東京DOGS #05 2014.10.03

(大友)宮田淳二。
神野の組織の幹部だ。
(奏)この男覚えていないか?
(由岐)こんなに一緒にいるのにやっぱわたしなんか神野ってやつを追い詰める道具でしかないんだね。
(吉村)女の記憶戻るの待ってるだけじゃ芸がねえだろ。
状況あおって潜伏してる神野をあぶり出すんだ。
(堀川)ああすいません。
(マルオ)いねえ!?
(吉村)もしかして何か思い出したとか?
(由岐)うん。
少しね。
(吉村)なら飯行こうよお祝いに。
(奏)仕掛けてきたか。
神野。
(警察官たち)せーの。
ちょっと待ってください。
もしもし。
(マルオ)おう。
アメリカの先生。
どうした?
(マルオ)帰ってきたら由岐ちゃんがいねえんだよ。
何!?堀川は!?
(マルオ)さっき真紀ちゃんにGPSで捜してもらったんだけど圏外なんだよ。
由岐がバイト先を出たのはいつだ!?
(マルオ)2時間前。
あの吉村ってやつと一緒だ。
堀川が行きそうな所を当たってくれ。
俺も心当たりを当たる。
(マルオ)了解。
ありがとうございました。
もしもし。
どうなってるんだ!?マルオ!
(マルオ)シッ。
(舌打ち)心配したよな。
(シゲオ)じゃあ総長。
俺失礼します。
あっ。
(シゲオ)はい?本当にありがとうな。
お前が見つけてくれて助かったよ。
こういうときお前は頼りになるよな。
(シゲオ)あざーっす!あっ。
来週のスッチー合コンの件なんですけど。
あざーっす!由岐ちゃんが起きんだろうが!帰れ!
(シゲオ)ちょっと総長。
最近合コンについて軽く考え過ぎですよ!いつか泣きをみる…。
あざーっす!いいから帰れ。
帰れよ。
帰れよ。
(シゲオ)あざーっす!帰れ!
(シゲオ)あざーっす!ハッ!
(シゲオ)ありがとうございました。
堀川起きろ。
起きろ堀川!
(堀川)えっ?どういうことだ?
(堀川)ああ。
すいませんでした。
あの吉村君と飲んでたんですけど。
いや。
あいつめっちゃ楽しいやつで楽しかった。
つい飲み過ぎまして。
なぜ連絡してこなかった?
(堀川)由岐ちゃんが連絡したら死ぬって。
ナイフとフォーク突き付けて言うんすもん!『くいしん坊!万才』じゃん。
松岡修造じゃん。
『くいしん坊!万才』の時点で死ぬ気がないということを見抜くべきだ。
(堀川)何か高倉さんに心配させたいさせたいって。
ホント俺…。
ミスばっかりで!ミスばっかりで…。
何だよ。
何だよ。
お前よ男20代にして泣くなよ!えっ?ど…どうしたの?
(由岐)帰ってきてほしかったら土下座しなさいよ!えっ?由岐ちゃんもう帰ってるよ。
(由岐)お前なんか大っ嫌いなんだよ。
早く土下座しなさいよ!土下座!早く土下座し…。
(由岐・マルオ)あっ!やーっ!やめろ!また投げられた。
女の子だどじ。
ううう…。
すまん。
ホントに背中は駄目だ。
(由岐)ハァー。
すいません先生。
酒臭いですか?
(ゆり)うん。
臭い。
でも大丈夫。
で?その家には合鍵で入ったの?
(由岐)あ…。
はい。
(ゆり)その後クロゼットに隠れたんだ?はい。
(ゆり)なぜだろう?分からない。
(ゆり)そのクロゼットの中からある男が銃を突き付けられているのを見た。
そうです。
由岐の身内は日本にいる姉一人だけです。
合鍵で入ったということは恋人の家という可能性が高い。
(ゆり)そうね。
由岐ちゃんアメリカに恋人いたんだ。
銃を突き付けられた男は恋人じゃないのか?そうなのかな。
恋人が殺される瞬間を目撃したとすればそのショックは大きいはずだ。
記憶を失うほどであっても不思議はない。
(ゆり)もう一歩よ由岐ちゃん。
その男が誰なのかさえ分かれば全ては蘇るはず。
由岐。
よく考えろ。
思い出すんだ。
思い出せるならとっくに思い出してるよ。
ホントはもう全て思い出しているんじゃないのか?どういう意味?おい。
お前自身がその殺しにかかわっているという可能性もある。
(ゆり)高倉さん。
あなた…。
誰かをかばっているんじゃないのか?思い出したのなら全部話せ!隠すな!
(由岐)いいかげんわたしのこと信じてよ!あっ。
由岐ちゃん!由岐ちゃん。
これ。
気にすんなよ由岐ちゃん。
あいつ後で俺がぼっこぼこにしといてやるからさ。
由岐ちゃんが人殺しにかかわったとかあり得ねえっつうの。
ねえ?由岐ちゃん。
元気出ないなら少し休んでく?ここで。
(由岐)ざけんな!ウーフ!ウーフー!何で?ここ喫茶店だよ。
ちょっと変わった喫茶店よ。
そこまで記憶失ってねえっつうの。
エヘッ。
よかった。
いつもの由岐ちゃんにカムバック。
ありがとねマルオ。
しっかしいい天気だなぁ。
こんなとこでうろうろしてんのがもったいねえよな。
うん。
そうだね。
あっ!今度さ非番のときにさどっか行っちゃう?ピクニック的な?ああ。
まあ。
的な?冗談。
行こうよ。
マジで!?マルオがいればあの堅物も何も文句言わないし外に出た方が刺激になっていいんでしょ?・「そうだよ〜それだよ〜」ワンツーワンツースリーフォー。
・「丘を越え行こうよ口笛吹き…」ドンドンスカダン由岐ちゃんカモン!・「ホニャラララ〜ホニャララ〜ホニャラララ…」駄目だ。
全然覚えてねえの。
(由岐)えっ?
(舞島)遅いマルオ!ああすんません!
(大友)まあしゃあないわな。
(舞島)しゃあない。
(大友)家出少女を保護してもらいたい。
松尾玲子17歳。
居場所は分かってんだが両親の説得じゃ戻らないんでわれわれが乗り出すことになった。
ちょっ。
待ってください課長。
(大友)うん?これは少年課の仕事っすよね?何でわざわざ俺たちが?
(大友)いや。
その説明はこれからだ。
(舞島)これからよ。
(大友)この家出場所にちょっと問題があってなぁ。
(舞島)彼女の居場所はモデル事務所のヴィンテージ。
(益子)おお。
ヴィンテージって聞いたことあるよ。
女優やファッションモデルを多く抱える有名事務所で以前から売春斡旋の噂があるって。
(鈴江)おお。
その家出少女の捜査を口実に捜査をするわけですね。
(大友)売春斡旋の確証をつかんで摘発に踏み切りたい。
(一同)はい。
(大友)マルオ。
お前は奏と一緒に事務所に聞き込み。
喜べ。
カワイイお姉ちゃんがいっぱいいるぞ。
あっ。
すいません課長。
俺そういうの卒業したんすよ。
おめでとう。
奏。
はい。
その事務所売春のほかに麻薬斡旋の疑いもある。
麻薬?神野が絡んでる可能性がある。
用心していけ。
分かりました。

