(オープニングテーマ「GLORYDAYS」)・「さぁ夜が明けた今旅立ちの時」・「笑顔勇気突っ走ってくぜGLORYDAYS!」・「YoureadyornotReadyornotGo!!!」・「引き返せない旅はノンフィクション」・「YoureadyornotReadyornotGo!!!」・「待ったなし本番よーいアクション」・「風に吹かれ戸惑う事も涙に暮れる夜だって」・「それはそれできっと悪い事じゃない
(悪くない)」・「まるでバネの力みたいに」・「深く沈めば沈むほど」・「高く飛べるんだ」・「はるか先へと向かい地平線を目指そうRisingsun」・「あの朝日に手をかざして」・「同じ想いが呼んだこの出会い」・「もう一人じゃないね」・「だから僕達は今輝きの旅」・「笑顔勇気突っ走ってくぜGLORYDAYS!」天下統一の道を行く王政の元秦国は魏国へと侵攻した。
立ちはだかる敵は伝説の大将軍廉頗。
若き将達は大いなる武功を狙いこの苛烈な戦場に挑む。
(地響き)
(尾平)こっこの音ってまさかあの!
(地響き)
(澤圭)はっはい。
(地響き)
(沛浪)まずい!魏国の装甲戦車だ!
(信)しまった!そこの歩兵逃げろォォ!
(喚声)くっ!よりによって戦車がっ…。
(楚水)隊長を守れ!俺はいい。
それよりも歩兵達を!心の声この煙に戦車…。
どうする!?どうやって…!?
(羌)信。
はあっ!?一つだけ。
あ!?一つだけ策がある。
(悲鳴)
(玄峰)他には代え難い「快感」が戦にはある。
軍略家にとってそれは己の脳一つで万人の戦いを操作し一方的に殺戮する事じゃ。
まさにその言葉どおり玄峰の戦術は盤上の遊びのごとく戦場を操るものであり効率的に秦国兵を葬るものであった。
乱戦を行っていた魏国兵は煙幕の中戦場全体をいくつもの区画に分けるように配置についた。
次に弓隊は秦国兵に打撃を与えながらも実は彼らが直線上に密集するよう誘導し戦車隊は秦国兵で埋め尽くされたその道を爆走した。
当然煙の中にいる秦国兵達はこの状況を全く分かっておらず次々現れる戦車の攻撃をただただ受けるだけであった。
内外からうかがい知れぬこの大煙幕の中秦国軍は恐ろしいほどの死傷者の山を築いていたのである。
うっう〜っ!羌!策って何だ!?
(地響き)
(楚水)ぬっ!
(渕)あっ!
(魏国戦車兵)ヌオオオ!ちィっ!飛べェっ!ルアア〜!うわあ〜!信殿!守りを固めろ!信殿を中心にだ!
(飛信隊)オオ!
(羌)音を発して攪乱する。
ん!?
(鐘の音)時折聞こえる甲高い鐘の音があるだろう。
(鐘の音)弓隊や戦車隊に我々の位置を教えている…。
(鐘の音)あ…!音の拍子か!そうだ。
これに似た音をこちらから発してそのやり取りを妨害する。
へ…。
よし。
まずはみんなにこれに近い音を出すものを探させてガンガン打たせろ!
(銅鑼の音)今気付いたのですがまた別に低く響く音が…。
(銅鑼の音)これは一体…。
これも合図か。
銅鑼の音だな。
本陣からの合図だろう。
きっともっと大きな指示を送っている。
あ…!羌!
(2人)あぁ!?お前今…「本陣からの合図」っつったか!?
(銅鑼の音)…って事はつまりこの音を発してる場所に敵の本陣があるって事じゃねぇのか!?
(飛信隊)おお…!?心の声
(渕)まさか…。
心の声
(楚水)本陣を狙う気か…!無理だ。
この煙と騒音の中あの銅鑼の音を発している所を特定する事はできない。
羌。
忘れてねえか?あいつらの事を!
(足音)
(石)呼んだか?隊長!
(渕楚水)あっ!
(渕)青石族!石!山で暮らしているお前らは絶対俺達より耳がいい!あの銅鑼を鳴らしている場所が分かる奴がいるか仲間に聞いてくれ!
