昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜 #03【今夜10時はいよいよ第10話!】 2014.09.18

示し、費用負担などについて協議する方針です。
(紗和)
何て惨めなのでしょう
久しぶりに男の人と二人きりになって舞い上がってしまったのかもしれません
できることなら全部消してしまいたい
自己嫌悪で涙も出ませんでした

(利佳子)ちょっと待って。

(加藤)自分が何してるか分かってんのか?
(加藤)俺が旦那に告げ口したらどうするつもりだ?あなたは言わない。
ハッ。
首になんのが嫌だから言わないと思ってんのか?あなたはひきょうなことはしない。
そんな言葉で喜ぶと思うな。
男なめてるとそのうち痛い目に遭うぞ。
あの見た目だけ奇麗な家でうわべだけの亭主と暮らしてんのがあんたにはお似合いだ。

(ドアの開閉音)・
(乃里子)おかえり。
(北野)帰ってたんだ?
(乃里子)うん。
ごめん。
講演の原稿書いてて集中しちゃってた。
(北野)おう。
(乃里子)傘持ってってたんだ?
(北野)うん。
(乃里子)うん。
(北野)えっ?講演って何の講演?
(乃里子)理学部の記念講演会。
准教授就任の記念にやれって。
断れないよね。
はい。
裕一郎。
来てくれるよね?
(北野)うん?
(乃里子)来てよ。
私の晴れ舞台だよ。
(北野)分かった。
行くよ。
(乃里子)よかった。
あっ。
ねえ。
准教授になってもさ名前は今までどおりでいいよね?折原の方がみんな慣れてるっていうしお父さんも喜ぶからさ。
(北野)うん。
ノリのしたいようにしたらいいよ。
(乃里子)よーし。
やった。
ああ。
おなかすいた。
ご飯にしよう?
(北野)うん。
よいしょ。
(乃里子)よいしょ。
あっ。
ごめん。
作る暇なくて。
いいよ。
うまそうじゃん。

(ドアの開閉音)・
(俊介)すごい雨だったな。
タクシー乗り場さ行列だったよ。
はむみ大丈夫かな。
心配だな。
(俊介)ママ?
(紗和)あっ。
ごめん。
何?
(俊介)はむみ。
風邪ひいてないかな。
ああ。
チラシ作ってみたんだ。
迷い子の。
どう?
(紗和)無駄でしょ。
(俊介)えっ?犬じゃないんだから。
ハムスターが見つかったってどこのハムスターか分かんないよ。
それとも逃がした私への当て付け?
(俊介)そうじゃないよ。
だったらバカみたいなこと言わないでよ。
ハムスターは雨にぬれたぐらいじゃ風邪なんてひかないし心配しなくたってその辺のもの拾ってむしゃむしゃ食べてるから。
(俊介)どうかしたの?どうかしてんのそっちでしょ。
もう付き合いきれない。
(俊介)ごめん。
ママ。
何で謝んの?だって怒ってるから。
やめてよ。
取りあえず謝ろうなんておかしいよ。
悪いと思わなきゃ謝らないで。
私は最低です
彼に拒絶されたいら立ちを夫にぶつけました
でも当たる相手がいてよかったと思ったのも事実です
夫婦の存在価値なんて案外こんなものなのかもしれません
もしもし。
お洗濯お疲れさま。
何か?元気ないじゃない。
顔見えるんですか?主婦って毎日同じことしてるようで微妙に違う。
干した洗濯物ぼうっと見てるとどっかへ消えたくなっちゃうわよね。
まあご機嫌って気分じゃないです。
北野先生に振られた?変なこと言わないでください。
私も振られたわよ。
幾つになっても切ないわね。
昨日は眠れなかった。
へえー。
利佳子さんにも眠れない夜ってあるんですね。
恋愛って前の経験がほとんど役に立たないのよね。
いつもゼロからやり直し。
だから好きになるのかも。
でもうまくいかなくてよかったんじゃないですか?しょせんは不倫。
周囲にバレたら人生終わりですよ。
引き返せてラッキーなんです。
それはバレなきゃいいってこと?えっ…。
だったらほんの少し行動に気を付けるだけで大丈夫よ。
家に男を連れ込むようなことをしないかぎり妻の不倫を見抜ける夫なんていないから。
私は引き返さない。
私のことを見てくれてる人がいなきゃ何のために生きてるか分からないもの。
あなただって同じ気持ちのはずよ。
どうして私を引っ張りこもうとするんですか?もう二度と北野先生に会う気もありません。
私パート行くんで。
偉そうに言ったけどホントは彼女の言うとおりかもしれません
もし絶対にバレないと分かっているなら私はもう一度彼に会いに行くでしょう
「どうして私の気持ちを分かってくれないの?」と泣きながら胸に飛び込むでしょう
私も彼女と同じ。
一皮むけば背徳の恋に憧れる軽蔑すべき女なのです
(峰子)よしと。
お願いします。
うわっ。
お金のことばっかりじゃないですか。
(峰子)「イケメンと恋に落ちる」っていうのがいいか?ああ。
それは大金が落ちてるより可能性低いですね。
(峰子)あんたね遠慮ってもんを知りなさいよ。
ああ…。
すいませんすいません。
(峰子)投げ飛ばしてやりたい。

