世界の果ての日本人12【世界を変えようと頑張る熱い日本人に密着!】 2014.09.16

5人の…
夫の夢を後押しする
妻の献身愛とは?
志半ばで旅立った奥様と
ウミガメの感動秘話
気温50度
人もラクダも笑顔にしちゃう
温泉女将を調査せよ
日本古来の伝統で
フィリピンの子ども達に笑顔を届ける
紙仙人がいた
絶景氷河の超天然氷とは?
インドシナ半島の王国カンボジア
そこにある…
その湖にすむ魚に魅せられ
日本を飛び出した若き夫婦がいた
日本を飛び立ち
ベトナム・ハノイを経由
カンボジアで頑張る日本人は
水の都にいた
その玄関口は…
暑〜いさすが南国の国・カンボジア蒸し暑い!空港降りた瞬間から
蒸し暑さがムワッと漂うこちらは
あの有名な世界遺産のある街
1965年から続いていた
内戦もおさまり街は穏やか
12世紀から13世紀に最盛期を迎えた
クメール王朝の伝統が今も息づいている
調査員まずはともあれ
行かずばなるまいあの場所へ
何か怪しい…アハハ…大丈夫かな?
意味深なほほえみとともに20分
頬をなでる風が蒸し暑さを忘れさせてくれる頃
目の前に異次元の世界が現れた
密林の中1.5キロ四方の
水路に囲まれた巨大な寺院
水にまつわるレリーフも多く残る
アンコール遺跡には
クメール王朝時代の…
点在する
そんな遺跡の1つで何と
これだ〜ホントだ
厚〜い唇がトレードマークの…
ここは日本人観光客の人気撮影スポット
アンコールワットをあとにし最果ての住人が
お店を経営するというナイトマーケットへ
あれかな?
ここは夜の歓楽街
いっちゃおうかな聞いてみようかな?すいません
すぐそばにあるらしい
(音楽が流れている)これじゃない?すいませ〜ん・は〜い「は〜い」って!はいはい
笑顔で出迎えてくれた爽やかカップル
佐藤さん夫妻
意外に近かった
…と思いきや
このあととんでもない旅が
待ち受けていた
水の都の仰天ライフ
カンボジアで出会った佐藤さんは
超ワイルドな…
世界各地の神秘の絶景が
そこには…
アンコールナイトマーケットの一角にある佐藤さん夫妻のお店
お客の大半が観光客と現地駐在の日本人
メニューを頼んでみると…
はいお待たせしましたうわッ!うん!
ここはレストランの激戦区
他の店にはない特色を出すために
自分達の得意な日本の定食料理で
真っ向勝負
チンゲン取って
狭い厨房で肩を並べて料理を作る
2人とも飲食関係には無縁だったが
今では70種類ものメニューをこなすほど
でも何のためにレストランを?
彼は…えッ!?
智之さんは魚バカ!
いや…魚博士ギョギョギョ!
子どもの頃から魚が大好きで
日本では…
何度か…
魚の種類も多いこの国の魅力に
どっぷりハマってしまった
そこで何とか妻の典子さんを口説き落とし
佐藤さん夫妻のご自宅を訪ねることに
地元の人に聞いてみると…
そこ?
なな…何と!
目の前に現れたのは予想外の…
いいんだよねいいんだよね?まあとりあえずえ〜ッ!?
りり…立派すぎる!
しかしそれには訳があった
まず1つ目
雨季になると水は川の堤防を越え
街は水浸し
これは台風や集中豪雨があったのではなく
雨季にはごく当たり前の風景
地元の人は何でもない
しかしこんな状況
日本人にはさすがにつらい
2つ目の理由はやはり魚
魚のためにこれだけの
広い家が必要だった
はいえ〜ッ!スゴ〜い!何何!?
自宅は淡水魚研究所を兼ねており
だから家じゅう水槽だらけ
しかも今
その研究のために淡水魚は増え続けるばかり
とにかく
さらに2階にも
この家を選んだ理由があるらしいのだが…
髪の毛が逆立つ
何とこの部屋は典子さんが経営する
その技術を生かし
自宅にヘアサロンを開いたのだ
(典子)はいそうですね
魚のための活動費は
レストランだけではまかなえない
もちろん智之さんも
「髪結いの亭主」などと甘えているわけではない
専門技術を生かし近くの…
収入を得ている
そして空いた時間は魚の調査
継続的に魚を捕獲し
その数や種類を確認記録している
家のまわりは絶好の研究フィールド
断然
魚を語る智之さんはまるで少年
そもそも智之さんがカンボジアにひかれたのは
淡水魚の種類の多さだけではない
これまで実態調査がまったく行われておらず
ここは未知なる魚の宝庫さらに…
でそういったこともあっていつかは水族館をつくってその水族館でたくさん泳がせていっぱい知ってもらえれば
魚中心のこの2人甘〜い…
どうだったのか?
智之さんの…
素敵なデートどころか
頻繁に連れていかれたのは何と
うっかり口を滑らしたときには
じゃ捕まえるところから楽しもうと
投網を上手に投げられるまで何時間も
アユが食べたかっただけなのに
かように魚人生を謳歌する智之さん
しかし現在気がかりなことがある
カンボジアの淡水魚の調査を始めて
およそ10年
大好きな…
分かってきたのだ
楽しみです
タイガーフィッシュの現状を調査する智之さんに
調査員も同行することに
調査の旅はもちろん自費
しかも仕事を休むため
収入は途絶えてしまう
その他にも
向かう先はシェムリアップから南東へおよそ…
小さな村
そこは東南アジア最大
琵琶湖のおよそ6倍の広さを誇る
湖畔にあった
さらに目的地へは
船に乗らなければたどり着けないというのだが…
ヒエーッ!
