きょうの健康 首の痛み 予防・改善法「危険信号に注意」 2014.09.17

(テーマ音楽)皆さんの毎日の健康作りに役立てて頂きましょう。
「きょうの健康」です。
今週はこちら…今日もお話を伺う専門家を早速ご紹介致しましょう。
お迎え致しましたのは…整形外科で特に首の痛みの診断や治療がご専門です。
どうぞよろしくお願いします。
これまで主に首の筋肉が原因となる首の痛みについて教えて頂いた訳ですがそのほかに首の痛みの原因となるものがまだあるんですね。
実は首が痛いとおっしゃる方は恐らく日本で1,000万人はいらっしゃると思うんですがその9割以上の方は大きな病気でなく筋肉の疲れとかストレスとかそういったものが恐らく原因だと思うんです。
でも1割ぐらいの方は恐らくその中にちょっと深刻な病気とか重い病気をお持ちの方がやっぱりいらっしゃるのでそれが我々にとっては重要な方々という事になります。
数は少ないんですが深刻な病気が隠れているという事ですね。
という事で今日のテーマはこちらです。
では早速ですがその注意が必要なものどんな病気が隠れているという事なんでしょうか?首の病気骨とか関節に起きる病気としてはやはり頚椎症それから頚椎椎間板ヘルニアという病気があります。
これらは恐らく数十万人ぐらいの方はいらっしゃると思うんです。
それからもっと深刻な病気がいくつかありまして例えば首の骨へのがんの転移それから感染症といった病気にかかっていらっしゃる方が恐らく数千人ぐらいはいらっしゃると思われます。
それでは最初に骨へのがんの転移そして感染症についてお話をまず伺っていこうと思いますがどんな症状でこれらを疑えばいいという事になるんでしょうか?やはり一番特徴としては安静時に痛みがあるという事が挙げられます。
特に寝る時のように体を横にしてじっとしている時でもやはり痛いという場合にはこういった病気を疑う必要があります。
そしてがんの転移ですが特にどんながんが骨に転移を起こしやすいんですか?多くの方が患っていらっしゃる…こういったがんは比較的首もしくは背骨の骨に転移が多いといわれています。
がんの骨転移であるのかあるいは感染症であるのか何か見極めるための手がかりはあるんでしょうか?いくつか考えられるんですががんの転移の方の場合はやはり急激に症状が重くなる事があります。
1〜2か月とありますね。
感染症でもまれにはありますがやはりがんの転移の方が多いと思います。
急激な悪化。
それ以外に感染症の方の場合には40度に近いような高熱が出る事が多いと思います。
感染症は高熱が特徴な訳ですね。
特に首の骨への感染症ですがどんな人が起こしやすいという…。
やはり年配高齢者の方ですね。
抵抗力が落ちておりますのでそういった方とかあと糖尿病を持っていらっしゃる方もしくはがんの治療を受けて抗がん剤を使っている方あるいはリウマチで免疫抑制剤そういったお薬をお使いの方の場合にはやはり感染が比較的多いという事になります。
この感染症というのは具体的にはどんなものなんでしょうか?細菌が首の辺りで繁殖するものなんですが一般的な菌としては黄色ブドウ球菌という非常に…本当にいろんなところにあるんですが黄色ブドウ球菌というものが一番多いです。
それ以外に日本では決して結核菌もいまだに少なくないです。
あと先ほどお話ししたようながんの患者さんとか免疫の力が落ちている患者さんの場合には非常に弱い菌といわれている緑膿菌とか大腸菌といったような菌が感染症の原因となる事があります。
健康な方では大丈夫な菌でも感染症を起こしてしまう事があるという事ですね。
しかし細菌感染でございますから治療としては抗菌薬でなんとか可能なんですか?早く診断ができた場合には抗菌剤の薬で比較的治癒する方もいらっしゃいます。
ただ何らかの理由で治療が遅れた場合に骨が壊れてしまったりとか神経に問題を起こしてしまってそういった場合は後遺症も残りがちになりますのでやはり早期の診断というものが大事になると思います。
さて今日はがんの骨転移そして感染症を今伺いましたがそのほかに多い頚椎症頚椎椎間板ヘルニアですねこのお話を伺わなきゃいけませんが特徴はございますか?やはり手の痛みやしびれといったものが特徴になると思います。
これも時期を逃してしまいますと症状も強くなりますしまひといった別の症状も出てきますので非常に生活の質を落とす原因になりうるという事になります。
ではなぜ痛みやしびれが起きるのか首の骨にどんな事が起きているのか見ましょう。
久田さん。
ではこちらの図で見ていきましょう。
私たちの首の骨頚椎といいますがこれは背骨脊椎の上の部分ですね。
背骨というのは小さい骨が積み重なって出来ていますがこの上から7個分の骨を頚椎というんです。
この一つ一つの骨の間には衝撃を和らげるクッションの役割をしている椎間板があります。
ではこの椎間板の部分をこう切ってその断面を上から見てみましょう。
こちらの図です。
この骨の中央の所には脊柱管というトンネル状の空間があってこの中を神経の束である脊髄が通っています。
この脊髄からはたくさんの神経が枝分かれしていて骨と骨の隙間から外に出ているんですがこれを神経根といいます。
この脊髄や神経根が圧迫される事によって痛みしびれが生じるんです。
脊髄や神経根が圧迫されるという事ですが頚椎症では何が圧迫の原因となるんでしょうか?これは横から見た絵になりますが椎間板が弱るとその周りに骨棘といった骨の変化が起きてきます。
実はこの骨棘はこちらの前側もしくは後ろ側いろんな所に出来る訳ですが実は神経の方にも出来る事があります。
例えば上から絵を見た場合ですが上から見ますとここに脊髄があってここに先ほど久田さんがおっしゃったような神経根がはしっている訳ですがその前側の骨にこういった骨棘が出来ますと神経を押して痛みの原因になるという事になります。