(女性)おはよう。
(女性)おはよう。
(女性)ねえ?写メ撮ろう。
(女性)いいよ。
写メ撮ろう。
(女性)いいよ。
すごいいいよ。
(女性)ブログに載せよう。
(社員)お待たせいたしました。
あっすいません。
ありがとうございます。
あの。
何で飲み物牛乳なんですか?
(三島)うちのタレントがCMをさせていただいてるものですから。
ああお待たせしました。
社長の三島です。
ああー!あの「ギュ〜〜っとしぼってモ〜最高・」ってやつですよね?
(三島)はい。
そうです。
ほら。
あーっ!まりもちゃん!知ってる!知ってる!
(三島)ありがとうございます。
マルオ。
これはもはや巨乳っていうよりも爆乳って域ですよね!?マルオ!えっ?巨乳か爆乳か今必要か?別に。
三島社長。
本題に入らせていただいてもよろしいでしょうか?どうぞ。
こちらと契約なさっている松尾玲子さんに…。
(三島)ああ。
彼女は契約はまだでして。
研修扱いですね。
そうですか。
その松尾玲子さんにご家族から捜索願が出てるのはご存じでしょうか?そうでしたか。
いや。
何も知らずに事務所の宿泊施設に置いてあげたんですが。
浅はかでした。
本人に会わせていただけますか?もちろんです。
さっき顔を出すと連絡がありましたんで。
すぐにあちらのレッスン室に来ると思います。
ありがとうございます。
おおー。
大丈夫。
俺に任しとけって。
はい!みんな注目!社長やマネジャーが聞いてないところで1つ教えてくれるかなってことで君ちょっといい?あのねドラッグとかそういう話。
(モデル)いやぁー知らないっす!ドラッグとか売春とか。
声でかいよ!
(モデルたち)えーっ!?
(モデル)すいません!あっし超声でか子で有名なんで。
ハハハ。
ホントは何か知ってんだろ?マジガチで知らないっす。
どんなことでもいい。
教えてくれないか。
ってゆーかー!あなたのこと教えてください。
なんちゃって。
(モデル)バーカ!あんた何言っちゃってんの?まじめに答えてくれないか。
マジ好きっす。
刑事さん。
(モデル)だから何言っちゃってんのって!はい!はいみんな静かに。
落ち着いてね。
(モデル)ちょっと刑事さんあの。
えっ?
(モデル)サインもらってもいいっすか?マジかよ?
(モデルたち)いいなー。
何しようとしてるんだ?だよね。
そりゃそうだ。
返す。
(モデルたち)えーっ!?何でー?何とかしろ。
聞き込みにならない。
何とかしろ。
聞き込みにならない。
(モデル)クール!超クールなんですけど!
(モデル)カッコ良しなんですけどー!
(モデル)やっぱ刑事さんも紅茶がぶがぶ飲むんすか?何だ?それは。
亀山君事件です。
超ウケるんですけどー!
(モデルたちの笑い声)ここは任せた。
あっ!ちょっ。
こんなとこつぶれちゃえばいいんだ。
てめえ面倒なこと押し付けんじゃねえよ。
ちょっとうれしそうだっただろ。
はあ…?うれしそうじゃねえし。
そう言ってる口元が緩んでいるんだ。
確かに全ての女に優しいマルオだけどよ大人の女が好みなのよ!本当にいらない情報だなぁ。
松尾玲子ちゃん?警察だ。
もう逃げないで。
お兄さんたち怖くないから。
でもこっちのお兄さんはちょっと怖いから。
(玲子)帰りません!わたし帰りませんから!ご両親が心配しているんだ。
そんなの関係ない!おっと。
小島よしお?古い古い。
よっ。
よっ!
(玲子)あっ。
離して!離さない!絶対君を離さない!
(和之)二度とモデルになりたいなんて言うな。
お前はちゃんと勉強して大学に行くんだ。
