アニメ・信長協奏曲【小栗旬・柴咲コウの月9ドラマは10月13日からスタート!】 2014.10.03

(長政)本日よりわが敵は織田信長である!
浅井長政のまさかの裏切りにより窮地に追い込まれたサブロー
しかし秀吉たちの活躍で辛くも難を逃れ京に退却
(サブロー)浅井と戦って勝つ。
俺は天下とらなきゃいけないからね。
しかしそれは厳しいいばらの道の始まりでした

(堀)殿。
ん?ああ久ちゃん。
サブローの世話係堀秀政
通称久太郎
(堀)竹中殿が参られました。
おお!半兵衛ちゃん帰ってきた?
(半兵衛)近江鎌刃城主堀秀村。
殿への内応を約束いたし申した。
これで浅井家討伐への道は開けたかと。
うん。
ありがとう半兵衛ちゃん。
ご苦労さま。
(ミッチー)竹中殿に調略を命じておられたのですね。
うん。
(恒興)殿ではついに…。
うん。
出陣します。
小谷城か…。
あの山全体が城なんだもんね。
つくづく戦国時代の人たちってすごいよね〜。
機械もないのに山削って城造っちゃうんだもんな〜。
(恒興)こんな所で何を関心しておられるのですか。
(柴田)殿あの城を落とすは難しゅうございまするぞ。
そうね〜無理だろうね。
今城攻めしても。
(浅井兵)あっ…おお!
(お市)あそこに織田軍がおるのじゃな?あっ…はい。
ハァ…。
(浅井兵)おっ…。
兄上〜!!あっ?おいっちゃん?はっ?いや何か今おいっちゃんに呼ばれた気がしたんだけど…。

(長政)兄の元に帰りたくなったか?お市。
(浅井兵)殿!城下に火が!燃えておりまする!わしを城外におびき出すための挑発か。
長政殿降伏いたしましょう。
(長政)待っておれお市。
こたびの戦こそ信長の首を手土産に持ってまいるぞ。
(お市)いりませぬ!殿。
浅井は城から出てくる気配ありませぬ。
やはり誘いには乗らぬか。
う〜ん…。
よし作戦変更。
えっ!?横山城に行こう。
小谷での戦を早々に諦めたサブローは浅井家の重要な支城である横山城を包囲
(磯野)殿横山城が攻められておりまする。
(磯野)救援に向かわねば。
(遠藤)あそこを奪われれば痛手にござりまする。
朝倉義景殿の援軍を待つのだ。
誰一人無駄死にさせるわけにはゆかぬ。
しばしの辛抱じゃ。
機は必ず来る。