(従業員)峰子さん。
こっち手伝ってください。
(峰子)はいはい。
あっ。
(智也)七夕か。
ああ。
店長が従業員も自由に願い事書いていいって。
ちょっと。
それはまずいんじゃない?
(智也)俺はいちずなの。
いちずっていうか…。
誰も読まないか。
(智也)紗和ちゃんも書いたら?「紗和ちゃん」って。
別に私願い事とかないから。
(智也)さみしい。
さみしくないわ。
幸せって言って。
(智也)幸せそうには見えないんだよな。
大きなお世話。
(まなみ)ねえねえ。
啓君。
ねえ。
啓君。
(北野)後藤。
(まなみ)えっ?
(北野)お前落書きしてんなよ。
(まなみ)うまいじゃん。
(北野)ちゃんと解け。
(まなみ)分かんない。
木下も起きろ。
(北野)お前よく頑張ってんな。
(生徒たち)イェーイ!
(北野)何やってんだよ。
取ってこい。
木下。

(智也)傘ないの?送るよ。
俺も今日早番だから。
いいよ。
大したことないから。
(智也)っていうかさっきはごめん。
「幸せそうに見えない」なんて言って。
どうしたの?急に。
(智也)ごめんなさい。
すいません。
(智也)言われたくないよね。
年下の男にそんなこと。
ふーん。
「ふーん」って?いや。
利佳子さんが何であなたとなんか付き合ってんのか不思議だったけど真面目でカワイイとこあんだね。
「あんたなんか」はないだろ。
これでもモテんだよ。
結婚してる女がリスクを背負って付き合うわけだからただカッコイイだけじゃ駄目なの。
なるほど。
じゃあ自信持っていいのかな?一度は付き合えたわけだから。
どうだろ?ただの気まぐれだったんじゃない?えっ。
ひでえ。
あなたなら思ったこと言えるわ。
えっ?それって俺にほれたかもってこと?はあ?申し訳ない。
俺今利佳子しか考えられないから。
バッカじゃないの?好きじゃないから何でも言えるんじゃん。
(智也)何だよ。
(智也)あれ?あんときの先生だよね。
あっ。
あっ。
ちょ…。
あのう。
これ。
突然失礼しました。

(チャイム)・
(チャイム)
不倫は夢物語ではありません
妻でありながら人を好きになる女なんて常識で考えれば壊れた機械のようなものです
あの人はたぶん私のことを誰とでも相合い傘をする軽い女だと思ったでしょう
悲しいけどほっとしました
嫌われた方が変な期待を持たずに済みます
これでもうあの人と会うことはないでしょう
さよなら。
惨めな恋
さよなら。
愚かでみっともない私
さよなら。
北野さん