なぜそのような骨棘ができるんですか?やはり最初は椎間板が弱ってその変性が起きる。
そしてその反応でそういう骨の変化が起きるといわれています。
では頚椎椎間板ヘルニアの方はどうでしょうか?椎間板ヘルニアは実は椎間板自体の状態が少し弱くなった場合に外側の部分に少し亀裂が入る事があります。
中には軟らかいゼリーのような髄核と呼ばれるものがありますが亀裂が後ろの方に出来ますとそこを通って神経根などを押してしまったりたまには脊髄を押す事があってやはり同じような症状が出るという事になります。
実際の画像で見てみましょう。
こちらです。
左側が前になります。
右側が背中になりますが前側に骨が並んでいて間に椎間板があります。
椎間板が後ろに飛び出るとここにはしっている脊髄を押してしまって症状が出るという事になります。
ここが押されている事がよく分かりますね。
これはどちらの病気も首の痛みはひどいんでしょうか?首の痛みは痛い方もいらっしゃいますしあまり痛くない方も実はいらっしゃいます。
病気が進んできますと首の痛みよりもやはり神経の症状で手や足の症状がむしろ中心になってまいります。
これは圧迫されるつまり押される箇所によって症状は変わってくるんですか?そうですね。
先ほど久田さんがおっしゃったように真ん中に脊髄という太い神経それから枝分かれする神経根というものがあります。
脊髄が押された場合には比較的両方に手足のしびれや感覚の鈍さ。
あるいはもっと進んでいきますとボタンの留め外しがしにくいとか箸が持ちにくいあるいは文字が書きにくい。
もっと進むと歩きにくい。
もっと進んでしまうといわゆる排尿障害と呼ばれるような尿の問題が出てきます。
頚椎症ヘルニアこういう脊髄症状はどちらが出やすいんですか?比較的頚椎症の方にこの脊髄の症状が出やすいという事になります。
では神経根が圧迫されるとどのような症状が出るんですか?神経根への圧迫は片方の神経根に無理がかかる事が多いですから比較的片方の腕に症状が出ます。
痛みは非常に強い痛みが多くて肩から腕そして指に走っていきます。
電気が走るような痛みしびれをおっしゃる方が多くなります。
ヘルニアが大きな場合には場合によっては腕や指の力が入りにくいといった症状が出る事もあります。
この神経根の症状はどちらの病気が多いんですか?こちらは椎間板ヘルニアの方に比較的多いと思われます。
いずれにせよこうした症状を伺っておりますと多彩な症状がありますが随分首から遠い所に症状が出ているんですね。
これはどういう事ですか?実は神経は頭から始まって首を通って足や手に伝わっている訳です。
今お話ししたような病気は首で神経を圧迫します。
そうしますと首よりも支配している神経の指とか腕に症状が出るという事になるんです。
神経はずっと遠くまでいっているからなんですね。
この頚椎症と椎間板ヘルニアですが年齢的に特徴というのはあるんですか?頚椎症はどちらかと言うと50代以上の年配。
もちろん80歳の方でも90歳の方でも少なくないです。
それに対して頚椎椎間板ヘルニアは30代後半から恐らく50代ぐらいの方が多いと思います。
そうするとヘルニアは割と若い方に多いという事なんですか?ヘルニアは椎間板があまり弱っていなくても少し無理がかかったところで亀裂が入ればヘルニアになりますのでクッションの役割が少し弱くなったところで特に仕事で無理をする方ですねパソコンとか長い時間同じ姿勢をしている方の場合には若い年代でもヘルニアによる症状が出る事になります。
働き盛りは無理な事を長く続けがちだという事もありますよね。
注意が必要ですね。
でもヘルニアはかなり高齢な方でも起こるんでしょ?そうですね。
80代の方でもヘルニアをお持ちの方はいます。
さあ脊髄が圧迫されるケース神経根が圧迫されるケースをこれはどちらももちろん注意が必要なんでしょうが特に注意が必要危険な事にもつながりかねないのはどういうケースでしょうか?やはり我々が気を付けているのは脊髄に症状のある方です。
もちろんしびれだけの症状でも医療機関にかかって頂いた方がいいんですが特にボタンの留め外しがしにくいとか箸が持ちにくいという症状の時は必ず医療機関を受診なさる事をお勧めします。
更に進行して歩きにくいというまで症状が進んだ場合は我々基本的には手術を勧める事が多いんです。
ですから急いで医療機関にお越し頂きたいんです。
これは相当進んでいると…。
特におしっこが出にくくなるぐらい進んだ方は本当に我々の経験では救急車でいらっしゃるぐらい症状の重い方が多いです。
いずれにしても治療は適切なタイミングで行う事が2014/09/17(水) 13:35〜13:50
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 首の痛み 予防・改善法「危険信号に注意」[解][字]

頚椎(けいつい)症・頚椎椎間板ヘルニア・がん転移・感染症など、首の痛みは重い病気が原因で起こることもある。原因を見分けるための特徴的な症状をご紹介。

詳細情報
番組内容
重い病気が原因で首の痛みが起こることもある。原因として多いのは「頚椎(けいつい)症」と「頚椎椎間板ヘルニア」。どちらも治療が遅れると後遺症が残る恐れがある。また、首や背中の骨への「がん転移」や「感染症」といった命に関わる病気が原因となることも。大切なのは早期発見・早期治療。原因を見分けるための特徴的な症状をご紹介。
出演者
【講師】自治医科大学教授…竹下克志,【キャスター】濱中博久,久田直子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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