをちょっとまとめてみました。
前立腺肥大の症状は3段階に分けられます。
軽症の場合は大きくなった前立腺がぼうこうを刺激して突然我慢できない尿意を催す尿意切迫感が起きます。
これが何回も続くため頻尿になってしまいます。
進行すると前立腺が肥大し尿道が更に狭くなり尿の勢いが弱い尿が途中で途切れる排尿しても尿を全て出し切れない残尿に見舞われます。
重症になると尿道が全く塞がってしまう尿閉を起こします。
またぼうこうに大量にたまった尿があふれ出て尿漏れを起こすようになります
もし尿閉を起こした場合はもう中のおしっこを全部出すしか治療はないんですか?そうですね。
そういう場合はやむをえないので。
ちょっと残酷な感じにも見えますけど…。
なかなかね…太いなって思いましたけど。
太いですね!太さは何種類かはあるんですがでもこれが大体標準的な使う太さです。
これを尿道からぼうこうにまで入れてそれでパンパンになったおしっこを外へ出すと。
その先端…穴がおしっこたまったとこに入った瞬間ジャ〜ッと出るもんですか?前立腺を越えてぼうこうの中に入った途端もう勢いよく出ます。
この先の方に穴が開いていてここから…。
ここに穴が開いてる。
そこがぼうこうに入るんですね。
だからここがぼうこうに入った瞬間ジャ〜ッと出るって事。
VTRでもおっしゃってましたねすごく楽になったって。
ただ度々繰り返して出ないって事もありえるんですね。
定期的にお医者さん行ってこれをやってもらって…。
でもそうすると大変ですよね。
だからそういう場合は…。
こういうものがあります。
何回も繰り返して尿閉になっちゃう場合あるいはそういう事が懸念される場合そういう時には一回入れて出して抜いてというのではなくってしばらく入れて留置しておくこういうタイプのカテーテルを使います。
入れたままにしておくんですか。
そうです。
留置型のカテーテル。
留置型…。
はい。
まず入れますね。
ぼうこうにまで。
これはずっと入ってる状態?入りました。
入ったあとにこうやる…。
あ〜!あ〜びっくりした。
う〜わ!風船玉が膨らみます。
水を入れるって事ですか?抜けないようになってぼうこうにこれが留置される。
え〜!中でいわゆる結び玉みたいに抜けんようになってずっと手離しても抜けない状態になる。
ここでとどまってくれる。
そうすると前立腺が大きくてここが圧迫されていてもちゃんとおしっこが出せると。
でもそれ…いざ体から出す時はどうやって出すんですか?抜く時ですか?抜く時はこれこうやって…。
あ〜!お〜!スポ〜ンって行くねや。
それでいけるんですね。
いけるんですね。
この部分の栓がこういうマグネットでちょっと手先がお年寄り不自由な方いるでしょ。
落っことしちゃったりするんですね。
これだとパチンで出してパチンで…。
うわ〜!こんなようなものもあるんですね。
何か知らんけど俺これ欲しいと思った!分かんないけど何かすごい理にかなってるっていうか。
結構いろいろアイデアが詰まってますよね。
うわ〜これはすごい!でもこれって本当につけてらっしゃる方とか便利やから外さなくてもいいわって…。
実は結構いらっしゃいますよ。
ねえ。
「これでいいよ」みたいな方。
ただやっぱりね長い間入れとくと尿路感染が必ず起こったりしますのでやっぱり一時的なものと考えて根本的な治療を是非してほしいという事ですよね。
だからこれを入れてる間に…。
次のステップ。
お薬をのんでおしっこの出やすい状態を作って抜いてみる。
あるいは手術をするというそういう事もありますね。
この症状は女性にもありますか?そうですね。
女性は前立腺がないので頻度とするとやはり少ないです。
ただ女性もこういう骨盤底筋というおなかの中の内臓を支えている筋肉が弱くなるとぼうこうとか子宮が少し下がってくるんですよね。
こう膣の中にこれが下がってくるんですよ。
ぼうこう瘤という状態になるとここが折れ曲がっちゃう。
尿道の出口が。
これがこう折れ曲がっちゃう。