(玲子)人の話をちゃんと聞いてよ!事務所はちゃんと受け入れてくれてるんだよ。
頑張ればモデルにもなれるし女優さんにもなれるって言ってくれたんだよ!
(順子)夢みたいな話はやめなさい。
うまいこと言われてるだけなんだから。
どうして信じてくれないの!?玲子ちゃん。
あのね。
あの事務所は売春斡旋の疑いがあります。
はっきり言っちゃうパターンね。
そんな。
売春斡旋について何か知っているんじゃないか?
(玲子)知りません。
少しでも事務所に出入りしていたなら内情は分かるはずだ。
知らないって言ってるでしょ!もう分かった。
玲子ちゃんは知らない。
大丈夫。
こっちで調べるから。
(和之)刑事さん。
はい?
(和之)このことは学校には内密にお願いできますか?そんな売春を斡旋しているようなとこに玲子が出入りしてたなんて知れたらどんな噂が立つか。
分かりました。
(舞島)次マルオ。
えー松尾玲子からは証言取れませんでした。
高倉刑事の女心をまったくつかまない聞き込みに「知らない」の一点張りでした。
高倉。
いいかげんに女心も理解しな。
はい。
(大友)軍隊出身のやつに女心は無理だよ。
あんたには無理よ。
秋の空もね。
次鈴さん。
(鈴江)はい。
えー玲子の恋人らしき男を調べました。
安藤友秋。
モデル事務所ヴィンテージのスカウトマンをしてます。
玲子とは渋谷でナンパしたときからの付き合いのようです。
(益子)この安藤という男ですが渋谷原宿で10代の子供を相手に薬物の売買をやってるそうです!
(舞島)こんなチャラ男が渋谷原宿で売買できないでしょ?そうですよ。
暴力団が黙ってないでしょ。
それが好き放題やってる!何かもっと強いバックがついているか。
おっと。
ここで神野かよ。
(大友)いやぁ分からんな。
少し安藤を泳がしてみるか。
益子。
安藤をつけてくれ。
(益子)分っかりました!よし!ほかも調べ進めてくれ。
(一同)はい。
お前はいい。
いや。
しかし…。
宮田の死体から手帳が見つかったんだろ?今日は手が足りてる。
心配すんな。
ありがとうございます。
先生!先生。
さっき由岐ちゃんからメール来てさ今夜鍋作んだけど何鍋がいいかって。
ああ。
最近だとカレー鍋とかトマト鍋なんつうのもあんのよ。
俺はいい。
えっ?あっ分かった。
由岐ちゃんにびんたされていじけてんだろ?なあ。
どこ行くんだよ?やぼ用だ。
やぼ用って何よ?やぼ用はやぼ用だ。
お前には関係ない。
俺とあんたの仲だろ。
そんなことを言われる仲になった覚えはない。
うん。
確かにそうだ。
だけどさ俺は一刻も早く…。
いらっとくるねぇ。
(中尾)ううっ…。
(中尾)ボスを追ってるっていうからおっさんかと思ったよ。
もう教えてくれていいだろ。
俺の連絡先どこで聞いた?宮田っていう男知ってるな?
(中尾)ああ兄貴か。
アメリカにいたころ色々と世話になった。
死んだよ。
神野がやったのか?宮田は組織を裏切ったか?待て!
(中尾)俺を守れるか?どういうことだ?
(中尾)組織から足を洗いたい。
女が妊娠した。
やくざの父親なんて子供がかわいそうだろ。
ボスの情報を流す代わりに警察で俺のことを保護してくれ。
分かった。
裏切ったのは兄貴を殺したやつだ。
内部抗争か。
(中尾)ボスを裏切ったやつが日本にいる。
兄貴はそいつを捜しに来た。
俺は組織の下っ端だ。
それ以上は知らねえ。
神野の居場所は?下っ端が知るわけねえだろ。
顔も知らねえよ。
その程度の情報じゃ交換条件にはならないな。
待て!ほかにも情報はある。
ちょっと待て。
もしもし。

