趣味の園芸「ナデシコ おすすめ“植彩”計画」 2014.09.18

おはようございます。
三上真史です。
暑さも一段落してガーデニング再開の季節がやってきました。
そこで9月のテーマ…その第2弾をお届けします。
今回は秋の七草の一つとしてもなじみの深いナデシコです。
夏の暑さでくたびれてしまった花壇にナデシコと彩り豊かな植物を植えてガーデンを秋色に演出します。

(テーマ音楽)ナデシコでガーデンを秋色に染めてみませんか?四季咲きのナデシコは秋からも美しい姿が楽しめます。
花の色形株姿が異なる品種が続々と登場。
楽しみ方に合わせてお気に入りの品種を選びましょう。
ナデシコを主役にした秋色ガーデン。
相性の良い植物を組み合わせます。
株姿に合わせた植栽計画をご紹介します。
冬を越したナデシコは春にも美しい姿が楽しめます。
管理のポイントをお伝えします。
後半のコーナーは「寄せ植えアプリ」。
今回はトウガラシをポップに飾ります。
秋を華やかに彩るナデシコ。
講師は…ガーデニングミュージアムのさまざまな植栽を手がけています。
いや〜美しいですね。
こちらが天野さんが管理されているガーデンですよね。
こちらのアプローチは長く楽しめる草花とカラーリーフを組み合わせて歩きながら変わっていく景色を楽しんでいるところです。
確かに花だけじゃなくてリーフ葉の質感や形も違うので立体感がありますよね。
そうですね。
高さや色など変化が楽しめるような組み合わせをしています。
さあ今日のテーマは秋の七草の一つであるナデシコという事で「大和なでしこ」という言葉があるように日本の秋を感じさせてくれる代表的な花ですよね。
日本にはカワラナデシコをはじめ4品種が自生しています。
野山に自然に生えている品種です。
最近たくさんの品種を見かけるんですけども。
そうですね。
最近は改良が進んでさまざまな品種が作られるようになりました。
春と秋にきれいな花を咲かせるものが増えてるんですよ。
それらをダイアンサスとも呼んでいます。
よく聞きますね。
ナデシコは秋の七草の一つという事なんですけど春にも見かけますよね園芸店で。
秋に植えた方が適してるって事なんですか?はい。
こちらを見て下さい。
四季咲きのナデシコは暑さに弱くて夏越しするとどうしても傷みやすくなってしまうんです。
枯らしちゃうんですよねよく。
一方で寒さに強いのが特徴で秋に植えると難なく冬を越して春には更にたくさんの花を咲かせてくれますよ。
秋に植える事で春も楽しめるという事なんですね。
ナデシコと聞くとピンクの花をイメージされると思うんですが白や赤最近はラベンダー色などさまざまな品種花色が豊富になっています。
そして株姿もコンパクトなものから草丈の高いものまでさまざまあります。
それだけバリエーションがあるとなるとさまざまな植物と組み合わせて植栽を楽しめるという事ですよね。
そうですね。
ではまずナデシコどんな品種があるか教えて下さい。
お願いします。
お願いします。
花の色や形株姿が異なるナデシコの品種。
植栽の主役を選びましょう。
草丈が高いタイプ。
おなじみカワラナデシコ。
白やピンクの清楚な花。
風に揺れる姿が野の風情を奏でます。
草丈が低いコンパクトな品種。
花色が豊富な…お好みの色をガーデンのテーマカラーにする事ができます。
花つきが良く育てやすい定番のナデシコです。
小さな花がボール状に咲く…よく枝分かれしてたくさんの花がつきます。
くっきりとした花の模様が印象的。
大きな花を咲かせる個性的なタイプも。
スーパーパフェはインパクトのある直径5cmほどの花を咲かせます。
花の中心の色が濃いのが特徴です。
こちらも大輪を咲かせる…爽やかなラベンダー色の花を咲かせます。
ナデシコを主役にさまざまな植栽のパターンを楽しむ事ができますよ。
ほんとにバリエーション豊富ですね。
はい。
それぞれの種類によって植栽のコツってあるんですか?まずこちらの草丈の高いタイプは背の低いものと合わせるとナデシコの美しさをより引き立ててくれます。
周りに低いものを合わせれば引き立つわけですね。
