中心に沿って書くようにまた文字の間隔に気を付けて丁寧に書きます。
今日はね皆さんにもボード持ってもらってますけどこういうね。
マコトさんこのまま正社員で頑張んなさいよという人は正社員。
いやいやアルバイト戻っちゃいなよ。
やっちゃえばいいじゃんという方はアルバイトの札を挙げて頂きたいんですよ。
よろしいですか?せ〜のよっ。
(青木)分かれた。
男女で分かれるっていう面白さね。
(尾崎)本当だ。
あっそう…。
じゃあこれ一人一人聞いてみましょうか。
千瑛ちゃんから。
私は正社員になった事がないので分からないんですけどアルバイトは楽だし…何だろう?自分の時間がちゃんと…休みとかも取れるからやっぱりこう体も大変なんだったらアルバイトに戻った方がいいんじゃないかなとは思います。
なるほど。
いやそうじゃないんだというのが成君。
(足立)そうですねやっぱり楽だからとか楽しいからとかそれだけじゃやっていけないかなっていうのが…。
できないですかね?うん。
やっぱりそのアルバイトより安定してるイメージあるじゃないですか。
正社員の方がね。
だからやっぱりちょっと…。
私も千瑛ちゃんと一緒で正社員になった事がないのでメリットがよく分からないっていう事があるんですけど。
あとは友達の話を聞いていると「正社員なのにお金があんまりもらえない」とか「すごく働かなきゃいけない」とかっていう話をよく聞くんですよ。
まさにこのお悩み漫画みたいな話をよく聞くので辞めちゃってもいいかなって。
僕はマコトさんには正社員になってもらいたいと思いますね。
このままいて?まあまあ…まあね。
それは厳しいんじゃないですか?体がもたない。
そうだよね。
体の事が心配?まあどうなんだろう?アルバイト…僕も分かんなくなってきちゃった。
(安藤)こんにちは。
こんにちはお待ちしておりました。
やって来たのは…先生そもそもマコトさんの会社って法律的にはどうなんですか?ちょっと難しいのはやはりサービス残業というのは端的にいえば違法なんですね。
法律に違反してるのでやっちゃいけない事です。
これに対して休日出勤があるというのはまたは残業があるっていうのもそうですけれどもこれは会社と合意した上でちゃんと給料が払われている場合やってもいい事なんで。
どういう事が許されていてどういう事が違法なのかは知っておくのは大事かもしれないです。
なるほど。
という訳でここで僕から質問です。
(安藤)挙げてみて下さい。
なるほど。
いいですか?せ〜のでいきますよ。
せ〜の…。
はいこれはそうですね。
正解は正社員です。
正社員って何で安定するのかという事を勉強したいんですね。
それ知らない…。
なるほど。
それを知らないといけないですね。
そもそも正社員って何ですか?っていうと…。
これは正社員とは何かを表した図です。
この3つの条件が全て満たされるのが正社員。
つまり正規雇用です。
無期雇用とは働く期間が決められていない。
これは仕事がある限り定年まで働き続けられるという事です。
直接雇用とは派遣ではなく…フルタイムとは一日8時間などその会社の…この正社員以外の方は何ていうんですか?正社員じゃないっていうのは…じゃあアルバイトも非正規雇用?そうですね。
このフルタイムじゃない正社員の条件満たしてません。
更に正社員のメリットとして年金健康保険などといった社会保険の制度が挙げられました。
正社員の場合にはいろいろな保険に全部入らないといけないルールがある。
短時間しか働いてない場合には健康保険とかには会社の形では入らなくていいと。
そのかわりに労働者が自分で入らないといけないというルールになってまして。
会社で加入する場合には会社と労働者で半分ずつお金を出すっていう事もあるんですね。
これに対して労働者が自分でやる場合には自分で全額払わないといけないとか…。
やはり正社員の方が保障は強いと。
社会保険の守られてる程度が強いって事ですね。
保障とか安定ってやっぱり安心しますよね。
生きていく上で。
ねえ?はい。
ここまでだと正社員の方がいい働き方だという感じの話になっていますけども実はそうとも限らないんですね。
あ〜そうなんですか?かき回しますね先生。
実はこういうアンケート調査の結果があります。
アルバイトなどの非正規雇用の人たちにどうしてこの働き方を選んだのか質問しました。
一番多かったのは…続いて挙がったのは空いている時間に働き家計の補助や学費などに充てるからというもの。
ほかにも…あえて非正規雇用を望んでやってるっていうのがやっぱりあるんですね。
やっぱり主婦とかだと送り迎えがあったりとか御飯作らなきゃいけないので正社員よりもっていうのありますよね。
自分の時間が持てるっていうのはかなり大きなメリット。
それでは最後のポイントとして皆さんが気になるお金の話です。
気になります。
正社員だと468万円これが平均。
これは高給取りの人もいればあんまり稼いでない人もいるのの中間なんで全員が468万円もらえる訳ではないんですがこれが平均の数字ですよね。
そうするとアルバイトはどのくらいでしょう?さあここなんですよ。
これが青木さんの話でいうと468万円超えたいって話ですよね。
超えていきたいですね。
アルバイトやりながら。
そうじゃないと正社員でいない意味がないなと。
え〜っとですねアルバイトで働いてる人って短時間しか働いてない人もいるので正社員とバランスを取るためにアルバイトでフルに1日8時間とか働いたらどうなるか考えてみましょう。