あと子宮がド〜ンっと落っこってくるとこの子宮はしっかりとした硬さありますから尿道を後ろから圧迫して尿閉になると。
先生今まさに…今もう8か月なんですけど本当にトイレが近くて慌てて行ってもあんまり出ないんですよ。
おかしいなと思ってまた行くんですけどまた出なくて何回か無理やり息むとチョロっと出る程度なんですよ。
それは…?あります。
妊娠中の女性の場合はまず赤ちゃんがいると子宮大きくなりますよね。
ですからぼうこうの上に載っかって圧迫されてまず頻尿になります。
あと時々子宮の位置にもよるんですが子宮がちょっと後屈してる人がなりやすいっていいますが大きくなってくるとこの子宮頸部がさっきと同じようにここを圧迫して尿を出にくくするって事もあるんです。
え〜!教科書どおりの事が起こってるやん。
そのとおりの事が。
そのとおりの事が今起こってるんですね。
女性でもそういう場合には。
そうなんだ〜!はあ〜!それはだからいわゆる出産と同時に子宮もちっちゃくなりますから。
ええ元どおりに戻ります。
そっかそっか。
早く出てこいよ。
またお話を戻しますとその診断の方法が3種類。
そうですね。
まずはやはりこの症状をよく聞くという。
尿が出にくいのかトイレが近いのかあるいは両方あるのかとかいつぐらいからそういう症状があるか。
あるいはお酒飲むと特に悪いとかそういうエピソードを聞くって事ですね。
もう一つは直腸診といってこれはですね僕たち医師が手袋をしてそれでゼリーをつけて肛門に指を入れて直腸から前立腺を触診します。
僕この検査した事あります。
ありますか。
そうですか。
何とも言えないですよね。
ねえ。
あれでいわゆる肥大してるかどうかが分かるって事?触診した時の硬さとかしこりがないかとかそういう事を見る事によって肥大症なのかあるいは前立腺がんがないかどうかとか。
そういう意味でもこれ大切です。
あともう一つはこれ超音波の検査なんですけどこれ普通はまずは下腹部のこういうぼうこうのある所をおなかの上からこうやって…。
よくエコー検査と。
エコー検査です。
はい。
腎臓なんかを見るのと一緒にぼうこうと前立腺をおなかから見るっていう事でおよその前立腺の大きさなんかを測ったり出終わらないおしっこがどのぐらいあるのかも分かります。
この3つを行うっていう事です。
なるほど〜。
今のこの超音波検査なんですけど今はおなかの上からこういうふうにやってますよね。
更にその様子がよく分かるっていう新しい検査方法もあるという事なので今度はそちらをご紹介します。
その検査方法とは…
これを使って検査をします。
従来の超音波検査とは違うようですが…。
どうやって検査をするのでしょう?50代の番組スタッフが検査を受けました。
まず横向きに寝た状態に
そして装置を肛門から入れていきます。
この方法だと前立腺に極めて近い所から超音波を出して測定できるんです
ちょうど栗の実のような形をしているこれが前立腺ですね。
ここにあるのが尿道になります。
そして上にあって黒く見えているのがぼうこうという事ですね。
尿道があってぼうこう。
これが前立腺です。
左は従来の超音波画像。
右が直腸からの超音波画像。
前立腺に近い所から超音波を当てるので形や輪郭がよく分かります。
鮮明に映るため前立腺がぼうこうにどのように影響しているかも詳しく分かります。
そして前立腺が肥大していた場合に行うのが…
排尿障害の度合いを調べます。
実際に尿を出して1秒当たりの量やかかった時間をコップの下のセンサーで計測。
前立腺肥大の程度が分かるんです。
注射器で尿を再現してみます。
まずは正常な状態。
尿がコップの中にたまり量とかかった時間がグラフになって出てきます
次に前立腺肥大症の場合。
勢いが弱く時間がかかっています
これが前立腺肥大症の人のグラフです
縦軸は1秒間の量。
横軸は秒数です。
正常の場合は勢いがあり時間もかからないので釣り鐘のような形になります
前立腺肥大症の場合1秒間の量が少ないため時間がかかります。
何回も息まないと尿が出にくいため低い山が続いているのが特徴です
こうして前立腺肥大症と確定するんです