(小姓)殿。
朝倉さまが参られました。
(朝倉)朝倉軍総大将朝倉景健にござる。
越前より1万の兵を率い参陣つかまつった。
義景殿に来ていただけると思うておったのだが…。
(朝倉)それがし主君義景より今回の軍を一任されてござる。
共に死力を尽くし戦いましょうぞ!
そのころサブローたちの元にも援軍が駆け付けていました
お〜来てくれたの?家康君!
(家康)はい。
わずか5,000の兵なれど多少のお力になれればと。
ありがとう。
三河の人たちは強いから心強いよ。
恐れ多いお言葉にござります。
しかし朝倉はなぜ当主が出陣せぬのだ。
お互い織田にあらがう者としてこの戦の重要性は同じはず。
来ぬものは仕方あるまい。
員昌。
直経。
そなたらが頼りじゃ。
ひたすら信長の首を狙え!
(磯野・遠藤)はっ!
こうして浅井朝倉両軍は大依山に布陣
ついに織田軍の前に姿を現したのです
(利家)出てきましたな浅井長政。
うんうん。
遠くてよく見えないけど。
(佐々)やはり浅井は朝倉の援軍を待っておったのですな。
よし。
横山城攻めもいったんやめてみんなに戻ってきてもらわないと。
このままじゃ軍が散らばってて決戦できないし早く陣形整えないとね。
今のままでは殿のおられるこの本陣が最前線になってしまいまするからな。
そうだよ。
それ困るよ。
(堀)殿!殿!ん?う〜ん…何?早くここをお引きください。
早く!奇襲にござります!浅井軍が夜のうちに姉川を渡りこの本陣近くまで迫っておるのです!えっ…え〜っ!?とにかく殿は安全な場所までお引きください!ここはわれわれが防ぎまする!俺また逃げんの?ねえ久ちゃん!はっ。
信長ってこんな感じ?はっ?いや俺さ信長っていうと何かもうちょっと…カッコよさげなイメージあったんだけど。
何か最近逃げてばっかじゃない?おかしいなぁ…。
恐れながら…。
格好が良かろうが悪かろうがこの乱世最後まで生き残った者が勝者にござりましょう。
金ヶ崎での迅速な退却も今こうして後方へ引くことも殿のお命を守る最善の策と存じまする。
敵が欲しがっているのはただ一つ。
殿のその首にございまする。
昔今川という大大名を義元の首一つで滅ぼしておしまいになった殿が一番よくお分かりのことにござりましょうが!ああそっか。
今の俺は今川義元状態なのか。
なるほどね。
分かった。
大事にしよう。
(磯野軍)おー!おおっ!
(磯野)信長!何か…来るっぽいよ。
(堀)お引きください殿!もっと後ろまで!
(磯野軍)うおー!
(伝令)磯野員昌さま信長を追い詰めるもあと一歩のところで及ばず。
やはり信長は逃げ足が速いか…。
(伝令)殿。
徳川軍により朝倉軍は壊滅。
敗走しております。
(長政)何!?横山城攻略に散らばっていた柴田丹羽羽柴の軍勢が織田本陣に集結しております。
くっ…。
(遠藤)殿。
ん?あの者が遠藤直経の首をとったのか?遠藤といえば浅井家の重臣中の重臣ではないか。
まだ分かりませぬ。
投降した浅井の兵に検分させましょう。
その首の包みを外せ。
はっ。
(遠藤)うおー!ん?
(柴田)でやっ!わっ!
(堀)殿!
(恒興)おケガは!?
(柴田)ハァ…。
この者は!?
(浅井)《その首は何じゃ?》《家臣三田村左衛門の首にござりまする》《深手を負い虫の息だった故それがしがとどめを刺し申した》《で味方の首をわざわざ胴から切り離した理由は何じゃ?》《それがしこの首を持って織田の本陣へ参りまする》《何!?》《殿。
それがしは殿に許可を頂きに参ったのではありませぬ》《それがしはそれがしのなすべきことをするとそう伝えに参ったまでのこと》《浅井が織田に勝つには信長の首を落とす以外ありませぬ》
(浅井)信長の首は遠いのう…直経。
(浅井)すまぬなお市。
そなたへの土産は手に入らなんだ。
(お市)いらぬと言いました。
そのころサブローは小谷からの帰路の途中森可成が守る宇佐山城に立ち寄っていました
(森)殿こたびの合戦の勝利おめでとうございまする。
うん。
でもね〜まだまだ続くんだろうなぁ。
何かごめんね可成さん。
はっ?なかなか家に帰せなくて。
子供たちにも会えないね。
殿そのようなお優しいお言葉を頂き光栄にございまする。
しかしそれがしはこの宇佐山という重要な地を守らせていただいておること誇りに思うておりまする。
わが息子どもはまだ元服も済まぬ子供故戦の役には立ちませぬがどうか長い目で見てかわいがってやってくれたらうれしゅうござりまする。
その後サブローは先の戦で手に入れた横山城を羽柴秀吉と竹中半兵衛に任せると自らは三好三人衆討伐のため摂津へと向かいました