そうですねはい家なんですよね?家です
フロートの上に建物を乗せ
互いをロープで結びつけた
家屋が並ぶこの湖には…
そのため湖上には
全ての公共機関が完備され
1つの街として機能している
智之さんが向かったのは
10年来通い続けている漁師さんのおうち
こんにちはありがとうございます
サムさんのお宅は岸辺にありフロートではなく
今は水かさが多い雨季のど真ん中
これがご覧のとおり
見違える姿になる何と乾期には
湖の広さもグーンと縮まり
まずはサムさんのご家族にご挨拶
いらっしゃい
家は意外に広い1LDK
料理は炭を使って作っている
生活は便利になったさらに…
へえ〜
サムさんが声をかけた相手は
やってきたのは…おねえさん
小舟にこれでもかと言わんばかりの
お菓子を満載
しかもこんなサービスまで
サムさんが注文したのは超甘い
練乳をコーヒーで割りクラッシュアイスを入れた
アイスコーヒー
おお〜ッスゴい!
その他にもコンビニエンスな舟がいっぱい
そして…
お風呂です
湖は彼らにとってお風呂でもある
智之さんもこの家に泊まるときは
このお風呂で体を洗う
裸の付き合いで智之さんは
この家族との信頼を築き上げてきた
一方お母さん達は夕食の準備
使うのは湖でとれた…
これに香辛料とクウシンサイとを合わせ
じっくり煮込むとカンボジアの定番スープとなる
これがサムさん一家の今夜の夕食
今夜は智之さんと調査員の歓迎会も兼ねている
大勢で囲む食卓はやはり楽しい
10年以上たったサムさんとの関係
家族はどう思っているのか?
いよいよ幻の…
誰もが寝静まった深夜
暗闇の湖に繰り出す
智之さんとサムさんの姿があった
2人が向かったのはコンポンチュナンにある
小さな魚市場
ここに今からトンレサップ湖でとれた魚が
水揚げされてくる
智之さんの目的は今の時期に水揚げされてくる
それらをメモし写真におさめ
日が昇ってからは湖をまわり
できるだけ多くの漁師とコンタクト
生きた情報を集めるのだ
その最大の目的は
情報収集
出会ったのは漁師歴20年という
小さな刺し網を引き上げていた夫婦
とった魚を見せてもらう
しかしタイガーフィッシュの姿はない
乱獲でタイガーフィッシュは激減
智之さん自身いまだ自分の手で捕まえたことはない
調査を続ける智之さんを残し調査員は一足先に…
そして典子さんとお出かけ
ここ?結構何か大きな建物じゃないですかここは何ですかね?えッ!?おはようございますはい元気です
訪れたのは…
典子さんは仕事の合間を縫って
数軒の孤児院をめぐり
髪をカットしているのだ
子ども達も典子さんが来るのを楽しみにしている
(典子)ホント?
さらに将来美容師になりたいと願う少女には
技術指導も行っていた
下から…下から…はい
言葉が覚えられればと始めたボランティア
しかし今は自分達を優しく受け入れてくれる
カンボジアの人達への恩返しの意味が強い
そして夜は1人でレストランの仕事
遠征のたびに店を休んでいては収入が途絶え
智之さんの研究が続けられなくなってしまう
「2週間…」
なぜそこまで彼を支えるのか?そんな疑問に
典子さんは自信を持って答えてくれた
どんなときでも
そんな妻の思いを
智之さんはどう受け止めているのか?
最近タイガーフィッシュを捕まえたという
漁師がいると聞き早速その家に向かった
その男性は漁師歴40年の大ベテラン
おお〜ッ!
悲願のタイガーフィッシュとの対面
その夢をつなぐことができた
智之さんの帰宅後
夫妻が調査員をお気に入りの場所に
案内してくれた
目の前に広がっていたのはトンレサップ湖に続く川が
満々と水をたたえた雄大な景色
ここにのぼると
カンボジアで生きているという実感が湧いてくるという
夢を追う夫
夢の実現を信じる妻
その舞台こそ2人の輝く場所
うわ〜ッ!ご覧ください素晴らしい砂浜と海!
そこはまさに
この地に大いなる夫婦愛を持つ
スゴい日本人がいる
日本を出発しリゾート地として
すっかりおなじみのサイパンを経由
ほとんどの観光客はそこで降りてしまうが
実はその先に「秘密の楽園」と呼ばれる…
年間の…
まさに常夏
島全体がジャングルに覆われ今なお
数多く残っている
その最大の魅力はこう呼ばれる
独特の青さをたたえた海
島民の多くはミクロネシアの先住民族である
陽気なチャモロ人だ
やってきたのはロタ島最大の集落
空気がおいしい
早速
いらっしゃるかしら?古川さ〜んわ〜ッ!あっちから!どうも古川さんあなたに会いに日本からようこそやってまいりました
こちらが…
素晴らしい島ですねそうですね緑があって一番手つかずでねアンタさちょっと…
どうやって屋根にのぼったかは
さて置いて犬にとっても
ここは楽園のようだ
歳月が流れた古川さん
ロタ島の素材を使った
しかし…
一体なぜなのか?
