情報まるごと 2014.09.17

こんにちは。
情報まるごとです。
きょうのメニューです。
こちら、入ってきたばかりのニュースです。
ウナギの資源管理についての国際会議が終了しました。
養殖に使う稚魚の量を制限することで合意しました。
背景と今後について解説します。
そしてこちらです。
今の時期、気をつけてください。
スズメバチが、特に凶暴化しているそうです。
専門家に聞きます。
各地のニュース、話題です。
福島、滋賀、福岡からです。
災害から命を守るために、避難情報を迅速に適切に出そうと基準の見直しを進める自治体についてです。
福岡は黒田節ロックです。
まずは、きのうもお伝えしました、ニホンウナギの資源管理に関するニュースです。
きのうから行われていた日本、中国、韓国、台湾の国際会議が、きょう午前、終了し、養殖に使う稚魚の量を制限することで合意しました。
きのうから行われてきた、ニホンウナギの資源管理の枠組みを話し合う国際会議。
日本は、国内の養殖業者が使うウナギの稚魚の量を、ことしまでの4年間の平均と比べて30%余り削減することを提案していました。
しかし、初日のきのうは、ほかの国や地域からは、大幅な削減は難しいという意見が出されたものと見られ、日本は、新たに漁獲量が多かったことしと比べて、30%余り削減する案を示しましたが、合意には至りませんでした。
きょうの会議で4つの国と地域は、養殖に使う稚魚の量の削減にあたって、どの年を基準にするかなどを巡って調整を続け、初めての国際的な資源管理の枠組みの導入に向けて、詰めの協議を行ったと見られます。
会議は午前中に終わり、養殖に使う稚魚の量を制限することで合意したということです。
合意した詳しい内容については、このあと発表される予定です。
養殖に使う稚魚の量を制限することで合意した今回の会議。
ウナギ店はどう受け止めているのでしょうか。
こちら、もういい香りがいっぱいに広がっていますよ。
東京・新橋駅近くのウナギ店に来ています。
今はちょうど、お昼時間が終わったところです。
では、お話、よろしいですか?店長の鈴木徹雄さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
養殖用のウナギの稚魚を減らすということで合意となりましたが、それについてはどう思われますか?
日本が一番、消費量が多いので、日本が各国のリーダーシップを執っていければいいんじゃないかなと思います。
これまで、営業するうえで、ご苦労、たくさんあったと思うんですが、仕入れですとか、値付けについて、どんなご苦労がありましたか?
仕入れは、昨年の夏が一番ピークで大変でしたが、ことしの春に、ちょっと1割程度、値上げさせていただきましたが、お客様からもご理解いただいて、今のところ、順調に推移しています。
具体的に、どんなところを工夫されていますか?
くし打ちですとか、タレの加減を調節してやってます。
今後についてなんですけれども、ウナギの資源確保の動きについて、どうなってほしいと思われますか?
シラスが取れればいいんですけど、年によって違いがあるので、なるべく、今のまんまでいってほしいですね。
どうもありがとうございました。
東京・新橋駅近くのウナギ店からお伝えしました。
ウナギ店でも資源の量に合わせた工夫がうかがえますね。
では食料や農林水産業が専門の、合瀬解説委員とお伝えします。
合瀬さん、今回の合意があったということですが、国際的な危機感の表れと考えていいんでしょうか?
そうですね。
ウナギの資源については、日本がウナギを食べ尽くしているということとかですね、ウナギの資源が減ってますから、国際的な批判が高まってましたから、やらざるをえなかったということだと思います。
では、改めて今回の会議の背景からお願いします。
きっかけとなったのは、ことし6月にIUCN・国際自然保護連合が行った、ニホンウナギの絶滅危惧種の指定なんですね。
IUCNでは、対策を打たなければ、近い将来にその種が地球上からいなくなってしまう野生生物を、絶滅危惧種に指定し、保護することを関係国に求めています。
指定自体に法的な拘束力はないんですけれども、対策を取らなければ、再来年に予定されている、ワシントン条約の会議で、国際取り引きが規制される可能性があるんです。
そこで、資源保護の枠組みを作り、積極的に保護する姿勢をアピールすることで、ウナギの取り過ぎという、国際的な批判をかわそうというねらいなんですね。
いわば、今回の会議は、国際的な取り引きへの規制を避けることも、そのねらいといえそうですか?