という事でここでは仮に時給1,000円で1日8時間働くと8,000円になります。
そして月に20日間。
そして12か月働くとどうなるか?答えはこちら…ちょっと少ないは少ないですね。
こんなに違うんだ。
こんなに毎日働いても。
正社員の方でも時間がな〜体もしんどいなっていうののメリットとしてはこういう事があるという事なんだけどね。
成君は?やっぱり金額だけ見ても全然違いますし保障もしっかりしてるんだったら正社員で…。
あと大事なのはこの468万円というのは平均の数字という訳で若い人新入社員からベテラン社員まで給料ってさまざまなんですよね。
じゃあ次のこのグラフを見てみましょう。
先生が取り出したのは年齢と時給の関係を働き方別に表したグラフです。
青いラインが正社員の時給です。
年齢が上がるにつれて徐々に増えていく事が分かります。
正社員って給料がどんどん上がっていくんですよ。
時給が。
ある程度シニアになると下がってっちゃうって要素もあるんですけどこの上がり方結構魅力的ですよね。
正社員の給料が上がる理由にはさまざまな説明がありますがその一つが経験を積んで働き手としての能力が上がるからというものです。
それをキャリアアップといいます。
会社に入って最初は何もできなかったりするんですけどだんだんできる仕事が増えていくと。
いろんな仕事を覚えて…。
じゃあ今度は新しい事もやってみよう。
どんどん高度な専門的な事ができるようになっていくと。
キャリアアップですね。
そうすると給料がそれに伴い上がってくという要素があります。
給料が上がる理由にはほかの解釈もあります。
定年前まで長く勤めてほしいと会社が考えているから。
家族に必要なお金が年齢と共に増えるからだという考え方もあります。
それに対してこのフルタイム雇用だけれども非正規。
また短時間アルバイトの場合こういう場合には時給があまり上がっていないですよね。
アルバイトでも恐らく例えばコンビニとかファストフードなどでアルバイトしてる人でも時給が900円だったのが1年やったら920円に上がったとかそういうやる気を引き出すためにとかできる事が増えた事に対応して給料が上がっていく要素がない訳じゃないですがやはりですね技能がどんどん蓄積していって稼げるようになるっていうイメージではあまりないんですよね。
先生フリーターってすごく自由な働き方でかっこいいっていうイメージがある時代ってありましたよね。
一時期あったね。
新卒でこういう正社員として会社に入るよりもアルバイトとかの方が時給が高いし自由に働けるなんてありましたね。
昔ってやっぱりそこが随分違ったのかな。
景気がよかったからアルバイトの人もたくさんお金もらえたし時間も自由になって一石二鳥…という考えがあったけど今はそうじゃなくなってきちゃったからね。
だから望ましいとかみんなが憧れる働き方っていうのもその時代時代の社会情勢とかによって変わってくるかもしれないですね。
そうですね。
1950年代後半から1990年代前半まで日本は経済成長を続けどんどん豊かになっていきました。
この時代働くといえば正社員のサラリーマン正規雇用が当たり前でした。
会社はよほどの事がなければ正社員を解雇しませんでした。
更に勤続年数に応じて給料をアップしていくという約束もありました。
正社員になれば生涯安心して働き続けられる時代だったのです。
そのかわり転勤残業仕事内容など会社の命令には従わなければなりませんでした。
しかしこのような会社と正社員の関係は経済成長が続く事が前提でした。
バブル崩壊以降景気が低迷し会社は正社員の面倒を見続ける事ができなくなります。
産業構造も変わりました。
かつて盛んだった産業が廃れ新しい産業が誕生しました。
それに伴い必要とされる仕事の種類も変化しています。
景気の先行きが不透明で産業構造も変化する中会社は正社員を減らし必要に応じて雇う事ができる非正規雇用を増やしています。
先生VTRの中で産業構造が変わったってあったんですけどどういう事ですか?一つの仕事がずっと続いていく期間というのが短くなったっていう事だと思うんですよ。
例えば昔だったらね農業の仕事を始めたら定年…農業に定年はないかもしれないですがおじいさんおばあさんになるまでずっと農業ができた。
先生が取り出したのはこの30年間に増えた職種と減った職種を表したグラフです。
右側の赤いグラフが増えた仕事です。
左側の青いグラフが減った仕事です。
例えば一番増えたものではこの「専門的・技術的職業」というものがありますがこれ何でしょうね?僕はパッと思いつくのはインターネットですよね。
昔はパソコン通信なんていわれてたのが今インターネットといって速度も上がったし…。
…系じゃないかなと。
例えばこういうものが当てはまると思うんですね。
ゲームクリエイター。
コンピューターゲームなんていうのは昔はあまりなかった。
ほかにもそうですねIT系…コンピューター系ですよね。
システムエンジニアこういうのも増えた仕事だと思います。
じゃあ減った仕事にはどういうものがありますかね。
30年前にはあったけど今はなくなっちゃった仕事。
例えば「製造・制作・機械運転」と書いてありますけど工場で働く人って減ってるんです。
これ何で減ったんでしょう?そんなイメージはないけどな。
機械とかがあるからですかね?