そしてこちらのこんもりと草丈の低いコンパクトなタイプは花壇では手前や縁取りとして使うといいと思います。
奥行き感が出そうですね。
そうですね。
そしてこちらのちょっと印象的なタイプは花壇のアクセントとして使うとインパクトのある印象になると思います。
確かにこちら植えるだけでワンポイントになりますものね。
ナデシコを植えると秋らしさを演出できますね。
そうですね。
今の季節夏の暑さでぐったりしていた花壇を秋色に華やかに彩ってくれますよね。
では実際に植栽のやり方教えて下さい。
お願いします。
よろしくお願いします。
ナデシコを主役に相性の良い植物と組み合わせる植栽。
秋を存分に楽しむテクニックをご紹介します。
さあどちらに植えますか?今回はこちらのコーナーの植え替えを行っていきたいと思います。
こちら既に植わってますけども。
5月に植え込みをしたんですが夏の暑さで一部傷んでしまったものが出てきているので。
確かにちょっとダメージ受けてますね。
秋にきれいな状態を楽しむには一度この9月にお手入れをするのがポイントになってくると思います。
まずは既に植わっている草花の整理という事ですね。
夏の暑さで枯れてしまった植物は抜き取ります。
弱った株は根を残すように一回り大きく掘り上げます。
大株ですね。
大きくなりましたもんね。
こちらを掘り上げて別の場所に植え替えという形ですね。
別で復活させます。
秋のイメージにそぐわない植物も別の場所に移します。
生かせる植物は残して秋の植栽をつくっていきます。
さあどのタイプのナデシコを使って植栽していきますか?今回はこちらの草丈の高いナデシコを使って立体的な秋の花壇をつくっていきたいと思います。
立体的で秋を感じるにはという事ですね。
楽しみですね。
同じぐらいの草丈で落ち着いた色彩の植物を合わせます。
個性的な花の形がお互いを引き立てます。
植栽を明るく華やかにする植物を2種類。
加えて色の濃い小さな花や黒葉の植物を合わせて全体を引き締めます。
植え込む場所に腐葉土をまいてすき込みます。
土がフカフカになって根がよく育つようになります。
さあ次はレイアウトですかね。
まずはどちらから?まず主役のナデシコの位置を決めて。
まずはナデシコから。
背の高いナデシコですもんね。
こちらですね。
どの辺に?一番見る方向から見て目に留まるような場所。
この花壇で言うと中央くらいに一番いいボリュームが出そうなので一度この辺りに配置してみたいと思います。
やはり奥の方ですよね。
背の高いものなので。
ちょっと中ほどから奥にかけてですね。
あとこのナデシコってすごくスラッとした線が細いので1つというよりはこのくらい3株くらい合わせていくとしっかりと株姿が見られるようになると思います。
3株ほどで1グループにしたらいいわけですね。
そしてもう一つですね。
ナデシコを強調させたいので同じようなもうひと島入れてみようと思います。
少しずれたところで離して花壇全体が彩るような形でちょっと離したところに2つ目を。
ナデシコを3株まとめて2か所。
中心と端に配置。
背景にユウギリソウ。
隣にネコノヒゲをレイアウトしました。
今度は更にちょっと明るさをプラスしたいという事でまず白い小花のユーパトリウムを入れていきたいと思います。
ボリュームのあるものたちですね。
全体を華やかに見せるクッションみたいな感じなのでこれは割と全体のバランスを整える意味でちょっと隙間に挿し込んでいくようなイメージで入れてみるといいと思います。
植栽を明るくする植物を隙間に一株ずつ。
背の低いキキョウが花壇の縁を明るく彩ります。
最後に色の濃い小花を手前に置いて全体を引き締めます。
小花と大きい花の対比も楽しめます。
黒葉のカラーリーフは数株まとめて明るい植物の前に。
コントラストが出ます。
レイアウトを確認したら植え込みましょう。
もう花を咲かせているので根鉢は崩さないでそのままポットから出して植えていきたいと思います。