それが主なねらいだと。
そこがまさにねらいだと。
と言ってもいいと思います。
仮に国際取り引きが禁止になった場合、どのくらいの影響があるんでしょうか?
これは、かなり大きな影響が出てくるんですね。
これはですね、ウナギの日本国内での2012年の供給量を示したものなんですが、私たちが現在食べているウナギの50%以上が、半分以上が、実は中国や台湾からの輸入なんですね。
まず、この部分が輸入規制がされますと、これなくなってしまうんですよね。
ここってことですよね。
半分ぐらいになるということですか?
そうなんです。
さらにですね、国内で養殖しているのが47%ぐらいなんですが、そのうちの半分以上は、中国や台湾から稚魚を輸入して、養殖しているものなんですね。
ですから、国内でこれから供給できるのは、全体の20%ぐらいにすぎないという試算もありまして、これまで日本人がウナギ、食べてきたということも、なかなか難しくなってくるんですね。
供給量が一気に減るおそれがあるということですね。
そうなんです。
それだけ大変な事態なんですが、そうであれば、ニホンウナギ以外のウナギを、海外から輸入するっていう、最近はその動きはあるんですけど、ただニホンウナギを食べられなくなったからといって、ほかのウナギを食べてしまうと、これはまた、日本人がウナギを食べ尽くしているという批判が高まりかねないんですね。
だからこそ、ニホンウナギの資源管理が求められるような、そんな状況だということですね。
そういうことなんです。
国内で相当危機的な状況なんですけど、これ、国内で食べられているウナギのほとんどは、冬に国内や中国などの川の河口に集まってくるシラスウナギを養殖しているものなんですね。
稚魚の、シラスウナギなんですが、数、ずっと減っているんです。
最盛期には200トン以上取れていたシラスウナギなんですが、これ、年々減ってきまして、去年は5.2トンにまでなってしまったんですね。
ことしは16トンまでちょっと増えたんですけれども、それでも全体として減っていることは間違いないと。
ここからですからね、激減ですよね。
そうですね。
中国や台湾にしても、同じような状況で、こうしたことから、資源管理っていうのが強く求められているわけですね。
今回の会議では、養殖に使う稚魚の量を制限するということですけれども、この養殖に使う稚魚を制限するというのは、ねらいはどういったことなんでしょう?
これ、本来であれば、この稚魚を取る行為そのものを規制すればいいんですけれども、採取場所が非常に広範囲にわたってまして、しかも採取する人たちは個人の人たちとか、零細業者が多くて、取締りが難しいんですよね。
しかもシラスウナギの価格、高騰していまして、密漁や密輸が横行しています。
そこで国や地域ごとに養殖をする稚魚の量を決めて、それを業者に守らせることにしたようなんです。
議論になったのは、一体いつを基準に減らすのかということでありまして、ここ最近の採取量を見てみますと。
最近に注目するということですね。
ここ最近は、この水準から30%なりを削減すると、かなり少なくなってしまうんですね。
もともと日本は、この4年間、過去4年間をベースに、削減をしていこうという提案だったんですが、これはなかなか、これでまた減らすと、経営的に大変厳しくなってしまうという反対の声がありまして、結局、16トンをベースに、ことしのものを、ことしたくさん取れましたから、それをベースに議論をしてたんですけれども、これがどういうふうな結果になったかということなんだろうと思います。
ですから、今後はこの削減幅を養殖業者に割りふって、それぞれの養殖業者が、これを守っていくということになります。
実効性というのはあるんでしょうか?
日本では、今回の国際的な枠組みにあたって、すでに6月にウナギの養殖を規制する法律を成立させているんですね。
この法律によりますと、今後、養殖を行う業者は、農林水産大臣の許可が必要となって、養殖池ごとに生産量が制限されることになります。
その施行が今月にも発表されるんですよね。
これまで制限しなかったのは、どうしてなんでしょう?
これは一般的に、養殖は海で行ってまして、公共の場である海はともかく、ウナギなどは淡水で養殖されますから、自分の所有地の池の中でやってきたわけですね。
ですからなかなか、水産庁としても実態を把握することができなかったと。
今回、法律が施行されますと、養殖業者は報告書を作成することが義務づけられて、水産庁は養殖場に立ち入り検査というのができるようになると。
シラスウナギを使っての養殖、厳しく管理されることに、これからなると思います。
この先、国際的な取り引きがどうなるのかっていうのは気がかりですけれども、今回の合意で、国際社会は納得してくれると考えられますか?