(京子)奏ちゃん。
ママです!はい。
どうしました?・
(京子)奏ちゃん覚えてるの?今度の月曜日。
はい。
覚えてます。

(京子)おすしを取る?もしあれだったら最近パエリアを出前してくれる所があるんだけど。
パエリアはどうでしょう。

(京子)いつもおすしだからね。
ことしは少し変わった…。
今すごく大事な話をしているんです。
すぐかけ直します。

(京子)連絡してこないとおすしになるわよ。
大丈夫なのか?大丈夫だ。
ハァー。
うちの組織と新宿を拠点にしてる組織が取引をするって話だ。
3日後。
場所は川崎。
あいつ何なんだよ。
何か内緒で動きやがって。
(堀川)高倉さんには高倉さんの考えがあるんですよ。
(由岐)自分勝手なだけだよ。
そうだよ。
あいつひっどいよね由岐ちゃん。
(由岐)はい。
最悪です。
(真紀)高倉さんけちょんけちょんですね。
人のこといっつも見下してさ。
そろそろ俺も頼りになることぐらい分かれっつうの!
(堀川)何かいいなぁ。
何がだよ?いや。
相棒気遣うなんてすっかり名コンビじゃないっすか。
はあ?俺はただ神野の事件さっさと片付けてあいつに早くアメリカに帰ってほしいんだよ!マルオさんもともと俺と組んでたのになぁ。
俺だって早く戻りてえよお前とのコンビに。
(真紀)ああ大丈夫ですよケイちゃんは。
わたしがいれば。
いや。
それとこれとは。
(堀川)そうだな真紀。
そうなのかよ。
野菜なくなったね。
切ろうか。
手伝おうか?それ。
(由岐)うん。
(堀川)おっとっとっと…。
(由岐)フゥー!ネギかしら?ネギかしら。
(由岐)ニンジンかしら?ニンジンかしら。
これまず洗えばいいよね。
(由岐)うん。
ありがとう。
(真紀)マルオさん完ぺきにいかれてるな。
(堀川)えっ!?由岐ちゃんに?
(真紀)うん。
(堀川)嘘だろ。
(真紀)ただ由岐さんはマルオさんじゃないなぁ。
(堀川)えっ?誰が好きなの?えっ?誰よ?誰よ?ああ。
吉村君じゃなくて?たぶん…。
ただいま。
(京子)おかえりなさい。
(京子)ホントによかった。
ことしは奏ちゃんがいてくれて。
(カリン)お兄ちゃん忘れてたでしょ?パパの命日。
忘れるもんか。
(京子)一緒にお墓参りも行けるでしょ?うん。
(中谷)お母さん。
僕も伺います。
またお前か。
(京子)あら。
うれしいわ中谷君。
パパも喜ぶと思う。
喜びますかね?
(京子)そう。
それで昼電話したでしょ。
おすしかパエリアか。
ああ。
(中谷)僕は個人的にパエリア好きですけどねぇ!もしもし。

(中尾)どうも。
この前お会いした者ですが。
どうした?
(カリン)お兄ちゃん!このままだとパエリアになっちゃうよ!・
(中尾)大丈夫なのか?
(京子)奏ちゃん!ピザっていう案も出てるわよ。
うん。

(中尾)忙しいようだな。
大丈夫だ。
続けてくれ。
(中谷)お兄さん!ピザってベタっすよね?パエリアでいい!もしもし。

(中尾)取引の日取りが急に変更になった。
警察の動きを警戒してよくあることだ。
いつになった?・
(中尾)まだ分からん。
分かったら連絡する。
頼む。
ハァー。
(吉村)取引か。