ひとり!?はいですからこちらのレストランも?はいそれは仕方がないことだと
喉頭がんを発病し52歳で生涯を閉じた
その生活を
毎日笑顔で謳歌していたという
レストランにかけられたカレンダーは
久美子さんがこの世を去ったその日のまま
気持ちの整理がつくまでしばらく
このままにしておきたいのだとか
家の中は男やもめの生活にしては
思いのほかキレイ
片付け上手だった久美子さんを思い出して
なるべく整理整頓を心がけているのだという
ごめんなさいとんでもないですキレイです
従業員5人ほどの…
まだまだ体が元気なうちに
南の島で第二の人生をスタートさせたいと
海が大好きだった久美子さんと2人で選んだ場所が
大自然が残るここロタ島だった
レストランが休業中の今
収入源となっているのが
こう呼ばれるチャモロ人が薬として
古くから飲んでいた伝統的なお茶
明於さんが自宅の庭で…
ロタ島名産のオーガニックティーとして
ひそかな注目を集めているサワーサップ
しかし乾燥からお茶摘みまで
全てを明於さん1人が手作業で行うため
出荷できる量はごくわずか
手間ひまかけても月収は日本円で…
きびしいんですけれどもまあまあ何とか…ていう状況ですね
困っていればみんなが助けてくれるロタ島
特に親交があるのが隣の一家
Goodmorning.
(ペドロ)Let’sgo…レッツゴー?わッこれ魚?行く
何でも投網の名人らしい
ジャングルの先に絶好のポイントがあった
うわ〜!キレイ見て!
網を投げるのはもちろんペドロさんの役目
すごいな〜
波打ち際で静かに魚の気配をうかがうペドロさん
そして
キャーカッコイイ
果たして魚はかかったのか?
さすが名人見事獲物をゲット
ところで明於さんは?
いやいやこれも大切な役割
こうして3日に一度は2人で投網漁にやってくるという
これいかがか?ちょっといや〜ブダイおいしそう
とってきた魚をさばくのはペドロさんの奥さん
NoIdon’tlikeit.
「アキちゃんアキちゃん」と何かと世話をやいてくれる
その体つき同様料理も豪快
今日のメニューはとれたばかりの魚のフライ
味つけは塩のみ
でもとっても新鮮だからシンプルに味わうのが一番
こうして食事を作ってくれることが今では日常茶飯事
久美子さんが亡くなってから
いっそう世話をやいてくれるようになったという
そこには残された夫への妻のある思いが込められていた
ロタ島でのある日
What’s?Pleasecometothemyhouse.
何やら家に来てほしいというエリザベスさん
連れられてきたのは…
どうやらたまってしまった調味料などの…
早速メジャーでサイズを測る明於さん
工事会社時代の経験を生かし
腕に覚えのある彼もまた島の人達にとっては…
日本から持ってきた電動工具が強い味方
あっという間に
Finish.
何ということでしょう
散らかっていた調味料が匠の技により
スッキリ収納されました
棚を作ってくれたお礼にとペドロさんが
自分でしとめた野生のシカ肉をプレゼントしてくれた
ペドロThankyouverymuch.
これもロタ島に今も残る物々交換の風習だ
シカ肉はめったに食べることができないごちそう
レストランでも出していたという
レモン醤油にトウガラシを加えたチャモロソースでいただきます
貴重な…
そのお味は?
あッ新鮮っていうのがとっても分かってしまうわ
これぞ豊かに暮らす明於さんの…
その一方で折をみて欠かさず続けていることがあった
それは
人々への感謝のため
そして何より妻が愛したこの島の自然を守るため
1人きりでもずっとこの島で生きていく
そう心に決めているという明於さん
自分が死んでも島を離れないでほしい
それは久美子さんが明於さんに託した最後の願いだった
遺志と誓いを守ると…そうかそうか
久美子さんがロタを愛したように
ロタの人々も彼女を愛していた
このTシャツは闘病中の久美子さんへ送られた…
久美子にメッセージ?ええいいのよ泣きなさい泣くのよそういうときはこれは久美子さんちゃんと…
ロタの海をこよなく愛していた久美子さん
その思いをさらに深めてくれたのが
毎年島にやってくるという…
鮮やかなロタブルーの中
生き生きと泳ぐその姿に魅せられ
彼女はウミガメを保護し
生態を調査する活動に…
いつしかそれがライフワークとなっていた
ちょうど
浜辺へ…
保護活動の仲間達はボランティアで貢献してくれた彼女のことを
いつまでも忘れないようにと
そのカメに…
さらに…
人工衛星によって居場所や回遊ルートが分かる…
…として選ばれたのだ
これは産卵を終えたばかりのKumikoの姿をとらえた
実際の映像
甲羅に追跡装置をつけ
ウミガメの生態を解明するという大きな使命を背負い
彼女は海へと帰っていった
そんなウミガメのKumikoについて
ぜひ見てもらいたいものがあるという
今ねGPSでねええ〜ロマンチックここがねサイパンなんですよねこれを出発したのが5月24日に海に戻しました約3000キロ少しずつ少しずついって今フィリピンの北のほうにある島この湾の中にいますすごい!こんなに動くんだはい生き続けてるんだよへえ…みんなの胸の中にもそしてカメとしても久美子さんは生き続けてるのねはい素敵
港まで調査員を連れ出した明於さん
Nicetomeetyou.