なるほどね〜。
すばらしいね!何かああやってそこまでやるっていうかできるようになってるんですね。
そうですね。
症状だけじゃなくてああやって客観的なものでもちゃんと評価して肥大症だという事を確認するんです。
症状がないからといってやっぱりある程度年を取ったらばああいう検査を受けた方がいい事はいい?そうですね。
まずはいきなりお尻からじゃなくてもいいと思うんですけどおなかの方からいろんなエコーで今調べますよね。
定期健診とか。
そういう時にやはり腎臓と一緒にぼうこうと前立腺も場所によってはちゃんと診て下さいますからそういうふうに診てもしも前立腺が非常に大きいとか異常があるような場合にはやはり経直腸のエコーもやってそうすると中の様子が見えます。
それで黒く見えるような時にはがんの心配があるんです。
はあ〜!あっあの…。
前立腺がん。
そういう場合には触診をしてあとPSAっていう血液検査ありますよね。
そういう検査を是非やって頂きたい。
はあ〜。
そっかそっか。
いきなりだからああやって直腸でいかなくても…。
いきなりはちょっとね。
まずは普通のエコーでも結構ですからやっぱり50歳以上になったら一度はお受けになるといいと思います。
なるほどね〜。
…といった試験をああいうわざわざお医者さんに行って検査するのもっていう時…やっぱりおしっこの出がどうも悪いなっていう時は何か目安はあるんですか?あんな尿流測定の器械なくてもできるんですよね。
おトイレ行ってご自分で時計を見てどのくらい排尿かかるかちょっと見てみる。
それ目安って何秒…?たくさんおしっこたまっていても不思議な事に正常な場合は20〜30秒以内で排尿は終わります。
それは男性も女性も?男性も女性もお若い方は特に。
30秒で済む…。
ところがやっぱり1分近くかかる場合あるいはもう1分超えてる場合これは明らかに排尿障害あります。
測った事ないですよね?ないです。
普通はね。
そしてもう一つ家庭でできる前立腺のチェックというのがあってこれちょっとドカンとあるんですが…。
国際前立腺症状スコア英語で略すとI−PSSといいます。
これはアメリカの泌尿器科学会が中心になって開発した方法でここにもあるようにもう日本語でちゃんと翻訳されていて世界中いろんな言葉で共通したスコア表として使われているもの。
これはやっぱり世界共通の…?世界共通です。
民族によって差もないし…。
ですからもう学会で発表する時も「I−PSSで何点の患者さんが」というような。
そうするともう共通語になります。
何人であってもその何点は一定という。
これで今から該当する所に丸をして点をちょっとあとで積算しましょう。
じゃあテレビをご覧の皆さんもどうぞ一緒にチェックをして頂きたいんですが…。
いずれもここ1か月の間の事というふうにお考え頂く。
ここ1か月。
ここ1か月。
このチェックは全部で7問あります。
自分の思い当たる項目の点数を足していって下さい
さああなたの合計点数は何点でしたか?
では全てを合計して頂いたところでほっしゃん。
さん見せて下さい!はい。
これは…どうでしょうか?どうですか?立派な肥大症の症状です。
え〜!本当ですか!?本当です。
これ点数をどういうふうに見ていけばいいんでしょうか?一般的には7点までは軽症で特に治療の必要がないと考えて下さい。
例えば全部ゼロの方もいらっしゃる訳ですよね。
もちろん。
そしたら全然問題ないですし。
7点までは問題ないと。
まあまあ…多少はお年取るとあるけれどもそんなに治療する必要ないでしょう。
8点以上は一応治療を開始する目安です。
患者さんがこの症状を実際に困ってるとお感じになってれば治療してもいいという大体そのゾーンですこれが。
え〜!ほっしゃん。
さんは今中等症?これ中等症ですね。
僕だからこれ…インド行こうがアメリカ行こうが僕は立派な…。
「僕のI−PSSは13点」と言えばインドの先生も「分かった」って。
え〜!特にまあいろんな症状が強くて20点以上になってくるとこれもう本当に重症で。