あとは高温とか蒸れを嫌うので深植えにならないように土の高さが株の根元の土の高さと同じくらいになるようにそろえて植えていくというのがポイントになります。
ナデシコは翌年の春に大きく育つので株間をとっておきます。
一年草は詰めて植えてもかまいません。
最後の一株ですね。
これで完成です。
出来ました!やった。
いや〜夏のダメージを受けた庭が見違えるように生まれ変わりましたね。
ガラッと印象も変わりました。
秋の雰囲気がきれいですね。
カワラナデシコを主役に落ち着いた雰囲気の花壇に仕上がりました。
コンパクトで個性的なナデシコを使った植栽もつくってもらいました。
こちらまた優しくて柔らかい雰囲気のお庭ですね。
こちらはピンクのコンパクトなタイプのナデシコを使っているんですがしっかり楽しめるように花壇の手前に配置して楽しんでいます。
そうする事で立体感も生まれて奥行きも出てるという事ですね。
あとテーマの色をピンクにまとめる事で全体をまとめて見せてくれているんですがそうする事で花形の違いもくっきり浮かび上がってきます。
同じ色で統一する事によって質感が際立つという事ですね。
またリーフもね引き立て役としてきれいですね。
ピンクだけだと変化がないのでちょっと明るいリーフを入れる事でピンクをより明るく見せてくれます。
あと秋色の落ち着いたこちらのヒューケラの色を入れる事で秋らしさも感じる明るいガーデンになっていると思います。
いや〜心和みますね。
ピンクを基調に優しい色彩でまとめた花壇。
秋の風情を明るく彩ります。
ナデシコが主役の秋の花壇。
上手に管理して春にも美しい姿を楽しみましょう。
このあとのナデシコの管理をどのようにしたらいいか教えて下さい。
花が咲き終わったものは一輪ずつそのつどこまめに取っていきます。
花がら摘みですね。
つぼみを傷つけないように底からこまめにハサミを入れていきます。
あくまで終わった花の付け根で切ると。
終わったものから順番にハサミを入れていきます。
そして全部の花茎こう立ち上がっているんですがこの茎全体が咲き終わったら今度はこの茎の株元近くこの辺りまで切り戻しをします。
全部咲き終わったらそんなに深く切っちゃっていいんですか。
花が全て終わったら株元近くで切り戻します。
冬を越した春。
花の高さがそろったきれいな株姿になります。
こちらの庭はどれぐらいまで楽しめるものですか?秋口11月ごろまでは花を楽しめるんですがそのあと冬中には冬を越せないものもあるので大体11月ごろに今度はパンジーやビオラストックやキンギョソウのような秋から春まで楽しめるようなものを植え替えていくと春まで長く楽しめるコーナーになっていくと思います。
11月にその時に強い植物たちを植えれば春まで楽しめるわけですね。
ナデシコといろいろな植物を合わせてガーデンを秋色に。
春にも花が楽しめますよ。
食卓を彩る野菜としておなじみのトウガラシ。
観賞用の品種は色や形のバリエーションがこんなにたくさんあるんですよ。
今日は観賞用トウガラシでポップな寄せ植えをつくってみましょう。
担当講師はこの方です。
管理が楽で長く楽しめる実ものの寄せ植え。
色の変化が楽しめるトウガラシなら花にも負けない楽しい寄せ植えができますよ。
これ全部トウガラシ!?形も大きさも違うし色も赤だけじゃないんだ。
何だかおいしそうに見えるけど食べちゃ駄目なの?ツヤツヤした実はおいしそうに見えますがこれは観賞用ですので食べられません。
また黒や紫の葉っぱを使うとシックにまとまりますが今回はポップにしたいので丸みのあるカラフルな品種を選びましょう。
ころころとした丸い実の観賞用トウガラシ。
グリーンからオレンジ赤と次々と色が変わります。
主役が決まったら…お〜今日はバケツ型の器か。
ブリキの器を使うとポップなイメージになりますよ。
今回はトウガラシのカラフルなイメージに合わせて黄色のブリキを選びました。
少しむらのあるペイントがいい味出してる!次は…トウガラシはこのように逆三角形になっているものが多いので株元がさみしくなりがちです。
脇役にはこの空間を埋めてくれる植物を合わせましょう。
用意した脇役は2種類。