(松永)おい信長いるか?ああ!?
(兵士)松永さま!勝手に本陣に入られては困ります。
(松永)離せこの野郎!
(兵士)どわっ!どうも〜松永さん。
先に三好軍と戦っててくれたみたいですいませんね。
(松永)迷惑なんだよな。
三好なんて雑魚さっさとつぶしときゃいいのによ。
何のために何万もの大軍持ってんだ!?俺によこせ。
無理。
(柴田)何なのだあの態度は!
(恒興)あの男は初めからずっと殿に対しああいった態度をとっておりまする。
いつも皆殺したくなるのを我慢しておるのです。
(ミッチー)しかし…どことなく松永殿に敬意を払っておられるような殿の態度もわしは不思議なのだが…。
一方近江横山城では…
(伝令)浅井朝倉両軍が小谷の城を出て西に向かっておりまする。
(半兵衛)京か…。
(秀吉)至急殿に知らせよ。
急げ。
(伝令)はっ。
手薄じゃ。
琵琶湖西岸の近江への押さえは宇佐山城しかない。
森殿の守備兵はおよそ1,500。
浅井・朝倉軍はおそらく3万ほど。
どう考えても足りぬ。
(秀吉)のう竹中殿。
(半兵衛)ん?
(秀吉)まず三好が兵を挙げ織田軍を摂津に引き付けておきその隙に浅井・朝倉が京を奪う。
そういう筋書きなのでは?
(半兵衛)考えられることではありまする。
が…小さ過ぎまする。
三好だけでは。
織田の大軍を引き付けておくにはもっと…。
もっと大きな勢力が動いておると?・
(鐘の音)ん?何?今の何の音?ん?鐘にござりまするかね?寺の鐘か?なぜこんな刻限に…。
石山本願寺が挙兵したとの知らせ!どういうこと?
(伝令)申し上げます!浅井・朝倉が京を攻めるべく宇佐山方面に向かっております!えっ!?
(森家臣)殿!このまま戦っても一瞬で押しつぶされまする。
(森家臣)どうなさるおつもりにございまするか!?落ち着け!何をうろたえておるのだ。
この宇佐山城を任されたときからわれらのなすべきことは決まっておろう。
北近江からの敵の侵攻を防ぎ京を守る。
今まさにわれら最大の役目を果たすときが来たのではないか。
しかしあまりに多勢に無勢。
まともに戦える相手ではござりません。
まともに戦わなければよかろうよ。
(2人)えっ…。
そなたらに1,000の兵を預ける。
この城を守り抜け。
わしは500の兵を率いて浅井・朝倉に奇襲をかける。
城を出て戦う気にござりまするか!?3万相手に500の兵で戦うなど無謀にござります!野戦などすれば確実に命はありませぬ!
(森)死ぬは嫌じゃ。
当然じゃ。
だがわしはわしの仕事をする。
この重要な城を任せてくだされた殿の期待に応えたいのだ。
そして何より…。
息子どもの誇りでありたい。
ここで臆すは森家の恥ぞ。
三好三人衆。
石山本願寺。
浅井・朝倉。
なぜこうも重なるのじゃ。
(ミッチー)織田家打倒のために皆手を組んでおるのじゃ。
ミッチー。
すぐ京に戻って守備強化して。
柴田さんここのしんがり頼む。
他のみんなは俺についてきて。
宇佐山に行く。
(松永)よう信長。
てめえの命運も尽きたみてえだな。
どうすかね。
相手はたかが数百の寡兵であろうが!こんな所で時をとられておる場合ではないぞ!
(伝令)しかし宇佐山の兵は死を覚悟しておるとみえその士気はすさまじく手ごわい相手にござります。
特に十文字槍の男は手がつけられませぬ!うおーっ!
(森)《織田家に来てもうどのくらいたったかのう》《うつけと評判の若殿は誰でも雇ってくれるらしいと聞いて流浪の身であったわしは織田家を訪ねた》
(森)《平手さまはずいぶんと殿がうつけと呼ばれることを嘆いておられたが…》
(森兵)森殿!あれを!
(森)延暦寺の僧兵…。
あやつらも敵か。
(森兵)これ以上敵が増えるのか…。
500の兵にとって3万も4万も同じであろうよ。
ひるむな!目の前の敵をなぎ倒してゆけ!
(兵士たち)おおー!《平手さま。
われらが仕えた殿はうつけどころかとんでもないお方でしたぞ》
(森)殿…。
京にお着きになられたか?さすがにそろそろ…。
限界じゃなぁ…。
(敵兵)うおーっ!フッ。
(森)あっ…!
(森)あっ…ぐっ…。
殿…。
殿に仕えたことこそそれがし最大の手柄にござる…。
わが息子どもが…。
殿の天下とりのお力になれることを…。
願っておりまする…。