(安藤)正解ですね。
今までは機械を人間が動かしてたのが自動化されてロボットがいろんなもの組み立てたりしてますもんね。
そうすると生産されてるものはたくさん作ってるんだけど人の手があまりかからなくなってきてる。
そういう変化はあると思います。
そうか。
仕事を巡る社会状況が変化している事が分かったところでマコトさんのお悩みを改めて考えてみましょう。
マコトさんは正社員です。
安定した生活や将来のキャリアアップの可能性があります。
しかし自由な時間がなくストレスでいっぱい。
働き過ぎで体を壊しそうになっています。
もしアルバイトになったら自由な時間は増えるでしょう。
でも生活は不安定で将来の見通しも立てにくくなります。
どちらにしても苦渋の選択。
一体どうしたらいいんでしょうか?こういうのを考える時に一長一短の関係があって全てにとって望ましい働き方ってないから悩む訳ですよ。
こういう時には別の物差しがあったらいいかもしれないですね。
という事で私が考えるですね仕事を考える上で大事な事として3つ挙げてみました。
(安藤)これは給料であったり労働時間の長さであったり働き方の問題ですよね。
待遇の問題だといってもいいかもしれないです。
これももちろん大事なんですがそこの仕事で何が身につけられるのか。
例えばレストランに調理師の見習いとして入ったら最初の頃ってとっても修業が大変だと思うんですよ。
朝早く行って夜遅くまで掃除して帰んないといけない。
でも有名なお店で修業すると料理がちゃんと作れるようになりいつかは自分のお店を出せるかもしれないっていったら例えば労働条件があまりよくなくても身につけられる技術がたくさんあるんだったらやってもいい仕事かもしれないですよね。
もう一個大事なのはやりがいです。
その仕事を自分が本当にやりたいのかとか人の役に立つって要素が大事だったりとか自分が納得できるかっていう事ですよね。
これ3つバランスよくとかいうのはなかなか難しいんですけども自分が…今自分の働き方を見てみて納得がいくかどうかそれを考えてみるのが大事なんじゃないかなと…。
確かにこれ一個も当てはまらないならやめた方がいいですもんね。
確かに。
それでは実際に仕事をしている人たちはどんなふうに働き方を選んでいるんでしょうか。
続きは次回の「家庭総合」で。
お楽しみに。
今日は先生ありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。
さようなら。
正社員は雇用が安定しており経験を積んでキャリアアップする事ができます。
アルバイトは時間が自由になるというメリットがあります。
経済成長の時代は正社員が会社を支えていました。
しかしバブル崩壊後は非正規雇用が増えています。
この3つのバランスや優先順位をよく考えて仕事を決める事が重要です。
2014/09/18(木) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 家庭総合「働くってどういうこと?」[字]
正社員とアルバイト、あなたならどちらの働き方を選びますか?「安定」「収入」「時間の自由」等、様々な視点から考えます。【出演】パパイヤ鈴木・青木さやか・安藤至大他
詳細情報
番組内容
生活は安定しているけれど、残業や休日出勤が多い「正社員」?それとも不安定だけど時間を選べる「アルバイト」か?「収入」「キャリアアップ」「時間の自由」等、さまざまな視点から比較します。景気の低迷や産業構造の変化が雇用のあり方に大きく影響を与えています。そんな中、どんな基準で働き方を選択したらいいのか考えます。【出演】パパイヤ鈴木、青木さやか、足立成、尾崎千瑛、安藤至大【声】沖田愛【マンガ】和田フミ江
出演者
【ゲスト】日本大学大学院総合科学研究科准教授…安藤至大,【出演】尾崎千瑛,足立成,【司会】パパイヤ鈴木,青木さやか,【語り】沖田愛
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