紹介してくれたのはサイパンからわざわざ来てくれた…
いつも久美子さんと一緒にウミガメ調査をしていた2人
そしてこの2人こそが…
久美子がやってたボランティア活動をこれからこれから向かうとこですそうか
というわけで
ウミガメを捕獲するのはジェシーさんの担当
ジェシーさんは何と
しかしロタの海がいかに豊かといえども
そう簡単にウミガメを捕獲できる保証はどこにもない
しかも運悪く天気は雨模様
海が濁ってくるためウミガメを探すのがさらに難しくなる
捕獲開始から
海底へと素潜りで潜っていくジェシーさん
果たして久美子さんが魅了されたウミガメに出会えるのか
ものすごい女性が登場
海底へと素潜りで潜っていくジェシーさん
ウミガメに気づかれないよう垂直に潜り
真上から捕獲することが最大のコツなのだが
果たして
見事ウミガメをキャッチ
大きさからいってどうやら子供のようだ
わあ〜気をつけてねこれかみつくからはい甲羅を?
基本データを残すため甲羅の幅や長さを測定
これは以前久美子さんが担当していた作業
これですナンバーを
IDナンバーが刻まれた認証タグが
将来このカメが…
古川さんどうですか?この活動をやってるときの久美子さんってどういう感じ?帰ってくると充実しているそう…
明於さんは改めて
すると
Wow!Thankyouverymuch.
(タミー)いつの日かてことはKumikoとまた再会が海の中でできるってことだもんねじゃあKumikoに会いに君頑張ってな託しましたよ明於がバイバイAkioKumikoに会うんだよわあ〜行ったバイバイわあ〜わお〜!やった古川さんどうですAkioがKumikoを探しにどこかで会うかもよまたThankyouverymuch.Thankyouverymuch.
ロタの青い海へと帰っていったウミガメのAkio
妻が愛したこの海で再びKumikoと出会える日を信じて
明於さんが動き出した
まだ用意していなかった
久美子さんのお墓を造り始めたのだ
共同墓地もあるが
だから場所は自宅の庭
中でも
その間に自分の気持ちに区切りをつけたいという
そうこのカレンダーがめくられる日も
きっと遠くはないはず
再び明於さんのご自宅を訪ねてみると
まあお久しぶりです
現在も
そのとき
世話好きなお隣
相変わらず
友達がもう一人増えていた
もちろん明於さんの大工仕事は今も大評判
島民から…
OKOK?OK
一方
きっとあのウミガメのAkioとどこかで出会い
では妻を亡くした心の整理は
今日もまた1日始まります
お墓が完成し気持ちに一区切りがついたという明於さん
毎日この場所に座り久美子さんと語り合っている
カレンダーはあえてこのままにしておこうと心に決めた
お骨と…思ってます
久美子さんと向き合いながら明於さんは
前へ踏み出し始めていた
白いオブジェが林立する世界の果ての絶景
この景色に祝福され
人生最大の幸せをつかんだ日本人女性がいる
日本から直行便で14時間
古代文明の大輪を咲かせたエジプト
ピラミッドだよ〜アーッ!
調査員が降り立ったのは
世界最大の謎を秘めたギザのピラミッド
巨大な石を230万個も積み上げて造られた
クフ王のピラミッドをはじめ
偉大なモニュメントが観光客を魅了する
とはいえさすがにここは砂漠
灼熱地獄の真っただ中
見て見て見て見て見て
この暑さは尋常ではない
ラクダもちょっと弱音をはく
ラクダもへたる灼熱のエジプト
砂漠の果てを目指す真夏の旅に不安が募る
限界だよ!
古代エジプト文明を育んだ
大河ナイル川の下流に位置するカイロは
人口およそ1700万人
アラブ世界最大の都市である
そんなエネルギッシュな街で目的地へと心ははやる
それらしき場所を発見
こんにちは
バスは見つけたもののそれは…
床は食べカスだらけ
窓ガラスは手あかで外がほとんど見えない
さらに何があったのかフロントガラスはこのありさま
助手席は避けた方が無難かも
どうやらこれは…
ある程度人数がそろえばそれが出発時間
目の前に座ったのは…
調査員ちょっとドギマギ
30分後バスは出発
目指すは広大な砂漠の中に位置する
バフレイヤ・オアシス
長い道のりだ
ええ〜!?
さらにこのバスの…
矢のように降り注ぐ直射日光で
蜃気楼がゆ〜らゆらにもかかわらずこのバス…
熱風が吹き込んでくる
ぼったくってる訳ではなく
ガソリン不足のため連日スタンドには…
というわけで
分かったよお願〜い
最低限の涼しさを50ポンドで買い求め
灼熱の中を走ること5時間半
砂漠の中に木々の緑を発見
目的地だ
ここがオアシスのメインストリートだが
暑さのせいか昼間は人通りが少ない
バフレイヤ・オアシスの中心
一見観光地とは無縁に思えるこの村に
日本人女性が経営するホテルがあるという
Helloexcuseme.知ってます?
えッ車?ラッキー
カイロより平均気温が2〜3度高い
最高気温はもはやサウナ並み
砂漠の中に温泉がしかも源泉かけ流し
ちょうどいい温度だな
ところがこの温泉ビックリ仰天の秘密があった
超豪華キャンプディナーが始まる
着いた〜助かりましたThankyou.バイバイはいあッ!ミハルさんですか?こんにちはあ〜会いたかった!