サブローたちが戦場に駆け付けたとき生き残った織田兵は一人もいませんでした
(恒興)よく守り抜いた。
この宇佐山の城をとられなかったのはでかいぞ!はっ!
(利家)森殿はよう踏ん張ってくれた。
(佐々)戦場を見れば分かる。
死んでおったのはこちらの兵ばかりではなかった。
たった500の兵であれだけの浅井・朝倉兵を討ち取ったのだ。
(利家)森殿の奮戦が目に浮かぶ。
(森家臣)わがあるじ森可成はひたすら浅井・朝倉軍を京に入れぬことを考えておりました…。
(森家臣)その望みがかなったことをきっと喜んでおりまする…。

(堀)殿!浅井・朝倉軍の居所分かり申した。
比叡山にござりまする。
延暦寺の僧兵は浅井・朝倉に加担し戦にも加わっておった様子。
ハァ…。
本願寺の次は延暦寺?何?お坊さんたちの間で俺に敵対するのはやってんの?岐阜に戻って森ブラザーズに伝えておいて。
お父さんの代わりに俺が面倒見るからって。

(馬の鳴き声)
(蘭丸)兄上が泣くなんて…。
天変地異の前触れか?
(蘭丸)あっ…。
父上。
戦は終わったのですか?
(長可)蘭丸。
蘭丸…。
蘭丸!
(長可)今日からわしがこの家の当主だ!分かったな!
(蘭丸)父上…。

