ボクシング井岡・宮崎 ダブル世界前哨戦 2014.09.16

≫5月にプロ初めての敗戦を喫した井岡一翔がボクシングの聖地、後楽園ホールでの再起戦。
世界ランキング14位の強豪を相手に再び3階級制覇への歩みを始めます。
親友、宮崎は負けたら引退の覚悟で同じリングへ。
井岡、宮崎、ダブル世界前哨戦です。
≫井岡が帰ってくる。
あの屈辱を糧に、再び世界の扉をこじ開ける。
≫まだまだこんなところで終わる自分じゃないと思ってましたし。
さらに、井岡の親友、宮崎亮も再び世界の頂点を目指して動き出す。
≫一日でも早く世界王者に返り咲きたいんでこの試合しっかり勝って、必ず世界チャンピオンになります。
≫さあ井岡一翔選手の世界前哨戦が近づいてきました。
3階級制覇を目指す戦いが今夜、再び始まります。
内藤さん、井岡選手にとってとても大切な意味を持つ一戦になりそうですね?≫初めての敗戦の後の試合、非常に大事な一戦になると思います。
≫内藤さんご自身も、負けた後の試合というのもご経験がありますけれども、どんな心境なんでしょう?≫やっぱり精神的に非常に緊張もしますし、でもやる気もすごく湧いてもいましたね。
≫初黒星というのはなかなか受け入れるといいますか、難しいところはあると思いますが?≫でも、井岡選手は気持ちが強い選手なのでもう開き直っていい戦いを見せてくれると思います。
≫再び立ち上がる姿を見せていただきたいですね。
≫そして井岡選手の盟友、前世界チャンピオンの宮崎選手も2階級制覇に向けて世界前哨戦のリングに上がります。
≫もう一度、はい上がろうかなと思っています。
≫札付きのワルだった少年時代、男を変えたのはボクシング、そして、親友との出会いだった。
だが、去年の大みそか、まさかの減量失敗。
王座を返上し、新たなスタートを切った宮崎が味わった挫折。
≫プロボクサーの宮崎は終わりやと思いましたけど。
≫だが、男は戻ってきた。
もう一度、あの頂を目指して。
≫前以上にボクシングに対する気持ちは熱いんで、だから僕はどんな試合があってもしっかり乗り越えてクリアしていきたいと思います。
≫前WBA世界ミニマム級チャンピオンの宮崎亮が世界前哨戦に臨みます。
大みそかから9カ月ぶりのリング。
50kg契約8回戦です。
ボクシングこそ自分の生きる道、男の意地を見せると語っていた宮崎亮、後楽園ホールで復活の今、ゴングが鳴りました。
≫1ラウンド終盤の宮崎の右ストレート、上から打ち下ろすように顔面をとらえています。
デビュー戦のようなワクワクした気持ち、楽しむ気持ち、原点に戻ったという宮崎亮。
第1ラウンド、楽しんでボクシングを味わっています。
≫2ラウンド序盤の左ジャブ、宮崎の2つです。
この高速なジャブが第1ラウンドからトビダに向かっていっています。
世界前哨戦、内容でも結果でもしっかり残して、世界戦につなげたいところです。
≫その中で3ラウンド終盤、宮崎の左フック、そして残り10秒を切ってからの強烈な右ストレートがありました。
≫4ラウンド序盤、宮崎の左フック顔面をとらえました。
そして中盤にもいい右ストレートがありました。
トビダの顔面からは出血が見られます。
≫宮崎、復帰戦見事な勝利。
世界前哨戦、宮崎亮、大みそかの悪夢を払拭する見事な白星を挙げました。
会場は宮崎の大コールが起こっています。
解説は内藤大助さんです。
最後は宮崎が拳でしっかり仕留める形になりました。
≫今日の宮崎選手、すごく力強かったですね。
パンチが1発1発、重たかったですね。
コンディションばっちりでした。
≫これがライトフライ級でずっと下積みでやってきた宮崎亮、世界を知って、目標の2階級制覇に向けて第一歩を踏み出した、宮崎亮見事な勝利です。
母・恵美子さんの笑顔が見られます宮崎亮、世界前哨戦、見事に勝利しました。
宮崎のバトンはこの後、親友、井岡一翔へ。
3階級制覇への夢、世界王者へ返り咲くための世界前哨戦です。
≫まだまだこんなところで終わる自分じゃないと思ってましたし。
≫今年5月、3階級制覇に挑むも夢は砕け散った。
その悔しさは、井岡が毎日書いているボクシングノートに記されていた。
≫つづられた悔しさ、だがその後には、自らを鼓舞する言葉が。
≫再び頂点を目指すべく参考にしたのは、あの伝説のボクサー。
5階級王者、シュガー・レイ・レナード。
≫圧倒的な回転力のパンチと軽快なステップワークで黄金時代を築いた。
究極のテーマを掲げ、今夜挑む世界前哨戦。
その前に立ちはだかるはWBA世界フライ級14位、パブロ・カリージョ。
