NHKニュース おはよう日本 2014.10.04

おはようございます。
7時になりました。
大型で非常に強い台風18号は、沖縄県の南大東島の東の海上を北上していて、今夜には大東島地方に接近すると予想されています。
大東島地方では、きょうは猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけになる見込みで、気象庁は、暴風や高波に警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、大型で非常に強い台風18号は、午前7時には、沖縄県の南大東島の東南東の海上を、北北西へ進んでいると見られます。
台風は、このあとも北寄りに進み、今夜には沖縄県の大東島地方に近づくと予想され、その後、あすからあさってにかけて、西日本や東日本に近づく見込みです。
沖縄県の北大東空港では、午前6時過ぎに28.3メートルの最大瞬間風速を観測しました。
大東島地方はきょう、猛烈な風が吹く見込みで、最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルと予想されています。
沖縄本島や鹿児島県の奄美地方、それに九州や四国でも次第に風が強まる見込みで、あすにかけての最大風速は、奄美地方で28メートル、沖縄本島、九州南部、四国で23メートルから25メートル、九州北部で20メートルと予想されています。
大東島地方では、きょうは1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあり、あすの朝までに降る雨の量は、多い所で200ミリと予想されています。
また、あすからあさってにかけては、西日本から東日本の太平洋側を中心に、非常に激しい雨が降るおそれがあります。
あすの朝からあさっての朝にかけて降る雨の量は、いずれも多い所で、西日本で300ミリから400ミリ、東日本で200ミリから300ミリと予想されています。
気象庁は暴風や高波に警戒するとともに、土砂災害や低い土地の浸水などに十分注意するよう呼びかけています。
では、台風18号の今後の進路の見通しと、警戒すべき点について、気象情報担当の南さんです。
台風18号が、大東島地方に接近しています。
午前7時の推定の位置は、南大東島の東南東の海上およそ190キロの所に中心があると見られます。
中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートルで、非常に強い台風です。
強風域が広く、奄美大島や沖縄本島付近が、現在、風速15メートルを超える強風域の中に入っていると見られます。
このあと台風は、北西の方向に進んで、きょうの午後には大東島地方にかなり接近しますので、大東島地方では、これからさらに天気は大きく荒れる見込みです。
あすの朝になると、奄美大島の東に移り、そして月曜日になると、北東の方向に進路を変えて、四国の南付近に中心を移す見込みです。
そして、海水温がかなり高くなっていますので、中心の気圧、月曜日の朝の段階でも945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルで、あまり衰えないまま、西日本や東日本に接近する見込みです。
そして7日になると、東北の東の海上に中心を移しますが、6日は西日本から東日本にかなり接近、または上陸するおそれがありますので、今後の動きに警戒が必要です。
そして風の予想です。
西日本の太平洋側から南西諸島にかけては、風速は23メートルから45メートル、屋外での行動は危険です。
特に大東島地方や奄美地方では、車が横転するぐらいの風が吹く見込みです。
また波の高さです。
西日本から南西諸島にかけては5メートル以上、大東島地方では12メートルを超えるような波が押し寄せる見込みです。
そして西日本や東日本では、これから台風が接近してくる見込みです。
今のうちに避難場所の確認や、非常用品の準備、側溝などが詰まっていますと、ここから水があふれるおそれがありますので、側溝などの掃除、また飛びそうなもの、植木などは、今のうちに室内にしまっておくようにしてください。
以上です。
次です。
47人が死亡し、戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火から、きょうで1週間です。
長野県の対策本部は、台風18号が接近していることから、天候が悪化する前に、およそ1000人の態勢で、行方が分からなくなっている16人の登山者の捜索を急ぐ方針です。
では、御嶽山の上空から中継です。
御嶽山上空です。
噴火からきょうで1週間です。
私は噴火直後から上空より撮影していますが、噴煙はその量を減らしているものの、依然、複数の箇所から立ち上がっています。
今は東の方角に流れています。
火山灰がかかった山肌は、降った雨でぬれた影響でしょうか、どうでしょう、いくぶん灰色が濃くなったように見えます。
捜索活動はおとといの昼ごろから、天候悪化のため中断していました。
きょうはこれまで、捜索できなかった場所を中心に、活動を再開する予定で、捜索隊が山頂などを目指すことにしています。
先ほどから、自衛隊のヘリコプターも飛んでいます。
以上、御嶽山上空からお伝えしました。
続いて、長野県王滝村から中継です。
長野県王滝村の御嶽山の5合目です。
現在、薄い雲に覆われていますが、山頂の噴煙は確認することができます。
捜索隊は、捜索開始に備え午前5時過ぎから次々と山に入っていきました。
御嶽山の噴火では47人が死亡し、59人が重軽傷を負い、火山災害としては、戦後最悪の被害となりました。
さらに長野県の対策本部はきのう、行方が分からない登山者が16人いると発表しました。
ヘリコプターで先遣隊を山頂付近に派遣していて、安全が確認されれば、1000人態勢で捜索を始めることにしています。
捜索の開始が決定されれば、2つの登山口から徒歩で山頂を目指すほか、自衛隊のヘリコプターを使って、捜索隊を山頂付近に派遣し、登山道から離れた斜面などにも範囲を広げる方針です。
御嶽山の周辺では、あさってには台風18号が近づくと予想されていることから、対策本部では、二次災害に細心の注意を払いながら、捜索を急ぐことにしています。
以上、王滝村からお伝えしました。
御嶽山が噴火したのは、1週間前の午前11時52分でした。
週末の御嶽山は、紅葉を楽しむ多くの登山客でにぎわっていました。
何?