自然保護団体などはですね、ウナギの国際管理っていうのは、初めての試みですから、これまで何も行われなかったことを考えると、大変大きな前進だというふうに評価しているんですね。
ただ、今回の削減幅で、ウナギの個体数を増やすことができるのか。
水産庁には科学的な説明が必要だというふうに指摘されていますし、中国や台湾の業者が削減幅を守ってくれるかなんですね。
ただワシントン条約によって、国際取り引き、禁止されますと、今回決めた以上の影響が出てきますから、業者としては、これをやらざるをえないというふうに思います。
資源管理には、本当に一歩前進というふうに感じますけれども、ただ、やはりこの先、ウナギの価格などには、影響あるんでしょうか?
そうですね。
いずれにしてもウナギの流通量が減っていくのは、避けられないと思いますね。
これまでのように、安くウナギを食べることは、ちょっと難しくなるかもしれません。
ただ海の資源は、きちんと管理さえすれば、増えていくんですね。
増えて、戻ってくるんですか?
ええ。
ですから、資源管理をきちんと行うとともに、国に対しては、完全養殖などの研究開発を進めてほしいというふうに思います。
ニホンウナギの資源管理について、合瀬解説委員とお伝えしました。
次は感染が相次ぐデング熱についてです。
デング熱に感染した人の中には、解熱剤を服用したあとに、重症化するケースがあったことが分かりました。
厚生労働省は、特定の解熱剤の服用によって、かえって症状を悪化させるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
蚊が媒介する感染症、デング熱。
先月以降、東京の代々木公園などで感染が相次ぎ、これまでに17の都道府県で、124人の感染が確認されています。
デング熱と診断された首都圏に住む10代の女性です。
入院中、解熱剤を処方され、服用しましたが、3日ほどたって、激しく汗が出るなど、体調の異変に気付きました。
血液検査をしたところ、血液中の血小板の数が、健康な人に比べて、およそ10分の1にまで減っていました。
女性が処方されたのは、ロキソニン。
解熱剤として、広く一般的に使われる薬です。
デング熱に感染すると、出血を止める働きがある血小板が減少することがあります。
さらに専門家は、一部の解熱剤は血小板の機能を低下させる働きがあり、デング熱の患者が服用した場合は、重症化させるおそれがあるとしています。
厚生労働省は、デング熱が疑われる場合、医療機関は、アスピリンやロキソニンなど、解熱剤の使用を控えるとともに、患者の側も自分の判断で市販薬を服用せずに、医療機関の指示に従ってほしいと、注意を呼びかけています。
続いてはこちら。
スズメバチについてです。
秋はスズメバチが最も凶暴化する季節で、注意が必要です。
スズメバチは近年、都市化しているといわれ、住宅街の思わぬ所に巣を作っている例もあるそうです。
その現場を取材しました。
東京近郊の住宅街に来ています。
たくさんの家が立ち並ぶこうした場所にも、スズメバチの巣があるということなんですが、それがあちらです。
住宅の庭に植えられた草木の茂みの中をよく見ると、スズメバチの巣です。
巣を作り始めてから5か月ほどたっていると見られますが、住宅側からは見えにくく、この家の人は、つい1週間まで、気付かなかったということです。
巣を作っていたのは、コガタスズメバチという種類のスズメバチ。
都会に生息する代表的なスズメバチで、子育てを行う今の時期、人を刺すことも珍しくありません。
40年以上、スズメバチの生態を研究している中村雅雄さんです。
都市部の住宅街にこのような巣を作るのは、よくあることだといいます。
この家の人に駆除を頼まれた中村さん。
巣の入り口に綿を詰め込んで、閉じ込めたあと、巣を取り除いていました。
巣の中には、60匹ほどのスズメバチがいたということです。
VTRにもご登場いただきました、スズメバチ研究家の中村雅雄さんにお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
あんな住宅街にも、スズメバチの巣があるんですね。
緑がちょっとあって、街路樹があって公園があれば、巣は作れます。
そうなんですね。
本当に身近な所にね、出来るということですけれども。
ことしもスズメバチ、多いということなんですが、やはりそれだけ、例えば駆除の依頼ですとか、ありますか?