彼女がエジプトの最果ての砂漠に暮らす
カイロまでの直行便はあるものの
その先砂漠の縦断がつら〜い道のりだった
砂漠の中とは思えないこのホテルを
美春さんはご主人と2人で切り盛りしている
早速ご主人にごあいさつ
(ペーター)こんにちはえッ?そうなんですかはい
日本に留学経験のあるドイツ人のご主人
まずは自慢の絶景ポイントがあるというので
そちらへ向かうことに
わあ〜ッすごい!どうですか
ホテルの裏山から望む
バフレイヤ・オアシス最大の村バウィティ村
この砂漠のオアシス
そしてこのナツメヤシに囲まれた緑の園が
美春さん夫婦の経営する
インターナショナルホットスプリングホテル
バフレイヤ・オアシス最大の規模を誇る大人気のホテルだ
それは乾いた砂漠からは想像もできない…
ああッ!いや〜ッ入りたい何かちょっと濁ってますよ落ちないように温泉!?砂漠の中に温泉があるんですか?そうなんですよ
バフレイヤ・オアシスはいたる所から温泉が湧く
砂漠の温泉地帯
美春さんのホテルは源泉掛け流しの
温泉旅館でもあるのだ
ああ〜ッあッまだあるまだあるあッここまである深い!
でも温泉の恵みを受けるのは
人だけではなかった
実は砂漠を歩き続ける彼らの大好物が
この温泉なんだとか
おおッ飲んだ
オアシスの温泉はラクダ達に欠かせない飲料水
さらにこのオアシスを有名にしているのは
温泉だけではなかった
実はですねえッ何だろう?
エジプトらしいものはこの砂漠の地下に眠っていた
ええッ足元気をつけてください
地下で遭遇したのは驚がくの世界
おお〜ッ
莫大な富を蓄えた大商人の墓だという
あッホントだ死んだあとにミイラになってそしてこれ今最後にねあなたは天国に行けるか地獄に行けるかという裁判に向かってるところの絵なんですよ面白い
古代から交易の拠点として栄えてきた場所だからこそ
貴重な壁画がひそかに描かれていた
砂漠と歴史的遺産
美春さんにとってこの土地はまさに運命の出会い
銀行に勤めていた頃窓口で笑顔を振りまく毎日
砂漠の風景のとりこになり
毎年通い続けた
そこで出会ったのがホテル経営を始めたばかりのペーターさんだった
砂漠好きの2人は急接近
やがて美春さんは銀行を辞め
この地に嫁いできた
エジプトでは6月から9月までは
気温が高すぎるのでシーズンオフ
従業員の数も半分以下になることから
逆に美春さんの仕事は増える
朝8時半女将業の1日が始まる
ホテルの売りでもある露天風呂は毎日の掃除が欠かせない
自分の背丈以上もある巨大な浴槽を
ゴシゴシこすって洗い流す過酷な作業
まだまだ暑いこの時期はとりわけつらい作業となる
これもお客さんに旅の疲れを癒やしてもらうため
そしてここには必ず
それがこの車
後ろをよーく見ると大きなタンクを引っ張っている
そうこれは砂漠ならではの…
何と温泉は湧いても水道は通っていなかった
飲料水や生活用水は全てこのように
配達の水でまかなっている
その水代がバカにならない
相当高いんですねやっぱり砂漠に住んでますと水は仕方がない…高いものだっていうのは
乾いた…
さらに美春さん
男達に交じって戦わなければならないときがある
それが買い物
行列の先を見てみると
怪しげな穴に向かって男達が何やら叫んでいる
(穴に向かって声をかける)
小窓から出てきたのはどうやらパンのようだ
なぜパンがこんなにも怪しげに売られているのか
小窓の裏側に行ってみると
ただ男性が次々とお金とパンを交換しているだけ
パン自体も特別なものではなさそうだ
エジプトの代表的なパン
政府から補助金が出ているため
20枚で15円ととてもリーズナブルなので
飛ぶように売れる
美春さんも30分ほど並んでようやくご購入
この日は自宅で美春さん
ご主人のために料理の腕を振るうことに
メインは白いナスを使った詰め物料理
詰め物は…
しっかり味のついた具を
中身をくり抜いた白いナスに詰め込む
あとは水を張った鍋にナスを並べ
他にもトマトのガスパッチョなど
新鮮野菜を使った目にも涼やかな料理が完成した
はいどうぞ乾杯かんぱ〜い
30分も行列して買ったアエーシは
料理を中に挟んで食べるのが流儀
うんおいしい
美春さんの人生を劇的に変えた
不便に勝るものとは?
その秘密が明らかに
不便な暮らしを吹き飛ばす神秘の世界への旅が始まる
この日美春さんの人生を一変させた場所に
連れて行ってくれるという
朝から準備に余念がないペーターさん
頭に巻く布は砂漠の民・ベドウィンの知恵
このオアシスの形ですおはようございますおはようございますすごいですね今もうすでに?
目指すは美春さんとペーターさんが結ばれるきっかけを
つくった砂漠
しかも黒と白
まったく異なる2つの砂漠があるという
へえ〜
まずは砂漠のイメージを覆す
黒い砂漠
わあすごい!
火山の噴火によって出来た玄武岩
かつてこの一帯で活発な火山活動があった証しだ
さらに南下やがて黒砂漠と対照的な光景が現れる
おお〜ッ
白砂漠
それは想像を絶する世界だった
灼熱の砂漠に
まるで雪でも降ったかのような白砂漠
石灰岩が風化し
この一帯を白く染め上げているという
砂漠の常識を根底から覆す
白い不思議な岩の数々
この幻想的な風景は一体どのようにして生まれたのか
何千何万年と
少しずつ風に舞う砂がつくり上げた
自然の芸術
自然という名の芸術作品を独占するために
今夜はここでキャンプ
風よけ?