(鳴き声)はむみ?は…はむみ。
はむみ?あっ!消しちゃった。

(チャイム)
(慶子)ネズミ逃げたんだって?はあ。
私が逃がしちゃったんです。
でも今…。
(慶子)あらホント。
さみしそうねぇ。
買ってこられたんですか?
(慶子)独りぼっちはよくないもの。
こんにちは。
新しい奥さんよ。
「新しい奥さん」って。
(慶子)もう仲良くしてる。
会ったばっかりなのに。
見て。
俊介さんも新しい奥さんの方がうまくいくかもしれませんね。
(慶子)そんなふうに取らないで。
私はあなたたちが仲良くしてたくさん子供つくってくれんの望んでんのよ。
さて。
夕飯の支度手伝うわ。
俊介何時ごろ帰ってくんの?またヤマイモ買ってきたわよ。
ヤマイモとレバニラ。
ねえ。
食べ物は大事よ。
何てったってあなた食べ物しっかり食べないとさ。
お母さん。
野菜は大事。
子供は無理かもしれません。
期待されてるので言えなかったんですけど。
きっと孫は抱けないと思います。
どういうこと?
(俊介)ああっ!
(美鈴)課長のこと待ってたんですよ。
(俊介)えっ?そういうのはどうなんだろう?どういう問題なの?あっ。
俊介さんに聞いてください。
(美鈴)お疲れさまでした。
(俊介)お構いなく。

(司会)分子生物研究室の折原乃里子先生です。
折原先生。
お願いいたします。

(拍手)・
(乃里子)ただ今ご紹介にあずかりました折原です。
現在の私の研究内容は…。

(智也)相合い傘。
あの先生に見られたのまずかった?別に。
(智也)でも…。
くだらないこと言ってないで働きなさい。
こんにちは。
利佳子。
どなた?俺にあ…会いに来てくれたんじゃないの?誰かとお間違いじゃないですか?ねえ。
七夕用のササはないかしら?子供たちが飾りたがってるの。
こちらです奥さま。
さすがに冷たくないですか?出会いは思わせぶりに。
別れは残酷に。
女の鉄則。
どうぞ。
織り姫さま。
そちらには短冊のご用意もございます。
(乃里子)あっ。
懐かしい。
あっ。
こないだの方ですよね?どうも。
ありがとう。
おいしかった。
ああ。
よかった。
本日はスパイスたっぷり唐揚げ弁当がお薦めです。
ごめんなさい。
今日はね作らなきゃいけなくて。
いつもお弁当だと主人の機嫌が悪いので。
でも私料理大嫌いだから何作ったらいいのか全然分かんなくて。
でしたらこちらの奥さまに相談されるといいですよ。
とっても料理が上手な主婦の鑑ですから。
えっ?
(乃里子)へえー。
あった。
このとおりにやれば失敗ないから。
(乃里子)あっ。
ねえ。
何人家族?
(乃里子)主人と2人です。
だったら酢豚とサラダでも作って。
後はカツオのたたきでも買っていけば?具合でも悪いの?ああ。
あのう。
揚げたりとか炒めたりとか読んでたらぞっとして気持ち悪くなってきたっていうか。
そんなに嫌なの?フフフ。
(乃里子)ちょっ。
笑わないでください。
今夜うちで一緒に食事することになったの。
早っ。
ちょうど子供たちと七夕のお祭りをしようって言ってたから。