大体ほとんどここまで来るとですね患者さん自身が困るんですよね。
いわゆる「嫌だ」って…「こういう状態は嫌だ」っておっしゃるようになります。
だからもういずれ絶対に病院に行く…。
こういう時にはやっぱり治療が必要でまずはお薬の治療をしますけれどもそれでも十分な改善が得られない時には手術を含めた治療も僕たちは念頭に入れながら患者さんを診ると。
女性の場合も思い当たる点がいくつかあるんですよ。
例えば夜割と頻繁に目を覚ますとか私の場合…今妊娠中というのもあるんですけど勢いがないとか「う〜」ってやってチョロっと出るのがやっととかそういう場合妊娠してない方の場合何か症状があるんですか?やっぱり女性の場合も前立腺が無くてもやはりお年とともにそういう症状出てくるのとあと先ほど申し上げたように骨盤の底にある筋肉これがやっぱり緩んでくるとそういう症状出てくる。
非常にざっくりと言うと男は前立腺があるのでお年とともに尿が出にくくなって近くなる事が多いんです。
女性は前立腺がなくて逆にお子さん産んだりして骨盤底筋が緩むのでトイレが近くて尿が漏れやすくなるんです。
大体そういうパターンが多いんです。
逆なんですね男性と。
女性は漏れやすくなる。
男は出にくくなる。
…で男女ともに頻尿にはなるんです。
これは分かりやすい。
そういう事だ。
さあそれじゃあその前立腺肥大に話を戻しますと治療で行うのはまず薬だとおっしゃいましたが薬がいくつかあるんですね。
そうですね。
特にこの上の2つが代表的なお薬です。
α1遮断薬っていうのはまずこれ第1選択薬といって一番多く使われるお薬です。
これがどういう作用があるかというと先ほど言った前立腺が大きくなって尿道が圧迫されて尿が出にくくなってる時にこれをのむと尿道とか前立腺の中にある平滑筋という筋肉がリラックスするんですね。
そのために閉塞が減って排尿がスムーズになる。
ファ〜っと広がる。
これ即効性あります。
もうのんで数日で効果があります。
もう一個の方の5α還元酵素阻害薬というのは効果が出るのに1〜2か月かかるんですがそのかわり大きくなった前立腺を小さくする作用があります。
ある意味で肥大症を治す薬です。
根本を治してしまうっていう。
あとここにある漢方薬とかあとは書いてないんですけど植物製剤っていって植物のエキスから作られたようなお薬があります。
これはどういうのかって言うと第1選択薬ではないんですけど前立腺の鬱血とかむくみとか炎症だとかそういうものを和らげる作用があるのでこういうものに時々こうやって併用をして患者さんのあれに合わせて使う事があるっていう。
併用しても害がないから…。
そうです。
こういうものを併用する事もあるよという事です。
さて先ほどの鴨下さんですけれども尿閉になって命の危険もあったと。
導尿をしました。
おしっこ出ました。
そして今は薬でもって症状が改善しているんですがこのあと突然ある症状に見舞われてしまいました。
一体鴨下さんに何が起こったんでしょうか?
おしっこが出なくなる尿閉から治療を続けて3年。
鴨下さんに一体何が起こったのでしょう?
何がきっかけだったか分からないんですけども…
またおしっこが出なくなってしまったんです
「先生また出なくなっちゃった」という事で駆け込みまして先生も…
これはそのころの鴨下さんの前立腺です。
大きさは通常の5倍ほどに膨らみ上にあるぼうこうを圧迫していました
このころ鴨下さんはトイレに行ってもおしっこを全部出し切れなくなり尿漏れを起こすようになっていました
早く言えば垂れ流しですね。
そこで鴨下さんはあるチョイスをしました
それは…
その方法は…
この電気メスを尿道から入れて肥大した前立腺を丸ごと塊で切り取るんです
実際の手術の内視鏡映像を見てみましょう。
この左右に張り出しているのが前立腺です
前立腺を切りながら出血を止める事もできます
鴨下さんの場合前立腺が著しく大きかったのでこの手術が効果をあげました
前立腺で尿道が塞がる事はもうなくなりました。
その後おしっこはいかがですか?