2人が実践するのは
砂漠で遊牧生活を営むベドウィンの知恵を取り入れたキャンプ法
設営はわずか10分
夜を過ごす準備のあとは料理作り
たとえ砂漠の真ん中でも
料理に手を抜かないのが
砂漠を愛する2人の流儀
時間をかけて丹念にこしらえる
細かいことは考えないですねはい
ペーターさんが作るのはメインディッシュ
鶏肉の炭火焼き
調理が一段落したところで
砂漠のライティングショーが始まった
あッ光変わります
白砂漠を千変万化に染めながら
夕日が落ちた
ショーが終わる頃トマトベースのシチューが煮え
メインディッシュの鶏肉が香ばしく焼けた
この日の砂漠にベストマッチの料理
絶景の余韻と
ひんやりと肌をなでる乾いた空気が
食欲を刺激する
いただきま〜すいただきますやったもうおなかすいたほら何何?
ここでまさかの珍客が
調査員大パニック!
雄大な砂漠のど真ん中で贅沢なディナー
とそのとき
ほら何何?かわいいあれ何?かわいい〜
顔を出したのは耳の長いキツネ
(ペーター)ああ〜上手ね〜かわいい〜手から食べた手から食べた〜
突然の珍客もキャンプならでは
サバク主義?そんな主義がありましたか砂漠に来て2人でリフレッシュするこれ好きなかったらすぐ何とか…暑いとか寒いとか我慢できないでもホント砂漠好きだったらいつも行きたいとか戻りたい
屋根のないテントで
星空を見上げながら眠りにつく
ああ贅沢
そして翌朝
もう一つのライティングショーが待っていた
わあキレイ
そう砂漠には
人を幸せにする魔法がある
その技をフィリピンの山深い村の子ども達に教える
日本人がいた
日本を飛び立ちおよそ4時間
やって来たのはフィリピンの首都
いやあ〜来ましたよフィリピンマニラいやあ暑い!
年がら年中30度超えの日が多い
まさに猛暑天国
すると
あッちょっと
一体何を見つけたというのか
すごいちゃんとほら…
何やらプロっぽいカメラマンが
新郎新婦のようなカップルを撮影していた
コングラチュレーション
世界的な夕日の名所
それは大自然が生み出す壮大な光のコントラスト
幸せを手にしようとする2人は
ここで写真を撮影するのが定番なんだとか
というわけで幸せをおすそ分けしてもらった調査員
明日
フィリピン最果てのポキン村当然直行バスなどない
まずは経由地のバギオという町へ
7時間の大移動
山岳地方のバギオ
おッ寒い寒い
年間の平均気温が19度
フィリピンでは避暑地として訪れる人も多い
バギオの方が寒い
とはいえ目指すポキン村はまだまだ遠い
さらにバスを乗り換える
このジプニーと呼ばれるバスは何と…
しかも出発時間は超適当
ようやく走りだしたと思ったら
ちょくちょく止まっては荷物を積み込む
人も荷物も食料も何でも運ぶ
大切な物流システムの一つとなっているのだが
険しい山道を一見順調に走るバス
とそのとき
突如プシュ〜という
順調に走っているように見えたジプニーに
…と響く謎の音
勢いよく噴き出す空気
おおッ
こんな調子で最果ての住人の村に
たどり着くことができるのか?
こりゃ割れますよ
何と溝が薄くなって裂けるほどすり減ったタイヤでも
特に規制はないらしい
色んな意味で…
そして
バイバーイ
乗り換えの村に到着
ここからはバイクタクシーなのだが
エンジンがうなってますよ
エンジンをうならせ山道を進むこと30分
山肌に張り付くような小さな集落
こんにちはハローこんにちは
そんな秘境の村の日本人とは一体…
すると
そうですけどどうもはじめまして
この方がフィリピン…
パンクなどのアクシデントを乗り越え
30時間以上かけて
ようやくたどり着いた
調査員は今日から
志村さんのお宅に泊まらせていただくことに
いい香りがしてきましたよあッすいませんわッすごい!
キッチンには大勢の人が
実はポキン村では冠婚葬祭などの…
…がしきたり
わざわざ集まってくれたのだ
こちらが志村さんを支える奥様の…
この冷蔵庫のおかげで買いだめできるようになった
しかし食品だけでなく
どういうわけか
そんな変なことを言い出したのは
志村さんの4人の子ども達
どうやら世界の果てでも子ども達には逆らえないらしい
おかしなのはそれだけではなく
えッこれ漏れてないと思いますが
なな何と
テーブルの穴に炭火をセットし
紙の鍋をその上に直接のせてしまった
そのまま紙がくっついてないかギリギリのとこですけど
この鍋で食材をしゃぶしゃぶで食べるのが
この紙鍋親戚の人々にも大人気
そうこれは
そして
実はこの…
東京の…
そのまま現地で知り合った
彼女の実家がある
でも結婚して
苦労しないようにと
ポキン村に住むことを決意
それ以来日本に帰らず
志村さんの
こちらよろしいですか?どうぞお邪魔します
その紙作りは想像以上に
これバナナなんですか?バナナの繊維ですね
こうしたフィリピンならではの
そして欠かせないのがこの機械
バナナの幹の繊維を機械に投入
すると機械に仕組まれた大きな歯車ですり潰され
こうしてパルプをすくい上げ
乾燥させれば
さらに
それは何と
志村さんが
水着は紙をそのまま使うのではなく
いったん
もちろん全てが手作業
まずは
すると
だんだん糸状に…何回かこれ繰り返して
この短い
こうして1枚の紙から
くどいようだがこれを
紙の仙人にも負けない
氷河の街で輝く超スゴい日本人が登場
志村さんの1日は夜明け前に始まる
とりわけ日の出前の暁に照らされた風景が
一番のお気に入りなんだとか
そんなこの日ジプニーに乗り込む志村さん
何でもこれから
そこまでしてわざわざやってくるわけは
村の小学校の
志村さんの紙すき教室を
いつも子ども達は楽しみにしている
お皿を使ってパイナップルの葉をこすり
繊維を取り出す
志村さんのおかげで子ども達も手慣れたもの