(下山)確実な情報です。
時間と場所も間もなく調べがつきます。
(吉村)神野の情報は?・
(下山)すいません。
まだ確かなことは。
やつが生きてれば取引に現れるか。
(由岐)聞かないの?今日は何か記憶戻らなかったのかって。
戻ったのか?いいえ。
分かった。
ねえ?何だ?やっぱいいや。
何だ?言ってみろ。
マルオが心配してたよ。
何しに行ったんだろうって。
知る必要のないことだ。
何?その言い方。
気に掛けてもらってんのに。
あんたも少しは考えなよ人の気持ち。
早く寝ろ。
お父さんか。
安藤が麻薬の売人?聞いたことありませんか?いや。
まったく聞いたことありませんね。
ああどうぞ。
失礼します。
いやー。
彼はまじめにうちのスカウトとして働いてくれてます。
今『ティーンエイジ』という雑誌で人気モデルのミサキというモデルも安藤が原宿でスカウトしてきたんです。
優秀なんだ。
もし彼が麻薬を売っていることが本当なら即刻首にしますよ。
貴重な情報ありがとうございます。
すぐにでも確認を取ります。
彼が渋谷原宿で売人ができるようバックアップしてるのがこちらの事務所ということはありませんか?本気でおっしゃってるんですか?はい。
あり得ません。
われわれはごくごく健全な事務所です。
どれだけのモデルや女優を抱えてると思ってるんです?
(三島)ご苦労さまでした。
では失礼します。
失礼します。
あれ?玲子ちゃん?
(玲子)あっ。
駄目だよ玲子ちゃん。
パパとママが心配するよ。
(玲子)嫌!放して!
(三島)玲子君!ご両親の承諾を取らずに来たんだろう。
ちゃんと理解してもらったらまた来なさい。
社長。
わたしのこと才能あるって言ってくれたじゃないですか。
親もちゃんとモデルの仕事を始めたら理解してくれます!行くぞ。
(玲子)嫌って言ってるでしょ!放して!もう少しで夢がかなうんだから。
わたしのことはほっといて。
いいかげんにしろ。
(玲子)何で分かってくれないの!?あなたにも夢ぐらいあるでしょ!この人そういうこと分かんないかも。
甘えるんじゃない。
こういうのは読めるんだけどね。
ほら。
帰るぞ。
うん?何したんだよ?行くぞ。
(鈴江)さてとどういうことですかね?あの女を誰かに紹介してれば即引っ張れる。
(鈴江)1人で出てきたところで引っ張りますか。
そうですね。
(鈴江)最近さすがに走れないんで走ったらよろしくお願いします。
そんなことよりうちの子供週末のピクニック俺には来るな。
友達と水入らずがいいって言いだして。
お悩みですね。
やっぱ来るんだなぁ親離れってのはね。
もう二度とないようにしてください。
(和之)ああ。
ちゃんと一度話し合ってください。
もし玲子ちゃんがあきらめられないなら事務所はほかにもたくさんありますから。
(順子)ありがとうございました。
失礼します。
もしもし。
(中尾)すまない。
連絡がぎりぎりになった。
取引が今夜になった。
どういうことだ?
(中尾)あっちも警戒してる。
情報が遅れた。
1時間後だ。
分かった。
どこ行くんだよ?先生。
神野だろ!ねえ?鈴さんとこ何歳のとき?言うこと聞かなくなったの。
うちはずっといい子でしたね。
(益子)ずっと?ああ!ちょっちょっ。
どうしました?何があったんです?
(女性)一緒に入った人が急に。
安藤が?
(益子)おい!おい安藤!おい!どうした?おい安藤!
(係員)どうされましたか?
(益子)救急車お願いします。
(係員)分かりました。
おい安藤。
しっかりしろ!安藤!俺だよ俺。
なぜついてきた?神野をとっ捕まえてえんだよ。
んであんたを早くアメリカに追い返してえんだよ!お前の手に負える相手じゃないんだ。
1人でやるよりはましじゃろがい。
「じゃろがい」って何だ?なまりだよ。
「だろうが」のなまりだよ。
生まれはどこだ?東京だよ。
じゃあなぜなまった?もう勢い。
何かニュアンスで出ちゃった。
勢いで物を言うな。
行くぞ。
ゴー。
どうした?おかしい。
俺が援護する。
お前が先に行け。
低くなれ。
死にたいのか。
どこでかぎつけやがった。
先生。
おい。
どうした?
(中尾)どうやらバレたらしい。
バレた?あんたに情報流したことだよ。
やっぱ組織は裏切れねえなぁ。
おい!中尾!しっかりしろ!中尾。
口封じか。
(銃声)
(銃声)場所は分かるか?ああ。
俺がおとりになる。
確実に落とせ。
任しとけ。
(銃声)伏せろ。
手伸ばせ。
(男性)ああ…。
早く伸ばせ。
おとなしくしろ。
お前にはまだ話してもらわなきゃいけないことがあるんだ。
ほら。
歩け。
(銃声)ああっ。
うわあーっ!
(銃声)うっ。
ちっ…。