3家族でにぎやかにやりましょう。
3家族?あなたもご主人と一緒にいらっしゃい。
この人もご主人を呼ぶから。
大丈夫?断れなくて困ってない?
(乃里子)まさか。
ご飯作らなくていいなら大喜びで行きます。
(滝川)へえー。
今回はいいんじゃないですか?
(加藤)そうおっしゃると思ってました。
(滝川)悪魔に魂を売った気分でしょ?とんでもない。
編集長には感謝してます。
オーダーしてくれるおかげで食えてるんですから。
(滝川)ちょっと気味が悪いな。
今日はずいぶん素直じゃないですか。
お疲れさまでした。
あっ。
加藤さん。
ちょっと。
このモデルは?
(加藤)気になりますか?
(滝川)いや。
気になるというか単純に聞いています。
編集長として。
言えません。
(滝川)あんたさ本気で食っていきたいと思ってる?もちろんです。
(滝川)私にはとてもそうは思えない。
あなたは前から私が気に入らないようですね。
それはあなたの方でしょ。
(加藤)絵描きなんて子猫を奪われたばかりの母猫のようなもんです。
周囲は敵ばかりだと思ってるだけですよ。
(滝川)その気が立った猫を私は雇っています。
嫌いじゃできませんよ。
少しは信頼してください。
誰なんです?このモデル。
言えません。
(滝川)あっ。
申し訳ありません。
加藤さん。
今日かぎりで契約は終了にします。
(加藤)ならこいつはいらないですね。
俺が頂きます。
(滝川)もしもし?今夜ね紗和さん夫婦ともう一人のお友達を呼んでうちで七夕をやることになったの。
七夕か。
あっ。
なあなあ。
それよりさお前が興味を持ってた加藤画伯な首にしたよ。
そう。
あなたと合いそうにないもんね。
(滝川)フッ。
ああ。
すっきりしたよ。
じゃあな。
(通話の切れる音)
(北野)うーん。
俺はいいや。
初対面の人苦手だし。
(乃里子)そんなぁ。
一緒に行ってよ。
私の主婦デビューなんだから。
(北野)じゃあ仕事が片付いたら電話するわ。
ねえ。
来られそう?
(俊介)ああー。
取引先と打ち合わせ中で少し遅くなりそうだから先行ってて。
分かった。
じゃあね。
紗和さんね。
何だって?
(俊介)友達の家に一緒に行こうって。
(慶子)仲いいじゃないの。
どういうことなの?子供はできないって。
(俊介)回りくどく言うと誤解するかもしれないからはっきり言うよ。
(慶子)うん。
はっきり言って。
俺たち…。
まあいわゆる…。
(慶子)いわゆる何?俊ちゃん。
ごめん。
やっぱりこれは無理。
夫婦で解決すべきことだから。
(慶子)いわゆるセックスレス?やっぱりそうなのね。
(従業員)失礼します。
(慶子)あなたたちセックスレスなのね。
(俊介)あっ。
いや。
あのう。
かあー。
(慶子)どうも。
紗和さんと離婚したいの?
(俊介)いや。
俺たち仲はいいんだよ。
あのう。
ただ…。
(慶子)目をつぶってできないの?そういう男性だっているっていうじゃないの。
勘弁してよお母さん。
(慶子)ぼやぼやしてたら紗和さんだって他の男にとられることあるわよ。
紗和にそんな相手いないよ。