ユーアーウェルカム
ふだんは寡黙な紙仙人も今日は優しい先生
そしてパイナップルの
(子ども達の歌声)
すると自然とみんなで歌い出し
作業し始めた
実はこの歌も
紙作りを教えることで子ども達に
自分が暮らすこの村の自然の素晴らしさを
実感してもらいたいと考えた
このような活動を志村さんは
それと共に
その夜調査員は志村さんにこんなことを聞いてみた
ポキンには道具もあるし
子ども達に笑顔さえあれば
たとえ物が豊かでなくても
自然の恵みで人は十分生きていける
それが志村さんの紙作りにかける
情熱の原動力
大地を削りながらゆっくりと流れる
ダイナミックなこの地球の営みに魅せられ
辺境の地に移り住んだ日本人がいる
最果て調査員が向かうのは
日本からアメリカのアトランタを経由し
続いて南米大陸
アルゼンチンのブエノスアイレスへ
さらにそこから南下してやってきたのは
しんど…もうホントに遠いおッおーッ寒い
パタゴニア地方の南端に位置する
日本とは季節が真逆でこれからようやく春を迎えようという
最果ての地である
これ?これぶつかってんじゃんほら大丈夫?ねえ「TOYOTA」って手書きじゃん
少しでも見栄えをよくしようと
さらに割れたままほったらかしのテールランプ
ヤダよこんなのヤダよだってシートないじゃん何これパーフェクトパーフェクト?
パーフェクトに不安な車
実はこれ旅行者用の
重宝されているという
空港を一歩出ると見渡すかぎり
すごい
でこぼこ道を走ること40分
あ〜ちょっと街がカラファテ?おー見えてきた
カラファテはアルゼンチン最大の湖
最果ての街
着いた
この街に
うわうわうわうわ何ここ?
実はこの周辺は
世界に注目される街なのだ
ちょっと日本人を探してるんですけど
この観光拠点でホテルを経営しているという
とりあえずそれらしきホテルをあたってみる
すごいなこれ
パタゴニアの大自然にマッチした
ここ島藤さんのホテルですか?NO
続いてはシャレた
これぐらいのでしょうねえ近づいてるのねこれは
その先ははるかに遠く
どこ?あんまりちょっと
やがて人っ子一人見当たらない
期待が不安に変わりやがてそれが確信となったそのとき
これ?
やっと見つけたのは極めて謙虚な
しかも手作り感満載の
どっから見たって普通の民家いやそれ以下にしか見えない
すいませんああどうも初めましてやっとお会いできた
このホテルのオーナーにして
ついにたどり着いた
ふと思ったんですけどこれってペンキはええこれでいいんですか?
調査員がまず
一見オシャレなツートンカラーのようにも見えるが
それにしては塗り方が中途半端なような
何で何で?その人が
カラファテでただ一人の
明らかに途中で作業を
いたる所に見られる
しかし島藤さんは言う
「細かいことを気にしていたらキリがない」
じゃあちょっとお邪魔しますねすいません土足じゃないので土足じゃない?どこ?ここで履き替えて靴はこのカーテンの中にああ分かりましたどれでもいいですいいんですかこれ使っちゃって
さすがに備え付けの家具は現地の職人には任せられず
紹介しますうちの妻の喜連です喜連さん
旅館を切り盛りする喜連さん
一つ年上の姉さん女房
すいません今ちょっと掃除中であッ今掃除中ごめんなさい掃除中だって邪魔ですよちなみにですねここのこのホテルどういうホテルなんですか?ああはいはい素泊まり?はいそうです
自然観光の拠点・カラファテで
少しでも宿代を浮かせたいという
客室をのぞいてみると
こういう感じはいはいああなるほどもう二段ベッドが置いてあってそうです旅してる人が1人とか2人とか来ますよねそういうの全部ごっちゃになっちゃうちなみにいくらぐらいなんですか?1泊?安い!安いっすね
では
同じ旅館の
さぞや豪華と思いきや
ここがお2人のそうですまたかわいい二段ベッドですけど
ご夫婦は客と同じ二段ベッドで眠り
しかも寝室だけでなく
島藤さんはどっちなの?僕上ですで喜連さんじゃあ下そうですあッなるほどそっかそっかそれでもう上で寝るときはもう
隠されているという
おお〜!リゾートホテルはい
少々みすぼらしい旅館はカラファテを代表するリゾートホテルへの
夢の第一歩なのである
最果ての地で夢を紡ぐために必要なもの
それは夫婦の強い絆と信念
喜連さんの朝はご主人のために始まる
大豆をミキサーにかけて作っているのは
そうこの街では手に入れることのできない
日本から遠く離れた場所で暮らすからこそ
ご主人には大好きな日本食を食べさせたいという
妻のこだわり
苦労して手に入れたにがりを混ぜて
丁寧に豆腐を作っていく
おもりの代わりに置くのは急須
独自の工夫と手間ひまが2人の愛を深めている
こうして作られた豆腐は
専用の木枠がないからちょっと不格好
しかし味はピカイチもちろん愛情たっぷり
世界の果てに立ち上る味噌汁の湯気
世界一愛のこもった朝食が完成
いえいえいえとんでもないですよ日本の裏側に来てこの朝食が用意されてるっていうのはすごいことだと思いますよこれ優しいなあすごい大丈夫ですか?おいしい?おいしいねホントだすごいね
実は味噌汁の味噌は
まさに手前味噌
最果ての地で夢を育むためには体が資本
手間ひまを惜しんではいけないのだ
朝食後シーツの洗濯が喜連さんの日課
それが終わると街まで
車はあるがガソリン代がもったいない
少しでも節約を心がける街までおよそ3キロ
歩けるところは歩く
こここれ?はいお店なんだ
一見民家のような建物がカラファテ流のスーパー
やっぱ野菜?そうですねこういうところでもちゃんと置いてんだね全部悪いですね結構…半分悪くなってますね
野菜は都市部から仕入れているのだがすぐに
さらにどれも
その名はコルデロ
コルデロとは何なのか?