あっ、噴火した!
噴火、噴火。
やばい。
うわ、危ない!
入って、入って。
頂上近くの山荘は、一瞬で暗闇に包まれました。
これまでに死亡が確認されたのは47人。
東京・西東京市の山上陽子さん。
噴石の直撃を受けて薄れる意識の中、電話で母親に、ごめんね、ありがとうなどと話したということです。
6人のグループで登っていた伊藤保男さん。
家族が変わり果てた伊藤さんと対面したのは、4日後でした。
伊藤さんが持っていたリュックサックです。
料理が大好きだった伊藤さんが作ったサンドイッチが、残されていました。
一方、助かった人の中に、目の不自由な女性がいたことが分かりました。
福井市の青竹レイ子さんです。
目の不自由な青竹さんは、仲間と8人で登っていて、9合目にいたときに噴火が起きました。
山頂付近から1キロほど離れた山小屋に逃げ込みました。
青竹さんたちは、山小屋でヘルメットなどを借り、無事に下山したということです。
噴火の影響は、1週間たった今、その周辺にも及んでいます。
現場から中継です。
木曽町役場です。
上空、雲に覆われていますが、ところどころ青空も見えます。
木曽町が用意した公民館などでは、きのうも家族の安否を気遣う人たち10人余りが宿泊し、捜索の再開を待っていました。
そうした中、噴火の影響は観光地でも、徐々に深刻になってきています。
何が起きているのか、取材しました。
御嶽山の噴火により、警戒が呼びかけられている区域から、およそ6キロ離れた宿泊施設です。
例年、紅葉の季節となるこの時期からが一番の稼ぎ時となります。
しかし現在、観光客の姿はほとんど見られません。
噴火のあと、予約していた宿泊者のおよそ8割がキャンセルしたのです。
キャンセルは、来月以降も出ているといいます。
御嶽山からおよそ15キロ離れた、紅葉の名所、開田高原の観光案内所です。
噴火により、火山灰は飛んできているものの、ライフラインは無事で、生活に支障はないといいます。
しかし、この時期、合わせて1万人以上の観光客を集める2つの祭りを中止しました。
噴火による被害に配慮しての自粛です。
今、地元を悩ませているのが風評被害です。
実際の状況を知ってもらうため、観光協会では、ネットを活用し、周辺の写真などの情報を発信しています。
御嶽山周辺の宿泊施設、そして飲食店を回ると、山に残されている人たちは一刻も早く見つかってほしい、同時に、この状況が長く続くと、私たちの町はどうなるんだろう、経済はどうなっていくんだろう、不安が広がっているのも、ひしひしと感じました。
木曽町役場からお伝えしました。
御嶽山は現在も噴火が続いていて、気象庁は引き続き、火口から4キロ程度の範囲では、噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
次のニュースです。
学生や市民の抗議活動が続く香港では、昨夜、一部の地域で、抗議する学生らと、長引く抗議活動に不満を訴える人たちの間で、激しいもみ合いが起き、けが人が出ました。
香港政府トップの行政長官は緊急のメッセージを発表し、現場にいるすべての人たちに、解散するよう呼びかけました。
香港の行政長官選挙の改革に対する市民の抗議活動を巡っては、香港政府がおととい、事態の収束を目指して、学生らの代表と近く対話を行う準備があると発表しました。
抗議活動を続ける市民と、それに反対する市民の間で、激しいもみ合いが続いています。
昨夜、九龍半島の繁華街では、道路を占拠して抗議活動を続けている学生や市民に対して、長引く抗議活動に不満を訴える大勢の人たちが押し寄せて、学生らを排除しようとしました。
警官隊が双方の間に入って、事態の鎮静化を図りましたが、至る所で激しいもみ合いが起き、けが人が出て、2人が逮捕されました。
激しいもみ合いを受けて、梁振英行政長官は、緊急のビデオメッセージを発表し、現場にいるすべての人たちに、解散するよう呼びかけました。
一方、抗議活動の中心的な役割を担っている学生団体は、無抵抗の学生たちが暴力を受けたとして、香港政府が直ちに暴力をやめさせなければ、政府との対話には応じないという声明を出しました。