6月下旬から7月にかけて、すごく早く、取ってくれというようなこととか、自分で見つけたりとかするケースも多かったですね。
出だしが早かった?
早かったですね。
そうですか。
今はどんな状況ですか?
今はちょうど、巣作りしてから大きくなって、最高の状態になっていますからね、危険さが増していますね。
なるほど、スズメバチにとっては最高の状況なんだ。
この時期、どうしてスズメバチは、最も警戒しなくてはいけないんでしょう?
巣の中では、次世代の女王とか、育ててますので、一番巣にとっては、大事な時期なわけですよね。
だからすごく警戒しています。
スズメバチにすれば、自分たちの子どもだとか、守ろうと思って、気をとがらせているような、そんな時期だということですね。
中村さんに、あちらですね、スズメバチの標本を持ってきていただきました。
日本にいるスズメバチだということなんですけれども、全部で種類としては8種類?
8種類ですね。
それぞれどんなスズメバチなのか、上の段から教えていただいていいですか?
中央にオオスズメバチですね、これがね、一番大きいスズメバチです。
指先と比べても、その大きさ、よく分かりますね。
そうですね。
それからよく刺されるとかっていうことの多い事件の多いハチで、キイロスズメバチ。
巣としては一番大きい巣を作ります。
どのぐらい?
もう、ひと抱えぐらいになりますけどね。
一抱え?
じゃあ、それだけ集団も、多くのハチですか?
働きバチがものすごい巣だと、1000匹くらい。
1000匹?1つの巣の中にですか?
それからこちらの隣の。
一番右ですね。
VTRに出てきたハチですけれども、これは非常に小さい家族で、100匹ぐらいで構成しているんですけど、都会では古くからいたスズメバチです。
都市部にいるんですか?
もともとの老舗みたいなもので、キイロスズメバチというのは、新参者っていう感じなんですけど。
じゃあ、先にまず、下の段行きましょうか。
下は、セミ専門にそれを好きなモンスズメバチとか、それから乗っ取りをすることで有名なチャイロスズメバチ。
それからアシナガバチの専門のヒメスズメバチ、それからあと、南のほうのツマグロ、それからここのところきて、対馬に侵入したツマアカスズメバチと、全部で8種類と。
本当、ひと口にスズメバチでいってしまうけど、これだけさまざまな種類がいて、今まさに、どれも凶暴化する時期を迎えていると。
でも、今出てきたように、都市にいるスズメバチも、老舗と新興勢力といるんですね。
でも、老舗と新興勢力といいましたけど、ハチが都市化している理由ってなんですか?山とか自然のイメージがあるんですけど。
一つは、どこにでも巣を作れる、それからもう一つは、どんなものでも食べて餌にするという、そういう能力があったんですね。
それじゃ今。
画像が出てきましたけど、これ今、まさに餌を食べているところということでしょうか。
何食べてるんですか?
これは魚なんですけど、干物の魚、おっこっているのを持ってってるっていうところですね。
こちらは?
こっちは飲み残しのジュースのほうですね。
なんでも食べてしまう。
そうです。
だから人為的なものでも、結構、食べると。
調理済みのものも食べる。
環境への。
適応がすごく長けているということですよね。
それを象徴するかのように、巣作りも多様化しているということで、そちらの写真も持ってきていただきました。
これはどこにどう作ってるっていうことですか?
これは木造の建物の家屋の壁の中なんですよね。
だから周りにしま模様のある巣があるよりも、もっと奥に巣があるということです。
あっ、この裏側に本当の巣があるということですね?
そうです。
次の写真です。
これは、ハチが引っ越して、引っ越す習性があるんですけれども、それが窓枠の所に出来た巣です。
必ずしも球体ではないんですね?
ええ、最初、ああいう形になって、だんだん。
これはなんですか?
これは段ボール、空いたものを置いといた所に、ハチが巣を作ったということです。
こんな所にも作ってしまうんですね。
もう一枚ありますね。
これは麻ひもですね。
それの糸巻きみたいなものの、中の空間に出来ています。
本当にどこに巣が出来ていてもおかしくないような状況ですね。
どういう条件があれば、巣は作ってしまうっていうことなんですか?
一定の空間があれば、女王バチがそこがいいっていったら、もう作っちゃいますね。
中村さんも驚いた巣っていうのありますか?