神野か。
ああー。
すいませんでした。
(大友)まっ刑事をやってりゃあ色々あるさ。
安藤はどうなった?
(益子)重体です。
鈴さんが病室ついてます。
何かあったんですか?クスリで意識不明だ。
(大友)売人やってた安藤がクスリの量を間違えるわけがない。
これは誰かにつかまされたな。
(舞島)安藤から秘密が漏れることを恐れたモデル事務所が強い覚せい剤を渡したとみるべきでしょうね。
そうだな。
(舞島)そうだってよ。
(大友)安藤が生還すれば事情は明らかになるんだが。
取りあえず待つしかないでしょう。
(大友)そうだな。
安藤が狙われた。
どうした?
(三島)わたしは君は絶対に売れると信じてる。
どうしても今夜紹介したい編集者がいるんだ。
遅くて悪いが出てこれるかい?
(玲子)はい!すぐに行きます!
(三島)遅くにすまなかったね。
(玲子)あっいいえ。
全然大丈夫です。
(三島)相手先も喜ぶよ。
ああ。
これでわたしデビューできるんですか?ああ。
(玲子)ああー。
(ブレーキ音)窓開けろ!はい出てきて。
エンジン切れ。
キー外せ。
両手を窓の外に。
キー投げろ。
手上げろ。
伏せろ。
早く伏せろ。
早く降りろ。
(玲子)えっ?早くしろ。
さあ早く出るんだ。
(玲子)あっ!?ヤベっ。
うん!うっ!
(三島)銃を捨てろ。
早く捨てろ。
(玲子)ああっ!
(三島)車を出せ!よしっ!よしっ!よしっ!
(玲子)嘘でしょう!?分かったか?これがこいつらの本性だ。
危なかったねぇ玲子ちゃん。
警察に目をつけられたお前が邪魔になったんだろう。
夢破れて自殺したと見せ掛けるのがこいつらの狙いだ。
そういうやつらなのよ。
(玲子)何でここが分かったの?GPSを仕掛けておいた。
すごいでしょう?早く乗れ。
玲子ちゃん。
こっちおいで。
前に乗りな。
俺にも夢がある。
一人の男を捕まえたい。
ただそれだけの夢だ。
だが俺は捜査から外された。
でも俺はあきらめない。
少しずつ違う道でやつに近づいてみせる。
それ…。
わたしのこと慰めてるの?別の道もあるってことよね?フッ。
フフッ。
あなたって話下手ね。
よく言ってくれた。
話します。
事務所のこと。
やりゃあできんじゃん。
これであんたも女口説けるぜ。
そうか。
分かった。
(大友)安藤が意識を取り戻したそうだ。
そうですか。
安藤松尾玲子の証言と社長社員の自供で全てが明るみに出るだろう。
マルオは?松永由岐のところに戻しました。
そうか。
あしただったな。
はい。
神野の手掛かりを父への手土産にしたかったんですが。
まあ焦るな。
またチャンスはある。
あしたはゆっくり休め。
しかし…。
今のお前はその方がいいよ。
ほら。
あっ。
すいません。
ありがとうございます。
うん。
あっ。
ああ。
こういうとこ行って…。
(いびき)ねえ!そんなに疲れててあしたホントにピクニック行けんの?疲れてない疲れてない!全然行ける!やる気満々!ピクニックのために有給まで取ったんだぜ?ホントに?満々。
何よ?これ。
あっ。
おかえり。
おかえり。
何?あれ。
まあ色々あったのよ。
ほっとこ。
色々って何よ?いや。
まあ色々よ。
・あっ。
ごめんなさい。
電話できなくて。
・あしたは必ず行くよ。
うん。
えっ?あっ。
好きだよ。
女!?あいつに女なんかいるわけないじゃん。
いや。
たまに電話してくるやつがいるんだけどさ。
かたくなに隠すんだよ誰だか。
えっ?えっ!?おかしいよそんなの。
でも電話がさぁ…。
絶対にない。
絶対にないって。
ううっ。
何でそんなむきになんの?あっ。
(ドアの閉まる音)ねえ?これついてく必要あんの?ピクニックが台無しじゃん。
シーッ!ねえ?ううー。
(由岐)ああー!ちょっと。
うわー。
痛っ!
(受付)いらっしゃいませ。
1名お願いします。
(受付)870円になりますね。
釣り趣味なの?意外。
1人で?後から来るんじゃねえの?女が。
出てこい!いるのは分かってるんだ。
さっさと出てこい!お…女来るんだろ?邪魔しちゃ悪ぃよ。
女?バカな。
(由岐)えっ?でもだって昨日電話で「好き」って。
好き?ああ。
ピザがな。
(マルオ・由岐)ピザ!?あんたさぁ何でずっと黙ってんの?父の命日なんだ。
釣りが好きでなよくここにも2人で来た。
神野に撃たれた日は川に釣りに行った。
神野に撃たれた?あの日も全然釣れなくてな。
魚釣るより犯人捕まえる方が楽だなんていう話をしていた。
神野の背中ははっきり覚えている。
由岐。
お前は自分の夢も覚えていないのか?
(由岐)覚えてるわけないじゃん。
すまなかった。
少し焦っていたのかもしれない。