漏れの方ももうばっちり大丈夫だと思います。
もう苦しい思いをしなくてもよくなりました。
奥さんも一安心鴨下さんよかったですね
(2人)すごい!何なんあれ?すごい…。
これちょっと見ます?あっこれだこれだ。
うわ〜これが?これが実際の電気メスですね。
まあこの外側にこういうふうに内視鏡のカバーがあってそれで内視鏡で見ながらこの先っちょを出し入れしながらやる訳ですね。
電気メスで焼き切るっていうか…。
そうです。
出血しないように血管は止血してそれでこういうふうに…夏みかんで言うと外側の皮を残して中の実をへたからくりぬくような…。
全部中をスカッと取る訳でしょ?今まではああいう大きい前立腺の場合はおなか切って取るしかなかったんですけど。
大きいから出せないからそもそも。
あと出血もするので。
それが今はああやって内視鏡で尿道から血を出さないようにしてくりぬいてしまってそれをぼうこうの中で細かく砕いて尿道から回収して出しちゃうと。
すごいな〜。
でもあれをくりぬいてああなると全く一生そうやって閉尿というつらさはない?尿閉はないです。
もうビュ〜って。
もう20〜30歳若返った感じって皆さんおっしゃいますね。
もう太いおしっこがドドッと出る。
すごい!医学って。
という訳で鴨下さんは20〜30歳若返ったんでしょうけども3年の間にまた前立腺が大きくなってしまって尿閉をした。
導尿しても駄目。
尿漏れも起こってしまった。
そこで鴨下さんのチョイスは手術だった訳ですね。
これをしたおかげで20〜30歳若返った感でおしっこが出たんでしょうか。
鴨下さんのおしっこの出は改善されたという事なんです。
よかったですね。
これで手術費はおいくら万円ぐらい?手術代と入院費とあと麻酔をかけるあるいはお薬代全部合わせて大体3割負担の方だと20〜25万円ぐらい。
はあ〜。
それでもうあのつらさから解放される。
入院もまあ1週間以内ですね。
1週間で済むんですか!?うん。
早いともう5日ぐらいで帰れると思います。
うわ〜。
さあその尿閉とか手術とか大変ですよね。
やっぱりそこまで前立腺が大きくなってしまうと。
そうなる前に薬で症状を改善するという方いらっしゃるんですがしかしその方はあるちょっと別の症状で悩んでしまっているんですね。
そのお方をご紹介しましょう。
前立腺肥大症の治療で思わぬ症状に見舞われた…
運転歴30年ベテランのタクシードライバー鈴木さんのおしっこの悩みは?
3人ぐらいしか入れないような公衆トイレに入る事がよくある訳ですよ。
一日何回か。
そうするとやっぱり…
同僚のドライバーも鈴木さんのおしっこには驚いています
ほかの人が並んだら後ろイライラしちゃうね。
「早くしろ早くしろ。
何やってんだ」って。
あっありがとう。
じいじにも。
家でも娘にトイレが長いと言われながら病気とは思わず年のせいだと思って諦めていました。
その原因が前立腺肥大症と分かったのは年2回受けるタクシー組合の定期健康診断。
たまたま追加した前立腺がんの検査で疑いありの結果に
すぐ病院に行きなさいと言われて。
前立腺がんではなかったんですけど前立腺肥大症っていう何か病名頂きまして。
処方されたのが尿の通りを改善するα1遮断薬。
そして…
その結果は?
しかし喜びもつかの間。
ある症状に悩まされる事になったんです
ある時やっぱり何か…「あれ?」と思って。
何かなっていったらやっぱり…
実は鈴木さんが服用している薬の一つα1遮断薬は副作用として射精障害を起こす事があるんです。
前立腺の後ろにある精子をためておく精のうは収縮して精子を送り出します。
α1遮断薬は筋肉を緩めて尿道を広げます。
しかし同時に精のうも緩んでしまうため精液を送り出せなくなる事があるんです
鈴木さんはあるチョイスでこの副作用を乗り越えました
恥ずかしい事だと思い誰にも言えなかった鈴木さん…
このお薬は射精障害結構高頻度に出るので…。
そしたらα1遮断薬っていうお薬なんだけどその中で比較的射精障害が少ないタイプのお薬をじゃあ今回出すよ。
射精障害の改善を目指しさまざまなα1遮断薬を試してみました。
やや改善したものの満足が得られるものではありませんでした
そんな中ある知らせが
新しい薬が2014年4月から使えるようになりすぐに主治医から勧められました。
その薬とは…
射精障害をあまり起こさずに尿道を緩める事ができるんです。
新しい薬を使い始めて3か月。
鈴木さんは…
毎日楽しいですよそれは。
う〜んなるほどね。
なるほどね。
やっぱりそこの副作用っていうか男性的に射精に満足感得られないというの…気持ち悪いんでしょうね。
何かふわっと。
でも言いにくい事よくおっしゃって下さいましたね。
鈴木さんは前立腺が大きくなってしまったので前立腺を小さくする薬と尿道を広げる薬をのんだと。