(石)聞くまでもない。
我が名は「羽音をつかむ耳」。
そこに行きたいのなら一族で一番の耳を持つ私が案内してやろう。
よし!騎馬隊だけで行く。
楚水集めろ!渕さん悪いがここで歩兵隊の指揮を頼む。
(渕)承知しました。
うん…。
(楚水)おっお待ちを信殿っ!ん?我々の騎馬隊は集まっても150。
それに対し敵本陣にどれだけの数がいるか予想がつきません。
いざ本陣まで行って突入が不可能になった場合この煙の中騎馬隊はもう元の場所に戻っては来られません。
そうなったら飛信隊は完全にバラバラになり危機に陥ります。
騎馬の援軍を頼むべきです!そんな呑気な事やってられっか!その間に秦国軍は全滅すっかもしれねェんだぞ!しかし!楚水!あっ…!お前言ったよな。
「千人隊は…千人将は戦局を覆す事ができる存在だ」って。
今がその時だ!俺達の手でこの緒戦を勝利に導くんだ!あ…。
止めても無駄のようですね。
ああ。
お前らが行かなくても俺一人でも行く。
(楚水)フッ…。
ご冗談を。
我らは飛信隊。
隊長の行く所ならどんな死地でもお供いたします!
(飛信隊)オオオ!
(じい)蒙恬様。
この第3陣は動かぬのでしょうか。
戦況は分かりませぬが…あの煙幕の中苦戦しているのは必至かと…。
(蒙恬)難しいな。
中の様子が見えない以上どこにどう援軍を送ればいいのか判断がつかない。
しかしあの煙幕…ただの煙じゃないな。
あの中で魏国兵も戦っているという事は窒息する事がないよう作られたものだ。
あんなものを持ち込む敵は相当のクセ者だ。
多分じィ様は援軍の事じゃなく第1陣第2陣を退却させるかどうかを考えているよ。
(鐘の音)魏国の各隊には玄峰の音術を熟知する兵士が組み込まれていた。
(音術兵)おっ!心の声これは…合図の音ではない。
秦国兵が鳴らしている音が混ざっている…。
奴らめ。
音術隊へ鐘を変えるよう合図を送れ!
(部下達)ハハ!
(地響き)ん?何じゃ?この音は…。
あっ!ぐあっ!
(部下)しっ秦国の騎馬隊!後ろ気をつけろ〜!魏国の兵が居やがるぞ〜!うわっ!はあっ!
(喚声)
(喚声)くっ!止まるな進め〜!
(鐘の音)ん!こっちだ!
(兵士)続けェ〜!うぅ…ぐはっ!この辺りは煙が濃くなってきてんぞ。
煙幕の元が近いという事です。
へへっ。
しかし奴らこの目くらましが完全に裏目に出やがったな。
煙の中からいきなり俺らが出てきたらどんな顔すっか見物だぜ!ぐわ〜っ!あとはやはり本陣の兵士の数です。
着いてみりゃ分かるさ。
すぐに分かるぞ。
え!?ん!?
(石)本陣はもう目の前だ!ホォ。
なっ…!あっ…!?阿呆が。
(鐘の音)
(鐘の音)
(魏兵)玄峰様あの合図はっ!?
(玄峰)分かっておる!イチイチ言うな!ほう。
ここの戦力が分からぬうえで本気で狙ってくる阿呆がおったか。
せめてこの煙を逆手に虚を衝けると思うたであろうが筒抜けじゃ!わしの音術隊は当然守りの働きも兼ねておる。
秦国のヒヨッ子どもが。
思い知れ。
(石)本陣はもう目の前だ!
(玄峰)勢いだけでは戦はままならぬという事を!なっ…!あっ…!?阿呆が。
(悲鳴)奇襲がバレていた!一度立て直した方が…!フッ…。
いや!このまま突っ込む!見ろ!敵の本陣数はそんなに多くねェ!分かりました!では信殿は2〜3列下がって前は我々に!バカ言えっ!俺が先頭を行くからみんなが走れるんだろうが〜!
(飛信隊)あっ!行くぞ飛信隊!
(飛信隊)オオオ〜!
(廉頗)ほう…。
先頭の兵を狙わせよ。
(部下)ハハ!クッ!烈兄弟千人将を!
(烈兄弟)オオ!ん!?余計な事すんなてめぇら!
(烈兄)ハハッ立場をわきまえぬか大将!何っ!?この場であんたを失えば我らの全滅は必至!
(烈弟)そのとおりだ!分かったらおとなしく俺達を盾に使え!お前ら…。
ハハッ。
大金はたいて重装備にしたかいがあったな。
弟よ!オオ!さァ射ってこい!魏国のヘボ弓兵どもよ!