一番驚いたのは、人家の部屋の中というか、家の中のこれは階段の踊り場の天井なんですけれども。
あっ、これがそれですか?
夏場、天窓を開けておいて、そこから出入りして。
え?建物の中っていうことですか?中に巣を作ってしまったんですか?
そうです。
怖いけど、気をつけないといけないですね。
本当にだから、身近な、どこに今もう、ハチがいてもおかしくないような。
どこで巣を作ってもおかしくないわけですね。
ではですね、被害に遭わないために、どんな対処法があるのかと、こちらにまとめました。
まず一番上、警告音に注意ということなんですが、ちょっとこの音から聞いてください。
これね、羽音に交じって。
あっ、かちかち言ってます。
硬いものがぶつかるような音。
…、音を出してる。
えっ、ハチのあごが出している音なんですか?
これが警告音?
これ以上近づくなっていうサインなんですよね。
怒ってる感じ?
おう、怒り始めている。
その音が聞こえたら。
もうそこから立ち去るっていうのが一番ですね。
そして次。
黒い服、香水などはつけない。
黒はですね、興奮した場合には、そこをターゲットにしてきますので、特に好きっていうか、ハチにとっては、すごい敵に見えるわけですね。
だから黒い服は避けるとか、それから匂いで集団も成り立っているところがあるので、香水などによって違う匂いだと、すごく興奮しちゃって、それが引き金になるということですね。
3つ目、帽子をかぶる。
スズメバチはですね、どういうわけだか、毛髪にすごく来るんですよ。
こういうところ入ってきて、毛を引っ張るように入ってきて刺すと。
ですから野外では、できるだけ帽子をちゃんと着用するのがいいですね。
髪の毛を狙ってくると?
そうです。
色も関係なくですか?
茶髪の方もやられますので。
そして、姿勢を低くして、静かに逃げる。
これは、スズメバチの顔を見ると分かるんですけど、やや上のほうに視野が広いんです。
だからちょっとこういう感じで低くして、同時に頭、こう保護するような感じで、少し後ずさりしながら、さっと逃げるということですね。
どれぐらいの距離、逃げたら?
やっぱり20メートルぐらい逃げたら安全になるんですけどね。
さあ、そして最後です。
木酢液も効果的。
あまり聞き慣れませんけれども。
スズメバチが興奮したときとか襲ってくるときに、それをかけますとね、やっぱり攻撃、どうしようかなとか、嫌だな、この臭いって感じで対応しますね。
においで離れていくわけですね。
これはホームセンター等で?
売ってますのでね。
焦げたにおいを、恐らく嫌っているんだと思います。
では、もし刺されてしまったら、どうしたらいいんでしょうか?
もう刺されたら十分に水をかける。
つまんで毒を絞り出すっていうことが大事で、毒は水溶性なので、そういう処置をします。
ただ一刻も早く、刺された場合には、病院に行かれるようにした方がいいと思います。
まずは少しでも早く病院に行くということですね。
中村さん、どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
スズメバチ研究家の中村雅雄さんに伺いました。
では次です。
安倍総理大臣はきょう午前、福島県川内村の仮設住宅などを視察しました。
仙台からお伝えします。
福島県川内村を視察した安倍総理大臣は、来月1日付で、村内の一部に出されている原発事故による避難指示が解除されることを踏まえ、住民が一日も早く帰還できるよう、除染などに万全を期す考えを強調しました。
安倍総理大臣は、きょう午前、福島県川内村の保育園を訪れ、原発事故のあとに新たに作られた砂場で遊ぶ子どもたちの様子を視察しました。
この保育園には18人の園児が通っていて、職員が外でも自由に遊べるようになりましたと述べたのに対し、安倍総理大臣は、子どもたちが戻ってくれば、復興も進むと思うので、しっかり対策を行っていきたいと応じました。
このあと安倍総理大臣は、47世帯が暮らす村内の仮設住宅を訪れました。
そして来月1日付で川内村の一部地域に出されている原発事故による避難指示が解除されることを踏まえ、住民が一日も早く帰還できるよう、除染やインフラ整備などに万全を期す考えを強調しました。
気象情報です。
東京は過ごしやすいんですけども、各地、どんな様子でしょうか。
奈良岡さん。
日本列島は涼しい所、過ごしやすい所、暑い所とさまざまです。
こちらは今の熊本市内の様子です。
熊本はよく晴れていますね。
熊本の午後2時20分現在の気温は29度9分。
暑さが続いています。
一方、こちらは今の札幌市内の様子です。
青空も見えていますけれども、気温はあまり上がっていません。
午後2時20分現在の気温、18度1分となっています。