(乃里子)洗面所も広いんですね。
うわぁ。
おいしそう。
学食ばっかりだからうれしい。
学食?あっ。
学生さんなんですか?
(乃里子)あっ。
私大学に籍を置いてるんです。
はい。
(真菜)すごい。
教授なの?
(陽菜)教授?
(乃里子)教授じゃなくて准教授。
(乃里子)大きな違いなのよ。
でもすごいわ。
理系の先生なんて大したものよ。
(乃里子)全然。
就職するのが嫌で勉強しただけ。
主人のことを愛してるけどお料理も掃除も大嫌いでひどい奥さんなんです。
じゃあ座って。
(乃里子)はい。
ご主人も学者さんなんですか?
(乃里子)ああ。
一応研究畑かな。

(笑い声)・
(一同)せーの。
・「ささのは…」
(滝川)こんばんは。
(俊介)ああ。
どうも。
(滝川)女房の友達に付き合うなんて気が重いでしょう?
(俊介)いや。
そんなことないですけど。
(滝川)じゃあ行きましょう。
(智也)紗和ちゃんなら3時までだよ。
あっ。
誤解しないで。
俺と彼女何もないから。
(俊介)今月号の特集面白いですよね。
(滝川)「昼顔妻」うちの一番人気ページ。
主婦をあおって責任取れるのかって批判もあるけど。
(乃里子)外で働きたいって思ったことないんですか?私はずっと家にいるなんて耐えられそうもないな。
外に出る方が楽よね?でも男って俺が妻子を養ってやってるんだって思いたがるでしょ。
父親として頑張ってもらうためにも働かない。
たとえお給料が下がっても。
そこまで計算してるなんてホント完璧。
でも利佳子さんだって眠れない夜はあるのよ。
苦しくて眠れない夜。
ねっ。
えっ?どんなときですか?うーん。
夫婦ゲンカした夜とか?ああー。
紗和ちゃん。
恋がうまくいかないときって言いたいんじゃないの?恋?私ね夫以外に好きな人がいるの。
もちろん夫には知られないようにしてるわよ。
完璧に。
(滝川)だがしかしもし自分の女房が昼顔妻だったらどうします?
(俊介)ハハハ。
うちのはないですよ。
私もねずっとそう思ってたんですけどね。
ちょっと。
乃里子さんびっくりしてるじゃない。
ごめんね。
嘘だから。
この人ね料理は上手なんだけど時々変なこと言いだすの。
いえ。
大丈夫です。
そんなに子供じゃないから。
私も不倫の経験あります。
えっ。
とはいっても結婚前のことで妻子ある人とお付き合いしたことがあるんです。
大学の教授でした。
泥沼になって傷ついてそれを慰めてくれたのが今の主人なんです。
強い。
それを乗り越えて偉くなったのね。
ねえ?紗和ちゃんも何か告白して。
私たちだけなんてずるい。
えっ?私?うんうん。
この人に面白い話なんか期待しても無理よ。
そんなことないよね?見掛けによらず激しいところありそう。
いやぁ。
私?私は…。
彼女に会いに行ったわけじゃないよ。
(智也)じゃあ何で来たの?
(北野)ちょっと謝りたかったの。
失礼な態度取って傷つけちゃったから。
(智也)それのどこが会いに来てないんだよ?あんたと紗和ちゃんって似てるね。
学校の先生だろうと人妻だろうと誰かをどうしようもなく好きになることってあるんじゃないかな?高校のときに担任の先生を好きになったことがある。
先生も私のこと好きになってくれて2人で会うようになったの。
それで?しちゃったの?何にもしてない。
えっ?でも噂が広がってホテルに行ってたとか嘘ばっかり言われて。
友達が手のひら返すようにいなくなっちゃった。
それから友達つくるのが怖くなって。
仲良くしててもすぐいなくなっちゃうんじゃないかって。
私はいなくならないわよ。
だって共犯者だものね。
共犯者?もしかして紗和ちゃんも恋してるの?
(智也)これから行かない?
(北野)どこに?
(智也)俺あんたの織り姫の家知ってるんだ。
行ってみようよ。
(北野)バーカ。
向こう旦那いんだぞ。
(智也)バカ。
そのつらさはよく知ってるよ。
でも行くだけならいいだろ。
窓見るだけでもドキドキ…。
(北野)駄目だ。
こっちだってかみさんと約束あんだ。
(智也)何だよ?つまんねえやつ。
じゃあ俺に勝ったら行けよ。
なっ?
(智也)ほら。
(智也)レディーゴー。
ないないないないない。
恋ってほどじゃないの。
でもちょっとだけいいなって思っただけ。
でももう諦めた。
つまらない人でしょ。
自己完結。
高校のときと同じじゃない。
一生懸命我慢して何もしなかったのに噂になったんでしょ?うん。
だったら思うままに生きればよかったと思わない?私もそう思うな。
本気?ねえ?ちょっと感化されてない?基礎研究のときに2人の人間が出会う確率を試算したことがあるの。
詳しいことは省略するけど世界の人口に対して誰かが誰かと出会う確率はおよそ180億分の1。
ああー。
とんでもなく奇跡的な数字なんです。
出会いは奇跡。
大事にした方がいいですよ。
ただいま。
仕事首になったって聞きました。
パンはお気に召さなかったようだから今日はおにぎりにしたわ。
(加藤)胃袋つかんで男を喜ばせようなんて。
フッ。
安っぽい手だ。
そう。
おい。
あの絵って?これ出したら首になったよ。
あんたさ普通の女が欲しがるもん何でも持ってんのにどうしてそんな腹減ってんの?腹が減ってるのはそっちでしょ?たくさん召し上がれ。
うっ!?辛っ!毒入りよ。
嘘。
うちの料理は口に合わないって言ってたからハラペーニョを余分に入れてみたの。
私ねこう見えて自分から男には迫らないの。
男の楽しみを奪いたくないから。
でもあなたにはそんな気遣いをしてあげる必要なさそうね。
(従業員)お願いします。
はい。
(智也)おはよう。
おはよう。
(智也)あっ。
昨日北野先生が来たよ。
紗和ちゃんを傷つけたって気にしてた。
こんにちは。