現代に暮らしていた高校生のサブローはひょんなことから戦国時代にタイムスリップしてしまい…
(サブロー)あ〜そうだ!俺に似てるんだ。
(ミッチー)わしの身代わりになれ。
何と織田信長として天下を目指すことに
俺たちが狙うのはただ一人!大将今川義元!
それは同じく現代から飛ばされていた元警察官や…
元やくざとの思わぬ出会いを生む一方で…
(長政)本日よりわが敵は織田信長である!
(お市)兄上には勝てませぬ。
望まぬ戦いを引き起こし…
俺さぁ天下に近づけば近づくほど敵は減っていくもんだと思ってたんだけど。
(平手)天下をとりなされ。
大事な家臣たちとの別れを突き付ける長く厳しい苦難の道でした
ハァ〜。
どうも。
お待たせしました。
(蘭丸)お殿様本日はお日柄も…。
(長可)殿。
こたびの戦ご苦労さまにござりました。
うん。
われら全身全霊で父の死を受け止めておりまする。
父の力が殿のお役に立てたこと誇りに思うておりまする。
うん。
…で俺としては4人ともこの家で小姓として働いてもらおうと思ってるんだけど。
(長可)はっ。
ありがたきことに存じまする。
蘭丸坊丸力丸。
この3人は小姓として殿のおそばにお仕えさせていただきとうござりまする。
お兄ちゃんは?それがしはすぐに元服し森家の当主となることを殿にお許しいただきたく本日は参り申した。
うん分かった。
いいよ。
森家を継いで一人の武将として俺に仕えてください。
はっ!
(利家)殿。
ん?
(利家)見たところ角はなかったそうです。
えっ?また出たの!?殿。
敵が現れたのでござりまするか?ううん。
敵じゃなくて鬼。
(長可)鬼?まぁホントかどうか怪しいもんだけどいるんなら超見たいよねぇ。
…であればそれがしにお命じくださりませ。
鬼退治。
鬼退治…。
桃太郎だね。
ももたろう?そういえばお兄ちゃん。
きりっとしててちょっと桃太郎っぽいし。
いいんじゃない?鬼退治。
(坊丸)わしも行く。
(力丸)わしも。
おおっ森ブラザーズいいじゃん。
おっ?ちょうど4人じゃん。
(蘭丸)お…恐れながらそれがしは鬼退治など無理にござります。
腕に自信がありませぬ。
そっか…。
そうなるとどうしよう?犬がいない。
犬…。
犬が…いた。
ああ…ワン。
(長可)殿!鬼を捕らえてまいりました。
あれ?何だただの黒人さんじゃん。
あれ?あの服って確か…。
あれはバット。
あっ!ヤングだ!プロ野球選手の5年連続ホームラン王!ヤングでしょう!殿。
この者を知っておられるのですか?
(ヤングの泣き声)
(長可)さすがは殿。
鬼を一瞬で平服させるとは。
そっか…。
じゃだいたい飛ばされた時期は一緒なんだね。
飛んできた時代はずれたみたいだけど。
(ヤング)はい。
もう訳が分かりません。
試合中突然私のそば雷落ちて気付いたら私浜辺に横たわってました。
私のいたチーム埼玉だからあれ?埼玉海ないのになぁってびっくりしました。
そうだよね。
びっくりするよね。
まさか自分がタイムスリップしちゃうなんて思ってないもんねぇ。
つらかった。
でも私のこと知ってるあなたと会えて私ホントにうれしい!俺もうれしいっすよ。
まさかこんなところでホームラン王に会えるとは。
でもなぜ私たちタイムスリップした?さあ?まぁある種の事故に遭ったようなもんなんじゃない?解決策とか分かんないからとにかくこの時代で頑張って生きるしかないよ。
あっああ…。
あなた…。
うん?何か軽いね。
そんなことないっしょ。
そしてヤングは後に弥助と名付けられボディーガードとしてサブローに仕えることに
(ミッチー)殿。
明けましておめでとうござりまする。
うん。
おめでとう。
あっそうだ。
ミッチーお雑煮食べる?何かやっぱりさ…年だよね年。
(ミッチー)ん?いや疲れがさいつまでも取れないんだよね。
いやほら去年は戦のぶっ通しだったじゃん。
ピンチだらけだったしさぁ。
何か疲れちったぁ。
正月は正月で忙しいしさ。
では気晴らしに一人で外へ出てみてはどうじゃ?昔はよくやっていたのであろう。
う〜んでもこれからまた誰か挨拶とかに来るかもしんないし。
(ミッチー)サブロー。
ん?わしの顔を忘れたのか?・
(帰蝶)殿?
(帰蝶)どうなされたのです?お顔の色が青白いではありませぬか。
(ミッチー)帰蝶…。
先ほどまでは元気でいらしたのに。
何か妙な物でも口にされたのですか?《いやわしとしてはむしろ今日は体調良好なのだが》殿。
少しお休みくださりませ。
きっとお疲れなのでございましょう。
昔のように体調を崩されてはつろうございます。
帰蝶。
昔のわしは嫌いか?嫌うなど…。
私はただ寂しかっただけにございます。
すまなかったな。
帰蝶。
本当はずっと謝りたかったのだ。
すまぬ。
(帰蝶)殿…。
よほど具合がお悪いのですね。
そのようなことをあらたまっておっしゃるなんて。
やはりいつもの殿ではありませぬ。
そうじゃな。
殿が健やかになられてから私は寂しい思いなどしておりませぬ。
幸せなときの方がもうずっと長いのですよ。
そうか。
ハァ〜。
やっぱ高い所は落ち着くわ。
(松永)よぉ信長。
この寒い中遠路はるばるやって来てやったぜ。
《なぜこの男はいつもこんな態度なのだ》
(松永)何だ?何だ?ねぎらいの言葉もねえのか?えっ?
(ミッチー)寒い中よくぞお越しいただいた。
さぞお疲れにござろう。
(松永)何だ?てめえ。
妙にかしこまりやがって気持ち悪い。
バカにしてんのか!《何なのだ?いったい。
訳が分からん》
(松永)しっかしあれだなぁ。
去年は色々と災難続きだったなてめえも。
いい気味だぜざまあみろ。
(松永)だが面白えだろ?戦国の世ってのは。
俺たちがいた数百年後の日本よりもずっと生きる価値があるってもんよ。
(ミッチー)《数百年後の日本?》なぁ?そう思わないか?信長。
(ミッチー)《数百年後の…》
(松永)…でこの先どうすんだ?比叡山延暦寺。
石山本願寺。
厄介だぞ。
ああいう連中は。
(ミッチー)《日本?》治外法権で守られてる上に武力まで誇ってんだから。
やくざよりたち悪ぃって。
てめえ!さっきから聞いてんのか?この野郎!
(ミッチー)フッ。
なるほど。
納得いった。
てめえ。
具合でも悪いのか?それとも正月ぼけか?
(ミッチー)心配には及ばぬ。
松永殿。
心配なんかしてねえよ。
(ミッチー)相手がどこの誰であれわしはこの織田家のために全力を尽くすのみ。
(丹羽)羽柴殿。
横山と鎌刃の城に攻めてきた浅井軍を少数の兵で討ち破ったとか?お見事にござる。
(秀吉)いやぁお褒めにあずかり光栄にござるなぁ。
殿。
浅井を攻めぬのですか?う〜ん。
(佐々)今の浅井に力があるとは思えませぬ。
(佐々)今ならば堅牢な小谷の城とて落とせるのでは?
(柴田)いや。
浅井の後ろには朝倉がおる。
(柴田)そう簡単ではあるまい。
(恒興)厄介なのは石山本願寺が扇動する一向一揆ぞ。
(堀)やつらを鎮圧しておかねば兵力も時も費やせませぬ。
(半兵衛)武田の動きも気に掛かる。
(秀吉)今や比叡山も敵じゃからの。
ハァ〜。
相変わらず敵だらけだなぁ。