(由岐)あっ。
あっ!あっ!来た来たよ!おっ。
(由岐)ほらっ!ああー!すごい!釣れたよ奏!今日は釣れたよ。
当たり前じゃん釣り堀だもん。
ちょっと。
(由岐)ああー。
ちょっとマルオ。
了解。
(由岐)お願い。
よいしょー!やったー!やったー!見ろよ堅物さん。
(由岐)ハハハ。
マルオフィッシュ。
(由岐)えっ?えっ!?わたしが釣ったんだから。
そろそろ由岐ちゃんバイト終わる時間じゃね?ああ。
じゃあさ迎えに行くついでにさ飯でも食っちゃう?そうだな。
おっ!のっかる?珍しい。
何してんの?
(由岐)うん?ああ。
何か少しでも思い出せればなぁと思って。
どうしたの?急に。
(由岐)急にってわけじゃないよ。
ずっとやってるの。
記憶戻し作戦。
そっか。
(店長)由岐ちゃん。
オーダーお願いします。
(由岐)はーい。
(店長)奥のお客さま。
(堀川)かなり板についてきたなぁ由岐ちゃん。
そして俺も。
うれしいやら悲しいやら。
ハハハ。
いらっしゃいませー。
(由岐)少々お待ちください。
神野。
神野さん。
(堀川)由岐ちゃん!
(店長)由岐ちゃん?
(堀川)由岐ちゃん!
(店長)由岐ちゃん!
(堀川)由岐ちゃん!
(救急車のサイレン)
(堀川)由岐ちゃん!由岐ちゃん!由岐ちゃん!由岐ちゃん?2014/10/03(金) 15:53〜16:48
関西テレビ1
東京DOGS #05[再][字]