そのファイトスタイルは、まさに猪突猛進。
驚異的な突進力と強打が小さな機関車と呼ばれ、KOを築いてきた。
コロンビア最強の男が世界への扉をこじ開けるべく今夜、井岡に襲いかかる。
≫驚異の突進力で迫り来るコロンビアの猛者を相手に打って打たせない究極のボクシングができるのか。
≫ただいまより本日のメインイベント、ダブル世界前哨戦フライ級10回戦を行います。
赤コーナー、14勝9KO1敗、112パウンド、井岡所属、元WBA・WBC世界ミニマム級統一チャンピオン、27代WBA世界ライトフライ級チャンピオン、2階級制覇、WBA世界フライ級5位、井岡一翔!≫今、再起のとき。
WBA世界フライ級5位、井岡一翔3階級制覇へ再び歩みを始めます。
≫青コーナー、15勝8KO2敗1引き分け、112パウンド、コロンビア、WBA世界フライ級14位、パブロ・カリージョ。
≫再起戦の相手、世界ランカーを選びました、≫井岡にとって4年2カ月ぶりのノンタイトル、フライ級50.8kgの10回戦です。
5月にプロ初めて敗戦を喫した井岡一翔が再起をかけたリング。
ボクシングの聖地・後楽園ホールで世界前哨戦を戦います。
≫1ラウンド中盤、このボディと顔面に打つ、このパンチをダブルのパンチと言いますが、的確にボディも顔面もとらえていました。
きっちりと相手のピンポイント、急所を突いている井岡です。
≫2ラウンド序盤、井岡の左ボディかがんできたところ、しっかり空いているところを見ていました。
一方のカリージョのこのカウンター、懐に入っての右フック。
あごを的確にとらえているカリージョ。
≫危なかった。
≫攻守の入れかえが非常に激しい両者です。
≫井岡の得意なコンビネーション、軽いパンチから、この強烈な左ボディ。
こういったパンチのめりはりというのも井岡が自分の実践している目指しているボクシングの姿です。
≫内藤さん、5ラウンド終わって、印象どうでしょうか?≫徐々に井岡選手、ペースを上げてきて徐々に井岡選手のペースになってきたのではないかなと見えます。
≫試合のテンポというかスピードは上がったような印象がありますね?≫井岡選手の動き自体は、僕はあまり…う〜ん、ちょっと上がってきたかな≫エンジンがかかってきたような井岡一翔です。
5ラウンド終盤、井岡、ボディからのコンビネーション。
この辺りの手数、内藤さん、この技の引き出しというのも井岡の持ち味でもありますね?≫前半見て、徐々に上がっていきますね。
≫相手の動きの特徴をリング上でつかんでそれを攻略していく井岡です。
≫いつもの世界タイトルマッチ以上に、おでこの辺りが少し赤い井岡。
相手のパンチを受けてはいますがそれでもキッチリとアゴを引いて有効打、大きなダメージは受けていません。
今、場内にも先ほどのラウンド、カリージョの井岡のカットは井岡のパンチによる有効打、ヒッティングでの傷という発表がありました。
6ラウンド、左のフック。
このラウンドが逆に井岡がジワジワとプレッシャーをかけていきました。
右のストレート、ご覧のようにカリージョ、もうマウスピースを噛めていません。
それだけ相手の圧力に屈しているカリージョ。
この辺りから、さらに井岡がテンポを上げて自分の試合に持ち込んでいくでしょうか。
≫内藤さん、ミニマム級47.6kgで戦っていたこの井岡、力強さがライトフライ、フライ級と上がってきてますね?≫やはりウエートトレーニングもやっているんでしょうね、パワーもついてきてます。
≫第21代WBAのミニマム級、13代WBCのミニマム級、27代のライトフライ級のチャンピオン、井岡一翔です。
7ラウンド、このボディからのダブル。
たまらずマウスピースが飛びました。
≫すごい、いいダブルだ。
≫となると内藤さん、この後のフィニッシュシーンというのは井岡の中ではもちろんイメージあるでしょうね?≫まあ、あるでしょうね。
KOを意識してると思いますよ。
≫どうつなげていくか。
≫内藤さん、改めて井岡は再起戦、前回の黒星があったこの再起戦なんですが気持ちの冷静さ、そういった部分から立ち直ってきた力強さというのが見えていますね?≫すごいですね、前回負けたんですけども、それを感じさせないようなボクシングしてますよ。
変わらないボクシングをしてます。
≫あの判定を聞いた後、思ったことは、やることは変わらないんや、ただそれだけだったと言います。
井岡のこの右。
相手のパンチが入ってくる前に、素早いワン・ツーでした。
≫徐々に差がだんだん出てきてますね。
井岡ペースですよ。