安倍総理大臣は、北朝鮮による拉致被害者らの調査の詳細を聞くための担当者の派遣について、山谷拉致問題担当大臣に対し、自民党を含めて幅広い意見を聞くよう指示しました。
政府はこうした意見も参考にしながら、派遣する時期などについて、検討を進めることにしています。
政府は、北朝鮮が先に行われた政府間協議で、拉致被害者らの調査の詳細は、ピョンヤンに来て特別調査委員会のメンバーから直接話を聞いてほしいと伝えてきたことを受けて、外務省の伊原アジア大洋州局長ら担当者をピョンヤンに派遣する方針です。
ただ、拉致被害者の家族からは、成果が得られる見通しもないまま訪朝すれば、交渉の主導権を握られるおそれがあるなどと、慎重な対応を求める意見が出ています。
これを受けて安倍総理大臣は、山谷拉致問題担当大臣に対して、自民党を含めて幅広い意見を聞くよう指示し、政府は来週にも、自民党の拉致問題対策本部などから、北朝鮮との政府間協議の内容を説明したうえで、意見を聞くことを決めました。
政府は、北朝鮮側の真意を分析するとともに、こうした意見も参考にしながら、担当者を北朝鮮に派遣する時期や、派遣するメンバーらについて検討を進めることにしています。
今月1日、多くの企業で来年春に入社する学生の内定式が行われました。
しかし、売り手市場のことしは、内定辞退が相次ぐなど、企業の採用活動は厳しさを増しています。
そこで内定を巡る、新しい動きが出てきています。
それが、オヤカクです。
オヤカクとは、親への確認。
企業が学生を採用する前に、親の確認を取っておくという意味です。
模索する採用活動の現場を取材しました。
採用に、親の理解の重要性を痛感している企業があります。
都内で店の看板のデザインや設計を手がけている、従業員70人のベンチャー企業です。
昨年度から、介護や給食事業も始めました。
会社を成長させていきたいと考え、ことし、17人に内定を出しました。
しかし、社長の西坂勇人さん、会社の規模が小さいと親から反対されたなどの理由で、4人から内定辞退を突きつけられたのです。
学生が、就職先の決定にあたって、誰に影響を受けたかを聞いたグラフです。
父親と母親は、人事・採用担当者に次いで多く、存在感の大きさがうかがえます。
一方、企業に保護者から直接、問い合わせや接触があった事例かあるかと聞いたところ、あると答えた企業は半数近くの46%に上りました。
その多くが、入社後の処遇や経営状況を問いただしていました。
中小企業に代わって、新卒を募集し、紹介している、東京・新宿の会社です。
この会社では、学生を企業の最終面接へ送り出す前に、親の了承を得られているかを、必ず確認しています。
さらにこの会社では、確認を取る際に、どんなことを懸念しているのかも合わせて聞き出します。
理由を企業に伝えることで、採用の参考にしてもらっているのです。
人材確保に悩む西坂さんの会社です。
先月、親の理解を直接得ようと、内定者どうしの懇親会に親を招待しました。
今からちょっと社内を、各場所をこう、少しずつ回っていって、ここでこういうことやってますみたいなご説明をさせていただければと思いますので、よろしくお願いします。
親たちが安心して子どもを預けられるよう、実際に働く現場を見てもらい、財務内容も説明します。
皆さん、こんにちは、西坂でございます。
よろしくお願いします。
説明会のあとには、社員を交えて懇親会が開かれました。
乾杯。
親がどんなことに不安や心配を感じているのか、西坂さんは耳を傾けます。
不安なことがあれば、いつでも連絡してほしいと、名刺を渡します。
社員と話をしてもらい、親の不安を解消することで、入社後、学生たちに心おきなく働いてもらえると考えています。
子どもの就職に親が欠かせなくなっているオヤカクの背景について、専門家はこう分析しています。
少し前までは、就職氷河期ともいわれていましたけれど、今はもう逆に、企業側が人材確保のためにここまでしているんですね。
驚きましたね。
オヤカクの背景には、長引く不況の中で深刻化する、いわゆるブラック企業や、過労死などの問題があり、自分の子どもに対して親の不安が高まっていることもあると、専門家は指摘しています。