「家出少女の口説き方」
小栗旬 水嶋ヒロ 吉高由里子 勝地涼 大塚寧々 三浦友和

詳細情報
番組内容
 高倉奏(小栗旬)は殺害された神野の組織の幹部、宮田淳二(高杉亘)の手帳から中尾(坂田聡)と接触。
 奏と西岡ゆり(ともさかりえ)は、松永由岐(吉高由里子)が思い出した銃を突きつけられた男は、彼女の恋人の可能性があると意見を一致させる。さらに記憶を思い出させようと焦る奏に、由岐は自分を信じて欲しいと怒る。
 特殊捜査課に家出少女の保護依頼が来た。少女の名は松尾玲子(近野成美)。
番組内容2
玲子が身を寄せるモデル事務所には、売春と麻薬斡旋の疑惑があった。
 奏と工藤マルオ(水嶋ヒロ)がモデル事務所に行くと、社長の三島(風間トオル)が出迎えた。奏たちが玲子の件を切り出すと、三島は家出少女だとは知らなかったと言い、すぐに引き合わせる。
 玲子の恋人らしき男が割れた。件のモデル事務所のスカウトマン、安藤友秋(氏家拓朗)だ。安藤は、渋谷や原宿でティーン相手に麻薬売買を行っていた。
番組内容3
 奏とマルオは安藤の件を三島に話す。すると三島は、安藤が麻薬売買を行っているなら即刻、クビにすると言う。奏たちが事務所を出ようとすると玲子と鉢合わせ。2人が再び玲子を彼女の実家に連れ帰ると、奏の携帯に中尾から1時間後に麻薬取引が行われると連絡が…。
 奏はマルオと麻薬取引の現場へ。奏が現場の異常さに気づいた時、横たわる中尾を発見!!
出演者
小栗旬 
水嶋ヒロ 
吉高由里子 
勝地涼 
東幹久 
志賀廣太郎 
臼田あさ美
 ○ 
ともさかりえ
 ○ 
水上剣星 
矢崎広 
川口春奈 
吉村卓也
 ○ 
田中好子(特別出演) 
大塚寧々 
三浦友和
原作・脚本
【脚本】
福田雄一
監督・演出
【演出】
成田岳 
石井祐介

【プロデュース】
鹿内植
音楽
Rita−iota 

【主題歌】
「ふたつの唇」EXILE(rhythm zone)

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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