まずはふんわりと広がって隙間を埋めるヒペリカム。
足元にははうように伸びるダイコンドラを合わせます。
丸い実に合わせて丸みのある葉を選びました。
それではいよいよ植えつけです。
では主役のトウガラシを植えていきます。
このように根が結構回ってますので軽く下の根鉢だけほぐしてあげます。
少し根鉢を変えたい時はこのようにそっと優しく握ってあげるだけでも少しスリムにしたり変形させる事ができます。
トウガラシは3株植えます。
ここで見栄えを良くする大事なポイント。
このようにたくさんの実のついたトウガラシは成長が緩やかであまり大きくなりません。
植えつける時に株の向きを吟味する事が重要ですよ。
正面にあるトウガラシの向きを変えてみると…。
ほんのちょっと変えただけなのにだいぶ印象が違う。
株の向きも考えないと駄目なのね。
続いて器の中央にヒペリカムを植えます。
トウガラシの間から葉をバランス良くのぞかせて手前にダイコンドラを置いて足元の空間もカバー。
最後に隙間にしっかり土を入れます。
トウガラシのポップな寄せ植えが完成です。
実ものが主役のカラフルな寄せ植えです。
鉢の中からトウガラシが飛び出してきそう。
元気をくれるポップな寄せ植えね。
しぼんでしまったトウガラシの実は取り除いていきましょう。
またカラーリーフが伸び過ぎてきた場合には適宜伸び過ぎた部分を切り戻していきましょう。
秋深くまで長く楽しめるトウガラシの寄せ植え。
皆さんも是非つくってみて下さいね。
次回の「寄せ植えアプリ」は10月第1週ビオラのキュートな寄せ植えです。
「花信〜わたしのメモリアル〜」。
今日は地域の人々をつなぐ花のお話です。
「南向きで花を育てるのには絶好の場所と聞き結婚を機にこの家に引っ越してきました。
それから36年。
花を植え楽しんでいます。
時には知らない人と花の話で盛り上がり時がたつのも忘れて話し込んだりします。
でも1年間だけ何も植えない年がありました。
母が体調を崩したりまだ小さな子供たちの世話が忙しく余裕がなかったのです。
そうしたある日家の前を通られた年配の方に…」。
「『いつもここを通るのが楽しみで元気をもらっていたのに』と言われました。
花が人の心を癒やす事ができるのならちょっぴり幸せを感じて頂けるのならまた花を植えようと思いました。
これからも大好きな花を咲かせ続けていきたいと思います」。
木崎さんは次に何を植えるかワクワクしながら考えていらっしゃるそうです。
今回ご紹介した「ナデシコ」と「寄せ植えアプリ」はテキスト9月号に掲載されています。
今後の放送予定と併せて参考になさって下さい。
山野草で秋の風情を楽しみます。
後半のコーナーは…2014/09/18(木) 10:30〜10:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「ナデシコ おすすめ“植彩”計画」[字]

9月特集「返り咲きフラワー」。ナデシコの秋植え。品種の特徴を上手に活用して彩り豊かな“植彩”ガーデンを提案。<ミニ>寄せ植えアプリ・トウガラシ×ポップ風/花信

詳細情報
番組内容
9月特集「返り咲きフラワー」。四季咲き性のナデシコは秋植えがオススメ。春より花色が鮮やかで、長く楽しめる。耐寒性に優れ越冬株は翌春充実した株に。冬の置き場や切り戻しなど。またナデシコの品種の特性をいかして秋から長く楽しめるガーデンを紹介。草丈の高い品種、横に育つ品種をうまく活用して彩り豊かな“植彩”ガーデンを提案。【司会】三上真史(D−BOYS)<ミニ>寄せ植えアプリ・トウガラシ×ポップ風/花信
出演者
【講師】ガーデナー…天野麻里絵,園芸家…上田広樹,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,恒松あゆみ

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

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