(テーマ音楽)何かピンと来ないな。
何が悪いんだろうね。
う〜ん…。
シンボルマークとポスターの作者です。
日本そしてオリンピックのダイナミックな躍動感を力強く表し国内外の人々の心を捉えました。
亀倉さんは戦後日本のデザイン界をけん引し多くの作品を生み出しました。
身近に目にするシンボルマーク。
計算された色彩で瞬時に目を引き付けるイベントのポスター。
そして希こう本の装丁までそのジャンルは多岐にわたっています。
亀倉さんは大正4年新潟生まれ。
9歳の時一家そろって上京します。
旧制中学に進学した亀倉さんは将来はデザイナーになると決め周囲を驚かせました。
きっかけはフランスのグラフィックアート界に斬新な風を吹かせていたカッサンドルの作品との出会いでした。
直線と立体感の生み出す力強さに心を奪われました。
中学卒業後広告会社が募集した少年図案家に応募し採用されます。
初めての仕事はサンテグジュペリの翻訳本の装丁。
19歳の時でした。
昭和13年写真家土門拳の誘いで海外向けの雑誌などを手がける出版社へ入社します。
しかし戦時色が濃くなると国の指示で対外宣伝の紙面作りが主な仕事となりました。
戦後フリーになった亀倉さん。
雑誌や写真集の表紙デザインで頭角を現します。
昭和29年自信作を携えアメリカを旅行しました。
世界をりょうがするものを作る。
帰国した亀倉さんはグラフィックデザインの向上を目指します。
単なる商品の宣伝ではなく美しさを兼ね備えながらも意味を伝えるポスターの追求。
更に企業の理念をデザインで表現する新しい分野を切り開きます。
カメラメーカーから依頼された亀倉さんは自身の作品性をどう生かしていくか模索を重ねました。
出した答えは直線的で力強いデザイン。
その製品は世界的なヒットを記録しました。
昭和36年亀倉さんはグラフィックデザイナーとして初めて芸術選奨を受賞。
グラフィックデザインを芸術分野として確立させたいという長年の夢をかなえました。
そして同じ年東京オリンピックのシンボルマークとポスターのデザインを手がけます。
これがくっついてなかったら全く日の丸になっちゃうんですよ。
68歳で新たな活動を始めます。
デザイナーたちが広島の思いをくみ平和をポスターで訴えていく取り組みです。
第1回の作品は自ら企画しました。
(聞き手)何かこう…非常に情感の籠もった作品ですね。
その後も世界中の新しいデザインを紹介する雑誌を発刊するなど精力的に活動を続けました。
光は上から当たってると想定してる訳だからさ。
そうするとここが黒くなって…暗くなってきちゃうじゃん。
そうすると立体感が出てくるからわっと。
亀倉雄策さん。
グラフィックデザイン界をけん引し最後まで第一線を走り続けた生涯でした。
2014/10/04(土) 05:40〜05:50
NHK総合1・神戸
NHK映像ファイル あの人に会いたい「亀倉雄策(グラフィックデザイナー)」[字]
1964年東京五輪のシンボルマークや公式ポスターで世界の注目を集めたグラフィックデザイナー亀倉雄策。「シンプルで明瞭、力強い」デザインを追求した足跡をたどる。
詳細情報
番組内容
1964年東京五輪のシンボルマークや公式ポスターで世界の注目を集めたグラフィックデザイナー亀倉雄策。1915年新潟生まれ。中学時代に美術雑誌で見たフランスのデザイナー、カッサンドルに感銘を受け、デザイナーを志す。追い求めたのは国境を超え訴えかける「シンプルで明瞭、力強い」デザイン。日本のグラフィックデザイン界に道をひらいた亀倉の足跡をたどる。
出演者
【出演】亀倉雄策,【語り】井上あさひ
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー
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