(石の転がる音)痛っ!?痛え。
あっ。
(北野)大丈夫ですか?あのう。
私傷ついてませんから。
そこ赤くなってますから。
こっちじゃなくて。
どっちにしても気になさらなくて結構です。
待って。
あのう。
あの公園にもう一度行きませんか?クワガタの話も途中でしたし。
私ご飯作んなきゃいけないんです。
(北野)もちろん日が暮れるまで。
やらしい。
今度はそっちからしようと思ってるんでしょ?こっちから。
何を?しらばっくれて。
キ…キスに決まってるじゃない。
何でそんな発想になるんですか?いかにもそういうこと考えてそうだからですよ。
最初から僕のことそんなふうに見てたんですか?知りませんよそんなこと。
このエロ教師。
はっ?だったらあなたエロパート。
エロ主婦。
エロ主婦。
はっ?失礼な。
このむっつり眼鏡。
そっち行きますね。
ケンカでも何でもいい
優しい言葉なんていらない
ただこの人と少しでも長く一緒にいたい
何か言ってくださいよ。
(北野)はい。
(北野)僕は傷つきました。
あなたが相合い傘してて。
すいません。
どうかしてますね。
いえ。
私もホントはすごく傷つきました。

(まなみ)だっさ。
中坊みたい。
ねえ?どうする?
(啓太)どうすっかな?
正直に言います
私はこのままどこか遠くへ行きたいと思いました
まだ世界を敵に回す覚悟もできていないのに
2014/09/18(木) 14:57〜15:53
関西テレビ1
昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜 #03[再][字]【今夜10時はいよいよ第10話!】

キスを拒まれ自己嫌悪に陥いる紗和。絵を描く為に服を脱げと言われるができない利佳子。二人の妻の失恋、そして、七夕の夜に語られる夫の知らない妻たちの本音…

詳細情報
番組内容
 紗和(上戸彩)は、北野(斎藤工)にキスしようとするが拒まれてしまう。激しい自己嫌悪に陥った紗和は、降りしきる雨の中、ずぶ濡れになりながら帰宅する。同じころ利佳子(吉瀬美智子)は、肖像画を描いてもらうために加藤(北村一輝)のアトリエを訪れていた。だが、服を脱ぐように指示されたものの、どうしても最後まで脱ぐことができない利佳子。加藤は、そんな利佳子に、暇を持て余している奥様の相手をしている
番組内容2
時間はない、と言い放つ。
 その夜、紗和が食事の支度をしていると、帰宅した夫・俊介(鈴木浩介)が、パソコンで作ったというハムスターの迷子チラシを見せた。紗和は北野から拒絶されたいら立ちから、ハムスターを逃がした私へのあてつけなのかとつい俊介に怒りをぶつけてしまう。
 数日後、紗和のもとに利佳子から電話が入る。利佳子も男に振られてしまったらしい。紗和は、周囲に不倫がばれてしまえばすべて終わり
番組内容3
なのだから、上手くいかなくてよかったのではないかと利佳子に告げる。それに対して利佳子は、ばれなければいいのなら、ほんの少し行動に気を付ければ大丈夫だと返す。続けて利佳子は、自分を見てくれる人がいなければ何のために生きているのかわからない、それは紗和も同じ気持ちのはずだ、と彼女に告げる。紗和は、利佳子の言葉を否定し、もう二度と北野にも会うつもりもないと言って電話を切るが・・・。
出演者
笹本紗和: 上戸彩 
滝川利佳子: 吉瀬美智子 
北野裕一郎: 斎藤工 
北野乃里子: 伊藤歩 
長谷川美鈴: 木南晴夏 
滝川徹: 木下ほうか 
萩原智也: 淵上泰史 
笹本俊介: 鈴木浩介 
笹本慶子: 高畑淳子 
加藤修: 北村一輝 

ほか
スタッフ
【脚本】
井上由美子 

【プロデュース】
三竿玲子 
清水一幸 

【演出】
西谷弘