うーわーわわわわ…すごいこれ羊丸ごと1匹そうですねうわ〜スゲエ
そのため食卓にコルデロは欠かせない
早速旅館の庭で
買ってきたばかりの子羊の肉を調理
塩だけで味付けしたパタゴニア地方の名物料理
炭火で焼き上げた子羊の肉が絶品なのだとか
どうぞわわわわいいんですか?スゲエいやすごいうん焼けました?焼けましたすんごいおいしい喜連さん焼いてばっかりじゃないですかはいいや「はい」じゃなくて喜連さんばっかりやってて島藤さん何もやってないじゃない
何もしない人ではなかった
何と日本人が握る
お寿司は日本でも握ってらしたってこと?いや全然
寿司はおろか和食の経験さえなかった
しかし日本人なら寿司だろと
何とか店を開いたものの
異国でお寿司屋さんをやることは苦難の連続だったとか
はいはいおッ
サーモンをトロとして出すしかないほど
ここでは生の
しかしそこは経験豊富な料理人
格安で手に入る
独自にあみ出したタレに漬け込んで
さらにこの
コルデロと酢飯の絶妙な
クリームチーズですかはい
中華と洋食の知恵を盛り込んだ
ネタ不足を解消する
しつこくないですねコルデロが脂っこくないからそうですねチーズ合いますねクリームチーズ
小さな宿からリゾートホテルへ
寝る間も惜しんで働いている
そこを見てへえ〜
島藤さん夫婦を
その場所に連れていってもらう朝カラファテは大雪に見舞われた
おはようございますどうもおはようございますちょっと寒い所なのでこれちょっと用意したんでぜひ着ていってそのぐらいの方がいいですそんな所に行くの?ホントに?分かりました
何やら
ご夫婦の
夜が明けても雪のやむ気配はない
一体そこはどんな所なのか
到着したのは小さな船着き場
船がこれ?これ船?何があるんだこの先に
船に乗り換えて向かう場所こそ
夫婦が
そこには
すごーい
目の前に立ちはだかる
何ですか?あれ
氷河が湖に流れ落ちるカラファテ随一の絶景スポット
アンデス山脈から流れており「生きた氷河」として
世界的に知られている
氷河って真っ白かなと思ってたら違うんですねもっと驚きますよもっと驚くの?歩けるの?
そう目指す場所は船を降りて行く氷河の真上
そこには今まで見たこともない
船を降り氷河に向かって歩く
まずは小屋でしなければならないことがある
それは氷で
準備を整えいよいよ氷河の上へ
そこは一体どうなっているのか
ちんさんそうなんですかええ
その先にあったのは
青い氷の穴
絶えず動いている
どこまでも続く青の世界は
氷河に立たなければ見ることのできない絶景である
さらに氷河には島藤さんお気に入りの
ここでしか味わえないお楽しみがあった
それが
やっぱ冷たいすごいすごい
この地球の
ここにある
そしてこれ
ペリトモレノ氷河名物
カラファテの実で作ったお酒?それをこの氷河の氷と一緒に飲むってこと?スゲエすごいねじゃあすごい氷河の氷でおいしいまたこの氷だからおいしいのかなこれねえ氷河だもん何か贅沢だなあ高い!?それはすごいね大浴場で露天風呂もあってじゃあそのホテルでゆっくりさせていただきますね次はお願いしますよホントに
世界の果てで共に手を取り合い
理想のリゾートホテルを目指す島藤夫婦
全長30キロに及ぶ雄大な氷河も
アンデスの山頂に降った
たったひと粒の水から生まれるように
2014/09/16(火) 19:00〜21:24
MBS毎日放送
世界の果ての日本人12[字]【世界を変えようと頑張る熱い日本人に密着!】

カンボジアの子供に初の水族館を!夫支え日夜働く妻の純愛▽気温50度超え!砂漠に温泉をスゴ腕女将▽南の楽園亡き妻とウミガメの感動秘話▽南端寿司職人絶賛氷河の天然水

詳細情報
お知らせ
過去放送した5カ国。カンボジア・ロタ島・フィリピン・エジプト・アルゼンチンを放送。ロタ島には追加取材で現在の最果て住人の元に訪ねます。あの時GPSを着けて海に離したウミガメの行方は果たして・・・?
番組内容
辺境で輝く凄い人SP 世界変えようと頑張る熱い日本人に完全密着
▼カンボジアの子供に初の水族館を!夫の夢支え日夜働く妻の純愛
▼気温50度超え!箱根飛び出し砂漠に温泉を作ったスゴ腕温泉女将
▼南の楽園に恩返し!志なかばで逝った妻とウミガメの感動秘話!
▼南端寿司職人が絶賛絶景氷河の天然水
出演者
【レポーター】
山咲トオル
渡辺めぐみ
スマイリーキクチ
ミスターちん
にしおかすみこ

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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