おしっこの出はよくなったんだけどその見返りと言っちゃなんですが副作用で射精障害が出た。
これで悩んで彼の選んだチョイスは主治医に相談をするという事でした。
そして先生は「じゃあ新しい薬出ましたよ」という事でタダラフィルを処方して下さってこれによって射精障害は治まりました。
よかったよかった。
出ないとなると何か体に悪い事があるんですか?悪いって事はあんまりないんですけどもただ最近は性機能も我々医者の間でもやっぱり非常に男性の場合生活の質を高める重要なファクターだと考えられていて前立腺肥大症自体がいわゆる生活の質に関わるからそういう症状を取ろうっていう。
命に関わる直接本当に重症だったら腎臓が悪くなりますけどそうじゃない時には症状を取って生活を快適にしようっていうそういうために行っているのでそれによって新たなまた違う生活の質が悪くなるような状態ができるのはやはりなるべく避けた方がいい。
しかもあの薬は保険適用になったばっかりでしたからよかったですよね。
そうです。
ちょうどそれであの先生が「じゃあこれ使ってみよう」という事で非常に適切なチョイスだと思います。
患者側からそうやってお医者さんかかった時に「テレビ見たんですけどタダラフィルっていうのにしてもらえませんか?」と言うのも全然…。
いいんじゃないでしょうか。
いいんですか?ええ。
なるほど。
この新薬のタダラフィルっていうのは副作用は何かあるんですか?このお薬はですね血管も拡張させて血流をよくするという作用が結構強いお薬。
そのために少しほてりを感じるとかあとは少し頭痛ねこうズキンズキンという感じがあるという方も時々いるんですけど。
脈を感じるっていうか血管が開いてるから…。
あとは筋肉痛とかあとはよく原因は分かんないんですけど少し消化不良なんていうのもあるんですがただこういうものは非常に軽微で実際にお薬をのむのやっぱりやめなきゃいけないって方はほとんどいないと考えていいと思います。
なるほど。
相談しながらいろいろ起こってる事をちゃんとお医者さんに。
いい薬も出来てよかった。
選択肢が増えますね。
さあおしっこの悩みの第2回でしたけども重要なのは何でしょう?そうですね前立腺肥大症は最近やっぱり増えてるんですよね。
まあご高齢の方が増えてるというのがまず一つの原因だしあとは最近いわれているのが生活習慣病の方はこういう排尿の症状が出やすい。
あるいは前立腺自身が本当に大きくなりやすいというそういうデータが出てるんですね。
ですからやっぱりますますこれから前立腺肥大症って重要になってきます。
あとまあ男性って少しこういう部分ある意味女性以上に恥ずかしがったり我慢しちゃったりする事が多いんですけれども今日ご覧になって頂いて分かるようにお薬も手術方法も非常にいろんな進歩があってまた選択肢広がっててまた生活の質とか患者さんの希望に合わせてお薬の選び方なんかもいろんなバリエーション今出てきてますから是非やっぱり諦めたり恥ずかしがったりしないで症状がある時には受診をしてもらうっていう事大事だと思います。
昔はやっぱりこういう部位だからちょっと病気なったら人生終わった感男として終わった感ってすごいあったんですけど今こんだけ進んでてお薬もいいもん出てるんで本当にもうすぐ治せるしすぐ元に戻る。
何やったら何十年前に戻れる事もあるって事なので。
もう20年30年若返ったような感じがするっていうふうにおっしゃる方も多いですね。
僕もだから国際的な数値が13点だったのですぐ病院へ行かせて頂きます。
今日チェックの効果ありましたですね。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
2014/09/19(金) 13:05〜13:50
NHKEテレ1大阪
チョイス@病気になったとき「続・おしっこの悩み」[解][字][再]
尿漏れ、おしっこが出ない、こうした悩みを放っておくと腎臓が傷つき命の危険になることも!原因は尿道を「あるもの」が圧迫するからだ。おしっこの悩みを解消する第2弾!
詳細情報
番組内容
尿漏れ、おしっこが出ない、こうした悩みを放っておくと腎臓が傷つき命の危険になることも!原因は尿道を「あるもの」が圧迫するからだ。おしっこの悩みを解消する第2弾!【出演】星田英利、浜島直子、徳田章アナウンサーほか
出演者
【ゲスト】日本大学医学部教授…高橋悟,【司会】星田英利,浜島直子,【リポーター】徳田章,【語り】佐藤真由美,江越彬紀
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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