(本陣弓兵隊長)先頭の騎馬に集中しろ〜!射てぇ〜!ぐっ!頭下げてろっ!
(馬のいななき)ぬおっ!うわ〜っ!兄者!オイ!いっ…行けィ千人将…。
(烈弟)兄者ァ〜!あ…!くっ!うおおぉぉ〜!
(本陣前線指揮官)くっ来るぞ!弓兵下がれ!槍兵前へ!
(一同)オオオ!歩兵が前に出たっ!かまうか!蹴散らせ〜!ん…。
(魏国槍兵)来るぞっ!準備はいいかっ!ルオオ〜!ど阿呆が。
えっ!?くっ…。
(馬のいななき)がっ!うっ!ぐ…!ぐぐ…!うっ…!なっ…何だ…あれは…!?地面に…あんなものが隠してあったのか…。
うっうぅ…。
玄峰本陣の兵が多くなかったのはそれに見合う以上の仕掛けが用意されていたからである。
本陣の前面は騎兵をしとめる杭の罠が伏せられていた。
この仕掛けの出現で飛信隊の前方は僅かな兵を残してほぼ壊滅。
後方の仲間達とも大きく分断された。
結果先頭だった信達は玄峰本陣の兵800の前に放り出される形となったのである。
ぐ…。
ぐ…!ひるむなっ!敵将の姿は見えてるぞ〜!分かっておらんな。
お主らのような激情の輩はたやすく士気が頂点に達するが反面それを砕かれた時失意の底に落ちてすぐには立ち直れぬ。
勢い頼みの兵のさらけ出す古来よりの弱点よ。
見るに耐えぬ。
切り刻め!
(槍隊)オオオ!ぐっ…。
(喚声)
(喚声)クッ!グハッ!楚水!グッ!クゥ!ルアア〜!グワッ!
(飛信隊)隊長〜!信殿〜!心の声
(楚水)何という事だ…。
こんな所で…。
フン…。
ん?その時ほんの一瞬風向きが変わり煙幕が信達のすぐ後ろまで流れた。
そして驚くべき事にその煙の中から玉鳳隊が現れたのである。
何っ!?
(飛信隊)ああっ!?
(槍兵達)ああっ!
(喚声)
(王賁)恥ずべき事だ。
お前らごときに後れを取っていたとは。
王賁っ…!進め玉鳳隊!余計な敵には目もくれるな!目指す敵将は…もう目の前だ!
(玉鳳隊)オオ〜!あっ!まっ待ててめェら!
(玄峰本陣指揮官)バカな。
奴らの出現を知らせる合図などなかったぞ!心の声
(玄峰)ほう。
生真面目に周囲の音術隊を始末してから来たか。
しかしよくこの短時間で…。
ホッ。
少しは優秀なのが出てきたか。
くっくそっ!
(飛信隊)隊長!あっ!お前ら!無事だったか!
(飛信隊兵士A)隊長こそ!
(飛信隊兵士B)玉鳳隊のように屍を足場にして越えてきました。
(馬の鳴き声)よし!まだいける!心の声玉鳳隊を追うぞ〜!敵将の首をとるのは俺達だ〜!
(飛信隊)オオ〜!
(喚声)くっそが。
好き放題やりやがってっ!音の攪乱は成功してんのか!?
(鐘の音)くっ…。
(鐘の音)奴らコロコロ音と律を変えてやがる!これじゃあ…。
(悲鳴)
(兵士)第3隊全滅だ〜!聞け飛信隊!もう少しの辛抱だ!ここを耐えれば必ず!必ず隊長が敵将を討って帰還される!心の声
(渕)信殿…。
ルアア〜!ルア!ウラア!
(喚声)玉鳳隊に追いついた!?
(楚水)いつもの勢いがない…。
恐らくは…隊長王賁の負傷が影響しているのでしょう。
心の声何だあいつけがしてやがったのか。
ケッ!かすり傷一つで青くなってんじゃね〜ぞお坊ちゃんが!てめえらは俺らの後方支援でもやってな!
(番陽)くっあのガキがぁ。
賁様の傷の深さも知らずに…!檄のつもりか…。
どこまで恥辱を!賁様!
(喚声)
(番陽)賁様が前に!続け続け〜!
(玉鳳隊)オオオ!
(玄峰)だから言っておろうが。
戦が勢いだけでうまくいくと思ったら大間違いじゃ。
(魏国兵士)第5隊第6隊進めェ〜!第7隊第8隊展開せよ〜!敵守備の増援が来ます!関係ねェ〜!心の声敵将は目の前だ!
