度重なる大空襲で東京はほとんど焼け野原になってしまいました。
8月6日広島に原子爆弾投下。
次いで9日長崎に原子爆弾投下。
・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(玉音放送)「朕深く世界の大勢と帝国の現状とに鑑み非常の措置を以て時局を収拾せむと欲し茲に忠良なる爾臣民に告ぐ。
朕は帝国政府をして米英支蘇四国に対し其の共同宣言を受諾する旨通告せしめたり」。
(泣き声)
(美里)どういう事なの?
(英治)戦争が終わったんだ。
日本は負けた。
(富士子)日本は負けたの?
(龍一)そうだ。
もう明日から戦争がないんだ。
空襲もない。
火の中を逃げ回る必要もない。
(蓮子)何度も夢見たわ。
戦争が終わって…純平が帰ってくる日を。
お母様?純平を迎える支度を。
いつ帰ってきてもいいように。
戦争は終わったんですもの。
戦争で死ぬ事はもうないんですもの。
ああ。
あっ重いから気を付けて。
(花子)よかった無事で。
ちょっとかび臭いけど久しぶりに最愛の友に会えた気分だな。
ええ。
郁弥さんがイギリスで買ってきた「王子と乞食」。
(かよ)この本が残っててよかった。
あんなにひどい空襲に遭ったのに。
奇跡だね。
私は読めないけどもらってもいい?ええ。
かよが持ってて。
(旭)ただいま。
(もも)お帰りなさい。
どうだった?何か食べ物手に入った?いや…あっちこっち行ったけどろくなものなくて。
闇米は高くて手が出ないし。
子どもたちだけにでもおなかいっぱい食べさせてやりたいわね。
汽車の切符なんとか手に入らないかな?えっ?甲府に行けば食べ物たくさんあるじゃないですか!行きましょう!
(汽笛)
(子どもの泣き声)おかあおとうただいま!
(吉平)おおよく来たじゃんけ。
お義父さんお義母さんその節は美里が大変お世話になりました。
うちの直子もお世話になりました。
いや〜東京はひでえ空襲だって聞いてこっちまで生きた心地しなんだけんどみんな無事でよかった!
(ふじ)ももから手紙もらっていろいろそろえといただよ。
おかあありがとう!ありがとうございます。
はなとかよも元気け?
(英治)はい。
吉太郎はどうしてるずらかね…。
お義兄さんとは終戦後お会いしてないんです。
私もずっと会ってないの…。
連絡もなくて。
世の中がこうなっちゃあ軍人は…とりわけ憲兵はひでえこんになるかもしれんら…。
心の声「アンの地平線はクイーンから帰ってきた夜を境として狭められた。
しかし道が狭められたとはいえアンは静かな幸福の花がその道にずっと咲き乱れている事を知っていた。
真剣な仕事と立派な抱負とあつい友情はアンのものだった。
何ものもアンが生まれつき持っている空想と夢の国を奪う事はできないのだった。
そして道には常に曲がり角があるのだ」。
「『神は天にあり世は全てよし』とアンはそっとささやいた」。
ついに「ANNEofGREENGABLES」の翻訳が完成したのです。
一方蓮子は出征した純平の帰りを今か今かと待ちわびておりました。
(戸をたたく音)は〜い。
ごきげんよう。
公報です。
蓮子?お母様もお父様もどうしたの?富士子…。
落ち着いて聞きなさい。
純平は…8月11日鹿児島で爆撃を受けて戦死したそうだ。
(富士子)お兄様が?いいえ。
何かの間違いです。
純平は死んだりしません。
誰かがだまそうとしてるのよ。
お母様…。
純平は帰ってきます。
もうすぐ帰ってきます。
もう戦争は終わったんですもの。
純平…。
一晩にして蓮子の黒髪は真っ白になりました。
(荒い息遣い)ただいま帰りました。
お姉やん!あ…お帰り。
どうしたの?かよ。
闇市で昔のお客さんから聞いたんだけど蓮子さんの息子さんが戦死なさったって…。
純平君が…。
蓮子に会うのは7年前に決別して以来の事でした。
(戸をたたく音)ごめんください。
蓮様。
(戸が開く音)蓮様…。
あ…私…純平君が戦死なさったって伺って信じられない思いでここへ…。
はなちゃん。
あなたが純平を戦地へ送ったのよ。
あなた…ラジオで日本中の子どもたちに語りかけてたじゃない。
「お国のために命をささげなさい」と。
あの子を返して!純平を返してちょうだい!蓮様…。
これほど悲しい友との再会があるでしょうか。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/09/17(水) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(146)「どんな朝でも美しい」[解][字][デ][再]
8月15日。花子は英治(鈴木亮平)らと共にラジオで玉音放送を聞き、戦争が終わったことを知る。宮本家では蓮子(仲間由紀恵)が「純平(大和田健介)が帰って来る」と…
詳細情報
番組内容
度重なる空襲で東京じゅうが焼け野原となる中、花子(吉高由里子)は必死に翻訳を続けていた。そして昭和20年8月15日。花子は英治(鈴木亮平)、もも(土屋太鳳)、そして村岡家に身を寄せたかよ(黒木華)らと共にラジオで玉音放送を聞き、戦争が終わったことを知る。同じく宮本家では、ラジオを聞いた龍一(中島歩)が黙りこくっている傍らで、蓮子(仲間由紀恵)は「純平(大和田健介)が帰って来る」とつぶやく…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,伊原剛志,室井滋,黒木華,鈴木亮平,中島歩,金井勇太,土屋太鳳,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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