(ミッチー)久しいな。
沢彦。
(ミッチー)僧侶のそなたに聞くはおかしいのかもしれんが比叡山延暦寺をどう思う?
(沢彦)長い歴史を持つ仏教の最高寺院にござりましょう。
しかしもうずいぶん昔からいい噂は聞きませぬなぁ。
修行を怠り酒色にふけり戦に出て人を殺す。
(ミッチー)滅ぼしてもよいと思うか?な…何を考えておりまする?光秀さま。
わしはただ敵を減らしたいのだ。
しかし腐敗しておるとはいえ比叡山の権威を恐れる者は多い。
もし攻め落とせば仏敵のそしりを受けることは避けられませぬぞ。
あの男に…織田信長にその覚悟がありましょうか。
フフフッ。
(帰蝶)フフッ。
(帰蝶)わぁ。
おっ。
おおっ。
止まった。
はい。
すごい。
ミッチー。
どうしたの?
(ミッチー)殿。
2人きりで相談したきことがございます。
(恒興)殿。
本気にござりまするか?うん。
攻めるよ。
比叡山延暦寺。
(一同)なっ!?しかし殿。
比叡山はあくまで治外法権の地。
それを攻めるというのは世の秩序に逆らうということ。
他の大名や民衆の反感を買いかねませぬぞ。
まあねぇ。
民衆に嫌われんのは困るんだけど大名に関して言えばもうすでに嫌われてるしねぇ。
しかし…。
(長可)それがしは賛成にござる!
(長可)父上を殺したは浅井・朝倉そして延暦寺の僧兵どもじゃ。
治外法権だか何だか知らぬが己らだけ安全な場所におるなど許されることではないわ!長可!殿に向かって怒鳴るでない。
なのでそれがしは延暦寺攻めに賛成にござる。
(ミッチー)反対する理由がどこにあろう。
殿が狙うは天下じゃ。
その道を妨げる者は全て排除すべし。
(佐々)そうじゃ。
われらが狙うは天下ぞ。
延暦寺など恐るるに足らず!同じ宗教勢力の石山本願寺へのけん制にもなろう。
(恒興)どうせ延暦寺攻めは殿の中ですでに決定しておることなのでござりましょう。
われらが反対したところで揺るぎませぬなぁ。
(柴田)…であれば腹をくくるしかあるまい。
みんな納得してくれたみたいだねぇ。
じゃ総指揮はミッチーに任せるんでよろしく。
(ミッチー)はっ。
お任せくださりませ。
殿。
こんな早朝から何じゃ?ヒッ!・
(僧兵)織田じゃ!織田じゃ!織田が攻めてきたぞ!
(僧兵)織田だと?何をふざけたことを申しておる。
(僧兵)すでに山麓は織田に包囲されておる。
うう…バカな…。
比叡山に攻め込むなどあってはならぬことだ。
(長可)僧兵を逃すな!一匹残らずたたっ斬れ!
(ミッチー)本人の望みといえども若過ぎる故前線で戦わせるは気が引けたがなるほど。
父親譲りの武辺ぶりじゃな。
僧兵は許さぬ!お主ら正気か?仏が治めるこの比叡山を血で汚す気か?ほう。
仏に仕える僧の血も汚れておるのか?お主ら野蛮な武士のことを申しておるのだ。
ならば安心いたせ。
流れるはお主ら僧の血じゃ!
(僧兵)うわっ!戦とはこういうものぞ。
死にたくなくば初めから武家の戦に首を突っ込むな!
(僧兵)ほ…仏を恐れぬ所業。
信長は第六天魔王ぞ。
いずれ必ず仏罰が下る。
(ミッチー)仏を恐れぬ第六天魔王か。
その名はわしがもらっておこう。
比叡山が燃えておる。
(秀吉)明智殿。
おとなしそうに見えてなかなかやるのう。
壮観じゃ。
いい気味じゃ。
なまぐさ坊主ども。
織田家に逆らうとどうなるか思い知ったであろう。
あ〜わしも行きたかったの。
坊主どもの逃げ惑う顔を見たかったわ。
(佐々)同感じゃ。
信長さん。
あなた恐ろしいところにいるね。
戦国時代だからね。