≫相手のカリージョの汗も吹き飛ぶぐらいのパンチを当てている井岡です。
≫内藤さん、様々な負けからの葛藤があった井岡。
再起戦、残す1ラウンドです。
≫ここまでの戦いは、本当にすばらしい戦いです。
≫自分にとってのカムバックは再起戦に勝つことではない、世界チャンピオンに返り咲いたときなんですと井岡は力強く言っていました。
ただ勝つだけではない、その先を見ている2階級制覇の井岡です。
今日の井岡のキーパンチ、左ボディからの顔面へのダブル、そして最後に右ストレートまでつなげた井岡でした。
果たして豪快なフィニッシュシーンは訪れるのか。
井岡一翔、4年2カ月ぶりのノンタイトル、3年1カ月ぶりの後楽園ホールです。
≫井岡、再起戦10ラウンド判定決着となります。
大きな歓声、スタンディングオベーションの聖地、後楽園ホール。
カリージョと井岡、両者に送られています。
内藤さん、物すごい試合になりました。
≫いや〜、井岡選手、うまかったな、強かったな。
カリージョ強かったですよ。
けど、それを感じさせないね、井岡選手がいましたね、強かったな〜。
≫通常、それこそ世界挑戦して黒星を喫した後、再起戦というのはある程度力の差がある中できっちりと自分のボクシングを取り戻すというのがテーマになりますが、今日は世界ランカー相手の井岡戦です。
≫ただいまの採点を発表します。
98−92、99−93、99−91、3−0の判定をもちまして、勝者、赤コーナー、井岡一翔。
≫今、初めて笑顔が見えました。
初めての敗北からの再起戦。
見事に3−0、堂々の圧勝を見せつけました井岡一翔です。
3階級制覇へ再び歩き始めた井岡一翔。
ジャッジ3人の判定、98−92、99−93、99−91、自ら世界ランカーを選んで戦い抜いた激闘、3−0、判定勝利をおさめた井岡です。
≫壮絶な打ち合いの末、勝利しました井岡一翔選手です。
お疲れさまでした。
≫ありがとうございました!≫まずは今日の試合を振り返っていかがでしょう?≫楽には勝てないと思ってましたけど、久しぶりにこうして東京で試合することができて、また後楽園ホールに帰ってこれたんで東京のファンの皆さん、ただいま。
≫大歓声の中での後楽園ホールでの試合はいかがでしたか?≫やっぱり打ち合っただけに最後は倒したかったですけど相手のカリージョ選手もこの試合に相当かけてきてると思うので楽にはやっぱり倒させてもらえなかったです。
≫前回の敗戦からいろいろな思いで今日に至ったと思いますがその辺りを含めて今日の試合にかける意気込み、いかがでしたか?≫やっぱり試合終わって自分の体にチャンピオンベルトないのが、僕もしっくりこないですけど、応援してもらってる皆さんもそうだと思うんで早くチャンピオンに返り咲きたいです。
≫最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
≫皆さん、これで本当のカムバックだと思っていません。
僕はチャンピオンになったときが本当のカムバックだと思ってます。
あの敗戦から自分が思い描いていたストーリーは少し崩れてしまいましたけど、またここから新たなストーリー、ドラマをつくり上げるんで、皆さん、楽しみしておいてください。
本日は本当にありがとうございました。
≫3階級制覇期待しております、井岡一翔選手でした。
2014/09/16(火) 21:30〜22:48
MBS毎日放送
ボクシング井岡・宮崎 ダブル世界前哨戦[字]

元世界ミニマム&ライトフライ2階級王者・井岡一翔×WBA世界フライ級14位・パブロ・カリージョ
の世界前哨戦。前WBAミニマム級王者・宮崎亮の世界前哨戦

詳細情報
番組内容
ミニマム&ライトフライの2階級世界王者・井岡一翔が、大晦日の3階級制覇を賭けて世界前哨戦に挑む。また、井岡の盟友・前ミニマム級の世界王者・宮崎亮も大晦日での2階級制覇に向けての世界前哨戦に挑む。
出演者
【井岡戦】
解説:内藤大助
実況:伊藤隆佑(TBSアナウンサー)
リポーター:杉山真也(TBSアナウンサー)

【宮崎戦】
解説:内藤大助
実況:杉山真也(TBSアナウンサー)
リポーター:伊藤隆佑(TBSアナウンサー)

【MC】
小島瑠璃子
赤荻歩(TBSアナウンサー)

ジャンル :
スポーツ – 相撲・格闘技
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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