(玉鳳隊兵士)敵の増援です!かまわん!大した数ではない!このまま突き進め〜!
(王賁)敵の本陣に砂煙が上がっている!?何か陣形を変えているのか…!?ぐっ!隊長っ!てっめェ!
(兵士)ぎゃ〜っ!行け〜!もう抜けるぞ〜!
(玄峰副官)玄峰様。
準備が整いました!気をつけろ!何かあるぞ!ルオオ〜!よし。
退却じゃ!なっ!なっ!ああっ!心の声あ…!に…逃げた!?ど…どういう事だ。
まだあんなに守りの兵がいるのにこれも何かの罠か!?ああぁ…!?
(玄峰)全軍に退却の銅鑼を鳴らせ。
(副官)ハハッ!
(銅鑼の音)みっ見ろ!魏国軍全軍が退いていくぞ!
(玉鳳隊兵士)俺達が退かせたんだ。
(玉鳳隊兵士)やった。
(玉鳳隊兵達)やった!やったぞ!やったぞ〜!
(玉鳳隊兵達)やったぞ〜!やったぞ〜!やったんだ〜!くっ…!うぅぅ…!軍略家の玄峰は武将特有の意地のようなものは持ち合わせておらぬ。
詰められれば引くそれだけじゃ。
(白亀西)ん…!無論あらかた仕事が済んだという判断があっての事だがのォ。
欲を言えばあとひととき蹂躙させたかったがまァよかろう。
8割方は全うした。
あまり欲を出すと…。
早死にするでな。
(副官)うわっ!玄峰様〜!ん?おっ!ルアアアア〜!
(魏兵達)おおおっ!ぐっ。
外した!ルアアア〜!ルアアア〜!まっ待て信殿!むちゃはよせっ!邪魔すんな楚水!もはやあの将の所まで刃は届きません!それより敵を退かせただけでも十分だ!一つも十分じゃねェ!
(一同)うぅ…!ああ…!何が「退かせた」だっ…。
こっちはどんだけ死んだと思ってんだ!俺達はまんまと…まんまとあいつにしてやられたんだ!くそっ…!くそ〜っ!信の言葉どおりであった。
戦場を覆っていた煙幕が消えた時秦国軍はそのすさまじい死傷者の数に気づき愕然とした。
知らぬ間に大敗していたのである。
(輪虎隊)オオオオ…!フン…。
秦国軍は完全に出ばなをくじかれる形となった。
(エンディングテーマ「Exit」)・「君の夢を見てる」・「あの日のように」・「何も怖がらずに信じるように」・「いつまでも思い出してる」・「君の言葉」・「かき混ぜるほどに薄まって」・「消えてしまうよ」・「確かめるように」・「夢中になって」・「裸足のまま迷い込んでいた」・「足を止めてもいいでも」・「問いかけても手を伸ばしても」・「まだ応えないでだけど」・「忘れるまで変わらないでいて」・「君に願うけどでも」・「待ち焦がれた朝のように」・「また始めるんだ」・「まだ覚えてる」今日の主役はこれ!2014/10/04(土) 02:10〜02:35
NHK総合1・神戸
アニメ キングダム2(20)「飛信隊逆襲」[字][デ]
古代中国。春秋・戦国時代。秦国で天下の大将軍を夢見る信は、三百人隊の将となった。そして、戦場では同世代の若武者たちが、次世代の大将軍を目指し躍動していた。
詳細情報
番組内容
飛信隊(ひしんたい)の活躍により一時は勢いを取り戻したかにみえた秦国軍。しかし魏国の第二陣を率いる廉頗(れんぱ)四天王の一人・玄峰(げんぽう)の策により辺り一面が煙に覆われると、突然のことに混乱する秦国軍は敵の弓兵になすすべもなく、さらに煙の中から現れた装甲戦車に脅やかされていく。そんな中で唯一飛信隊(ひしんたい)は敵の策を見抜いて逆にかく乱し、さらにこの状況を打開すべく強行突破で敵本陣へと迫る。
出演者
【声】森田成一,福山潤,野島裕史,細谷佳正,釘宮理恵,日笠陽子,仲野裕,玄田哲章,森川智之,鳥海浩輔,諏訪部順一
原作・脚本
【原作】原泰久,【脚本】荒川稔久,和智正喜,村山桂,白石雅彦,玉井☆豪
監督・演出
【監督】岩永彰
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:7663(0x1DEF)