では各地の気温の様子、見ていきましょう。
日本列島、いろんな色があってカラフルですね。
九州、西日本の九州は特に30度以上のオレンジ色の表示があります。
一方で東日本の関東などは大体26度ぐらいで、過ごしやすいぐらいとなっています。
一方、北に目を向けますと、北海道、特に青色の表示が目立ちます。
この青色の表示は15度に届かない所です。
北日本の上空には、この時期としては強い寒気が流れ込んでいます。
冷たい雨が降っている所があって、山では標高の高い山では雪も降っています。
北日本はこのあとも特に北海道で局地的な雷雨に注意が必要です。
北海道はあすにかけても、大気の状態は不安定となりそうです。
では雨の様子を3時間前から見ていきましょう。
北海道の西部を中心に断続的に雨雲がかかっていて、一部発達しているような状況です。
これに雷の様子を合わせて見ていきますと、一部、落雷も観測されているという状況です。
これは、この時期としては強い寒気が流れ込んでいるためなんですが、この上空の強い寒気、あすにかけても北海道の上空に流れ込みそうです。
このために北海道では、あすも大気の状態が不安定で、局地的な雷雨がありそうです。
一方で、そのほかの地域では、高気圧に覆われますので、おおむね晴れそうです。
ではこのあとの雨の見通し、詳しく見ていきましょう。
きょうの午後4時からです。
北海道や東北の北部、局地的にざっと雷を伴って降りそうです。
そして夜になりますと、関東でも広く雨雲がかかるでしょう。
関東の雨はあすの朝にはやむ見込みです。
ただ北海道はあすも雨で、日中、日のさすこともありそうですが、変わりやすい天気にお気をつけください。
そしてもう一つ気をつけていただきたいポイントは、気温です。
あすの午前6時の気温の予想です。
北海道、そして本州の内陸部で白色の表示があります。
これは10度に届かない所です。
さらにあす朝の最低気温を併せて見ていきますと、釧路は8度まで下がりそうです。
東京も18度の予想で、これは10月上旬並みの気温です。
そのほかも20度を下回って、朝はひんやりとしそうです。
朝晩と日中との気温の差が大きくなりますので、体調管理、お気をつけください。
では全国のあすの天気です。
北海道はあすも、雷雨の所があるでしょう。
そのほか、おおむね晴れそうです。
気温の予想です。
朝の最低気温は20度を下回る所が多いでしょう。
日中の最高気温、東海から西の地域は30度近くまで上がりそうです。
日中と朝晩の気温差、10度ぐらいになりそうですから、服装選び、気をつけてください。
では週間予報、札幌から東京です。
1年前に、西日本や東日本を襲った台風18号。
全国で初めて京都府と滋賀県、福井県に特別警報が発表されました。
その特別警報発表の5時間前、滋賀県栗東市で、住宅の裏山が崩れて1人が亡くなりました。
当時、気象台などが土砂災害警戒情報を発表していましたが、市は避難勧告を出していませんでした。
あれから1年。
栗東市はどうすれば迅速で適切な避難情報が出せるのか、発表基準の見直しを進めています。
土砂災害の復旧工事が続く、滋賀県栗東市の安養寺山。
今はさら地になっているこの場所で1年前。
台風18号で土砂崩れが発生、ふもとに住む71歳の女性が巻き込まれて死亡しました。
当時、栗東市には特別警報は出ていませんでしたが、土砂災害警戒情報が発表されていました。
しかし、市はこの地域に避難勧告を出していませんでした。
当時の市のマニュアルです。
避難勧告などの発表基準は、総合的に勘案して判断する。
栗東市は、それまで避難勧告を出したことがありませんでした。
現場の確認などを重視した結果、発表が後手後手に回ってしまいました。
市は、このときの反省を踏まえ、迅速な避難情報の発表に向け、基準の見直しを進めてきました。
直後に県内に接近した台風では、お年寄りなど事前の準備が必要な人を対象に出す避難準備情報を、大雨注意報の段階で発表。
空振りを恐れず、住民の安全を最優先しました。
科学的な基準も加えました。
これは斜面の伸縮を計測します自動伸縮計です。
地面のずれを計測する伸縮計。
2つの地点をワイヤーで結び、地面が動くとワイヤーが伸び縮みする仕組みです。
異常を感知すると、自動でメールを送信。
避難情報の発表基準は、1日に僅か数ミリのずれです。
装置を設置する場所も重要です。
去年、土砂崩れが起きた安養寺山。
赤い場所が伸縮計を設置した所。
再び土砂災害が起きやすい、山頂付近に、重点を起きました。
災害の危険を実際に感知することで、判断に迷う時間を削るねらいです。
こうした新たな基準をもとに、栗東市では、この1年間に避難勧告を3回出しました。
専門家は、過去の災害現場の情報をもとに、発表基準を見直すのは、有効な対策だと評価します。