さあ、続いてスポーツ、筒井アナウンサーです。
おはようございます。
錦織圭選手の活躍、続いていますね。
ジャパンオープンでも勝ち進んでいるんですが、連戦の厳しい日程の中で、心配な点も出てきています。
錦織は、でん部の痛みで前日のダブルスを棄権しました。
体調に不安を抱える中で、対戦成績で分の悪い相手に、先にブレークされます。
直後の第3ゲーム。
このショットですぐにブレークバック。
これが大きかったと錦織。
第1セットを取ります。
第2セット。
このショット。
今度は錦織が先にブレーク。
主導権を握ります。
きのうも光ったのは、この持ち味のリターン。
速い。
それでもでん部の痛みが出て、マッサージを受ける場面も。
錦織は準決勝進出。
たくましさを増した精神力で、万全ではない体調をカバーしています。
頼もしいことばですね。
さあ、その錦織選手ですが、きょうの準決勝は、こちら、世界ランキング62位のベンジャミン・ベッカー選手と対戦することになっています。
ここまでスポーツ、お伝えしました。
さて、続いて気象情報、改めて南さんです。
台風18号による大荒れの天気に警戒をしてください。
では台風18号、午前7時の推定の位置は、南大東島の東南東の海上およそ190キロの所に中心があると見られます。
中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートルで、非常に強い台風です。
強風域が広く、大型の台風です。
大型で非常に強い台風ですので、遠い所にあっても影響は出ますし、そして中心が近づいてくると、大きく天気が荒れるということになりそうです。
今後、台風は北西の方向に進んで、今夜になると大東島地方にかなり接近しますので、大東島地方では、これから天気は大きく荒れてくる見込みです。
そしてあすの朝になると、奄美大島の東に中心を移し、そして月曜日になると西日本にかなり接近する見込みです。
また火曜日になると、東北の東の海上に中心を移しますが、月曜日は西日本から東日本に上陸するおそれもあります。
あまり衰えないままやって来るおそれがありますので、今後の台風の動きに十分警戒をしてください。
きょうの雨の移り変わりです。
大東島では、きょうは雨が降ったりやんだりの天気が続き、特に午後になると、台風本体による発達した雨雲がかかって、猛烈な雨も降りそうです。
そして九州から関東付近にかけて、きょうの日中は雨の降る所はほとんどありませんが、日付が変わるころから、雨が降り始めて、あすは雨が降ったりやんだりの天気になる見込みです。
あすからあさって、台風が接近するあさってにかけては、猛烈な雨の降るような所も出てくる見込みです。
雨の量が多くなりますので、雨の降り方にも警戒をしてください。
ではきょうの各地の予報です。
2014/10/04(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

御嶽山の噴火から1週間。長野県が明らかにした行方が分からない登山者16人の捜索活動などを伝える▽大型で非常に強い台風18号の勢力や今後の進路など最新情報を伝える

詳細情報
番組内容
47人が死亡した御嶽山の噴火から1週間。行方が分からない登山者が、現時点で16人いることを長野県が明らかにした。警察などの捜索活動や、観光などへ影響について伝える▽大型で非常に強い台風 18号が、きょう、沖縄県の大東島地方に接近すると予想されている。台風の最新情報を伝える▽景気の回復で採用数が増えるなか、内定を辞退する学生が増加している。内定辞退を防ぐために企業が新たに始めた取り組みについて伝える
出演者
【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】筒井亮太郎,【気象キャスター】南利幸

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

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