(ミッチー)訳は知らぬ。
(ミッチー)なぜ突然わしの上に降ってきたのかも知らぬ。
(ミッチー)ただ分かるのはそなたの存在がわしと織田家を救ったということだけじゃ。
(ミッチー)サブロー。
わしはずっとそなたが何者なのかを知ることをどこかで恐れていたような気がする。
そなたはずいぶん遠いところから来たのだな。
何?何の話?フッ…。
いや…。
サブロー。
わしはそなたのためだけに生きるぞ。
その言葉重〜い。
こうして2人の信長の本当のコンツェルトが始まったのです
2014/10/03(金) 02:18〜03:18
関西テレビ1
アニメ・信長協奏曲[字]【小栗旬・柴咲コウの月9ドラマは10月13日からスタート!】

ついに織田軍とお市のいる浅井、朝倉の連合軍が対決。そして、織田家勢力はさらに拡大を続け、時代は群雄割拠へ。ミッチーは、大きな決心をする。ついに最終回!

詳細情報
番組内容
月刊漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)で2009年から好評連載中の大人気漫画「信長協奏曲」(のぶながコンツェルト/石井あゆみ著)を映像化。まず「テレビアニメ」を放送、2014年10月から「連続ドラマ(実写)」、さらにその後、「劇場映画(実写)」と展開していく超大型プロジェクト。
 月刊漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)で好評連載中の大人気漫画「信長協奏曲」は、「マンガ大賞2012」、
番組内容2
「このマンガがすごい!2012」、「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」など、数多くの賞にノミネートされる人気作で、現在コミックス1〜10巻が発売中。
 勉強が苦手で歴史についても無知という、どこにでもいそうな高校生のサブローが、突然、戦国時代(1549年)にタイムスリップしてしまい、そこで出会った自分の顔とそっくりな本物の織田信長に、
番組内容3
「病弱な自分に代わって、織田信長として生きてほしい」と頼まれ、天下統一を目指すという物語。
出演者
サブロー:宮野真守 
織田信長:梶裕貴 
帰蝶:水樹奈々 
木下藤吉郎:中村悠一 
お市:悠木碧 
池田恒興:興津和幸 
柴田勝家:小山力也 
前田利家:浅沼晋太郎 
佐々成政:三宅健太 
丹羽長秀:高橋伸也 
沢彦:緒方賢一 
徳川家康:福山潤 
竹中半兵衛:櫻井孝宏 
浅井長政:木村良平 
森可成:杉崎亮 
森長可:吉野裕行 
森蘭丸:村瀬歩 
足利義昭:杉田智和

【ナレーション】
小栗旬
スタッフ
【音楽】
横山克(『荒川アンダーザブリッジ(アニメ)』シリーズ、ドラマ『福家警部補の挨拶』)

【プロデュース】
尾崎紀子(『四畳半神話大系』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』など)

【監督】
冨士川祐輔(映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」タイトルバックディレクター、『オデッサの階段』総合演出)
スタッフ2
【脚本】
高橋ナツコ(『もやしもん(アニメ・実写)』シリーズ、ドラマ『サザエさん』、『一休さん』)
ご案内
【公式サイト】
http://www.fujitv.co.jp/nobunaga−concerto−anime/
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@nobuconofficial

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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