そして、市は今、さらなる見直しへと動きだしています。
短い時間に降る大雨への対応です。
短時間で降る雨というのは、やっぱり影響力も違いますので。
こちらは台風18号当時の雨雲の動きです。
滋賀県内に次々と雨雲がかかっています。
このときの栗東市の1時間雨量の変化です。
最も雨が降ったのは、15日午後11時半。
1時間に43ミリの激しい雨で、このころに土砂崩れが起きました。
市が注目したのは、この直前に降った1時間に30ミリの雨。
このタイミングで、避難準備情報や避難勧告を出していれば、住民の命を守れたかもしれません。
この経験などをもとに、今月末にも時間雨量30ミリを発表基準に加える予定です。
住民の命を守るために、一刻も早く効果的な避難情報を出したい。
栗東市の模索は続きます。
栗東市は今後も、住民の安全を守るために見直しを続け、変更した基準については、専門家とも相談しながら、実効性を検証することにしています。
続いては伝統の民謡が、現代のロック風にアレンジされました。
福岡からです。
大河ドラマ、軍師官兵衛にも登場する家臣、母里太兵衛の逸話をもとにした、福岡県の民謡、黒田節。
その黒田節をロック調に変えた黒田節ロックが完成して、きょう、福岡市で披露されました。
黒田節ロックは、黒田節を若者にも歌ってもらおうと、ゲーム制作会社などの地元のベンチャー企業が協力して作りました。
歌詞の一部を変え、どんたくや山笠などの博多名物を盛り込んでいます。
黒田節ロックは、動画投稿サイトのユーチューブなどで見ることができるほか、カラオケ用の音源も今後、無料で配信する予定だということです。
今月20日から、世界最大のビール祭り、オクトーバーフェストが、本場ドイツ・ミュンヘンで開かれます。
日本でも各地でビール祭りが行われていますね。
残暑が戻って、まだまだビールがおいしい季節。
きょうはビールの味を表すコクということばを取り上げます。
トクする日本語、杉原満アナウンサーです。
こんにちは。
こんにちは。
ビールはお好きですか?
そうですね。
年中ビールですね。
コマーシャルで、よくコクということばが使われますが、じゃあ、どういう味なのかと聞かれると、一口ではなかなか説明しにくいですよね。
まず国語辞典でコクを引きますと、酒などの深みのある濃厚なうまみとあります。
もともと、酒に関係することばのようなんですね。
というのは、コクの語源、一説にはこの漢字から来ているとされる。
ひどいっていう字。
残酷のことです。
この酉偏はもともと酒の意味なんですね。
そしてこの告げるというほうなんですが、これはもともと牛の角に横木を縛りつけていると。
人に当たらないようにするためともいわれるんですが、ここからですね、きつく締めつけるという意味を表すんですって、酒と合わせると、飲むと口を引き締めるような、舌を締めつけるような強い酒という意味の字なんです。
ここからこういった味というふうになったと。
あるいは残酷も、要するに、締めつけが厳しいというところからきているようなんですね。
もう1つの説は、酷は濃い味の濃くからきているという説もあるんですけど、味覚を調査する会社に聞きますと、濃い味というのは、単一の味が濃いということなんですけど、食べると飽きやすい。
コクはそれに対して、複合的な深みのある味なので、飽きにくいと、こういった違いがあるということなんですね。
じゃあ、複合的な味とはどういうものかということで、ビール会社に、それぞれ聞いてみました。
そうすると、いろいろな基準があって、試飲をして味を確かめるわけですが、麦芽の香りや味、ホップの苦み、そのほか甘みや酸味などの味の種類ですとか、まろやかさ、飲み応えといった、いろいろな要素があって、そのバランスも関係すると。
なんだか、これ全体が味そのものだというような気がしなくもないですけど。
ある会社では、いろいろチェック項目をやはり決めているそうなんですが、企業秘密ですと、詳しくは、という会社もありました。
そこである会社では、去年、コクやキレを測るセンサーというものを開発したそうですね。
そのセンサーで測るコクの基準の一つは、苦みや渋み、酸味といった味の成分が、より多く、舌やのどの粘膜に吸着することだそうです。
一方で、キレというのはどういうことですかと聞きますと、飲んだあとの刺激の引きが早いことという基準で、いろいろと測るんだそうですけれども、そうしますとやはり、単なる味の種類というだけではなくて、こういうのはなんて言うんでしょう、物理的な性質っていうんでしょうかね、ぱっとくっついたり、さーっと離れていったりと、いろいろな要素がどうも関わっているようなんです。
それじゃあ、なかなか両立はしないっていうことなんですね?
そこを両立させるのが技術なんでしょうけれどもね。
やはり味覚を表すことばというのは、なかなか単純ではない。
奥深いものがあるなということが分かりました。
トクする日本語、杉原アナウンサーとお伝えしました。
続いては、にじまると一緒に各地の空を散歩する、にじさんぽです。
気象予報士の奈良岡さんとお伝えします。
きょうは日本列島、北と南で気温の差が大きくなっています。
それでは空の散歩に出かけましょう。
色とりどりのコスモスがきれいに咲いていますね。
紫、白、そして赤色がありますね。
こちら北海道遠軽町の様子です。
こちらのコスモス園、今月下旬がちょうど満開だということで、下旬まで楽しめるそうです。
きれいですね。
青空も広がってますね。
ただにわか雨が、このあとあるかもしれませんので、空もようの変化にはくれぐれもお気をつけください。
くっきりとした色が映えてますね。
かわって青森県弘前市の現在の様子です。
上空はちょっと厚い雲がかかってますね。
弘前市のリンゴ畑では、つがるリンゴが収穫の時期を迎えています。
弘前はこのあと夕方、にわか雨があるかもしれません。
きょう、日中の気温、22度ぐらいだったんですけれども、あすの朝は13度まで下がりそうですから、今夜から暖かくして過ごすようにしてください。
朝晩ひんやりとします。
日中と温度差が出てきましたね。
続いて栃木県那須町の様子です。
那須連山が見えているんですけれども、かなりかすんでいるように見えますね。
そうですね。
このあと夜になりますと、雨が降りそうなんですね。
そして北寄りの冷たい風も吹きそうです。
風が冷たく感じられると思います。
かわって愛知県名古屋市の様子です。
名古屋城が見えています。
名古屋は日ざしはそれほど届いていないようですけれども、気温はきょう、27度ぐらいまで上がっています。
ただ、朝の最低気温はあす19度ぐらいまで下がるんですね。
こちらも朝晩と日中との気温差が大きくなりそうです。
そしてあすの日中、また30度近くまで気温上がりますので、服装選び、調節しやすい服装を選ぶようにしてください。
そうですね。
ちょっと薄着で1枚羽織れるものがあるといいかもしれませんね。
そうですね。
こちらは山口県山口市の現在の様子です。
山口も雲が多いようですね。
そうですね。
あす日中も雲の広がりやすい天気となりそうです。
そしてこちらもきょうは気温、上がっていますけれども、あすの朝は20度を下回るようになりますので、こちらも朝晩と日中との気温差、大きくなります。
体調を崩さないように、くれぐれも気をつけてください。
こちらは宮崎県日南市の様子です。
油津港の様子です。
今月、伊勢エビ漁が解禁になったということです。
伊勢エビ、おいしいですよね、ぷりぷりしててね。
そうですね。
こちら今、あまり日ざしが届いていないようですけれども、このあと、雨が降ることもありそうです。
空もようの変化、気をつけるようにしてください。
各地、ずいぶんと秋らしいお天気になってきましたが、改めて、あすのお天気はどうでしょう。
2014/09/17(水) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
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▽住宅地こんな所に巣が スズメバチ今年は多い 【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子

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